2007年07月14日

聖書 エステル記 10章

聖書 エステル記 10章

10 それからアハシュエロス王はこの地と海の島々に強制労働を課した。

2 彼のすべての精力的な業とその力強さ,および王が大いなるものとしたモルデカイの偉大さについての正確な陳述,それはメディアとペルシャの王たちの時代の事績の“書”に記されているではないか。3 ユダヤ人モルデカイはアハシュエロス王に次ぐ者であり,ユダヤ人の中でも大いなる者であって,その兄弟たちの大勢の者によしとされ,自分の民の幸せのために働き,彼らのすべての子孫に平和を語ったのである。
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聖書 エステル記 9章

聖書 エステル記 9章

9 そして,第十二の月,すなわちアダルの月,その十三日に,王の言葉とその法令が実施されることになったとき,ユダヤ人の敵が彼らを制圧しようと望んでいたその日に,実際,逆転があり,ユダヤ人が自分たちを憎む者たちを制圧することになった。2 ユダヤ人は自分たちに危害を加えようとする者たちを手に掛けようと,アハシュエロス王のすべての管轄地域にある自分たちの都市で集合したが,だれひとり彼らの前に踏みとどまれなかった。彼らに対する恐怖がすべての民族を襲ったからである。3 それに,管轄地域の君,太守,総督,王に属する業務を行なう者たちも皆,ユダヤ人を援助しようとした。モルデカイに対する恐怖が彼らを襲ったからである。4 というのは,モルデカイは王の家で大いなる者であり,その名声はすべての管轄地域の至る所に伝わっていたからである。それはモルデカイその人がいよいよ大いなる者となっていったからである。

5 そして,ユダヤ人は彼らの敵を皆,剣による殺りく,殺害と滅びをもって討ち倒し,自分たちを憎む者に対しその好むところにしたがって行なった。6 そして,シュシャン城でもユダヤ人は殺し,五百人の者を滅ぼすことがなされた。7 さらにパルシャヌダタ,ダルフォン,アスパタ,8 ポラタ,アダルヤ,アリダタ,9 パルマシュタ,アリサイ,アリダイ,ワエザタ,10 すなわち,ユダヤ人に敵意を示す者である,ハメダタの子ハマンの十人の子らをも,彼らは殺した。しかし強奪物には手を掛けなかった。

11 その日,シュシャン城で殺された者の数が王の前に届いた。

12 そこで王は王妃エステルに言った,「シュシャン城でユダヤ人は殺し,五百人の者とハマンの十人の子らを滅ぼすことがなされた。王のそのほかの管轄地域では彼らは何をしたであろうか。ところで,あなたの請願は何か。それもあなたに与えられるように。また,あなたのその上の願いは何か。それもなされるように」。13 そこでエステルは言った,「もし王にとって確かに良いと思われるのでしたら,明日もまた,シュシャンにいるユダヤ人に,今日の法令通りにすることが許されますように。また,ハマンの十人の子らが杭に掛けられますように」。14 それで王はそのように行なわれるようにと言った。そこで,法令がシュシャンで出され,ハマンの十人の子らは掛けられた。

15 こうして,シュシャンにいたユダヤ人はアダルの月の十四日にも集合し,シュシャンで三百人の者を殺した。しかし強奪物には手を掛けなかった。

16 王の各管轄地域にいたそのほかのユダヤ人も集合して,自分たちの魂のために立ち上がり,彼らの敵に復しゅうし,自分たちを憎む者のうち七万五千人を殺すことがなされた。しかし強奪物には手を掛けなかった。17 これはアダルの月の十三日のこと[であって],その十四[日]には休み,それを祝宴と歓びの日とすることがなされた。

18 しかしシュシャンにいたユダヤ人は,その十三[日]と,その十四[日]に集合し,その十五[日]には休み,それを祝宴と歓びの日とすることがなされた。19 そのような訳で,周辺の地域の諸都市に住む,地方のユダヤ人はアダルの月の十四日を歓び,祝宴,良い日,分け前を互いに送り合う[日]とするのであった。

20 そこでモルデカイはこれらの事を書いて,アハシュエロス王のすべての管轄地域にいるすべてのユダヤ人,すなわち近い者にも遠い者にも文書を送った。21 これは年々アダルの月の十四日とその十五日をいつも守ってゆく務めを彼らに課し,22 ユダヤ人がその敵から守られて休んだ日と,彼らのために悲嘆から歓びに,悲しみから良い日に変えられたその月にしたがって,これらを祝宴と歓びと,互いに分け前を,また貧しい人々に贈り物を送る日として守らせるためであった。

23 こうして,ユダヤ人は自分たちが行ない始めたこと,そしてモルデカイが彼らに書き送ったことを受け入れた。24 すべてのユダヤ人に敵意を示す者,アガグ人,ハメダタの子ハマンが,ユダヤ人に対しこれを滅ぼそうと企てて,プル,すなわちくじを投げさせ,彼らをかき乱し,これを滅ぼそうとしたからである。25 しかし,エステルが王の前に入ったとき,[王]は書状をもって言った,「彼がユダヤ人に対して企てたその悪い企ては彼の頭上に返るように」。そこで,人々は彼とその子らを杭に掛けた。26 そのような訳で,人々はプルの名により,これらの日をプリムと呼んだ。このような訳で,この手紙のすべての言葉,このことについて彼らの見たこと,そして彼らに臨んだことにしたがって,27 ユダヤ人は,これら両日をそれについて書かれているところにしたがい,またその定められた時にしたがって,年々いつも守ってゆく務め,それがなくなってはならないということを,自分たちとその子孫,および自分たちに加わる者に課し,また受け入れた。28 そして,これらの日はそれぞれどの世代,どの氏族,どの管轄地域,どの都市においても覚えられ,守られることになった。これらプリムの日は,ユダヤ人の間からなくなってはならず,その記念も彼らの子孫の中で途絶えてはならなかった。

29 こうして,アビハイルの娘,王妃エステルと,ユダヤ人モルデカイはプリムに関するこの第二の手紙を確かなものとするために,全勢力をこめて書いた。30 こうして,彼はアハシュエロスの領域,百二十七管轄地域にいるすべてのユダヤ人に,平和と真実の言葉[で]書状を送り,31 断食と援助を求める叫びに関する事柄を,ユダヤ人モルデカイと王妃エステルが彼らに課した通り,またそれを彼らが自分たちの魂とその子孫とに課した通り,これらプリムの日をその定められた時に確かなものとさせた。32 そして,エステルの言ったことは,これらプリムの事柄を確かなものとし,それは書物に書き留められた。
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聖書 エステル記 8章

聖書 エステル記 8章

8 その日,アハシュエロス王はユダヤ人に敵意を示す者ハマンの家を王妃エステルに与えた。そして,モルデカイも王の前に来た。これはエステルが自分にとって彼がどのような者かを告げたからである。2 そこで王はハマンから取り返した認印つきの指輪を外して,それをモルデカイに渡した。次いで,エステルはモルデカイをハマンの家の上に立てた。

3 その上,エステルは再び王の前で話し,その足の前に伏して,アガグ人ハマンの悪と,彼がユダヤ人に対して企てたその企てを防いでくれるよう,泣いて,[王]の恵みを請い求めた。4 すると,王はエステルに金の笏を差し出した。そこでエステルは身を起こして,王の前に立った。5 さて,彼女は言った,「もし,王にとって確かに良いと思われ,またもし私がみ前に恵みを得,この事が王の前にふさわしく,そして私が[王]の目にかなうのでしたら,あの書状,すなわちアガグ人ハメダタの子ハマンが,王のすべての管轄地域にいるユダヤ人を滅ぼそうとして書いた,その企てを取り消す旨,書き記されますように。6 と申しますのは,どうして私は,私の民族に降り懸かる災いを見なければならないとき,[それに耐えることが]できましょう。また,どうして,自分の親族の滅びを見なければならないとき,[それに耐えることが]できましょうか」。

7 そこでアハシュエロス王は王妃エステルとユダヤ人モルデカイに言った,「見よ,ハマンの家をわたしはエステルに与え,彼を人々は杭に掛けた。彼がユダヤ人に対して手を出したからである。8 それで,あなた方も,ユダヤ人のために自分の目に良いところにしたがって王の名で書き,王の認印つきの指輪で[それに]印を押しなさい。王の名で書かれ,王の認印つきの指輪で印を押された書き物,それは取り消すことができないからだ」。

9 それゆえ,王の書記官たちがその時,第三の月,すなわちシワンの月,その二十三[日]に召集された。そして,すべてモルデカイがユダヤ人と,インドからエチオピアに及ぶ管轄地域,すなわち百二十七の管轄地域の太守や総督や君たちとに命じたところにしたがって書き記されていった。各々の管轄地域[には]その独自の文体で,各々の民族[には]その独自の国語で,またユダヤ人にはその独自の文体とその独自の国語で[書き記された]。

10 こうして,彼はアハシュエロス王の名で書き,王の認印つきの指輪で印を押すことをし,しゅん足の雌馬の子,王の奉仕に用いられる早馬に乗る,馬上の急使の手により書状を送った。11 その中で,王はそれぞれ別のすべての都市にいるユダヤ人に,彼らが集合して自分たちの魂のために立ち上がり,彼らに敵意を示そうとする民族や管轄地域の軍勢を皆,小さい者も女たちも滅ぼし尽くし,殺し,滅ぼし,またその分捕り物を強奪することを許した。12 [ただし]アハシュエロス王のすべての管轄地域において,第十二の月,すなわちアダルの月の十三[日]に,一日のうちに[行なわれることになった]。13 その書き物の写しは,それぞれ別のすべての管轄地域の至る所で法令として出されることになり,すべての民族に公布されたが,それはユダヤ人が自分たちの敵に復しゅうするこの日に備えるためであった。14 急使たちは,王の奉仕に用いられる早馬に乗り,王の言葉によってせき立てられ,急いで行くよう動かされて出て行った。その法令は,シュシャン城でも出された。

15 一方,モルデカイは,青布と亜麻布の王服を着,大きな金の冠を頂き,上等の織物の,それも赤紫に染めた毛織物の外とうをまとって,王の前から出て行った。すると,シュシャンの都は,甲高く叫んで喜びに満たされた。16 ユダヤ人には光と歓びと歓喜と栄誉があった。17 そして,どこでも王の言葉とその法令の届く所では,それぞれ別のどの管轄地域,それぞれ別のどの都市でも,ユダヤ人のためには歓びと歓喜,宴会と良い日があった。そして,この地の民のうちの多くの者が自分はユダヤ人だと宣言していた。それはユダヤ人に対する恐怖が彼らを襲ったからである。
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聖書 エステル記 7章

聖書 エステル記 7章

7 それから,王とハマンはやって来て,王妃エステルと共にごちそうにあずかった。2 さて,王はその酒宴の間,その二日目にもまた,エステルに言った,「王妃エステルよ,あなたの請願は何か。それもあなたに与えられるように。本当に,あなたの願いは何か。王権の半分でも―それもなされるように!」3 そこで王妃エステルは答えて言った,「王よ,もし私があなたの目に恵みを得ているのでしたら,またもし王にとって確かに良いと思われるのでしたら,私の請願にしたがって私に私の魂が与えられ,私の願いにしたがって私の民族が[与えられ]ますように。4 と申しますのは,私たちは売られておりまして,私も私の民族も,根絶やしにされ,殺され,滅ぼされようとしております。ところで,もし私たちが単に男の奴隷やはしためとして売られただけでしたら,私は黙っていたことでしょう。けれども,王の損害となる場合には,その苦難はふさわしくございません」。

5 そこでアハシュエロス王は言った。それも,王妃エステルにこう言ったのである。「それは一体だれか。大胆にもそのようにしようとした者は一体どこにいるのか」。6 するとエステルは言った,「敵対者で,敵であるその男は,この悪いハマンです」。

ハマンのほうは,王と王妃のゆえにおびえた。7 一方,王は,激怒して酒宴の席を立って宮殿の園へ[行った]。ハマンは,立ち上がって自分の魂のために王妃エステルにお願いをしようとした。自分に対して悪いことが王により定められたことが分かったからである。8 ときに,王が宮殿の園から酒宴の家に帰って来た。すると,エステルのいた寝いすの上にハマンが伏していた。それゆえ王は言った,「家の中で,わたしのもとで,王妃を強姦することまでなされるのか」。この言葉が王の口から出ると,人々は,ハマンの顔を覆った。9 そこで,王の前にいた廷臣の一人,ハルボナが言った,「しかも,王について良いことを話したモルデカイのためにハマンの造った杭が,ハマンの家に立っています。―高さ五十キュビト[のものです]」。すると王は言った,「あなた方は,彼をそれに掛けよ」。10 こうして人々はハマンを,彼がモルデカイのために用意しておいた杭に掛けた。それで,王の激しい怒りも収まった。
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聖書 エステル記 6章

聖書 エステル記 6章

6 その夜中,王の眠りは消失した。それゆえ,[王]はその時代の事績の記録の書を持って来るように言った。こうして,王の前でその朗読が行なわれることになった。2 ついに,モルデカイがかつて,アハシュエロス王を手に掛けようとうかがっていた,王の二人の廷臣で,入口を守る者であったビグタナとテレシュに関して報告したことが書いてあるのが見つかった。3 そこで王は言った,「このために,どんな栄誉と大いなることがモルデカイになされたか」。これに対して,その奉仕者である,王の従者たちは,「彼には何もなされていません」と言った。

4 その後,王は言った,「中庭にいるのはだれか」。そのとき,ハマンは,モルデカイのために用意した杭に彼を掛けるよう王に申し上げようと,王の家の外の中庭に入って来ていた。5 それゆえ,王の従者たちは彼に言った,「ご覧ください,ハマンが中庭に立っております」。そこで,王は,「彼を入れるように」と言った。

6 ハマンが入って来ると,王は彼に言った,「王が栄誉を与えることを喜びとした人はどうされるべきか」。そこで,ハマンはその心の中で言った,「王はわたし以上にだれに栄誉を施すことを喜ぶであろうか」。7 そこでハマンは王に言った,「王が栄誉を与えることを喜びとされた人については,8 王がまさしく身に着けられる王服を持って来させ,またまさしく王が乗られ,その頭に王の頭飾りの置かれた馬を[引いて来させて]ください。9 そして,その衣服と馬を王の貴い君たちの一人に預けることがなされますように。そして,彼らは王が栄誉を与えることを喜びとされた人に[それを]着させ,その人を都の公共の広場で馬に乗せて,その前で,『王が栄誉を与えることを喜びとされた人はこのようにされる』と呼ばわるのです」。10 直ちに王はハマンに言った,「急いで,あなたが言った通りに,その衣服と馬を取り,王の門に座っているユダヤ人モルデカイにそのようにしなさい。あなたが話したすべてのことのうち,一言でも果たされないままにされることがないように」。

11 こうしてハマンは衣服と馬を取り,モルデカイに着せ,彼を都の公共の広場で[それに]乗せ,その前で,「王が栄誉を与えることを喜びとされた人はこのようにされるのである」と呼ばわった。12 後に,モルデカイは王の門に帰った。ハマンはといえば,嘆きつつ,その頭を覆って,自分の家に急いだ。13 次いで,ハマンはその身に降り懸かったことをことごとく,妻ゼレシュとすべての友人たちに語った。すると,彼の知者たちと妻ゼレシュは彼に言った,「あなたがその前に倒れ始めたモルデカイが,もしユダヤ人の胤の者でしたら,あなたは彼に勝てず,かえって彼の前にきっと倒れるでしょう」。

14 彼らがなおハマンと話しているうちに,王の廷臣たちが到着し,エステルの設けた宴会に,急いで彼を連れて行った。
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聖書 エステル記 5章

聖書 エステル記 5章

5 そして三日目に,エステルは王妃の盛装をし,その後,王の家の向かい側の王の家の奥の中庭に立ったのである。一方,王はその家の入口の向かい側の王の家の王の座に座していた。2 そして,王が中庭に立っている王妃エステルを見るや,彼女は[王]の目に恵みを得たので,王はその手にあった金の笏をエステルに差し出したのである。そこで,エステルは近づき,その笏の先に触った。

3 すると,王は彼女に言った,「王妃エステルよ,どうしたのか。あなたの願いは何か。王権の半分でも―それもあなたに与えられるように!」4 するとエステルは言った,「もし,王にとって確かに良いと思われるのでしたら,私が王のために設けました宴会に今日,ハマンとご一緒においでになりますように」。5 それゆえ,王は言った,「あなた方は,ハマンにエステルの言葉にしたがって急いで行なわせよ」。後に,王とハマンはエステルが設けた宴会に来た。

6 やがて,王はその酒宴の間にエステルに言った,「あなたの請願は何か。それもあなたにかなえられるように! ほんとうに,あなたの願いは何か。王権の半分でも―それもなされるように!」7 これに対してエステルは答えて言った,「私の請願,私の願いでございますが,8 もし私が王の目に恵みを得,またもし王にとって,私の請願をかなえ,私の願いにしたがって行なうことが確かに良いと思われるのでしたら,私が[明日]おふたりのために催します宴会に,王とハマンがおいでになりますように。そうすれば,明日,私は王のお言葉通りに致しましょう」。

9 そこで,ハマンはその日,喜びに満ちあふれ,心に楽しみながら出て行った。しかし,ハマンは王の門にいるモルデカイを見,彼が立ち上がらず,また自分のゆえに身震いしないのを[見る]や,ハマンは直ちにモルデカイに対し激しい怒りに満たされた。10 けれども,ハマンは己を制して,自分の家に入った。そこで彼は人をやって,友人たちと妻ゼレシュを連れて来させ,11 それからハマンはその富の栄華と多数の息子たちのことや,すべて王が彼を大いなるものとしたこと,王の君たちや僕たちの上に自分を高めてくれたことなどを彼らに告げた。

12 次いでハマンは言った,「その上,王妃エステルは,彼女の設けた宴会に,わたしのほかはだれも王と一緒に来させなかった。それに明日もまた,わたしは王と一緒に彼女のところに招かれている。13 しかし,このすべてのことも―そのどれも,わたしが王の門に座っているユダヤ人モルデカイを見ている限り,わたしには気に入らない」。14 すると,その妻ゼレシュとすべての友人たちは彼に言った,「高さ五十キュビトの杭を造らせなさい。それから,朝,モルデカイをそれに掛けるように王に申し上げなさい。それから,王と一緒に喜びに満ちあふれてその宴会においでなさい」。それで,この事はハマンの前に良いと思えたので,彼はその杭を造らせた。
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聖書 エステル記 4章

聖書 エステル記 4章

4 そしてモルデカイは,なされたすべてのことを知った。そこで,モルデカイはその衣を引き裂き,粗布を着,灰をかぶり,都の真ん中に出て行き,大きな激しい叫び声を上げて叫んだ。2 ついに彼は王の門の前まで来た。だれも粗布の衣服では王の門に入ってはならなかったからである。3 そして,どこでも王の言葉とその法令が届いた所では,それぞれ別のどの管轄地域でも,ユダヤ人のうちに大きな悲しみと,断食と泣き声と泣き悲しむ声とが起こった。粗布と灰は,多くの者のために寝いすのように広げられた。4 ときに,エステルの若い女たちと,その宦官たちが入って来て,彼女に告げはじめた。それで,王妃は大いに苦痛を感じた。そこで,彼女は衣を送ってモルデカイに着させ,その粗布を取り外させようとした。ところが,彼は[それを]受け取らなかった。5 そこでエステルは,王の宦官の一人で,[王]が彼女に仕えさせていたハタクを呼び寄せ,モルデカイに関して彼に命令を出し,これはどういうことか,またこれは一体何事かを知ろうとした。

6 それで,ハタクはモルデカイのもとに出て行き,王の門の前にある市の公共の広場に入った。7 そこで,モルデカイは自分の身に降り懸かったすべてのことと,ハマンがユダヤ人を滅ぼすために,彼らに対して王の金庫に支払うと言った金についての正確な陳述について彼に告げた。8 また,[ユダヤ人]を滅ぼし尽くさせるためにシュシャンで出された法令の書き物の写しを彼に渡して,[それを]エステルに見せ,彼女に知らせ,また彼女が王のところに入って行って,[王]の恵みを請い,自分の民族のために直接王の前でお願いをするよう彼女に命じてもらうことにした。

9 さて,ハタクは入って来て,モルデカイの言葉をエステルに伝えた。10 すると,エステルはハタクに言って,モルデカイに関し彼にこう命じた。11 「王の僕も王の各管轄地域の民もみな知っていますが,男でも女でも,召されないのに奥の中庭の王のところに入って行く者については,[王]の一つの法令では[その人]を処刑することになっております。ただし,王がその人に金の笏を差し出す場合には,その人もまた確かに生きてゆくことになります。しかし私は,これで三十日間,王のところへ来るようにと召されていません」。

12 それから彼らはエステルの言葉をモルデカイに伝えた。13 そこでモルデカイはエステルに返答してこう言った。「王の家の者はほかのすべてのユダヤ人と異なって免れるだろうなどと自分の魂のうちで考えてはなりません。14 もし,あなたがこのような時に全く黙っているなら,救援と救出は別の所からユダヤ人のために起こることになりますが,しかしあなたもあなたの父の家も滅びうせることになるからです。それに,あなたが王妃としての威厳を得たのは,もしかすると,このような時のためなのかもしれません」。

15 それゆえ,エステルはモルデカイに返答して言った,16 「行って,シュシャンにいるユダヤ人をみな集め,私のために断食し,三日間,夜も昼も,食べることも飲むこともしないでください。私も,私の若い女たちも共に,同様に断食を致します。そして,その上で,法令に則したことではありませんが,私は王のところへ参りましょう。そして,もし滅びうせなければならないのでしたら,私は必ず滅びうせます」。17 そこでモルデカイは去って行き,すべてエステルが彼に命じて課した通りにした。
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聖書 エステル記 3章

聖書 エステル記 3章

3 これらの事の後,アハシュエロス王はアガグ人ハメダタの子ハマンを大いなるものとし,彼を高めて,その座を彼と共にいたほかのすべての君たちの上に置いた。2 それで,王の門にいた王の僕たちは皆,ハマンに身を低くかがめ,平伏していた。王が彼に関してそのように命じていたからである。しかしモルデカイは,身を低くかがめず,平伏しようともしなかった。3 そこで,王の門にいた王の僕たちはモルデカイに,「あなたはどうして王の命令を忌避しているのか」と言いだした。4 そして,彼らは毎日彼に言ったが,[モルデカイ]が彼ら[の言うこと]を聴かなかったので,彼らはモルデカイの事が持ちこたえるかどうかを見ようと,[これを]ハマンに告げた。[モルデカイ]は自分がユダヤ人であることを彼らに語っていたからである。

5 さて,ハマンはモルデカイが自分に身もかがめず,平伏しようともしないのを見ていたので,ハマンは激しい怒りに満たされた。6 しかし,モルデカイひとりを手に掛けるのは彼の目には卑しむべきことであった。彼らがモルデカイの民族のことを彼に告げていたからである。それで,ハマンはアハシュエロスの全領域にいるすべてのユダヤ人,すなわちモルデカイの民族を滅ぼし尽くそうとした。

7 アハシュエロス王の第十二年の第一の月,すなわちニサンの月に,ある人がハマンの前で,第十二,すなわちアダルの月[まで],一日一日,一月一月のためにプル,すなわちくじを投げた。8 それからハマンはアハシュエロス王に言った,「あなたの領域のすべての管轄地域にいる諸民族の間に散らされて,離れ離れになっているある一つの民族がいます。彼らの法令はほかのどの民族のものとも違っていて,王の法令も彼らは履行しておりませんので,王のために,彼らをそのままにしておくのはふさわしくありません。9 もし,王にとって確かに良いと思われるのでしたら,彼らが滅ぼされるようにと書き記されますように。そうすれば,銀一万タラントを,私は王の金庫に運び入れさせて,その仕事をする者たちの手に[それを]支払いましょう」。

10 そこで,王は自分の手から認印つきの指輪を外し,ユダヤ人に敵意を示す者である,アガグ人ハメダタの子ハマンにそれを渡した。11 次いで王はハマンに言った,「その銀はあなたに渡され,またその民族も[渡されるので],自分の目に良いところにしたがって彼らを扱うがよい」。12 そこで,第一の月,その十三日に,王の書記官が召集され,すべてハマンが王の太守や,それぞれ別の管轄地域をつかさどる総督や,それぞれ別の民族の君たちに命じたところにしたがって,各々の管轄地域については,その独自の文体で,また各々の民族にはその独自の国語で書き記すことが行なわれた。アハシュエロス王の名でそれは書かれ,王の認印つきの指輪で印が押された。

13 そして,急使によって王の全管轄地域に手紙を送ることがなされ,第十二の月,すなわちアダルの月の十三[日]に,一日のうちに,若い者も老人も,小さい者や女も,すべてのユダヤ人を滅ぼし尽くし,殺し,滅ぼし,そして彼らの分捕り物を強奪せよとのことであった。14 それぞれ別のすべての管轄地域で法令として出されるその書き物の写しがすべての民族に公布されていた。[人々が]その日のために備えるためであった。15 急使たちは,王の言葉のゆえに急いで行くよう動かされて,出て行き,その法令は,シュシャン城でも出された。王とハマンは座って酒を飲んでいたが,シュシャンの都は混乱していた。
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2007年07月13日

聖書 エステル記 2章

聖書 エステル記 2章

2 これらの事の後,アハシュエロス王の激しい怒りが収まると,[王]はワシテのこと,そして彼女のしたこと,および彼女に対して決められたことを思い起こした。2 そのとき,王の奉仕者であるその従者たちは言った,「王のために,容姿の美しい,処女である娘たちを求めさせましょう。3 そして,王はご自分の領域のすべての管轄地域に事務官を任じ,容姿の美しい,処女である娘たちをみな,シュシャン城の,女たちの守護者である王の宦官ヘガイに託されている女の家に集めさせ,そしてマッサージを施すことがなされますように。4 そして,王の目に喜ばしく思える娘が,ワシテの代わりに王妃となるのです」。そして,この事は王の目に喜ばれたので,彼はそのように行なった。

5 シュシャン城にユダヤ人のある人がおり,その名をモルデカイといって,ベニヤミン人キシュの子シムイの子ヤイルの子であった。6 この[キシュ]は,バビロンの王ネブカドネザルが捕らえて流刑に処したユダの王エコニヤと共に捕らわれて流刑に処された,強制移住させられた民と共に,エルサレムから捕らわれて流刑にされた者であった。7 そして[モルデカイ]はハダサ,すなわち彼の父の兄弟の娘エステルの養育者となった。彼女には父も母もいなかったからである。そして,この若い女は姿もきれいで,容ぼうも美しかったが,その父と母が死んだとき,モルデカイは彼女を自分の娘として引き取ったのである。8 そして,王の言葉とその法令が伝え聞かされ,多くの娘たちがシュシャン城に集められてヘガイに託されたとき,エステルも王の家に連れて行かれ,女たちの守護者ヘガイに託されたのである。

9 さて,この娘は彼の目に喜ばれたので,彼女はその前に愛ある親切を得た。彼は急いで彼女にマッサージを施し,ふさわしい食物を与え,また王の家から選ばれた七人の娘を与えて,彼女とその娘たちを女の家の最も良い所に移した。10 エステルは自分の民族のことも,親族のことも語らなかった。モルデカイが,語ってはならないと彼女に命じておいたからである。11 そして,モルデカイはエステルの安否と,彼女がどうされているのかを知ろうと,毎日毎日女の家の中庭の前を歩いていた。

12 そして,各々の女の順番が来て,アハシュエロス王のところに入って行くことになったとき,それは女の規定にしたがって十二か月たった後のことであったが,それというのも,そのようにしてマッサージを施す期間が,六か月は没薬の油で,さらに六か月はバルサム油と女のマッサージ[を施すこと]で,やがて満ちたからであるが,13 そのとき,このようにして娘は,王のところに入って行った。女が言うものはみな与えられ,それを持って女の家から王の家に行くのであった。14 女は夕方入って行き,朝,第二の女の家に帰り,そばめたちの守護者である王の宦官シャアシュガズに託された。女は,王が彼女のことを喜び,名によって呼ばれるのでなければ,それからはもう王のところに入って行くことはなかった。

15 ところで,モルデカイが自分の娘として引き取った,彼のおじアビハイルの娘エステルの順番が来て,王のところに入って行くことになったとき,彼女は女たちの守護者である王の宦官ヘガイが言ったもののほかは何も願い求めなかった。(その間ずっと,エステルは彼女を見るすべての者の目に恵みを得ていた。)16 そこで,エステルは[王]の治世の第七年の第十の月,すなわちテベトの月に,王の家のアハシュエロス王のところに連れて行かれた。17 そして,王はほかのどの女たちよりもエステルを愛するようになったので,彼女はほかのどの処女たちよりも[王]の前に恵みと愛ある親切を得た。そこで[王]は王妃の頭飾りを彼女の頭に置き,ワシテの代わりに彼女を王妃とした。18 次いで,王はそのすべての君たちと僕たちのための大宴会,すなわちエステルの宴会を催した。そして,管轄地域のために大赦を行ない,また王の資力にふさわしく贈り物を与えるのであった。

19 さて,処女たちが二度目に集められたとき,モルデカイは王の門に座っていた。20 エステルは,モルデカイが彼女に命じた通り,自分の親族のことも,その民のことも語っていなかった。エステルは彼により世話を受けていたときのように,モルデカイの言ったことを履行していた。

21 そのころ,モルデカイが王の門に座っていると,入口を守る者である王の二人の廷臣,ビグタンとテレシュが憤慨して,アハシュエロス王を手に掛けようとうかがっていた。22 そして,この事がモルデカイに知れたので,彼は直ちに王妃エステルに告げた。一方,エステルはモルデカイの名で王に語った。23 そこで,この事が追及され,結局明らかにされたので,彼らふたりは杭に掛けられることになった。その後,このことは王の前でその時代の事績の書に書き記された。
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聖書 エステル記 1章

聖書 エステル記 1章

1 さて,アハシュエロス,すなわちインドからエチオピアまで,百二十七管轄地域[を]王として支配していたアハシュエロスの時代のこと,2 アハシュエロス王がシュシャン城にあるその王の座に座していたころ,3 その統治の第三年に彼はそのすべての君と僕たちのために宴会を催し,ペルシャとメディアの軍勢,貴族および各管轄地域の君たちは彼の前にいた。4 そのとき,彼はその栄光ある王国の富と,誉れ[と]彼の偉大さの麗しさを幾日も,百八十日間も示した。5 そして,これらの日が満ちると,王はシュシャン城にいたすべての民のため,小なる者にも大なる者のためにも,七日間,王の宮殿の園の中庭で宴会を催した。6 そこには亜麻布,上等の綿布と青布が上等の織物と赤紫に染めた羊毛の綱で銀の輪と大理石の柱にしっかり取り付けられており,金と銀でできた寝いすが斑岩や大理石や真珠および黒大理石の舗装の上にあった。

7 そして,金の器で飲む[ぶどう酒を]回すことが行なわれたが,その器は一つ一つ違っており,また王の資力にふさわしく,王室のぶどう酒はおびただしくあった。8 飲むときについていえば,法令にしたがって,だれも強いる者はいなかった。これは王が,各々自分の好むところにしたがってするように,その家のすべての大いなる者のためにそのように取り決めておいたからである。

9 王妃ワシテもまた,アハシュエロス王に属する王の家で女たちのために宴会を催した。

10 七日目に,王の心がぶどう酒で楽しい気分になっていたとき,彼はメフマン,ビズタ,ハルボナ,ビグタおよびアバグタ,ゼタルおよびカルカス,すなわちアハシュエロス王の面前で奉仕していた七人の廷臣に言って,11 王妃ワシテに王妃の頭飾りをかぶらせて王の前に連れて来させ,その麗しさをもろもろの民と君たちに見せようとした。彼女は容姿が美しかったからである。12 しかし,ワシテ王妃は廷臣を通して[伝えられた]王の言葉に応じて来るのを拒み続けた。ここにおいて王は非常に憤慨し,その激しい怒りが彼の内で燃え上がった。

13 そこで,王は時についての知識のある知者たちに言った(このようにして王の事柄は法令と訴訟に通じているすべての者たちの前に[もたらされた]のである。14 彼にごく近い者たちはカルシェナ,シェタル,アドマタ,タルシシュ,メレス,マルセナ[および]メムカン,ペルシャとメディアの七人の君たちで,王に接することができ,[また]王国で首位に座す者たちであった): 15 「ワシテ王妃は,廷臣によって伝えられたアハシュエロス王の言ったことを履行しなかったゆえに,法令にしたがって,どうされるべきであろうか」。

16 これに対してメムカンは王と君たちの前で言った,「王妃ワシテは,ひとり王に対してのみならず,アハシュエロス王の全管轄地域にいるすべての民に対しても不当なことをしたのです。17 なぜなら,王妃の事がすべての妻たちに伝わってゆき,彼女たちは,『アハシュエロス王が,王妃ワシテを彼の前に連れて来るようにと言ったのに,彼女は来なかった』と言って,自分たちの目にその所有者を侮ることになるからです。18 それに今日,王妃の事を聞いたペルシャとメディアの君の夫人たちは,王のすべての君たちに話しかけ,大変な侮べつと憤りが生じるでしょう。19 もし,王にとって良いと思われるのでしたら,ワシテはアハシュエロス王の前に来てはならないという王の言葉をご自身から出し,それをペルシャとメディアの法令の中に書き入れ,それがなくなることのないようにされますように。その王妃としての威厳を,王は彼女の友,彼女よりも優れた女にお与えになりますように。20 そして,王の設けられるその布告はその全領域で聞かれなければなりません(それは広大ですから)。そうすれば,妻たちも皆,小なる者も大なる者も,その所有者に敬意を表するでしょう」。

21 そして,この事は王と君たちの目に喜ばれたので,王はメムカンの言葉の通りに行なった。22 そこで[王]は王のすべての管轄地域に,各々の管轄地域にその独自の文体で,また各々の民にその独自の国語で書状を送り,夫はみな自分の家で引き続き君として行動し,自分の民の国語で話すようにさせた。
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