2007年07月02日

聖書 列王記 第一 22章

聖書 列王記 第一 22章

22 そして,シリアとイスラエルとの間には戦争がないまま,三年間彼らは暮らしていた。2 そして,三年目に,ユダの王エホシャファトはイスラエルの王のところに下って行ったのである。3 そこで,イスラエルの王はその僕たちに言った,「あなた方は,ラモト・ギレアデが我々に属していることを本当に知っているのか。だが,我々はシリアの王の手からそれを奪うのをためらっているのだ」。4 次いで彼はエホシャファトに言った,「あなたはラモト・ギレアデにおける戦いのためにわたしと共に行ってくれますか」。そこでエホシャファトはイスラエルの王に言った,「わたしはあなたと同様です。わたしの民はあなたの民と同様です。わたしの馬はあなたの馬と同様です」。

5 しかし,エホシャファトはイスラエルの王にさらに言った,「どうか,まず最初に,エホバの言葉を伺ってみてください」。6 それで,イスラエルの王は預言者たち,約四百人を集めて,彼らに言った,「わたしはラモト・ギレアデに向かって戦いに行こうか。それとも,差し控えようか」。すると,彼らは言いだした,「上って行きなさい。そうすれば,エホバはこれを王の手に渡されるでしょう」。

7 しかし,エホシャファトは言った,「ここにはエホバの預言者がほかにいないのですか。いたら,その人を通して伺ってみましょう」。8 そこでイスラエルの王はエホシャファトに言った,「ほかにもう一人,その人を通してエホバに伺うべき人がいますが,わたしは確かに彼を憎んでいます。彼はわたしについて良いことは預言せず,ただ悪いことばかり[預言する]からです。―イムラの子ミカヤです」。ところが,エホシャファトは言った,「王はそのようなことは言わないでください」。

9 そこで,イスラエルの王はある廷臣を呼び寄せて言った,「どうか,イムラの子ミカヤを急いで連れて来てもらいたい」。10 さて,イスラエルの王とユダの王エホシャファトは,衣を着て,サマリアの門の入口の脱穀場で,各々その王座に座していた。預言者たちは皆,ふたりの前で預言者のように振る舞っていた。11 そこで,ケナアナの子ゼデキヤは自分のために鉄の角を造って言った,「エホバはこのように言われました。『これらのもので,あなたはシリア人を突いて,ついには彼らを滅ぼし尽くすであろう』」。12 そして,ほかの預言者たちも皆,これと同じように預言しながら言った,「ラモト・ギレアデに上って行き,成功を収めなさい。エホバは必ず王の手にこれを渡されます」。

13 ときに,ミカヤを呼びに行った使者は彼に話して言った,「いいですか,お願いです! 預言者たちの言葉は異口同音に王にとって良いものです。あなたの言葉も,どうか,彼らの一人の言葉のようになり,あなたも良いことを話しますように」。14 しかしミカヤは言った,「エホバは生きておられます。エホバがわたしに言われること,それをわたしは話します」。15 そこで彼が王のところに入ると,王は彼に言った,「ミカヤよ,我々はラモト・ギレアデに戦いに行こうか。それとも,差し控えようか」。彼は直ちに[王]に言った,「上って行って,成功を収めなさい。エホバは必ず王の手にこれを渡されます」。16 すると王は彼に言った,「わたしが何度あなたに誓いを立てさせたら,あなたはエホバの名によってただ真実しか話さないようになるのか」。17 それで彼は言った,「わたしは確かに,イスラエル人が皆,山々に,羊飼いのいない羊のように散らされているのを見ました。そしてエホバはさらに言われました,『これらの者には主人がいない。彼らを各々安らかに自分の家に戻らせよ』」。

18 そこで,イスラエルの王はエホシャファトに言った,「『彼はわたしについて良いことではなく,悪いことばかり預言する』と,わたしはあなたに言いませんでしたか」。

19 すると,[ミカヤ]はさらに言った,「それゆえに,エホバの言葉を聞きなさい。わたしは確かに,エホバがみ座に座しておられ,天の全軍がその傍らに,その右左に立っているのを見ました。20 それからエホバは言われました,『だれがアハブをだまして,上って行かせ,ラモト・ギレアデで倒れさせるのか』。すると,こちらの者はこのように言いだし,そちらの者はそのように言っていました。21 ついに,ひとりの霊が出て来て,エホバの前に立ち,『私が彼をだましましょう』と言いました。そこでエホバは彼に,『どういうふうにしてするのか』と言われました。22 これに対して彼は言いました,『私が出て行き,必ず彼のすべての預言者の口で欺きの霊となりましょう』。そこで,『あなたは彼をだまし,その上,勝ちを得る者となるであろう。出て行って,そのようにせよ』と言われました。23 それで,今ここに,エホバはあなたのこれらすべての預言者の口に欺きの霊を授けられました。それにエホバがあなたについて災いを話されました」。

24 そのとき,ケナアナの子ゼデキヤが近寄って,ミカヤのほほを打って言った,「一体どっちの[方]へ,エホバの霊がわたしから去って行って,お前に話したというのか」。25 するとミカヤは言った,「ご覧なさい,あなたが一番奥の間に入って身を隠すその日に,[どちらの方かが]分かるでしょう」。26 そこで,イスラエルの王は言った,「ミカヤを捕らえ,都市の長アモンと王の子ヨアシュのもとに戻らせよ。27 そして,お前はこう言うのだ。『王はこのように言われた。「この男を留置場に入れ,わたしが無事に帰って来るまで,量を減らしたパンと,量を減らした水で彼を養え」』」。28 そこですぐミカヤは言った,「もしも,あなたが無事に帰って来られることがあるならば,エホバはわたしに話されなかったのです」。そして彼はさらに,「すべての民よ,聞いておきなさい」と言った。

29 こうして,イスラエルの王とユダの王エホシャファトはラモト・ギレアデに上って行った。30 そのとき,イスラエルの王はエホシャファトに言った,「[わたしは]変装して戦いに行くことにしますが,あなたはご自分の衣を着てください」。そこでイスラエルの王は変装して,戦いに行った。31 シリアの王は,自分のものである兵車隊の三十二人の長たちに命じて,「お前たちは,小さい者や大きい者とではなく,ただイスラエルの王とだけ戦うように」と言っておいた。32 そして,兵車隊の長たちはエホシャファトを見るや,彼らのほうは,「確かにこれはイスラエルの王だ」と思ったのである。そこで人々は彼の方に向かって彼と戦おうとしたので,エホシャファトは援助を叫び求めはじめた。33 そして,兵車隊の長たちは,それがイスラエルの王ではないことを見て取るや,直ちに彼を追うのをやめて戻って行ったのである。

34 ときに,何気なく弓を引いた人がいたが,その人はイスラエルの王の付属物と小札かたびらの間を射たので,彼はその兵車の御者に言った,「手の向きを変え,わたしを陣営から運び出してくれ。わたしはひどい傷を負ったのだ」。35 そして,その日,戦いは激しさを増してゆき,王はシリア人に向かって,兵車の中で立った姿勢に保ってもらわなければならなかったが,やがて夕方になって死んだ。傷の血は戦車の内側に注ぎ出ていた。36 そして,日の入るころ,「銘々自分の都市へ,銘々自分の土地へ!」という,鳴り響く叫び声が陣営中に伝わりだした。37 こうして王は死んだ。彼がサマリアに運ばれると,人々はサマリアで王を葬った。38 そして,彼らはサマリアの池の傍らでその戦車を洗いはじめた。すると,犬が彼の血をなめ尽くしていった。(また,売春婦たちがそこで水浴した。)エホバが語られた言葉のとおりであった。

39 アハブのその他の事績,彼の行なったすべてのこと,彼が建てた象牙の家,彼が建てたすべての都市は,イスラエルの王たちの時代の事績の書に記されているではないか。40 ついにアハブはその父祖たちと共に横たわり,その子アハジヤが彼に代わって治めはじめた。

41 アサの子エホシャファトは,イスラエルの王アハブの第四年にユダの王となった。42 エホシャファトは,治めはじめたとき,三十五歳で,二十五年間エルサレムで治めた。その母の名はアズバといい,シルヒの娘であった。43 そして,彼はその父アサのすべての道に歩み続けた。彼はエホバの目に正しいことを行なって,その[道]からそれなかった。ただし,高き所はなくならなかった。民はなおも高き所で犠牲をささげ,犠牲の煙を立ち上らせていた。44 そして,エホシャファトはイスラエルの王と平和な関係を保った。45 エホシャファトのその他の事績,彼の行なった力強いこと,彼がいかに戦ったかは,ユダの王たちの時代の事績の書に記されているではないか。46 そして,その父アサの時代に残っていた残りの神殿男娼を,彼はこの地から一掃した。

47 王についていえば,エドムには[王]がなく,代官が王であった。

48 エホシャファトはというと,金を[得る]ためにオフィルへ行くよう,タルシシュの船を造ったが,それは行かなかった。船がエツヨン・ゲベルで難破したからである。49 アハブの子アハジヤがエホシャファトに,「わたしの僕たちをあなたの僕たちと共に船で行かせましょう」と言ったのはそのときのことであったが,エホシャファトは承知しなかった。

50 ついにエホシャファトはその父祖たちと共に横たわり,その父祖“ダビデの都市”に父祖たちと共に葬られた。その子エホラムが彼に代わって治めはじめた。

51 アハブの子アハジヤは,ユダの王エホシャファトの第十七年にサマリアでイスラエルの王となり,二年間イスラエルを治めた。52 そして,彼はエホバの目に悪いことを行ない続け,彼の父の道と彼の母の道,それにイスラエルに罪をおかさせたネバトの子ヤラベアムの道に歩んで行った。53 そして,彼はバアルに仕え,これに身をかがめ,彼の父が行なったすべてのことにしたがってイスラエルの神エホバを怒らせ続けた。
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聖書 列王記 第一 21章

聖書 列王記 第一 21章

21 そして,これらの事があって後のこと,エズレル人ナボテに属するぶどう園があった。それはエズレルに,サマリアの王アハブの宮殿のそばにあった。2 それで,アハブはナボテに話して言った,「あなたのぶどう園をどうか譲ってもらいたい。それはわたしの家のすぐそばにあるので,わたしの菜園にしたいのだ。その代わりに,それよりももっと良いぶどう園をあなたに上げよう。[あるいは]もしあなたの目に良いなら,その代価として金をあなたに上げよう」。3 ところが,ナボテはアハブに言った,「私の父祖たちの世襲所有地をあなたに譲るなど,エホバの見地からして,私には考えられないことです」。4 それゆえ,アハブは,エズレル人ナボテが,「私は父祖たちの世襲所有地をあなたに譲れません」と言って語った言葉のことで不機嫌になり,がっかりして,自分の家に入った。それから彼は寝いすに横たわり,顔を背けて,パンを食べなかった。

5 ついに,彼の妻イゼベルは彼のところに入って来て,こう話しかけた,「あなたの霊が悲しみ,あなたがパンを召し上がろうとなさらないのはどういう訳ですか」。6 そこで彼は彼女に話した,「わたしはエズレル人ナボテに話して,『どうか,あなたのぶどう園を金で譲ってもらいたい。それとも,あなたが望むなら,その代わりに,別のぶどう園をあなたに上げよう』と言った。しかし彼は,『わたしはぶどう園をあなたに譲れません』と言ったのだ」。7 すると,妻イゼベルは彼に言った,「今,イスラエルの上に王権を行使しておられるのはあなたですか。起きて,パンを召し上がり,あなたの心を楽しませてください。私がエズレル人ナボテのぶどう園をあなたに差し上げます」。8 そこで彼女はアハブの名で手紙を書き,それに彼の印で印を押し,ナボテと共にその都市に住んでいる年長者たちと高貴な人々にその手紙を送った。9 ところが,彼女はその手紙にこう書いて言った。「断食をふれ告げ,ナボテを民の先頭に座らせなさい。10 そして,二人の者,すなわちどうしようもない者たちを彼の前に座らせ,彼らに,『お前は神と王をのろった!』と言わせて彼に対して証しをさせなさい。そして彼を引き出し,石打ちにして殺しなさい」。

11 そこで,彼の都市の人々,すなわちその都市に住んでいる年長者たちや高貴な人々は,イゼベルが彼らに人をやって伝えた通りに,すなわち彼女が彼らに送った手紙に記されている通りに行なった。12 彼らは断食をふれ告げ,ナボテを民の先頭に座らせた。13 すると,二人の者,すなわちどうしようもない者たちが入って来て,彼の前に座った。どうしようもない者たちは民の前で,彼,すなわちナボテに対して証しをしはじめて,「ナボテは神と王をのろった!」と言った。その後,人々は彼を都市の外れに引き出し,石で彼を石打ちにしたので,彼は死んだ。14 そこで彼らはイゼベルに,「ナボテは石打ちにされたので,彼は死んだ」と言ってよこした。

15 そして,イゼベルはナボテが石打ちにされて死んだことを聞くと,イゼベルは直ちにアハブにこう言ったのである。「起きて,エズレル人ナボテがあなたに金で譲ることを拒んだ,そのぶどう園を手に入れなさい。ナボテはもう生きていません。死んだのです」。16 こうして,アハブはナボテが死んだことを聞くと,アハブはすぐ立って,エズレル人ナボテのぶどう園を手に入れようと,そこへ下って行ったのである。

17 ときに,エホバの言葉がティシュベ人エリヤに臨んで言った,18 「立って,サマリアにいるイスラエルの王アハブに会いに下って行け。さあ,彼はナボテのぶどう園を手に入れようと,下って行って,そこにいる。19 それで,あなたは彼に話してこう言わなければならない。『エホバはこのように言われた。「あなたは殺人をし,そのうえ手に入れたのか」』。また,あなたは彼に話して言わなければならない,『エホバはこのように言われた。「犬がナボテの血をなめ尽くしたその場所で,犬があなたの血を,あなたの[血]をもなめ尽くすであろう」』」。

20 そこでアハブはエリヤに,「我が敵よ,あなたはわたしを見つけたのか」と言うと,彼は言った,「わたしはあなたを見つけた。『あなたがエホバの目に悪いことを行なうよう,身を売ったので,21 今やわたしはあなたに災いをもたらす。わたしは必ずあなたの後を完全に一掃し,だれでも壁に向かって放尿する者,イスラエルの中の無力で無用な者をアハブから断ち滅ぼす。22 そして,わたしはあなたの家をネバトの子ヤラベアムの家のように,またアヒヤの子バアシャの家のようにする。それは,あなたが怒らせ,そしてイスラエルに罪を犯させたその怒りのためである』。23 そしてまた,イゼベルについても,エホバは話して言われた,『犬がエズレルの小地所でイゼベルを食らい尽くすであろう。24 アハブの者で,都市で死ぬ者は犬がこれを食らい尽くし,野で死ぬ者は天の鳥がこれを食らい尽くすであろう。25 例外なく,だれひとりとして,身を売ってエホバの目に悪いことを行なったアハブのような者はいなかった。その妻イゼベルが彼を唆したのである。26 そして,彼は糞像に従って行き,エホバがイスラエルの子らの前から追い払われたアモリ人が行なったすべてのことと同じように,甚だしい忌むべきことを行なった』」。

27 そして,アハブはこれらの言葉を聞くや,自分の衣を引き裂き,粗布を身にまとったのである。彼は断食を続け,粗布を着て横たわり,しょう然と歩いていた。28 ときに,エホバの言葉がティシュベ人エリヤに臨んで言った,29 「あなたはアハブがわたしのゆえにへりくだったのを見たか。彼がわたしのためにへりくだったので,わたしは彼の時代には災いをもたらさない。彼の子の時代に,その家に災いをもたらすであろう」。
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聖書 列王記 第一 20章

聖書 列王記 第一 20章

20 一方シリアの王ベン・ハダドは,その全軍勢を集めた。また,彼と共に三十二人の王たちと,馬と兵車とがあった。そこで彼は上って行ってサマリアを包囲し,これと戦った。2 それから彼はその都市にいるイスラエルの王アハブのもとに使者たちを遣わした。次いで彼はこう言わせた。「ベン・ハダドはこのように言われた。3 『あなたの銀と金はわたしのものであり,あなたの妻たちや子ら,その最も麗しい者もわたしのものである』」。4 これに対してイスラエルの王は答えて言った,「王なる我が主よ,お言葉の通り,わたしは,わたしに属するすべてのものと共にあなたのものです」。

5 後に,使者たちは戻って来て言った,「ベン・ハダドはこのように言われた。『わたしはあなたに人をやって言った,「あなたの銀と金,およびあなたの妻たちと子らを,あなたはわたしに与えることになる。6 だが,わたしは明日の今ごろ,僕たちをあなたのところに遣わすであろう。彼らは必ずあなたの家と,あなたの僕たちの家とを注意深く探る。そして必ず,あなたの目に望ましいものをみな,彼らは手に入れるのである。彼らは必ずそれを奪い去る」』」。

7 そこで,イスラエルの王はこの地のすべての年長者たちを呼んで言った,「どうか,注意して,この人が災いを求めているのを見てもらいたい。彼は人をよこして,わたしの妻たちや子ら,およびわたしの銀や金を求めたが,わたしはそれを彼から差し控えなかった」。8 すると,年長者たちや民はみな彼に言った,「従ってはなりません。承諾すべきではありません」。9 それで彼はベン・ハダドの使者たちに言った,「王なる我が主に言ってもらいたい,『あなたが初めにこの僕に言ってよこされたことはみな致しますが,この度の事は行なえません』」。そこで,使者たちは去って行って,伝言を持ち帰った。

10 さて,ベン・ハダドは彼のところに人をやって言った,「もし,サマリアの塵がわたしに従うすべての民の手を一杯にするに足りるなら,神々がわたしにそのようになさり,重ねてそのようになさるように!」11 すると,イスラエルの王は答えて言った,「あなた方は[彼に]こう話しなさい。『[武具を]着ける者は,解く者のように自分のことを誇ってはならない』」。12 そして,彼はこの言葉を聞くや,彼と王たちは仮小屋で飲んでいたが,直ちにその僕たちに,「配置に就け!」と言った。それで,彼らはこの都市を攻める配置に就きはじめた。

13 ときに,見よ,ある預言者がイスラエルの王アハブに近寄って言った,「エホバはこのように言われた。『あなたはこの大群衆をみな見たか。わたしは今日,これをあなたの手に渡す。あなたは,わたしがエホバであることを確かに知るであろう』」。14 そこでアハブは,「それはだれによってでしょうか」と言うと,彼は言った,「エホバはこのように言われた。『管轄地域の君たちの若い部下たちによってである』」。最後に,[アハブ]が,「だれが戦闘を開始するのでしょうか」と言うと,彼は,「あなただ!」と言った。

15 それから[アハブ]は管轄地域の君たちの若い部下の数を調べてみると,それは二百三十二人であった。その後,民全部,すなわちイスラエルの子ら全部の数を調べてみると,七千人であった。16 そして,彼らは真昼ごろ出て行きはじめたが,ベン・ハダドは,自分も,王たち,すなわち彼を助けていた三十二人の王たちも一緒に,仮小屋で飲んで酔っていた。17 管轄地域の君たちの若い部下たちがまず最初に出て行くと,ベン・ハダドは直ちに人を遣わした。それらの者は来て,彼に告げて言った,「サマリアから人々が出てまいりました」。18 そこで彼は言った,「和平のために出て来たのであっても,お前たちは彼らを生け捕りにしなければならない。また,戦いのために出て来たのであっても,生きたままで彼らを捕らえなければならない」。19 そして,それらはその都市から出て来た者たち,すなわち管轄地域の君たちの若い部下たちと,その後ろにいた軍勢であった。20 そして彼らは各々その相手を討ち倒した。それでシリア人は逃げ去り,イスラエルは彼らを追跡して行ったが,ついにシリアの王ベン・ハダドは馬に乗って,騎手たちと一緒に逃げた。21 しかし,イスラエルの王は出て行って,馬と兵車を討ち倒し,またシリア人を討ち倒して大いに殺した。

22 後に,例の預言者がイスラエルの王に近寄って言った,「さあ,自らを強くし,注意して,自分の行なおうとしていることをわきまえなさい。年が改まるころ,シリアの王があなたを攻めに上って来るからです」。

23 一方シリアの王の僕たちは,[王]に言った,「彼らの神は山の神です。ですから,彼らは我々よりも強かったのです。それで逆に,我々に平地で彼らと戦わせ,我々が彼らよりも強くないかどうかを[見させて]ください。24 それで,このような事を行なってください。王たちを各々その立場から退け,彼らの代わりに総督を置いてください。25 あなたは,ご自分のために,あなたの側から倒れた軍勢に等しい軍勢を,馬には馬,兵車には兵車についても数えなくてはなりません。そして,我々に平地で彼らと戦わせ,我々が彼らよりも強くないかどうかを[見させて]ください」。そこで彼はその声に聴き従って,そのようにした。

26 そして,年が改まるころ,ベン・ハダドはシリア人を召集し,イスラエルに対する戦いのためにアフェクに上って来たのである。27 一方イスラエルの子らも召集され,食糧を供給され,彼らに立ち向かうために出て行きはじめた。イスラエルの子らはやぎのごく小さな二つの群れのように彼らの前に陣取ったが,シリア人の方は地を満たしていた。28 すると,[まことの]神の人が近寄って,イスラエルの王に言った。しかも,こう言った,「エホバはこのように言われた。『シリア人が,「エホバは山の神であって,低地平原の神ではない」と言っているので,わたしはこの大群衆を皆あなたの手に必ず渡す。あなた方は確かに,わたしがエホバであることを知るであろう』」。

29 そして彼らは,互いに向かい合って,七日間陣営を敷いていた。そして,七日目に,戦闘が始まり,イスラエルの子らはシリア人を,すなわち一日のうちに徒歩の者十万人を討ち倒したのである。30 そして,残った者たちはアフェクへ,すなわち都市へ逃げて行ったが,その城壁が,二万七千人の残った者たちの上に倒れ落ちた。一方ベン・ハダドは逃げて,ついに都市に入り,一番奥の間に入った。

31 それで,その僕たちは彼に言った,「さあ,お願いです。イスラエルの家の王たちは愛ある親切の王である,と聞いています。どうか,わたしたちの腰に粗布をまとい,首に綱を掛けて,イスラエルの王のもとに出て行かせてください。多分,彼はあなたの魂を生かしておかれるでしょう」。32 そこで彼らは粗布を腰にまとい,綱を首に掛けて,イスラエルの王のところに来て言った,「あなたの僕ベン・ハダドは,『どうか,わたしの魂を生かしてください』と申しております」。これに対して[王]は言った,「彼はまだ生きているのか。彼はわたしの兄弟だ」。33 それで,この人々は,それを兆しとみなし,すぐにそれを彼の自発的な決定と解して,「ベン・ハダドはあなたの兄弟です」と言った。すると,彼は,「行って,彼を連れて来なさい」と言った。そこで,ベン・ハダドは王のところに出て来た。[王]は直ちに彼を兵車に乗せた。

34 さて,[ベン・ハダド]は彼に言った,「わたしの父があなたの父上から奪った諸都市をお返し致します。あなたは,わたしの父がサマリアで指定したのと同様に,ダマスカスでご自分のために街路を指定することもできます」。

「では,わたしは,契約を結んであなたを去らせることにしよう」。

こうして,[アハブ]は契約を結んで,彼を去らせた。

35 ときに,預言者の子らのある人がエホバの言葉によって自分の友に,「どうか,わたしを打ってくれ」と言った。しかし,その人は彼を打つことを拒んだ。36 それゆえ,彼はその人に言った,「あなたはエホバの声に聴き従わなかったので,ご覧なさい,あなたはわたしのもとから去って行き,ライオンが必ずあなたを打ち倒すでしょう」。その後,その人は彼のそばから去って行き,ライオンがその人を見つけて打ち倒した。

37 次いで彼はもうひとりの人を見つけて言った,「どうか,わたしを打ってくれ」。それで,その人は彼を打ち,打って傷つけた。

38 それから,その預言者は行って,道端で王を待って立ち止まり,目の上に包帯をして,変装していた。39 そして,王が通り過ぎようとしたとき,彼は王に叫んで言ったのである,「この僕が戦いの最も激しいところに出て行きますと,ご覧ください,ひとりの人が[戦]列を離れて,ある人を私のところに連れて来て,こう言いました。『この者を見張れ。もしもこの者がいなくなりでもしたら,お前の魂が彼の魂の代わりとなるか,または銀一タラントをお前は量り分けることになる』。40 そして,この僕があちこちで活動しているうちに,何と,その者はいなくなってしまったのです」。そこでイスラエルの王は彼に言った,「お前の裁きはそのようなものだ。お前が決めたのだ」。41 すると彼は急いで目の上から包帯を取り除いたので,イスラエルの王は彼に,すなわち彼が預言者のひとりであることに気づいた。42 そこで彼は[王]に言った,「エホバはこのように言われた。『あなたは,滅びのためにわたしにささげられた人を自分の手から放して行かせたので,あなたの魂は彼の魂の代わりとなり,あなたの民は彼の民の代わりとならなければならない』」。43 そこで,イスラエルの王は不機嫌になり,がっかりして,自分の家に向かって去って行き,サマリアに着いた。
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聖書 列王記 第一 19章

聖書 列王記 第一 19章

19 そこでアハブはエリヤがしたすべてのことと,彼が預言者をみな剣で殺したことに関するすべてのこととをイゼベルに告げた。2 すると,イゼベルは使者をエリヤのところに遣わして言った,「もしわたしが明日の今ごろ,あなたの魂をあの人たちの各々の魂のようにしないなら,神々がそのようになさり,重ねてそのようになさるように!」3 それで彼は恐れた。それゆえ彼は立ち上がり,自分の魂のために行き,ユダに属するベエル・シェバに来た。それから,彼は従者をそこに残した。4 そして彼は,荒野へ一日の道のりを入って行き,ついにあるえにしだの木のところに行き,その下に座った。そして彼は自分の魂が死ぬことを願って,こう言いだした。「これで十分です! さあ,エホバよ,私の魂を取り去ってください。私は父祖たちに勝っていませんから」。

5 ついに彼は横たわり,えにしだの木の下で寝入った。ところが,見よ,今度はひとりのみ使いが彼に触るのであった。それから彼は,「起きて,食べなさい」と言った。6 見ると,何と,彼の頭のところに,熱した石に載せた丸い菓子ひとつと,水の入った水差しがあった。そこで彼は食べたり飲んだりしはじめ,その後,再び横たわった。7 後に,エホバのみ使いが二度目に戻って来て,彼に触って言った,「起きて,食べなさい。旅はあなたにとって大変だからです」。8 それで彼は起きて,食べ,そして飲み,その栄養物に力を得て四十日四十夜,[まことの]神の山ホレブまで進んで行った。

9 そこで彼はついにある洞くつに入って,そこでその夜を過ごそうとした。すると,見よ,彼のためにエホバの言葉があって,こう言った。「エリヤよ,何の用でここへ来たのか」。10 これに対して彼は言った,「私は万軍の神,エホバのために徹底的にねたんできました。イスラエルの子らはあなたの契約を捨て,あなたの祭壇を壊し,あなたの預言者たちを剣で殺したため,ただ私だけが残ったからです。彼らは私の魂を取ろうとして捜しはじめています」。11 ところが,それは言った,「外に出て,山の上でエホバの前に立ちなさい」。すると,見よ,エホバが通り過ぎておられ,エホバの前で,大きな強い風が山々を引き裂き,大岩を砕いていた。(エホバは風の中にはおられなかった。)そして,風の後に震動があった。(エホバは震動の中にもおられなかった。)12 そして,震動の後に火があった。(エホバは火の中にもおられなかった。)それから,火の後に,穏やかな低い声があった。13 そして,エリヤはそれを聞くや,直ちに職服で顔を包み,外に出て,洞くつの入口に立ったのである。すると,見よ,彼のための声があって,こう言った,「エリヤよ,何の用でここへ来たのか」。14 これに対して彼は言った,「私は万軍の神,エホバのために徹底的にねたんできました。イスラエルの子らはあなたの契約を捨て,あなたの祭壇を壊し,あなたの預言者たちを剣で殺したため,ただ私だけが残ったからです。彼らは私の魂を取ろうとして捜しはじめています」。

15 そこでエホバは彼に言われた,「さあ,ダマスカスの荒野へ帰って行きなさい。あなたは入って行き,ハザエルに油をそそいでシリアの王としなければならない。16 また,ニムシの孫エヒウに油をそそいでイスラエルの王とし,アベル・メホラの出身のシャファトの子エリシャに油をそそいで,あなたに代わる預言者とすべきである。17 そして必ずや,ハザエルの剣を逃れる者をエヒウが殺し,エヒウの剣を逃れる者をエリシャが殺すのである。18 ところで,わたしはイスラエルの中に七千人を残しておいた。すべてそのひざがバアルにかがまなかった者,皆その口がそれに口づけしなかった者である」。

19 そこで,彼はそこから行って,シャファトの子エリシャを見つけた。そのとき,彼は十二対[の牛]を先に立て,自分はその十二[対]目と共にすき返していた。それで,エリヤは彼のところへ渡って行き,自分の職服を彼の上に投げかけた。20 すると,彼は雄牛を放置し,エリヤの後を追って行って,こう言った。「どうか,わたしの父と母に口づけさせてください。それから,わたしはあなたに従ってまいりましょう」。そこで[エリヤ]は言った,「行って来なさい。わたしがあなたに何をしたというのですか」。21 それで,[エリシャ]は彼に従うのをやめて帰り,一対の雄牛を取り,それを犠牲としてささげ,雄牛の用具でその肉を煮て,それを民に与えたので,彼らはそれを食べた。その後,彼は立って,エリヤに従って行き,彼に仕えはじめた。
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2007年07月01日

聖書 列王記 第一 18章

聖書 列王記 第一 18章

18 そして,長い間たって[後],三年目にエホバご自身の言葉がエリヤに臨んで言ったのである,「行って,あなたの身をアハブに示せ。わたしは地の表に雨を与えるつもりだからである」。2 そこで,エリヤはその身をアハブに示そうとして行った。そのころ,サマリアでは飢きんがひどかった。

3 その間に,アハブは家の者をつかさどっていたオバデヤを呼び寄せた。(ところで,オバデヤは,エホバを大いに恐れる者であった。4 ゆえに,イゼベルがエホバの預言者を断ち滅ぼしたとき,オバデヤは百人の預言者を取って,五十人ずつ洞くつに隠し,彼らにパンと水を供給した。)5 次いでアハブはオバデヤに言った,「国中を通って,すべての水の泉や,すべての奔流の谷に行け。多分,我々は青草を見つけて,馬とらばを生かしておき,[もはや]獣を断ち滅ぼさせずにすむかもしれない」。6 そこで彼らは行き巡る地をふたりの間で分けた。アハブは独りで一つの道を通って行き,オバデヤも独りでもう一つの道を通って行った。

7 オバデヤが道を進んで行くと,何と,エリヤが彼に出会った。彼はすぐそれと知って,顔を伏せてひれ伏して言った,「これは我が主エリヤ,あなたですか」。8 そこで彼は言った,「わたしです。行って,あなたの主に,『エリヤがここにいます』と言いなさい」。9 しかし彼は言った,「わたしがどんな罪を犯したというので,あなたはこの僕をアハブの手に渡して,わたしを殺そうとされるのですか。10 あなたの神エホバは生きておられます。我が主があなたを捜すために人をやらなかった国民や王国はひとつもありません。彼らが,『彼は[ここには]いない』と言うと,[我が主]はその王国や国民に,あなたが見つからないという誓いをさせました。11 それなのに今,あなたは,『行って,「エリヤがここにいます」と,あなたの主に言え』と言われます。12 それで,わたしがあなたから離れて行くと,必ずやエホバの霊があなたを,わたしの知らないところへ連れ去って行くに違いありません。わたしはアハブに教えるために行きますが,彼はあなたを見つけることができず,わたしを殺すに違いありません。この僕は若いころからエホバを恐れております。13 我が主には,イゼベルがエホバの預言者たちを殺したとき,わたしのしたこと,すなわち,わたしがエホバの預言者のある者たち,百人を五十人ずつ洞くつに隠し,彼らにパンと水を供給し続けたことが,知らされていないのですか。14 それなのに今,あなたは,『行って,「エリヤがここにいます」と,あなたの主に言え』と言われます。そうすれば,彼はわたしを殺すに違いありません」。15 ところが,エリヤは言った,「わたしがまさしくその前に立っている万軍のエホバは生きておられます。わたしは今日,わたしの身を彼に示すでしょう」。

16 そこでオバデヤは去って行ってアハブに会い,彼に告げた。それで,アハブはエリヤに会おうとしてやって来た。

17 そして,アハブがエリヤを見るや,アハブは直ちに彼に言った,「これはお前か。イスラエルをのけ者にならせる者よ」。

18 これに対して彼は言った,「わたしはイスラエルをのけ者にならせてはいませんが,あなたとあなたの父の家がそうしたのです。あなた方はエホバのおきてを捨て,あなたはバアルに従って行ったからです。19 それで今,人をやって,カルメル山のわたしのところに全イスラエルを,またイゼベルの食卓で食べている,四百五十人のバアルの預言者と,四百人の聖木の預言者をも集めなさい」。20 そこで,アハブはイスラエルのすべての子らの中に人をやって,預言者たちをカルメル山に集めた。

21 それから,エリヤはすべての民に近づいて言った,「あなた方はいつまで,二つの異なった意見の間でふらついているのですか。もし,エホバが[まことの]神であれば,これに従って行きなさい。しかし,もしバアルがそうであれば,それに従って行きなさい」。けれども,民は一言も彼に答えなかった。22 次いでエリヤは民に言った,「わたしが,ただわたしだけが,エホバの預言者として残っています。しかし,バアルの預言者は四百五十人です。23 さて,彼らに二頭の若い雄牛をわたしたちのために与えさせ,自分たちで一頭の若い雄牛を選ばせ,それを切り裂いて,薪の上に載せなさい。しかしそれに火をつけてはなりません。そして,わたしももう一頭の若い雄牛を整えましょう。わたしもそれを薪の上に必ず置きますが,火をつけることはしません。24 そして,あなた方は自分たちの神の名を呼ぶのです。わたしはエホバの名を呼びましょう。そのとき,火によって答える[まことの]神こそ[まことの]神です」。これに対して,民はみな答えて,「それは良い事だ」と言った。

25 そこでエリヤはバアルの預言者たちに言った,「自分たちで一頭の若い雄牛を選び,最初にそれを整えなさい。あなた方は多数だからです。そして,あなた方の神の名を呼びなさい。ただし,それに火をつけてはなりません」。26 それで彼らは与えられた若い雄牛を取った。それから彼らはそれを整えて,朝から真昼までバアルの名を呼び続けて言った,「ああ,バアルよ,答えてください!」 しかし,何の声もなく,答える者もなかった。そして,彼らは自分たちの造った祭壇の周りをよたよた回り続けた。27 そして,真昼になると,エリヤは彼らをあざけって言いだしたのである,「声を限りに呼べ。彼は神なのだから。彼はきっとある事柄に関係しているのだ。それに,排せつ物があるので,屋外便所に行かなければならないのだ。あるいは,もしかすると,彼は眠っているので,目を覚ますべきなのかもしれない!」28 それで彼らは声を限りに呼ばわったり,彼らの習わしにしたがって短剣や小槍で身を傷つけたりして,ついにその身に血を流れ出させるようになった。29 そして,真昼が過ぎ,穀物の捧げ物をささげる[ころ]まで預言者のように振る舞い続けたものの,何の声もなく,答える者もなく,注意が払われることもなかった。

30 ついにエリヤは民全体に,「わたしに近寄りなさい」と言った。それで民は皆,彼に近寄った。それから,彼は壊れていたエホバの祭壇を直した。31 そこでエリヤは,かつてエホバの言葉が臨んで,「あなたの名はイスラエルとなる」と言われたヤコブの子らの部族の数にしたがって,十二の石を取った。32 次いで彼はエホバの名によってその石で祭壇を築き,祭壇の周囲に,二セアの種をまけるほどの面積のみぞを作った。33 その後,彼は薪を並べ,若い雄牛を切り裂き,それを薪の上に置いた。そこで彼は言った,「四つの大きなかめに水を満たし,それを焼燔の捧げ物と薪の上に注ぎなさい」。34 それから彼は言った,「もう一度そうしなさい」。それで彼らはもう一度そうした。ところが,彼は言った,「それを三度しなさい」。それで彼らは三度そうした。35 こうして,水は祭壇の周囲に流れた。彼はみぞにも水を満たした。

36 こうして,穀物の捧げ物をささげるころ,預言者エリヤは近寄ってこう言いだしたのである。「アブラハム,イサクそしてイスラエルの神,エホバよ,あなたがイスラエルにおいて神であり,私があなたの僕であり,あなたのみ言葉によって私がこれらのすべての事を行なったということが,今日,知らされますように。37 私に答えてください。エホバよ。私に答えてください。この民が,エホバなるあなたこそ[まことの]神であって,あなたが彼らの心を引き返させてくださったことを知るようにしてください」。

38 すると,エホバの火が降って来て,焼燔の捧げ物と薪と石と塵とを食らい尽くし,みぞの中にあった水もなめ尽くした。39 民は皆これを見ると,直ちに顔を伏せてひれ伏し,「エホバこそ[まことの]神です! エホバこそ[まことの]神です!」と言った。40 そこでエリヤは彼らに言った,「バアルの預言者たちを捕らえよ! 彼らをひとりも逃してはならない!」 人々はすぐに彼らを捕らえ,エリヤは彼らをキションの奔流の谷に連れて下り,そこで彼らを打ち殺した。

41 さて,エリヤはアハブに言った,「上って行って,飲み食いしなさい。大雨の騒然とした音がするからです」。42 そこで,アハブは飲み食いするために上って行った。一方エリヤは,カルメルの頂上に上って行き,地にかがみ込み,その顔をひざの間に入れるようになった。43 それから彼は従者に言った,「どうか,上って行ってもらいたい。海の方を見なさい」。それで,彼は上って行って,見て,それから,「全然何もありません」と言った。すると[エリヤ]は,「戻ってみなさい」と七度言った。44 そして,七度目に,ついに彼はこう言ったのである。「ご覧なさい,人のたなごころのような小さな雲が海から上って来ます」。そこで,[エリヤ]は言った,「上って行って,アハブに言いなさい,『[車に]つなぎなさい! そして,大雨があなたを引き止めることがないよう,下って行きなさい!』」45 そして,そうしているうちに,天が雲と風で暗くなり,大変な大雨が起きたのである。そしてアハブは車に乗って,エズレルへ進んで行った。46 また,エホバの手がエリヤの上にあったので,彼は腰をからげて,エズレルまでずっとアハブの前を走って行った。
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聖書 列王記 第一 17章

聖書 列王記 第一 17章

17 それから,ギレアデの住民の出のティシュベ人エリヤはアハブに言った,「わたしがまさしくその前に立っているイスラエルの神エホバは生きておられます。わたしの言葉の命令によらなければ,ここ何年間かは露も雨もないでしょう!」

2 そこでエホバの言葉が彼に臨んで言った,3 「ここを去って行き,あなたは東へ向かい,ヨルダンの東にあるケリトの奔流の谷のほとりに身を隠せ。4 そして,あなたは必ずその奔流の谷から飲むように。わたしは必ず渡りがらすに命じて,そこであなたに食物を供給させるであろう」。5 直ちに彼は行って,エホバの言葉の通りにした。すなわち,行って,ヨルダンの東にあるケリトの奔流の谷のほとりに住むようになった。6 すると,渡りがらすが朝,彼のところにパンと肉を,また夕方にもパンと肉を運んで来た。その奔流の谷から,彼は引き続き飲んだ。7 しかし,何日かの終わりには,その奔流の谷はかれたのである。地には大雨がなかったからである。

8 そこでエホバの言葉が彼に臨んで言った,9 「立って,シドンに属するザレパテへ行き,あなたはそこに住むように。見よ,わたしは必ずそこでひとりの女,つまりひとりのやもめに命じて,あなたに食物を供給させるであろう」。10 それゆえ,彼は立って,ザレパテへ行き,都市の入口に入った。すると,見よ,ひとりの女,つまりひとりのやもめがそこで薪を拾い集めていた。それで,彼はその女に呼びかけて言った,「どうか,器に水を一口入れて持って来て,わたしに飲ませてください」。11 彼女が行って,それを持って来ようとしたとき,彼はまた彼女に呼びかけて言った,「どうか,手に少しのパンも持って来てください」。12 ここにおいて彼女は言った,「あなたの神エホバは生きておられます。私には丸い菓子はありませんが,ただ,大きなつぼに一握りの麦粉と,小さなつぼに少しの油があるだけです。ご覧ください,私は二,三本の薪を拾い集めております。私は行って,私と息子のために何かを作らなければならず,私たちはそれを食べて,死のうとしているのです」。

13 そこでエリヤは彼女に言った,「恐れてはなりません。行って,あなたの言葉の通りにしなさい。ただし,まず,そこにあるものでわたしに小さな丸い菓子を作り,あなたはそれをわたしのところに持って来なさい。その後,あなたとあなたの息子のために何かを作れるでしょう。14 イスラエルの神エホバがこのように言われたからです。『エホバが地の表に大雨を与える日まで,麦粉の大きなつぼはからにならず,油の小さなつぼも乏しくならない』」。15 そこで彼女は行って,エリヤの言葉の通りにした。彼女は引き続き,彼と彼女の家の者も共々に,何日も食べた。16 麦粉の大きなつぼはからにならず,油の小さなつぼも乏しくならなかった。エホバがエリヤを通して語られた言葉のとおりであった。

17 そして,これらの事の後,その家の女主人であるこの女の息子が病気にかかったのである。その病気は大変重くなったので,その子の内には息が残っていなかった。18 そこで彼女はエリヤに言った,「[まことの]神の人よ,あなたは私と何のかかわりがあるのでしょう。あなたは私のとがを思い出させ,私の息子を死なせるために来られました」。19 ところが,彼はその女に,「あなたの息子をわたしによこしなさい」と言った。それから彼はその子を彼女の懐から受け取り,彼がとどまっていた屋上の間にその子を抱えて上り,その子を自分の寝いすの上に寝かせた。20 そして彼はエホバに呼びかけて,こう言いはじめた。「私の神エホバよ,あなたは,私がそのもとに外国人としてとどまっているやもめの上にさえも,彼女の息子を死なせて危害をもたらさなければならないのですか」。21 それから,彼は三度,その子供の上に身を伸ばして,エホバに呼びかけて言った,「私の神エホバよ,どうか,この子供の魂をこの子の内に帰らせてください」。22 ついにエホバはエリヤの声を聴き入れられたので,その子供の魂はその子の内に帰り,その子は生き返った。23 そこでエリヤはその子供を取って,屋上の間から家の中に連れて降り,その子を母親に渡した。それからエリヤは言った,「ご覧なさい,あなたの息子は生きています」。24 そこですぐ,その女はエリヤに言った,「今こそ,私はあなたが神の人で,あなたの口にあるエホバの言葉は真実であることが本当に分かりました」。
ラベル:聖書 エホバ
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聖書 列王記 第一 15章

聖書 列王記 第一 15章

16 そこで,バアシャに対するエホバの言葉がハナニの子エヒウに臨んで言った,2 「わたしはあなたを塵の中から高めて,わたしの民イスラエルの指導者としたが,あなたはヤラベアムの道に歩み続け,彼らの罪でわたしを怒らせて,わたしの民イスラエルに罪を犯させたので,3 見よ,わたしはバアシャとその家の後とを完全に一掃することにしよう。わたしは必ず彼の家をネバトの子ヤラベアムの家のようにするであろう。4 バアシャの者で,都市で死ぬ者は犬がこれを食らい,彼の者で,野で死ぬ者は天の鳥がこれを食らうであろう」。

5 バアシャのその他の事績と,彼の行なったこと,およびその力強さは,イスラエルの王たちの時代の事績の書に記されているではないか。6 ついに,バアシャは彼の父祖たちと共に横たわり,ティルツァに葬られた。その子エラが彼に代わって治めはじめた。7 そしてまた,預言者ハナニの子エヒウにより,エホバの言葉が,バアシャとその家とに臨んだ。それは,彼がヤラベアムの家のようになって,その手の業でエホバを怒らせて,その目に犯したすべての悪のため,また彼を討ち倒したためであった。

8 ユダの王アサの第二十六年に,バアシャの子エラはティルツァで二年間イスラエルの王となった。9 ときに,その僕で,兵車隊の半分の隊長ジムリが彼に対して陰謀を企てるようになった。ところが,彼はティルツァにいて,ティルツァの家の者をつかさどっていたアルツァの家で飲んで酔っていた。10 そこで,ジムリはユダの王アサの第二十七年に,入って来て,彼を討ち倒して殺し,彼に代わって治めはじめた。11 そして,彼は治めはじめ,王座に座るとすぐ,バアシャの全家を討ち倒したのである。彼は[バアシャ]の者をひとりも,すなわち壁に向かって放尿する者も,その血の復しゅう者も,また友人も残さなかった。12 こうして,ジムリはバアシャの全家を根絶やしにした。エホバが預言者エヒウを通してバアシャに対して語られた言葉のとおりであった。13 これはバアシャのすべての罪と,その子エラの罪のためであって,彼らは罪を犯し,また彼らのむなしい偶像でイスラエルの神エホバを怒らせることによってイスラエルに罪を犯させたからである。14 エラのその他の事績と,彼の行なったすべてのことは,イスラエルの王たちの時代の事績の書に記されているではないか。

15 ユダの王アサの第二十七年に,ジムリはティルツァで七日間王となった。そのとき,民はフィリスティア人に属するギベトンに対して陣営を敷いていた。16 そのうちに,陣営を敷いていた民は,「ジムリが陰謀を企て,また王を討ち倒した」と言うのを聞いた。それで全イスラエルはその日,陣営で軍の長オムリをイスラエルの王とした。17 そこで,オムリと彼のもとにいた全イスラエルはギベトンから上って行って,ティルツァを包囲しはじめた。18 そして,ジムリはその都市が攻め取られたのを見るや,王の家の住まいの塔に入り,我が身の上に王の家を火で焼いて死んだ。19 これは彼がヤラベアムの道を,[ヤラベアム]がイスラエルに罪を犯させて行なったその罪にしたがって歩んで,エホバの目に悪いことを行なって犯した彼の罪のためであった。20 ジムリのその他の事績と,彼が企てた陰謀は,イスラエルの王たちの時代の事績の書に記されているではないか。

21 イスラエルの民が二つに分裂するようになったのは,そのころであった。民の一半はギナトの子ティブニの追随者となって,彼を王にしようとし,他の一半はオムリの追随者になっていた。22 ついに,オムリに従っていた民は,ギナトの子ティブニに従っていた民を打ち負かした。それで,ティブニは死に,オムリが治めはじめた。

23 ユダの王アサの第三十一年に,オムリはイスラエルの王となって,十二年間[治めた]。ティルツァでは六年治めた。24 次いで,彼は銀二タラントでシェメルからサマリアの山を買い,その山[の上に]建て,彼が建てたその都市の名を,その山の持ち主シェメルの名にしたがってサマリアと呼ぶようになった。25 ときに,オムリはエホバの目に悪いことを行ない続け,彼よりも前にいたすべての者に勝って悪いことを行なうようになった。26 そして,彼はネバトの子ヤラベアムのすべての道を,[ヤラベアム]がイスラエルの神エホバを彼らのむなしい偶像で怒らせてイスラエルに犯させたその罪にしたがって歩み続けた。27 オムリのその他の事績と,彼のしたこと,およびその行なった力強いことは,イスラエルの王たちの時代の事績の書に記されているではないか。28 ついに,オムリはその父祖たちと共に横たわり,サマリアに葬られた。その子アハブが彼に代わって治めはじめた。

29 そして,オムリの子アハブは,ユダの王アサの第三十八年にイスラエルの王となった。オムリの子アハブはサマリアで二十二年イスラエルを治め続けた。30 そして,オムリの子アハブは彼よりも前にいたすべての者に勝ってエホバの目に悪いことを行なった。31 そして,彼にとっては,ネバトの子ヤラベアムの罪にしたがって歩むのは,ごくささいなこと[でもあるかのようだったので],彼は今度はシドン人の王エトバアルの娘イゼベルを妻としてめとり,行ってバアルに仕え,これに身をかがめはじめたのである。32 さらに彼は,サマリアに建てたバアルの家に,バアルのために祭壇を立てた。33 次いでアハブは聖木を造った。アハブは彼よりも前にいたイスラエルのすべての王に勝って,イスラエルの神エホバを怒らせることをするようになった。

34 彼の時代に,ベテル人ヒエルはエリコを建てた。その長子アビラムを失って彼はその基を据え,末の子セグブを失ってその扉を立てた。エホバがヌンの子ヨシュアを通して語られた言葉のとおりであった。
ラベル:音楽
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聖書 列王記 第一 15章

聖書 列王記 第一 15章

15 そして,ネバトの子ヤラベアム王の第十八年に,アビヤムはユダの王となった。2 彼はエルサレムで三年治めた。彼の母の名はマアカといって,アビシャロムの孫娘であった。3 そして,彼はその父が彼より前に行なったすべての罪のうちに歩んで行き,彼の心はその父祖ダビデの心のように,彼の神エホバと全く一致してはいなかった。4 それでも,ダビデのために,彼の神エホバはその子を彼の後に起こし,エルサレムを存続させて,エルサレムで彼にひとつのともしびをお与えになった。5 それはダビデがエホバの目に正しいことを行ない,ヒッタイト人ウリヤの事のほかは,その一生の間,[神]が彼に命じられたどんなことからもそれなかったからである。6 そして,レハベアムとヤラベアムとの間には,その一生の間,戦争が起きた。

7 アビヤムのその他の事績と,彼の行なったすべてのことは,ユダの王たちの時代の事績の書に記されているではないか。また,アビヤムとヤラベアムとの間にも,戦争が起きた。8 ついに,アビヤムはその父祖たちと共に横たわり,人々は彼を“ダビデの都市”に葬った。その子アサが彼に代わって治めはじめた。

9 イスラエルの王ヤラベアムの第二十年に,アサはユダの王として治めた。10 そして,彼はエルサレムで四十一年治めた。彼の祖母の名はマアカといって,アビシャロムの孫娘であった。11 そしてアサはその父祖ダビデのように,エホバの目に正しいことを行なった。12 そこで,彼は神殿男娼をこの地から除き去らせ,父祖たちが造った糞像をみな取り除いた。13 その祖母マアカについていえば,彼は彼女をさえ,貴婦人[の身分]から退けた。それは彼女が聖木のために恐るべき偶像を造ったからである。その後,アサは彼女の恐るべき偶像を切り倒し,それをキデロンの奔流の谷で焼いた。14 ただし,高き所は取り除かなかった。それでも,アサの心は,一生涯エホバと全く一致していた。15 そして彼はその父によって聖なるものとされた物と,彼によって聖なるものとされた物,すなわち銀,金,器物類をエホバの家に運び入れるようになった。

16 そして,アサとイスラエルの王バアシャとの間には,彼らの生涯中,戦争が起きた。17 それで,イスラエルの王バアシャはユダに攻め上って,ユダの王アサのもとにだれをも出入りさせないようにするため,ラマを建てはじめた。18 そこで,アサはエホバの家の宝物倉と王の家の宝物倉に残っている銀と金をことごとく取って,それを自分の僕たちの手に渡した。それからアサ王は彼らをダマスカスに住んでいたシリアの王,ヘズヨンの子タブリモンの子ベン・ハダドのもとに遣わして言った,19 「わたしとあなたとの間,わたしの父とあなたの父上との間には契約があります。ここにわたしはあなたに銀と金の贈り物を送りました。さあ,どうか,イスラエルの王バアシャとの契約を破棄し,彼がわたしのもとから退くようにしてください」。20 それで,ベン・ハダドはアサ王[の言うこと]を聴き入れ,自分のものである軍勢の長たちをイスラエルの諸都市を攻めるよう差し向け,イヨンとダンとアベル・ベト・マアカおよびキネレト全土と,ナフタリの全土まで討った。21 そして,バアシャはこれを聞くや,直ちにラマを建てるのをやめて,ティルツァにとどまっていたのである。22 それで,アサ王は,ユダ[の人々]をみな召集した。―ひとりも免れる者はなかった。―彼らは,バアシャが建てるのに用いていたラマの石材とその材木を運んだ。アサ王はそれを用いてベニヤミンのゲバと,ミツパとを建てはじめた。

23 アサのその他のすべての事績と,そのすべての力強さと,彼の行なったすべてのこと,および彼が築いた諸都市は,ユダの王たちの時代の事績の書に記されているではないか。ただ,彼は年老いた時,足を病んだ。24 ついにアサは彼の父祖たちと共に横たわり,その父祖“ダビデの都市”に父祖たちと共に葬られた。その子エホシャファトが彼に代わって治めはじめた。

25 ヤラベアムの子ナダブは,ユダの王アサの第二年にイスラエルの王となった。彼はそれからイスラエルを二年治めた。26 けれども,彼はエホバの目に悪いことを行ない,その父の道を,[父]がイスラエルに罪を犯させたその罪にしたがって歩み続けた。27 ときに,イッサカルの家のアヒヤの子バアシャは彼に対して陰謀を企てるようになった。バアシャはフィリスティア人に属するギベトンでついに彼を討ち倒した。そのとき,ナダブと全イスラエルはギベトンを攻め囲んでいた。28 それで,バアシャはユダの王アサの第三年に彼を殺し,彼に代わって治めはじめた。29 そして,彼は王になるとすぐ,ヤラベアムの全家を討ち倒した。彼はヤラベアムの者で息をする者をひとりも残さず,ついに彼らを滅ぼし尽くした。エホバがその僕,シロ人アヒヤを通して語られた言葉のとおりであった。30 これはヤラベアムが犯した罪,および彼がイスラエルに犯させたその罪のためであり,[また]彼がイスラエルの神エホバを怒らせたその怒りによるのであった。31 ナダブのその他の事績と,彼の行なったすべてのことは,イスラエルの王たちの時代の事績の書に記されているではないか。32 そして,アサとイスラエルの王バアシャとの間には,その生涯中,戦争が起きた。

33 ユダの王アサの第三年に,アヒヤの子バアシャはティルツァで全イスラエルの王となって,二十四年間[治めた]。34 そして彼は,エホバの目に悪いことを行ない,ヤラベアムの道を,[ヤラベアム]がイスラエルに犯させたその罪にしたがって歩み続けた。
ラベル:聖書 エホバ
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聖書 列王記 第一 14章

聖書 列王記 第一 14章

14 丁度そのころ,ヤラベアムの子アビヤが病気にかかった。2 そこで,ヤラベアムは妻に言った,「どうか,立って,変装し,ヤラベアムの妻だとは分からないようにして,シロへ行ってもらいたい。見よ,そこは預言者アヒヤがいる所だ。彼はわたしに関し,この民の王となることについて話した者だ。3 それで,パン十個と,振り掛けられた菓子と,蜜一瓶を手に取り,彼のところへ行ってもらいたい。彼は,この子がどうなるかをきっと教えてくれるだろう」。

4 そこで,ヤラベアムの妻はそのようにした。そのため,彼女は立ってシロへ行き,アヒヤの家に着いた。ところでアヒヤは,見ることができなかった。その目は老齢のためにこわばっていたからである。

5 ところで,エホバは,アヒヤにこう言っておられた。「さあ,ヤラベアムの妻がその子に関し,あなたからの言葉を問い合わせるために来ようとしている。その子が病気だからだ。これこれのことをあなたは彼女に話さなければならない。そして,彼女は到着するとき,それと見分けられないように装っているであろう」。

6 そして,アヒヤは彼女が入口に入って来たとき,その足音を聞くや,こう言いだしたのである。「お入りなさい。ヤラベアムの妻よ。あなたがそれと見分けられないように装っているのは,どういう訳ですか。わたしは厳しい音信を携えてあなたのもとに遣わされているのです。7 行って,ヤラベアムに言いなさい,『イスラエルの神エホバはこのように言われました。「わたしは民の中からあなたを高めて,あなたをわたしの民イスラエルの指導者とし,8 さらにダビデの家から王国を裂き取ってあなたに与えたが,あなたは,わたしのおきてを守って,ただわたしの目に正しいことだけを行ない,心をつくしてわたしに従って歩んだわたしの僕ダビデのようにはならず,9 かえって,あなたよりも前にいたすべての者よりも悪いことを行なうようになり,行って,自分のためにほかの神と鋳像を造ってわたしを怒らせ,このわたしをあなたの後ろに投げ捨てたので,10 それゆえに,見よ,わたしはヤラベアムの家に災いをもたらす。わたしはヤラベアムから,だれでも壁に向かって放尿する者,イスラエルの中の無力で無用な者を必ず断ち滅ぼす。人が糞を取り除き,それが片付けられるように,わたしはヤラベアムの家の後を完全に一掃するであろう。11 ヤラベアムの者で,都市で死ぬ者は犬がこれを食らい,野で死ぬ者は天の鳥がこれを食らうであろう。エホバがこれを話されたからである」』。

12 「けれどもあなたは,立って,自分の家に行きなさい。あなたの足が都市に入るとき,その子供は必ず死ぬでしょう。13 そして,全イスラエルはその子のことを本当に嘆き悲しみ,その子を葬るでしょう。ヤラベアムの者で,ただその子だけが埋葬所に入るからです。イスラエルの神エホバに対する良い事がヤラベアムの家でその子に見いだされたためです。14 そして,エホバは,その日にヤラベアムの家を断ち滅ぼす,ひとりの王をご自分のために必ずイスラエルの上に起こすでしょう。それも,もし今直ちにであればどうでしょう。15 それで,葦が水の中で揺れるように,エホバは本当にイスラエルを打ち倒されるでしょう。彼らの父祖たちにお与えになったこの良い土地から,必ずイスラエルを根こぎにし,本当に彼らを川の向こうに散らされるでしょう。彼らが聖柱を造って,エホバを怒らせたからです。16 それで,ヤラベアムが犯し,また彼がイスラエルに犯させたその罪のゆえに,[神]はイスラエルを引き渡されるでしょう」。

17 そこで,ヤラベアムの妻は立って,去って行き,ティルツァに行った。彼女が家の敷居のところに着いたとき,その子が死んだ。18 それで人々はその子を葬り,全イスラエルはその子のために悼み悲しんだ。エホバがご自分の僕,預言者アヒヤを通して語られた言葉のとおりであった。

19 そして,ヤラベアムのその他の事績,彼がいかに戦い,いかに治めたかは,イスラエルの王たちの時代の事績の書にまさしく記されている。20 そして,ヤラベアムが治めた期間は二十二年で,その後,彼は父祖たちと共に横たわり,その子ナダブが彼に代わって治めはじめた。

21 一方ソロモンの子レハベアムは,ユダで王になっていた。レハベアムは治めはじめたとき四十一歳で,エホバがご自分の名を置くためにイスラエルのすべての部族の中から選ばれた都,エルサレムで十七年治めた。そして彼の母の名はナアマといって,アンモン人の女であった。22 そして,ユダはエホバの目に悪いことを行ない続けたので,その父祖たちが自分たちの犯した罪によって行なったすべてのことに勝って[神]にねたみを起こさせた。23 そして彼らもまた,自分たちのために,すべての高い丘の上や,すべての生い茂った木の下に,高き所や聖柱や聖木を建て続けた。24 それに,この地には神殿男娼さえいた。彼らは,エホバがイスラエルの子らの前から追い払われた諸国民の,すべての忌むべきことをならって行なった。

25 そして,レハベアム王の第五年に,エジプトの王シシャクがエルサレムに攻め上って来たのである。26 そして,彼はついにエホバの家の財宝と王の家の財宝を奪い,あらゆるものを奪った。さらに彼は,ソロモンが造った金の盾もみな奪った。27 それゆえ,レハベアム王はその代わりに銅の盾を造り,これを走者の長たち,すなわち王の家の入口の守衛たちの管理にゆだねた。28 そして,王がエホバの家に行く度ごとに,走者たちはこれを運んで行き,またこれを走者の守衛室に持ち帰るのであった。

29 そして,レハベアムのその他の事績と,彼の行なったすべてのこと,それはユダの王たちの時代の事績の書に記されているではないか。30 それにレハベアムとヤラベアムとの間には,いつも戦争が起きた。31 ついにレハベアムはその父祖たちと共に横たわり,父祖たちと共に“ダビデの都市”に葬られた。そして,彼の母の名はナアマといって,アンモン人の女であった。そして,その子アビヤムが彼に代わって治めはじめた。
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聖書 列王記 第一 13章

聖書 列王記 第一 13章

14 丁度そのころ,ヤラベアムの子アビヤが病気にかかった。2 そこで,ヤラベアムは妻に言った,「どうか,立って,変装し,ヤラベアムの妻だとは分からないようにして,シロへ行ってもらいたい。見よ,そこは預言者アヒヤがいる所だ。彼はわたしに関し,この民の王となることについて話した者だ。3 それで,パン十個と,振り掛けられた菓子と,蜜一瓶を手に取り,彼のところへ行ってもらいたい。彼は,この子がどうなるかをきっと教えてくれるだろう」。

4 そこで,ヤラベアムの妻はそのようにした。そのため,彼女は立ってシロへ行き,アヒヤの家に着いた。ところでアヒヤは,見ることができなかった。その目は老齢のためにこわばっていたからである。

5 ところで,エホバは,アヒヤにこう言っておられた。「さあ,ヤラベアムの妻がその子に関し,あなたからの言葉を問い合わせるために来ようとしている。その子が病気だからだ。これこれのことをあなたは彼女に話さなければならない。そして,彼女は到着するとき,それと見分けられないように装っているであろう」。

6 そして,アヒヤは彼女が入口に入って来たとき,その足音を聞くや,こう言いだしたのである。「お入りなさい。ヤラベアムの妻よ。あなたがそれと見分けられないように装っているのは,どういう訳ですか。わたしは厳しい音信を携えてあなたのもとに遣わされているのです。7 行って,ヤラベアムに言いなさい,『イスラエルの神エホバはこのように言われました。「わたしは民の中からあなたを高めて,あなたをわたしの民イスラエルの指導者とし,8 さらにダビデの家から王国を裂き取ってあなたに与えたが,あなたは,わたしのおきてを守って,ただわたしの目に正しいことだけを行ない,心をつくしてわたしに従って歩んだわたしの僕ダビデのようにはならず,9 かえって,あなたよりも前にいたすべての者よりも悪いことを行なうようになり,行って,自分のためにほかの神と鋳像を造ってわたしを怒らせ,このわたしをあなたの後ろに投げ捨てたので,10 それゆえに,見よ,わたしはヤラベアムの家に災いをもたらす。わたしはヤラベアムから,だれでも壁に向かって放尿する者,イスラエルの中の無力で無用な者を必ず断ち滅ぼす。人が糞を取り除き,それが片付けられるように,わたしはヤラベアムの家の後を完全に一掃するであろう。11 ヤラベアムの者で,都市で死ぬ者は犬がこれを食らい,野で死ぬ者は天の鳥がこれを食らうであろう。エホバがこれを話されたからである」』。

12 「けれどもあなたは,立って,自分の家に行きなさい。あなたの足が都市に入るとき,その子供は必ず死ぬでしょう。13 そして,全イスラエルはその子のことを本当に嘆き悲しみ,その子を葬るでしょう。ヤラベアムの者で,ただその子だけが埋葬所に入るからです。イスラエルの神エホバに対する良い事がヤラベアムの家でその子に見いだされたためです。14 そして,エホバは,その日にヤラベアムの家を断ち滅ぼす,ひとりの王をご自分のために必ずイスラエルの上に起こすでしょう。それも,もし今直ちにであればどうでしょう。15 それで,葦が水の中で揺れるように,エホバは本当にイスラエルを打ち倒されるでしょう。彼らの父祖たちにお与えになったこの良い土地から,必ずイスラエルを根こぎにし,本当に彼らを川の向こうに散らされるでしょう。彼らが聖柱を造って,エホバを怒らせたからです。16 それで,ヤラベアムが犯し,また彼がイスラエルに犯させたその罪のゆえに,[神]はイスラエルを引き渡されるでしょう」。

17 そこで,ヤラベアムの妻は立って,去って行き,ティルツァに行った。彼女が家の敷居のところに着いたとき,その子が死んだ。18 それで人々はその子を葬り,全イスラエルはその子のために悼み悲しんだ。エホバがご自分の僕,預言者アヒヤを通して語られた言葉のとおりであった。

19 そして,ヤラベアムのその他の事績,彼がいかに戦い,いかに治めたかは,イスラエルの王たちの時代の事績の書にまさしく記されている。20 そして,ヤラベアムが治めた期間は二十二年で,その後,彼は父祖たちと共に横たわり,その子ナダブが彼に代わって治めはじめた。

21 一方ソロモンの子レハベアムは,ユダで王になっていた。レハベアムは治めはじめたとき四十一歳で,エホバがご自分の名を置くためにイスラエルのすべての部族の中から選ばれた都,エルサレムで十七年治めた。そして彼の母の名はナアマといって,アンモン人の女であった。22 そして,ユダはエホバの目に悪いことを行ない続けたので,その父祖たちが自分たちの犯した罪によって行なったすべてのことに勝って[神]にねたみを起こさせた。23 そして彼らもまた,自分たちのために,すべての高い丘の上や,すべての生い茂った木の下に,高き所や聖柱や聖木を建て続けた。24 それに,この地には神殿男娼さえいた。彼らは,エホバがイスラエルの子らの前から追い払われた諸国民の,すべての忌むべきことをならって行なった。

25 そして,レハベアム王の第五年に,エジプトの王シシャクがエルサレムに攻め上って来たのである。26 そして,彼はついにエホバの家の財宝と王の家の財宝を奪い,あらゆるものを奪った。さらに彼は,ソロモンが造った金の盾もみな奪った。27 それゆえ,レハベアム王はその代わりに銅の盾を造り,これを走者の長たち,すなわち王の家の入口の守衛たちの管理にゆだねた。28 そして,王がエホバの家に行く度ごとに,走者たちはこれを運んで行き,またこれを走者の守衛室に持ち帰るのであった。

29 そして,レハベアムのその他の事績と,彼の行なったすべてのこと,それはユダの王たちの時代の事績の書に記されているではないか。30 それにレハベアムとヤラベアムとの間には,いつも戦争が起きた。31 ついにレハベアムはその父祖たちと共に横たわり,父祖たちと共に“ダビデの都市”に葬られた。そして,彼の母の名はナアマといって,アンモン人の女であった。そして,その子アビヤムが彼に代わって治めはじめた。
ラベル:聖書 エホバ
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聖書 列王記 第一 13章

聖書 列王記 第一 13章

13 ところで,ここに,エホバの言葉によってユダからベテルにやって来た,神の人がいた。そのとき,ヤラベアムは犠牲の煙を立ち上らせるため祭壇の傍らに立っていた。2 すると,その人はエホバの言葉により祭壇に向かって呼ばわって言った,「祭壇よ,祭壇よ,エホバはこのように言われた。『見よ,ひとりの男の子がダビデの家に生まれる。その名はヨシヤという! そして彼は,お前の上で犠牲の煙を立ち上らせている高き所の祭司たちを,必ずお前の上に犠牲としてささげ,人の骨をお前の上で焼くことになる』」。3 そして,彼はその日,ひとつの異兆を示して,こう言った。「これはエホバが話された異兆である。見よ,祭壇は引き裂かれ,その上にある脂灰は必ずまき散らされる」。

4 そして,王は[まことの]神の人がベテルの祭壇に向かって呼ばわって言った言葉を聞くや,ヤラベアムは直ちに祭壇から手を突き出して,「お前たち,彼を捕らえよ」と言ったのである。するとたちまち,その人に向かって突き出した手は干からび,それを引っ込めることができなくなった。5 そして,祭壇も,[まことの]神の人がエホバの言葉によって示した異兆のとおりに,引き裂かれたので,脂灰は祭壇からまき散らされた。

6 そこで王は[まことの]神の人に答えて言った,「どうか,あなたの神エホバの顔を和め,わたしの手がわたしのもとに元通りになるよう,わたしのために祈ってください」。そこで,[まことの]神の人がエホバの顔を和めたので,王の手は彼のもとに元通りになり,初めのようになった。7 次いで王は[まことの]神の人に言った,「是非わたしと共に家に来て,食事を取ってください。あなたに贈り物を差し上げたいのです」。8 ところが,[まことの]神の人は王に言った,「たとえ,あなたの家の半分をわたしに下さっても,わたしはあなたと共にまいりませんし,この場所ではパンも食べませんし,水も飲みません。9 彼がそのようにエホバの言葉によってわたしに命じ,『あなたはパンを食べてはならず,水を飲んでもならない。また,自分の来た道を通って帰ってはならない』と言ったからです」。10 こうして,彼はほかの道を通って行くことにし,ベテルに来るのに通った道を通って帰ることはしなかった。

11 ときに,ある年老いた預言者がベテルに住んでいたが,その息子たちがそのときやって来て,[まことの]神の人がその日ベテルで行なったすべての業,[および]その人が王に語った言葉を述べ,それを父に述べ続けた。12 すると父は,「それで,その人はどの道を行ったか」と彼らに話した。そこで,その息子たちは,ユダから来た[まことの]神の人が行った道を[父]に示した。13 それで彼は息子たちに言った,「わたしのためにろばに鞍を置いてくれ」。そこで彼らは[父]のためにろばに鞍を置くと,彼はそれに乗って行った。

14 そして,彼は[まことの]神の人の跡を追って行き,その人が大木の下に座っているのを見つけた。そこで彼はその人に言った,「あなたがユダからおいでになった[まことの]神の人ですか」。それに対して,その人は,「わたしです」と言った。15 そして彼はさらにその人に言った,「わたしと共に家に来て,パンを食べてください」。16 しかし,その人はこう言った。「わたしはあなたと共に戻ることも,あなたと共に行くこともできません。この場所では,あなたと共にパンも食べられませんし,水も飲めません。17 というのは,わたしはエホバの言葉によって,『あなたはそこではパンを食べてはならず,水も飲んではならない。自分の来た道を通って戻ってはならない』と言われているからです」。18 ここにおいて彼はその人に言った,「わたしもまたあなたと同様預言者ですが,み使いがエホバの言葉によってわたしに話し,『その人を一緒にあなたの家に戻らせ,パンを食べさせ,水を飲ませなさい』と言いました」。(彼はその人を欺いたのである。)19 そこで,その人は彼と共に戻り,彼の家でパンを食べ,水を飲むことにした。

20 こうして,彼らが食卓に着いていたところ,その人を連れ戻した預言者にエホバの言葉が臨んだので,21 彼はユダから来た[まことの]神の人に向かって呼ばわって言った,「エホバはこのように言われた。『あなたはエホバの命令に背き,あなたの神エホバの命じられたおきてを守らず,22 あなたに,「パンを食べても,水を飲んでもならない」と話されたその場所で,パンを食べ,水を飲むために戻ったので,あなたの死体はあなたの父祖たちの埋葬所には入らないであろう』」。

23 こうして,その人がパンを食べ,飲んだ後,彼はすぐその人のため,すなわち連れ帰った預言者のためにろばに鞍を置いた。24 そして,その人は立ち去った。後に,ライオンが道でその人に会い,その人を殺した。その死体は道に投げ出された。そして,ろばはその傍らに立っており,ライオンも死体の傍らに立っていた。25 そして,見よ,人々が通りかかったので,道に投げ出された死体と,その死体の傍らに立っているライオンを見つけた。それで人々はやって来て,その年老いた預言者の住んでいる都市でそれについて話した。

26 その人を道から連れ帰った預言者はそれについて聞くと,直ちにこう言った。「それはエホバの命令に背いた,[まことの]神の人だ。それでエホバは,その人に話されたエホバの言葉どおりに,その人をライオンに渡し,[ライオン]がその人を打ち砕いて,殺すようにされたのだ」。27 次いで彼は息子たちに話して言った,「わたしのためにろばに鞍を置いてくれ」。それで彼らは鞍を置いた。28 そこで彼は出かけて行って,道に投げ出されたその人の死体と,その死体の傍らに立っているろばとライオンを見つけた。ライオンはその死体を食べず,ろばを打ち砕いてもいなかった。29 それから,預言者は[まことの]神の人の死体を引き上げ,それをろばに載せて持ち帰った。こうして,その年老いた預言者の都市に入り,嘆き悲しんで,それを葬った。30 こうして,彼はその人の死体を自分の埋葬所に納めた。人々はその人のために悼み悲しんで,「気の毒なことだ。わたしの兄弟よ!」[と言った]。31 そして,彼はその人を葬った後,さらに息子たちに言った,「わたしが死んだら,お前たちは,[まことの]神の人が葬られている埋葬所にわたしを葬るのだ。あの人の骨の傍らにわたしの骨を納めてくれ。32 彼がエホバの言葉によって,ベテルにある祭壇と,サマリアの諸都市にあるすべての高き所の家とに向かって呼ばわった言葉は,必ずそうなるからだ」。

33 この事の後も,ヤラベアムはその悪い道から立ち返らず,再び一般の民から高き所の祭司を任じるようになった。だれでもそれを喜ぶ者については,彼はその手に権能を満たして,「それでは,高き所の祭司[の一人]になれ」[と言うのであった]。34 そして,この事で,ヤラベアムの家の者には罪の元がもたらされ,彼らを地の表からぬぐい去り,根絶やしにするときが[来る]ことになった。
ラベル:聖書 エホバ
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2007年06月30日

聖書 列王記 第一 12章

聖書 列王記 第一 12章

12 ところで,レハベアムはシェケムへ行った。全イスラエルが彼を王にしようとして,シェケムに来たからである。2 そして,ネバトの子ヤラベアムがそのことを聞くと,彼はなおエジプトにいたが(ヤラベアムはソロモン王のゆえに逃げ去っていたからである。それはエジプトに住むためであった),3 人々は人をやって,彼を呼び寄せた。その後,ヤラベアムとイスラエルの全会衆が来て,レハベアムに話して言いだした,4 「あなたの父上はわたしたちのくびきを厳しくされましたが,あなたは今,父上の厳しい奉仕と,[父上]がわたしたちに負わせた重いくびきを軽くしてください。そうすれば,わたしたちはあなたに仕えます」。

5 そこで彼はその人々に言った,「三日間去って,わたしのところに戻って来なさい」。それで民は去って行った。6 それでレハベアム王は,その父ソロモンが生きていたとき[ソロモン]に仕えていた年長者たちに相談して言いだした,「あなた方はこの民にどう返答したらよいと思うか」。7 それゆえ,彼らは[王]に話してこう言った。「もし,今日,あなたがこの民の僕となり,実際に彼らに仕えるのでしたら,あなたは彼らに答えて,良い言葉をもって彼らに話さなければなりません。そうすれば,彼らはきっといつまでもあなたの僕となるでしょう」。

8 ところが,彼は年長者たちが進言した助言を捨てて,彼と共に成長し,彼に仕える者であった若者たちに相談しはじめた。9 そうして彼らに言った,「あなた方は,『あなたの父上がわたしたちに負わせたくびきを軽くしてください』と,わたしに話したこの民に我々が返答できるよう,何を進言するつもりか」。10 すると,彼と共に成長した若者たちは彼に話して言った,「『あなたの父上はわたしたちのくびきを重くされましたが,あなたはそれをわたしたちから軽くしてください』と言ってあなたに話したこの民に,このように言えばよいでしょう。あなたは彼らにこのように話せばよいでしょう。『わたしの小指は必ず父の腰よりも太くなる。11 それで今,わたしの父はあなた方に重いくびきを負わせたが,わたしはあなた方のくびきを増やすであろう。わたしの父はあなた方をむちで打ち懲らしたが,わたしはあなた方をとげむちで打ち懲らすであろう』と」。

12 それから,ヤラベアムとすべての民は,王が,「三日目にわたしのところに戻って来なさい」と言って話した通りに,三日目にレハベアムのところに来た。13 ときに,王は厳しく民に答え,彼に進言した年長者たちの助言を捨てるようになった。14 次いで,若者たちの助言にしたがってさらに彼らに話して言った,「わたしの父はあなた方のくびきを重くしたが,わたしはあなた方のくびきを増やすであろう。わたしの父はあなた方をむちで打ち懲らしたが,わたしはあなた方をとげむちで打ち懲らすであろう」。15 こうして王は民[の言うこと]を聴き入れなかった。それは,エホバがシロ人アヒヤを通してネバトの子ヤラベアムに話されたご自分の言葉を本当に果たすため,エホバの求めによって,事態の変転が生じたからである。

16 全イスラエルは王が彼ら[の言うこと]を聴き入れなかったのを見ると,民は王に返答してこう言った。「我々はダビデにどんな分け前を持っているだろう。また,エッサイの子に相続分はない。イスラエルよ,あなたの神々のもとに[帰れ]。ダビデよ,今,自分の家に注意せよ!」 こうして,イスラエルは自分たちの天幕に帰って行った。17 ユダの諸都市に住んでいるイスラエルの子らについていえば,レハベアムは引き続き彼らを治めた。

18 後に,レハベアム王は,強制労働に徴用された者たちをつかさどっていたアドラムを遣わしたが,全イスラエルは彼を石撃ちにしたので,彼は死んだ。それで,レハベアム王は,やっとのことで兵車に乗り込み,エルサレムに逃げた。19 こうして,イスラエル人はダビデの家に反抗して,今日に至っている。

20 そして,全イスラエルはヤラベアムが戻って来たことを聞くや,すぐに人をやって,彼を集まった人々のところに呼び寄せ,彼を全イスラエルの王とした。ユダの部族以外には,だれもダビデの家に従う者とはならなかった。

21 レハベアムはエルサレムに着くと,直ちにユダの全家とベニヤミンの部族,すなわち戦いを行なえる強健な精鋭十八万人を召集し,王権をソロモンの子レハベアムに戻すため,イスラエルの家と戦おうとした。22 すると,[まことの]神の言葉が[まことの]神の人シェマヤに臨んで言った,23 「ソロモンの子であるユダの王レハベアム,ユダとベニヤミンの全家,およびその他の民に言いなさい,24 『エホバはこのように言われた。「あなた方は上って行って,イスラエルの子らであるあなた方の兄弟たちと戦ってはならない。各々自分の家に帰れ。この事がもたらされたのは,わたしの求めによるからである」』」。それで彼らはエホバの言葉に従い,エホバの言葉にしたがって帰って行った。

25 それから,ヤラベアムはエフライムの山地にシェケムを建てて,そこに住んだ。次に,彼はそこから出て,ペヌエルを建てた。26 そして,ヤラベアムはその心の中でこう言いだした。「今や王国はダビデの家に戻るだろう。27 もしこの民がエルサレムのエホバの家で犠牲をささげるために引き続き上って行くなら,この民の心もきっと彼らの主,ユダの王レハベアムに戻るだろう。そして彼らは必ずわたしを殺して,ユダの王レハベアムのもとに戻るだろう」。28 それゆえ,王は相談して,二つの金の子牛を造り,民に言った,「あなた方がエルサレムに上るのは大変だ。イスラエルよ,ここに,あなたをエジプトの地から連れ上った,あなたの神がおられる」。29 それで彼は一つをベテルに据え,もう一つをダンに置いた。30 そして,この事は罪の元となり,民はダンに,その一つの前にまで行くようになった。

31 また,彼は高き所の家を造り,レビの子らの者ではない一般の民から祭司たちを任じるようになった。32 さらにヤラベアムはユダで行なわれている祭りのように,祭りを第八の月,その月の十五日に設けた。それは,ベテルで造った祭壇の上に捧げ物を供え,彼が造った子牛に犠牲をささげるためであった。また,彼の造った高き所の祭司たちをベテルで勤めに就かせた。33 そして彼は第八の月,すなわち自分で考え出したその月の十五日に,ベテルに造った祭壇の上に捧げ物を供えはじめた。それから,イスラエルの子らのために祭りを設け,犠牲の煙を立ち上らせるため,祭壇の上に捧げ物を供えた。

ラベル:聖書 エホバ
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聖書 列王記 第一 11章

聖書 列王記 第一 11章

11 ときに,ソロモン王は,ファラオの娘と共に多くの異国の妻たち,すなわちモアブ人,アンモン人,エドム人,シドン人,[および]ヒッタイト人の女を愛した。2 この[女]たちは,エホバがかつてイスラエルの子らに,「あなた方は彼らの中に入ってはならず,彼らもあなた方の中に入ってはならない。確かに彼らはあなた方の心を傾けさせて,彼らの神々に従わせるであろう」と言われたその国々の者であった。ソロモンは彼女たちに固く付いて,[これを]愛したのである。3 それで,彼は七百人の妻,すなわち王妃たちと,三百人のそばめを持った。その妻たちはしだいに彼の心を傾けさせた。4 そして,ソロモンが年老いた時,その妻たちが彼の心を傾けさせて,ほかの神々に従わせたので,その心は父ダビデの心のように,その神エホバと全く一致してはいなかった。5 そして,ソロモンはシドン人の女神アシュトレテと,アンモン人の嫌悪すべきものミルコムに従って行くようになった。6 また,ソロモンはエホバの目に悪いことを行ないはじめ,その父ダビデのようにエホバに全くは従わなかった。

7 ソロモンがエルサレムの前にある山の上にモアブの嫌悪すべきものケモシュのため,またアンモンの子らの嫌悪すべきものモレクのために高き所を築きだしたのは,そのころであった。8 そして,自分たちの神々のために犠牲の煙を立ち上らせ,犠牲をささげた,その異国のすべての妻たちのためにも,彼はそのようにした。

9 それで,エホバはソロモンに対していきり立たれた。彼の心が,イスラエルの神エホバ,二度も彼に現われてくださった方から傾いてそれたからである。10 そして,この事に関し,ほかの神々に従って行ってはならないと命じておられたが,彼はエホバの命じられたことを守らなかった。11 そこでエホバはソロモンに言われた,「このことがあなたに起こり,あなたはわたしが命じて課したわたしの契約と法令を守らなかったので,わたしは必ず王国をあなたから裂き取り,それを必ずあなたの僕に与える。12 とはいえ,あなたの父ダビデのために,あなたの時代にはそうしない。あなたの子の手から,わたしはそれを裂き取る。13 ただし,わたしが裂き取るのは王国全部ではない。わたしの僕ダビデのため,またわたしが選んだエルサレムのために,一つの部族を,わたしはあなたの子に与えるであろう」。

14 そこで,エホバはソロモンに反抗する者,すなわち王の子孫のエドム人ハダドを起こすようになった。彼はエドムにいた。15 そして,ダビデがエドムを討ち倒し,軍の長ヨアブが打ち殺された者を葬ろうとして上って来たとき,エドムの男子をみな討ち倒そうとしたのである。16 (ヨアブと全イスラエルがそこにとどまったのは六か月間で,ついに彼はエドムの男子をみな断ち滅ぼした。)17 ときに,ハダドは,その父の僕の数人のエドム人と共に逃げ去って,エジプトへ行こうとした。そのとき,ハダドは幼い少年であった。18 それで彼らは立ってミディアンを出,パランへ行き,パランから人々を引き連れて,エジプトへ,エジプトの王ファラオのところへ行った。すると,[ファラオ]は彼に家を与えた。また,パンを彼にあてがい,土地を彼に与えた。19 そして,ハダドはファラオの目に引き続き大いに恵みを得たので,[ファラオ]は自分の妻の妹,すなわち貴婦人タフペネスの妹を妻として彼に与えた。20 やがて,タフペネスの妹は彼に男の子ゲヌバトを産み,タフペネスはその子をファラオの家のただ中で乳離れさせた。ゲヌバトは引き続きファラオの家で,ファラオの子らのただ中にいた。

21 ときに,ハダドは,ダビデがその父祖と共に横たわったこと,また軍の長ヨアブが死んだことを,エジプトで聞いた。それでハダドは,「わたしを去らせ,わたしの土地に行かせてください」とファラオに言った。22 しかしファラオは彼に言った,「あなたはわたしと共にいて,何がなくて困っているというので,自分の土地へ行こうとするのか」。これに対して彼は言った,「何でもありません。ただ,どうしてもわたしを去らせて頂きたいのです」。

23 それから神は[ソロモン]に対してもう一人の反抗者,すなわちエルヤダの子レゾンを起こされた。彼はその主,ツォバの王ハダドエゼルのもとから逃げ去った者であった。24 そして彼は,ダビデが彼らを殺したとき,人々を自分の側に集めて,略奪隊の長となった。そこで,彼らはダマスカスに行って,そこに住むようになり,ダマスカスで治めはじめた。25 こうして,彼はソロモンの時代中ずっとイスラエルに反抗する者となり,それもハダドがもたらした危害に加えてのことであった。彼はシリアを治めていた間,イスラエルを憎悪していた。

26 また,ツェレダの出身のエフライム人ネバトの子で,ソロモンの僕,ヤラベアムがいた。その母の名はツェルアといい,やもめ女であった。彼も王に対してその手を上げるようになった。27 そして,これが彼が王に対してその手を上げた理由である。ソロモンは,塚を築いた。彼はその父“ダビデの都市”の破れ目をふさいだ。28 ところで,ヤラベアムという人は勇敢で,力のある人であった。ソロモンはこの若者が勤勉な働き者なのを見ると,彼をヨセフの家のすべての強制奉仕の監督とした。29 そして,丁度そのころ,ヤラベアムがエルサレムから出て行くと,シロ人の預言者アヒヤが道で彼を見つけたのである。[アヒヤ]は新しい衣で身を包んでいた。彼ら二人は自分たちだけで野にいた。30 そこでアヒヤは身に着けていた新しい衣をつかみ,それを十二切れに引き裂いた。31 次いで彼はヤラベアムに言った,

「自分のために十切れを取りなさい。イスラエルの神エホバはこのように言われたからです。『見よ,わたしはソロモンの手から王国を引き裂くことにしよう。わたしは必ず十部族をあなたに与える。32 ただし,一つの部族は,わたしの僕ダビデのため,またわたしがイスラエルのすべての部族の中から選んだ都市,エルサレムのために,引き続き彼のものとなる。33 というのは,彼らがわたしを捨て,シドン人の女神アシュトレテや,モアブの神ケモシュや,アンモンの子らの神ミルコムに身をかがめるようになり,彼の父ダビデのように,わたしの目に正しいことと,わたしの法令と司法上の定めを行なって,わたしの道に歩まなかったからである。34 しかし,わたしは彼の手から王国全部は取らない。わたしは彼をその一生の間,長としておくからである。それは,わたしが選んだわたしの僕ダビデのためであり,彼がわたしのおきてと法令を守ったからである。35 それでも,わたしはその子の手から王権を必ず取り,それを,十部族をも,あなたに与える。36 そして,彼の子には一つの部族を与える。それはわたしの名をそこに置くため,わたしのために選んだ都市,エルサレムで,わたしの僕ダビデがわたしの前にいつも一つのともしびを保つためである。37 また,あなたはわたしの選ぶ者であり,あなたは自分の魂の渇望するものをみな確かに治め,必ずイスラエルの王となるであろう。38 そして,もし,わたしがあなたに命じるすべてのことに従い,わたしの僕ダビデが行なったように,わたしの法令とおきてを守って,確かにわたしの道に歩み,わたしの目に正しいことを実際に行なうなら,わたしもまた必ずあなたと共におり,わたしがダビデのために建てたように,永続する家をあなたに建て,イスラエルをあなたに与えよう。39 そして,わたしはこのためにダビデの子孫を辱める。ただし,いつまでもではない』」。

40 ときに,ソロモンはヤラベアムを殺そうとするようになった。それでヤラベアムは立って,エジプトへ,エジプトの王シシャクのもとに逃げ去って行き,ソロモンが死ぬまでエジプトにいた。

41 ソロモンのその他の事績,彼の行なったすべてのこと,および彼の知恵は,ソロモンの事績の書に記されているではないか。42 そして,ソロモンがエルサレムで全イスラエルを治めた期間は四十年であった。43 それからソロモンはその父祖たちと共に横たわり,彼の父“ダビデの都市”に葬られた。その子レハベアムが彼に代わって治めはじめた。
ラベル:聖書 エホバ
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聖書 列王記 第一 10章

聖書 列王記 第一 10章

10 さて,シェバの女王はエホバのみ名に関連してソロモンのうわさを聞いていた。それで彼女は難問で彼を試そうとしてやって来た。2 ついに彼女は非常に見事な随行員と,バルサム油や非常に多くの金および宝石を運ぶらくだを伴って,エルサレムに到着した。彼女はソロモンのところに来て,その心に掛かっていたすべてのことを彼に話しだした。3 一方,ソロモンは彼女にそのすべての事柄を語り続けた。王に隠されていて,彼女に語らなかった事柄はひとつもなかった。

4 シェバの女王はソロモンのすべての知恵と,彼の建てた家と,5 その食卓の食物,その僕たちの座っている様,給仕人たちの食卓での奉仕,彼らの衣装,[王]の飲み物,[王]がエホバの家でいつもささげるその焼燔の犠牲を見るに及んで,彼女の内にはもはや霊がなかった。6 それで彼女は王に言った,「私が自分の土地であなたの事柄とあなたの知恵とについてお聞きした言葉は真実でした。7 それに,私は来て,この目が見るまでは,その言葉を信じませんでした。ご覧ください,私はその半分も告げられていませんでした。あなたは知恵と繁栄の点で,私のお聴きした,聞かされたことをしのいでおられます。8 何と幸いなのでしょう。あなたの部下たちは。何と幸いなのでしょう。いつもあなたの前に立って,あなたの知恵を聴いている,これらあなたの僕たちは。9 あなたの神エホバがほめたたえられますように。[神]はあなたをイスラエルの王座に就かせて,あなたのことを喜ばれました。エホバは定めのない時までもイスラエルを愛しておられますので,司法上の裁きと義を行なうよう,あなたを王として任じられたのです」。

10 それから,彼女は金百二十タラントと,非常に沢山のバルサム油と宝石を王に贈った。シェバの女王がソロモン王に贈ったほどの大量のバルサム油に匹敵するものは,もはや二度と入って来なかった。

11 それに,オフィルから金を載せて来たヒラムの船団もまた,非常に大量のアルグムの材木と宝石を運んで来た。12 そこで,王はこのアルグムの材木でエホバの家と王の家のための支えを,また歌うたいたちのためにたて琴と弦楽器を造った。今日に至るまで,このようなアルグムの材木は入って来たこともなく,見たこともなかった。

13 そしてソロモン王は,ソロモン王の気前の良さにしたがって与えたもののほかに,シェバの女王が求めたその喜ぶものすべてを彼女に贈った。その後,彼女は身を巡らし,自分の土地へ,その僕たちと一緒に帰って行った。

14 ときに,一年間にソロモンのところに入って来た金の重さは,金六百六十六タラントにもなった。15 このほかに,旅をする者たちから[のもの],貿易商,アラブのすべての王たち,およびその地の総督たちから得た収益があった。

16 そしてソロモン王はさらに,合金にした金で大盾二百(各々の大盾には金六百[シェケル]を着せた),17 また,合金にした金で丸盾三百を造った。(各々の丸盾には金三ミナを着せた。)それから,王はそれらを“レバノンの森の家”に置いた。

18 さらに,王は大きな象牙の王座を造り,精錬された金をこれにかぶせた。19 その王座には六つの段があり,王座にはその後ろに丸い天蓋があり,座る場所のそばのこちら側と向こう側にはひじ掛けがあり,そのひじ掛けの傍らには二頭のライオンが立っていた。20 また,六つの段の上には,そこに十二頭のライオンがこちら側と向こう側に立っていた。このようなものが造られた王国はほかになかった。

21 そして,ソロモン王が飲むのに用いた器はみな金であり,“レバノンの森の家”の器もみな純金であった。銀のものは何もなかった。[銀]はソロモンの時代には,全く取るに足りないものとみなされていた。22 王は海に,ヒラムの船団と共に,タルシシュの船団を持っていたからである。三年に一度,タルシシュの船団が金,銀,象牙,それにさるや,くじゃくを載せて来るのであった。

23 それで,ソロモン王は富と知恵とにおいて,地のほかのどんな王よりも偉大であった。24 そして,地のすべての人々は,神が彼の心に授けられた知恵を聞こうとして,ソロモンの顔を求めるのであった。25 そして,彼らは各々贈り物を,すなわち銀の品,金の品,衣,武具,バルサム油,馬やらばなどを毎年の決まった事として持って来るのであった。

26 そして,ソロモンは兵車と乗用馬をさらに集めた。彼は兵車千四百台と乗用馬一万二千頭を持ち,それらを兵車の都市と,エルサレムの王のすぐそばに配置させておいた。

27 また,王はエルサレムで銀を石のようにし,杉材をシェフェラに沢山あるエジプトいちじくの木のようにした。

28 そして,ソロモンが持っていた馬の輸出はエジプトからなされており,王の商人の一団が代価を払って馬の群れを得るのであった。29 また,いつもエジプトから兵車が上って来ては,銀六百枚で,馬は百五十枚で輸出された。ヒッタイトのすべての王たち,およびシリアの王たちのためにもそのようになされるのであった。彼らを通して,それら[王]たちは輸出を行なった。
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聖書 列王記 第一 9章

聖書 列王記 第一 9章

9 そして,ソロモンがエホバの家と王の家,および彼が造るのを喜びとしたソロモンのあらゆる望ましいものを建て終えるや,2 エホバは,かつてギベオンで彼に現われたように,ソロモンに再び現われたのである。3 そこでエホバは彼に言われた,「わたしはあなたがわたしの前で恵みを願い求めたあなたの祈りと,恵みを求めるあなたの願いとを聞いた。わたしは,あなたが建てたこの家を,定めのない時までもわたしの名をそこに置くことにより神聖なものとした。わたしの目とわたしの心は確かにいつもそこにあるであろう。4 それにあなたが,もしあなたの父ダビデが歩んだように,すべてわたしがあなたに命じた通りに行なって,心の忠誠さと廉直さをもってわたしの前に歩み,わたしの規定と司法上の定めとを守るなら,5 わたしもまた,あなたの父ダビデに,『あなたにはイスラエルの王座から断たれる人はいないであろう』と言って約束した通り,あなたの王国の王座をイスラエルの上に定めのない時までも本当に確立するであろう。6 もし,あなた方が,またあなた方の子らが,まさしく翻ってわたしに従うのをやめ,わたしがあなた方の前に置いたおきてと法令とを守らず,実際に行って,ほかの神々に仕え,これに身をかがめるなら,7 わたしもまた,彼らに与えた土地の表からイスラエルを断とう。わたしの名のために神聖なものとした家を,わたしはわたしの前から投げ捨てるであろう。イスラエルは確かにすべての民の中で語りぐさとなり,嘲弄されるものとなろう。8 それにこの家も,廃虚の山となろう。そのそばを通り過ぎる者はみな驚いて見つめ,必ず口笛を吹いて,『どうしてエホバはこの地とこの家とにこのようにされたのだろう』と言うであろう。9 すると人々は,『彼らは,その父祖たちをエジプトの地から連れ出した自分たちの神エホバを捨てて,ほかの神々にすがり,これに身をかがめて仕えたからだ。それゆえに,エホバはこのすべての災いを彼らの上にもたらされたのだ』と,きっと言うようになる」。

10 そして,ソロモンが二つの家,すなわちエホバの家と王の家とを建てた二十年の終わりに,11 (ティルスの王ヒラムは,ソロモンが喜ぶだけ杉の材木と,ねずの材木,および金をもって彼を援助したので,)そのとき,ソロモン王はガリラヤの地の二十の都市をヒラムに与えたのである。12 それゆえ,ヒラムがティルスから出て来て,ソロモンが彼に与えた都市を見たが,それは彼の目にどう見てもかなっていなかった。13 それで彼は言った,「わたしの兄弟,あなたがわたしに下さったこれらの都市は,一体何ですか」。それで,それは今日に至るまでカブルの地と呼ばれている。

14 その間にヒラムは金百二十タラントを王に送った。

15 さて,これはソロモン王がエホバの家と,自分の家,塚と,エルサレムの城壁,ハツォルとメギドとゲゼルとを建てるために徴募した,強制労働に徴用された者たちについてのいきさつである。16 (エジプトの王ファラオがかつて上って来て,ゲゼルを攻め取り,これを火で焼き,その都市に住んでいたカナン人を殺した。こうして彼はソロモンの妻である自分の娘に別れの贈り物としてこれを与えた。)17 次いでソロモンはゲゼルと下ベト・ホロン,18 この地にある,バアラトと荒野にあるタマル,19 およびソロモンのものとなったすべての倉庫の都市,兵車の都市,騎手のための都市,彼がエルサレムや,レバノンや,その支配下の全土に建てたいと望んでいたソロモンの望ましいものを建てた。20 イスラエルの子らのものではないアモリ人,ヒッタイト人,ペリジ人,ヒビ人,およびエブス人の残った民全員,21 すなわち,イスラエルの子らが滅びのためにささげることのできなかった,この地の彼らの後に残されたその子らについては,ソロモンは強制奴隷労働に彼らを徴募して,今日に至っている。22 それで,イスラエルの子らをソロモンは一人も奴隷にしなかった。彼らは戦士であり,彼の僕であり,君であり,兵車の御者や騎手の副官と長であったからである。23 これらの者はソロモンの工事をつかさどった代官の長,五百五十人で,工事に従事した民の現場監督であった。

24 ところでファラオの娘は,“ダビデの都市”から,[ソロモン]が彼女のために建てたその家に上って来た。彼が塚を築いたのはそのころのことであった。

25 そして,ソロモンはエホバのために建てた祭壇の上に,引き続き年に三度,焼燔の犠牲と共与の犠牲をささげ,エホバの前にある[祭壇]では犠牲の煙を立ち上らせることがなされた。彼はその家を完成した。

26 また,ソロモン王がエドムの地の紅海の岸のエロトのそばにあるエツヨン・ゲベルで造った船団があった。27 そしてヒラムは自分の僕で,海の知識を持っている水夫たちを,ソロモンの僕たちと共にこの船団で送り込んだ。28 そこで彼らはオフィルへ行き,そこから四百二十タラントの金を取って,これをソロモン王のところに持って来た。
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聖書 列王記 第一 8章

聖書 列王記 第一 8章

8 そのとき,ソロモンはイスラエルの年長者たちと,イスラエルの子らの部族のすべての頭たち,父たちの長たちをエルサレムのソロモン王のもとに召集した。エホバの契約の箱を“ダビデの都市”,すなわちシオンから運び上るためであった。2 それで,イスラエルのすべての人々は太陰エタニムの月の祭りの際,すなわち第七の月に,ソロモン王のもとに集合した。3 こうしてイスラエルのすべての年長者たちが来たので,祭司たちは箱を担ぎはじめた。4 そして彼らはエホバの箱と,会見の天幕と,天幕の中にあったすべての聖なる器具を運び上った。すなわち,祭司とレビ人がこれらのものを運び上った。5 そして,ソロモン王,およびイスラエルのすべての集まった人々,彼との申し合わせを守る人たちは,彼と共に箱の前にいて,あまりにも多くて数を調べることも数えることもできないほどの羊や牛を犠牲としてささげた。

6 それから,祭司たちはエホバの契約の箱をその場所に,家の一番奥の部屋,すなわち至聖所に,ケルブの翼の下に運び入れた。

7 それらのケルブは箱の場所の上に翼を伸べていたので,ケルブは箱とそのさおを上からさえぎっていた。8 しかし,そのさおは長かったので,さおの先は一番奥の部屋の前の聖所から見えたが,外からは見えなかった。そして,それは今日までそこにある。9 箱の中には,二枚の石の書き板のほかには何もなかった。これは,イスラエルの子らがエジプトの地から出て来たとき,エホバが彼らと契約を結んだときに,モーセがホレブでそこに納めたものである。

10 そして,祭司たちが聖なる場所から出て来ると,雲がエホバの家に満ちた。11 それで,祭司たちは雲のために立ってその勤めをすることができなかった。エホバの栄光がエホバの家に満ちたからである。12 そのとき,ソロモンは言った,「エホバは,濃い暗闇の中に住まう,と言われました。13 私はあなたのために高くそびえる住みかを,あなたが定めのない時までも住まわれる定まった場所を首尾よく建てました」。

14 それから王はその顔を向けて,イスラエルの全会衆を祝福しはじめた。その間,イスラエルの全会衆は立っていた。15 次いで彼は言った,「イスラエルの神エホバがほめたたえられるように。[神]はそのみ口によってわたしの父ダビデと語り,そのみ手によって成し遂げて言われた,16 『わたしの民イスラエルをエジプトから連れ出した日からこのかた,わたしはわたしの名がとどまる家を建てるために,イスラエルのどの部族のうちからも都市を選びはしなかった。しかし,わたしはダビデを選んで,わたしの民イスラエルの上に立てることにする』。17 それで,イスラエルの神エホバのみ名のために家を建てることが,わたしの父ダビデの心に掛かっていた。18 しかし,エホバはわたしの父ダビデに言われた,『わたしの名のために家を建てることがあなたの心に掛かっていたために,あなたはよくやった。それがあなたの心に掛かっていたからである。19 ただし,あなたがその家を建てるのではない。あなたの腰から出るあなたの子が,わたしの名のために家を建てるのである』。20 それからエホバは,ご自分の語られた言葉を果たされた。それは,エホバが語られた通り,わたしがわたしの父ダビデに代わって立ち,イスラエルの王座に座し,イスラエルの神エホバのみ名のために家を建てるためであり,21 また,エホバの契約のある箱のために,そこに一つの場所を設けるためであった。その[契約]は,わたしたちの父祖をエジプトの地から連れ出されたときに,彼らと結ばれたものである」。

22 それから,ソロモンはイスラエルの全会衆の前でエホバの祭壇の前に立ち,今度は天に向かってそのたなごころを伸べた。23 そして,さらにこう言った。「イスラエルの神エホバよ,上は天にも,下は地にも,あなたのような神はありません。あなたは,心をつくしてみ前に歩むあなたの僕たちに対し,契約と愛ある親切を守られる方です。24 あなたは,ご自分の約束されたことを,あなたの僕,私の父ダビデに対して守られました。ですから,あなたはみ口をもって約束をなさり,み手をもって,今日のように,成し遂げてくださいました。25 それで今,イスラエルの神エホバよ,あなたの僕,私の父ダビデに約束して,『あなたがわたしの前に歩んだように,もしあなたの子らがわたしの前に歩んで,その道に気をつけさえしたら,あなたには,イスラエルの王座に座る人がわたしの前から断たれることはない』と言われたことを,[ダビデ]に対して守ってください。26 ですから今,イスラエルの神よ,どうか,あなたの僕,私の父ダビデに約束されたあなたの約束が信頼できるものでありますように。

27 「それにしても,神は本当に地の上に住まわれるでしょうか。ご覧ください,天も,いや,天の天も,あなたをお入れすることはできません。まして,私の建てたこの家など,なおさらのことです! 28 けれども,私の神エホバよ,この僕の祈りと,恵みを求める願いを顧みて,懇願の叫びと,この僕が今日,み前でささげております祈りをお聴きください。29 あなたの目が夜昼,この家に,すなわち『わたしの名はそこにあるであろう』と言われた場所に向かって開かれ,あなたの僕がこの場所に向かって祈る祈りをお聴きになりますように。30 また,あなたの僕とあなたの民イスラエルがこの場所に向かって祈る,恵みを求める彼らの願いをお聴きください。あなたが,あなたの住んでおられる場所,すなわち天でお聞きになり,聞いて,お許しください。

31 「ある人が仲間の者に対して罪をおかし,その[仲間]がその人に実際にのろいを課して,のろいを受ける状態に陥らせ,その人が実際にこの家の中のあなたの祭壇の前にそののろい[のうちにあって]来るなら,32 あなたが天からお聞きになり,邪悪な者の道を当人の頭に帰してその人を邪悪とし,義人には当人の義に応じて与えてその人を義として,行動し,あなたの僕たちをお裁きください。

33 「あなたの民イスラエルが,あなたに対して罪をおかし続けたために,敵の前に撃ち破られたとき,彼らが本当にあなたに立ち返り,あなたのみ名をたたえ,この家で祈り,あなたに向かって恵みを願い求めるなら,34 あなたが天からお聞きになり,あなたの民イスラエルの罪を許して,あなたが彼らの父祖たちにお与えになった土地に彼らを連れ戻してください。

35 「彼らがあなたに対して罪をおかし続けたために,天が閉ざされて雨がなく,またあなたが彼らを苦しめられたために,彼らがこの場所に向かって実際に祈り,あなたのみ名をたたえ,その罪から立ち返るなら,36 あなたが天からお聞きになり,あなたの僕たち,すなわちあなたの民イスラエルの罪をお許しください。あなたは,彼らの歩むべき良い道を彼らに教えてくださるからです。あなたがご自分の民に世襲所有地としてお与えになったあなたの地に雨をお与えください。

37 「もし,この地に飢きんが起きたり,疫病が起きたり,立ち枯れや白渋病,いなごやごきぶりが生じたりする場合,敵が彼らの門の地で彼らを攻め囲む場合でも―どんな災厄,どんな疾病であれ― 38 だれでも[あるいは]あなたの民イスラエルが皆,各々自分の心の災厄を知るゆえに,彼らの側でどんな祈り,恵みを求めるどんな願いがあっても,彼らがこの家に向かってそのたなごころを実際に伸べるなら,39 あなたが天から,すなわちあなたの住まわれる定まった場所からお聞きになり,そして許し,行動して,各々にそのすべての道にしたがってお与えください。あなたはその心をご存じだからです。(ただあなただけが,すべての人間の子の心をよく知っておられるのです。)40 それは,あなたが私たちの父祖にお与えになった土地の表で彼らが生きている期間中ずっと,彼らがあなたを恐れるためです。

41 「そしてまた,あなたの民イスラエルのものではないのに,あなたのみ名のゆえに遠い地から実際にやって来る異国の人のためにも,42 (それは,彼らがあなたの大いなるみ名と,強いみ手と,差し伸べたみ腕とについて聞くからですが,)そのような人が実際に来て,この家に向かって祈るなら,43 あなたが天から,すなわちあなたの住まわれる定まった場所からお聴きになり,すべてその異国の人があなたに呼び求めるところにしたがって行なってください。それは,地のすべての民があなたのみ名を知って,あなたの民イスラエルと同じようにあなたを恐れるようになり,またあなたのみ名が私の建てたこの家に付されてとなえられていることを知るためです。

44 「もしあなたの民がその敵に立ち向かい,あなたが遣わす道に出て戦いに行き,あなたの選ばれた都市,私があなたのみ名のために建てた家の方向に向かって,本当にエホバに祈る場合,45 あなたも彼らの祈りと,恵みを求めるその願いとを天からお聞きになり,彼らのために裁きを施行してください。

46 「もし彼らがあなたに対して罪をおかし(罪をおかさない人はひとりもいないのですから),あなたが彼らに対してやむなくいきり立たれ,彼らを敵に渡し,彼らを捕らえる者たちが彼らを実際にとりこにし,遠くの,あるいは近くの敵の地に連れ去り,47 そして彼らがとりことして連れ去られて行った地で,本当に分別を取り戻し,実際に立ち返り,彼らを捕らえた者たちの地で,『私たちは罪をおかし,過ちを犯しました。私たちは邪悪なことを行ないました』と言って,彼らを捕らえた者たちの地であなたに恵みを願い求め,48 彼らをとりこにして連れ去ったその敵の地で,彼らが本当に心をつくし,魂をつくしてあなたに立ち返り,あなたが彼らの父祖たちにお与えになったその地,あなたの選ばれた都市,私があなたのみ名のために建てた家の方向に向かって,彼らが本当にあなたに祈る場合,49 あなたも天から,すなわちあなたの住まわれる定まった場所から,彼らの祈りと,恵みを求めるその願いを聞き,彼らのために裁きを施行してくださり,50 あなたに対して罪をおかしたあなたの民と,彼らがあなたに対しておかしたそのすべての違犯を許し,彼らを捕らえた者たちの前で彼らに哀れみを受けさせてくださり,それらの者が彼らを哀れみますように。51 (彼らは,あなたがエジプトから,鉄の炉の中から連れ出したあなたの民,あなたの相続物だからです。)52 それは,すべて彼らがあなたに呼び求めることにおいてその[言うこと]を聴き,恵みを求めるあなたの僕の願いと,恵みを求めるあなたの民イスラエルの願いとにあなたの目が開かれるためです。53 あなたが地のすべての民の中から彼らをあなたの相続物として分けられたからです。主権者なる主エホバよ,あなたが私たちの父祖をエジプトから連れ出したとき,あなたの僕モーセによって語られた通りです」。

54 こうして,ソロモンはこのすべての祈りと,恵みを求める願いをもってエホバに祈るのを終えるや,天に向かってそのたなごころを伸べてそのひざをついて身をかがめるのをやめ,エホバの祭壇の前から立ち上がり,55 立って,大声でイスラエルの全会衆を祝福してこう言いだしたのである。56 「すべて約束なさったことにしたがって,ご自分の民イスラエルに憩い所をお与えになったエホバがほめたたえられますように。その僕モーセを通して約束された,その良い約束はみな,一言もたがいませんでした。57 わたしたちの神エホバが,わたしたちの父祖たちと共におられたように,わたしたちと共におられますように。わたしたちを放置せず,わたしたちを見捨てられませんように。58 それは,わたしたちの心を[神]に傾けさせ,すべてその道を歩ませ,わたしたちの父祖に命じてお与えになったそのおきてと,規定と,司法上の定めとを守らせてくださるためです。59 そして,エホバのみ前に恵みを願い求めて述べたわたしのこれらの言葉が,日夜,わたしたちの神エホバに近くありますように。日々必要とするところに応じて,その僕のための裁きや,その民イスラエルのための裁きを施行なさるためです。60 それは地のすべての民が,エホバこそ[まことの]神であることを知るためです。ほかにはいません。61 それで,あなた方の心は,今日のように,その規定にしたがって歩み,そのおきてを守ることによって,わたしたちの神エホバと全く一致していなければなりません」。

62 そして王と,彼と共にいたイスラエルは皆,エホバの前に立派な犠牲をささげていた。63 それからソロモンは,エホバにささげる共与の犠牲,すなわち牛二万二千頭,羊十二万頭をささげた。王とイスラエルのすべての子らがエホバの家を奉献するためであった。64 その日,王はエホバの家の前にある中庭の真ん中を神聖なものとしなければならなかった。彼はそこで焼燔の犠牲と,穀物の捧げ物と,共与の犠牲の脂の部分とをささげなければならなかったからである。エホバの前にある銅の祭壇は,焼燔の犠牲と,穀物の捧げ物と,共与の犠牲の脂の部分とを入れるには小さ過ぎたのである。65 それから,ソロモンはこの時,全イスラエル,すなわちハマトに入るところからエジプトの奔流の谷に至るまでの大いなる会衆も彼と共に,七日とさらに七日,すなわち十四日間,わたしたちの神エホバの前で祭りを行なった。66 八日目に彼は民を去らせた。彼らは王を祝福し,エホバがその僕ダビデと,その民イスラエルのために行なわれたすべての良いことのために歓び,心に楽しく感じながら,自分たちの家に帰って行った。
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聖書 列王記 第一 7章

聖書 列王記 第一 7章

7 また,自分の家をソロモンは十三年かかって建て,自分の家をみな完成した。

2 そして,彼は“レバノンの森の家”を建てた。その長さは百キュビト,幅は五十キュビト,高さは三十キュビトで,杉材の四列の柱の上にあった。柱の上には杉材の梁があった。3 そして,それは四十五本の柱の上にある大梁の上で杉材で鏡板がはめられていた。[柱は]一列に十五本あった。4 枠で囲まれた窓は,三列あって,明かり取りの開口部と明かり取りの開口部が三段に向かい合っていた。5 それに,すべての入口と戸柱は枠[で]四角にされており,また三段に向かい合っていた明かり取りの開口部と明かり取りの開口部の最前面もそうであった。

6 また,“柱の玄関”を彼は造った。その長さは五十キュビト,幅は三十キュビト。その前には柱のあるもう一つの玄関があり,その前にはひさしがあった。

7 彼が裁きを行なうことにしていた“王座の玄関”については,彼は裁きの玄関を造った。人々はそれを床から垂木に至るまで杉材で覆った。

8 彼が住むことになっていた,ほかの中庭のその家は,“玄関”に属する家から離れていた。それは造りの点でこれと同様であった。また,ソロモンが自分のめとったファラオの娘のために建てた,この“玄関”のような家があった。

9 これらはすべて,内側も外側も,土台から笠石に至るまで,外側は大いなる中庭まで,寸法どおりに切られ,石のこぎりでひかれた高価な石[でできて]いた。10 そして,土台として置かれた高価な石は大きな石,十キュビトの石,また八キュビトの石であった。11 さらに,その上には,寸法どおりに切られた高価な石,それに杉材もあった。12 大いなる中庭はといえば,周囲には切り石三層と杉材の梁一層とがあった。[これは]また,エホバの家の奥の中庭や,その家の玄関についても同じであった。

13 それからソロモン王は人をやって,ティルスからヒラムを連れて来させた。14 彼はナフタリの部族の出身のやもめ女の子であり,その父はティルスの人で,銅の細工師であった。[ヒラム]は銅のあらゆる細工をするための知恵と理解力と知識とに満ちていた。そこで彼はソロモン王のもとにやって来て,そのすべての細工をするようになった。

15 それで彼は二本の銅の柱を鋳造したが,その各々の柱の高さは十八キュビトで,十二キュビトのひもで各々その二本の柱の周りを測れた。16 そして二つの柱頭を,彼は頂に載せるために造った。銅で鋳造されていた。一方の柱頭の高さは五キュビト,もう一方の柱頭の高さも五キュビトであった。17 柱の頂にある柱頭のためには,網細工の網,鎖細工のより合わされた飾りがあった。一方の柱頭のために七つ,もう一方の柱頭のために七つあった。18 そして彼はさらに,柱の頂にある柱頭を覆うため,一つの網細工の周りにざくろを二列造った。もう一方の柱頭のためにもそのようにした。19 そして,玄関の傍らの柱の頂にあるそれら柱頭は,ゆりの花の細工でできており,四キュビトあった。20 そして柱頭は二本の柱の上にあり,また網細工に接している隆起部の上に密着して,各々の柱頭の周囲に二百個のざくろが列をなしていた。

21 それから,彼は神殿の玄関に属する柱を立てた。そこで,右側の柱を立てて,その名をヤキンと呼び,それから左側の柱を立てて,その名をボアズと呼んだ。22 そして,柱の頂にはゆりの花の細工があった。こうして,その柱の細工はしだいに完成した。

23 それから彼は鋳物の海を造った。その一方の縁からもう一方の縁までは十キュビトで,周囲は円形。その高さは五キュビトで,その周囲を囲むには三十キュビトの縄を要した。24 そして,その縁の下の方には周囲に,うり形の飾りがあって,それを囲み,一キュビトにつき十ずつで,海の周囲を取り巻いていた。このうり形の飾りは二列で,その鋳物に鋳込まれたものである。25 これは十二頭の雄牛の上に立っており,三頭は北を向き,三頭は西を向き,三頭は南を向き,三頭は東を向いていた。この海はこれらの牛の上にあって,牛の後部はすべて中心に向かっていた。26 そして,その厚さは一手幅であり,その縁は杯の縁の造り,すなわちゆりの花のようであった。それに二千バト入った。

27 次いで,彼は銅で十個の運び台を造った。各々の運び台の長さは四キュビト,幅は四キュビト,高さは三キュビトであった。28 そして,これは運び台の造りであった。すなわち,[運び台]には側壁があり,側壁は横木の間にあった。29 また,横木の間にあった側壁の上には,ライオンと雄牛とケルブとがあり,横木の上も同様であった。ライオンと雄牛の上と下には,つり下げ細工の花輪飾りがあった。30 そして,各々の運び台には銅の四つの車輪があり,銅の車軸が付いていた。その四つの隅のものは[車輪]のための支えであった。水盤の下には支えがあって,各々から向こう側に花輪飾りが鋳込まれていた。31 そして,支えの内側から上に向かっているその口は[?]キュビトであった。その口は円く,一キュビト半の台の造りをしていた。また,その口の上には彫り物があった。それに,その側壁は四角にされており,丸くなかった。32 そして,四つの車輪は側壁より下の方にあり,車輪の支えは運び台の脇にあった。各々の車輪の高さは一キュビト半であった。33 そして,車輪の造りは兵車の車輪の造りのようであった。その支えも,輪縁も,輻も,こしきも,それらはみな鋳造されたものであった。34 また,各々の運び台の四隅には四本の支えがあった。その支えは運び台の一部をなしていた。35 そして,運び台の上には,高さ半キュビトで,周囲は円形の[台]があった。運び台の上で,その側面と側壁とは[運び台]の一部をなしていた。36 さらに,彼はその側面の金属板と側壁に,各々の空いた場所に応じて,ケルブと,ライオンと,やしの木の形を,周囲には花輪飾りを刻んだ。37 彼はこのようにして十個の運び台を造った。それは全部,同じ鋳方,同じ寸法,同じ形であった。

38 それから彼は銅で十個の水盤を造った。各々の水盤には四十バト入った。水盤は各々四キュビトであった。十個の運び台には各々の運び台の上に一つの水盤があった。39 それで,彼は五個の運び台を家の右側に,五個を家の左側に置いた。海は家の右側の東寄り,南の方に置いた。

40 そして,ヒラムはやがて水盤とシャベルと鉢を造った。ついにヒラムはエホバの家に関してソロモン王のために行なったすべての仕事をし終えた。41 すなわち,二本の柱と,二本の柱の頂にある鉢形の柱頭,および柱の頂にある二つの丸い柱頭を覆う二つの網細工,42 二つの網細工のための四百のざくろ,すなわち二本の柱の上にある鉢形の二つの柱頭を覆う,各々の網細工のための二列のざくろ。43 十個の運び台と,その運び台の上の十個の水盤,44 一つの海と,その海の下の十二頭の雄牛。45 缶とシャベルと鉢,およびこれらのすべての器具で,これをヒラムがソロモン王のため,エホバの家のために,磨かれた銅で造った。46 王は,ヨルダンの地域,スコトとツァレタンの間で,粘土の鋳型でこれらを鋳造した。

47 ときに,ソロモンはその器具があまりにも多かったため,それをみな[量らないで]おいた。その銅の重さは確かめられなかった。48 そして,ソロモンはやがて,エホバの家に付属するすべての器具を造った。すなわち,祭壇を金で,供えのパンを載せる食卓を金で,49 また,一番奥の部屋の前の右に五つ,左に五つ[置く]燭台を純金で,花,ともしび皿,心切りばさみを金で,50 また,水盤,明かり消し,鉢,杯,火取り皿を純金で,奥の家,すなわち至聖所の扉と,神殿の家の扉のための軸受けを金で造った。

51 ついに,ソロモン王がエホバの家に関して行なうことになっていた仕事はすべて完了した。そこで,ソロモンは父ダビデによって聖なるものとされた物を運び入れはじめた。すなわち,銀,金,器物類をエホバの家の宝物倉に納めた。
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聖書 列王記 第一 6章

聖書 列王記 第一 6章

6 そして,イスラエルの子らがエジプトの地を出てから四百八十年目,ソロモンがイスラエルの王となってから四年目のジウの月,すなわち第二の月に,彼はエホバのために家を建てはじめたのである。2 そして,ソロモン王がエホバのために建てた家は長さ六十キュビト,幅二十[キュビト],高さ三十キュビトであった。3 そして,家の神殿の前の玄関は,家の幅の前で,長さ二十キュビトであった。それは家の前で,奥行きが十キュビトであった。

4 次いで,彼はその家のために,狭まる枠のある窓を作った。5 さらに,彼は家の壁に付けて周囲に,すなわち家の壁に[付けて]神殿と一番奥の部屋の周囲に脇屋を建て,こうして周囲に脇間を造った。6 一番下の脇間は幅五キュビト,中の間は幅六キュビト,第三の間は幅七キュビトであった。それは,家の外側の周囲に彼が取り付けた段があって,家の壁に差し込まないようにしたからであった。

7 その家は,建てられるとき,既に仕上げられた石切り場の石で建てられたのである。つちや斧,その他の鉄の道具[の音]は,家が建てられるとき,その中では聞かれなかった。8 一番下の脇間の入口は家の右側にあり,らせん階段によって中の[間]に,中の[間]から第三の[間]に上った。9 さらに,彼は家を完成するため,その建築を続け,家の中を杉材の梁と列で覆った。10 その上,家全体に付けて,脇間をそれぞれ高さ五キュビトに建てた。それらは杉の材木で家に固着した。

11 その間に,エホバの言葉がソロモンに臨んで言った,12 「あなたの建てているこの家については,もしあなたがわたしの法令にしたがって歩み,わたしの司法上の定めを実行し,わたしのおきてにしたがって歩んでそのすべてを実際に守るなら,わたしもまた,あなたの父ダビデに語った,あなたにかかわる言葉を必ず果たすであろう。13 わたしは実際,イスラエルの子らのただ中に住まい,わたしの民イスラエルを捨てることはしない」。

14 こうして,ソロモンは家を完成するため,その建築を続けた。15 それから彼は家の壁の内側を杉の板で築いた。家の床から天井の垂木に至るまで,内側を材木で張った。さらに,家の床をねずの板で張った。16 さらに,彼は家の後部に,床から垂木に至るまで,杉の板で二十キュビト建て,そのために内側に一番奥の部屋,すなわち至聖所を建てた。17 そして,家,すなわちその前の神殿は,四十キュビトであった。18 また,家の内側の杉材には,うり形の飾りと花輪模様の彫り物が施されていた。そのすべては杉材であり,石は見られなかった。

19 そして,家の内部の一番奥の部屋を彼は内側に整えた。そこにエホバの契約の箱を置くためであった。20 そして,一番奥の部屋は長さ二十キュビト,幅二十キュビト,高さ二十キュビトであった。それから彼はこれに純金をかぶせ,祭壇を杉材で張った。21 そしてソロモンはさらに家の内側に純金をかぶせ,一番奥の部屋の前に金の鎖細工を渡し,これに金をかぶせた。22 こうして,家全体に金をかぶせ,ついに家はことごとく完成した。また,一番奥の部屋の方に向いている祭壇全体に金をかぶせた。

23 さらに,彼は一番奥の部屋の中に油の木で二つのケルブを造った。各々の高さは十キュビトであった。24 そして,そのケルブの一方の翼は五キュビト,そのケルブのもう一方の翼も五キュビトであった。その翼の先端からその翼の先端までは十キュビトであった。25 また,第二のケルブも十キュビトであった。二つのケルブは同じ寸法,同じ形であった。26 一方のケルブの高さは十キュビトで,もう一方のケルブもそうであった。27 それから彼は奥の家の内部にそれらのケルブを置いたので,人々はそのケルブの翼を広げた。こうして,一方の[ケルブ]の翼は壁に届き,もう一方のケルブの翼はもう一方の壁に届くのであった。彼らの翼は家の中央に向かっており,翼と翼が触れ合っていた。28 その上,彼はそれらのケルブに金をかぶせた。

29 そして,家の周囲のすべての壁には,内外[の間]とも,ケルブとやしの木の模様の彫刻と,花の彫り物を彫り刻んだ。30 また,家の床は,内外[の間]とも,金をかぶせた。31 また,一番奥の部屋の入口を油の木の扉で造った。脇の柱,戸柱[および]五番目のものも。32 そして,二つの扉は油の木でできており,彼はその上にケルブとやしの木の模様の彫刻と,花の彫り物を彫り刻み,それに金をかぶせた。すなわち,それらのケルブとやしの木の模様の上に金を打ち伸ばした。33 また,このようにして彼は神殿の入口のために,油の木で戸柱,四角[柱]を造った。34 そして,その二つの扉はねず材でできていた。一方の扉の二枚の折り戸は軸で回り,もう一方の扉の二枚の折り戸も軸で回った。35 そして,彼はケルブとやしの木の模様と,花の彫り物を彫り刻み,その描き出されたものの上に金ぱくをかぶせた。

36 そして彼はさらに切り石三層と杉材の梁一層で奥の中庭を築いた。

37 第四年目,太陰ジウの月に,エホバの家はその土台が据えられ,38 第十一年目,太陰ブルの月,すなわち第八の月に,家はそのすべての細部およびそのすべての設計の点で完成した。それで彼はこれを建てるのに七年を要した。
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聖書 列王記 第一 5章

聖書 列王記 第一 5章

5 ときに,ティルスの王ヒラムはその僕たちをソロモンのもとに遣わした。それは人々が彼に油をそそいで,その父の代わりに王としたことを聞いたからであった。ヒラムは常にダビデを愛する者だったのである。2 代わってソロモンはヒラムのもとに人をやって言った,3 「あなたがよくご存じのように,わたしの父ダビデは,人々が彼を取り囲んでしかけた戦いのゆえに,エホバが人々を彼の足の裏の下に置くまでは,その神エホバのみ名のために家を建てることはできませんでした。4 ところが今,わたしの神エホバは周りの至る所でわたしを休ませてくださいました。反抗する者はおりませんし,悪いことは何も起きていません。5 そこで今,わたしはわたしの神エホバのみ名のために家を建てようと思っています。エホバがわたしの父ダビデに約束して,『わたしがあなたの代わりにあなたの王座に就かせるあなたの子が,わたしの名のために家を建てるであろう』と言われた通りです。6 それで今,わたしのためにレバノンから杉を切り出すよう命じてください。わたしの僕たちも,あなたの僕たちと共にいることになり,すべてあなたの言われるところにしたがって,あなたの僕たちの賃金をわたしはあなたに払いましょう。あなたもよくご存じのように,わたしたちの中にはシドン人のように木の切り方を知っている者は一人もいないからです」。

7 こうして,ヒラムはソロモンの言葉を聞くと,大いに歓ぶようになり,さらにこう言ったのである。「このおびただしい民をつかさどる賢い子をダビデにお与えになったのですから,今日,エホバがほめたたえられますように!」8 それゆえ,ヒラムはソロモンのもとに人をやって言った,「わたしはあなたが申し送られたことを聞きました。わたしは,杉の材木とねずの材木の件では,すべてあなたの喜ばれることを致しましょう。9 わたしの僕たちは,それをレバノンから海へ運び下ろします。一方わたしは,それを丸太のいかだに組んで,海路,あなたが通知してくださる場所まで[送り],そこで,必ずそれを解かせましょう。他方あなたは,それを運ぶのです。あなたは,わたしの家の者たちのために食物を与えて,わたしの喜ぶことを行なうことになります」。

10 こうしてヒラムはソロモンにすべてその喜ぶところにしたがって杉の材木とねずの材木を与える者となった。11 また,ソロモンのほうは,ヒラムにその家の者たちのための食糧として小麦二万コル,およびつぶして採った油二十コルを与えた。このようにソロモンは年々ヒラムに与えた。12 それに,エホバは,約束なさった通り,ソロモンに知恵をお与えになった。それでヒラムとソロモンとの間には平和が保たれ,彼ら二人は契約を結んだ。

13 そして,ソロモン王は強制労働に徴用された者たちをイスラエルの全土から上らせ続けた。強制労働に徴用された者たちは三万人となった。14 そして,彼はそれらの者を一か月に一万人ずつ交代でレバノンに送るのであった。すなわち,一か月はレバノンに,二か月は家にいた。アドニラムは強制労働に徴用された者たちをつかさどる者であった。15 また,ソロモンには荷物運搬人が七万人,山で[石を]切る者が八万人,16 そのほか,工事をつかさどった,ソロモンの君たちの代官,すなわち工事に従事する民の現場監督が三千三百人いた。17 それゆえ王は,切られた石で家の土台を据えるため,大きな石,高価な石を切り出すように命じた。18 こうしてソロモンの建築者と,ヒラムの建築者と,ゲバル人たちは[石]切りを行ない,家を建てるために材木と石とを準備した。
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聖書 列王記 第一 4章

聖書 列王記 第一 4章

4 こうして,ソロモン王は引き続き全イスラエルの王であった。2 そして,これらは彼が持っていた君たちである。すなわち,ザドクの子アザリヤは祭司。3 シシャの子ら,エリホレフとアヒヤは書記官。アヒルドの子エホシャファトは記録官。4 エホヤダの子ベナヤは軍をつかさどる者であり,ザドクとアビヤタルは祭司であった。5 ナタンの子アザリヤは代官たちをつかさどる者であり,ナタンの子ザブドは祭司で,王の友であった。6 アヒシャルは家の者たちをつかさどる者で,アブダの子アドニラムは強制労働に徴用された者たちをつかさどる者であった。

7 そして,ソロモンは全イスラエルの上に十二人の代官を持っており,彼らは王とその家の者たちに食物を供給した。年に一か月食物を供給するのが各々の務めであった。8 そして,これらがその名であった。すなわち,エフライムの山地にはフルの子。9 マカツと,シャアルビム,ベト・シェメシュとエロン・ベト・ハナンにはデケルの子。10 アルボトにはヘセドの子。(彼にはソコとヘフェルの全地が任せられていた。)11 ドルの全山稜にはアビナダブの子。(ソロモンの娘タファトが彼の妻となった。)12 タアナク,メギド,それにエズレルの下方のツァレタンの傍らにあるベト・シェアンの全土,ベト・シェアンからアベル・メホラ,ヨクメアムの地方まで[の地]にはアヒルドの子バアナ。13 ラモト・ギレアデにはゲベルの子。(彼にはギレアデにある,マナセの子ヤイルの天幕の村々が任せられていた。また,バシャンにあるアルゴブの地方,城壁と銅のかんぬきを備えた六十の大きな都市が任せられていた。)14 マハナイムにはイドの子アヒナダブ。15 ナフタリにはアヒマアツ。(彼もまた,ソロモンの娘バセマトを妻としてめとった。)16 アシェルとベアロトにはフシャイの子バアナ。17 イッサカルにはパルアハの子エホシャファト。18 ベニヤミンにはエラの子シムイ。19 ギレアデの地,すなわちアモリ人の王シホンとバシャンの王オグの地にはウリの子ゲベル。この地にいた[ほかのすべての代官の上には]一人の代官がいた。

20 ユダとイスラエルは,おびただしさの点で海辺にある砂粒のように多くて,食べたり飲んだりして,歓んでいた。

21 ソロモンは,川からフィリスティア人の地,さらにはエジプトの境界に至るすべての王国の支配者となった。彼らはソロモンの一生の間,贈り物を持って来て,彼に仕えるのであった。

22 ところで,ソロモンの日ごとの食物はいつも上等の麦粉三十コル,麦粉六十コル,23 肥えた牛十頭,放牧した牛二十頭,羊百頭,そのほか幾頭かの雄鹿,ガゼル,雄のろじかと,肥育されたかっこうであった。24 これは彼が川のこちら側,ティフサハからガザまでのすべてのもの,すなわち川のこちら側のすべての王たちを従えていたからである。彼のすべての地方では,周りの至る所で平安が彼のものとなったのである。25 そして,ユダとイスラエルはソロモンの時代中ずっと,ダンからベエル・シェバに至るまで,皆おのおの自分のぶどうの木の下や,いちじくの木の下で安らかに住んでいた。

26 また,ソロモンは兵車のための馬の畜舎四万,騎手一万二千人を持つに至った。

27 そして,それら代官たちは,各々自分の月に,ソロモン王,およびソロモン王の食卓に近づくすべての者に食物を供給した。何一つ足りないままにしてはおかなかった。28 また,各自自分の任務にしたがって,場所がどこであれ,馬や,一連の馬のための大麦とわらを持って行った。

29 そして,神はソロモンに引き続き非常に豊かな知恵と理解力と,海岸にある砂浜のような心の広さをお与えになった。30 それで,ソロモンの知恵はすべての東洋人の知恵と,エジプトのすべての知恵とに勝って膨大であった。31 また,彼はほかのだれよりも,すなわちエズラハ人エタンや,マホルの子ヘマン,カルコル,ダルダよりも賢く,その名声は周囲のすべての国々の民に及ぶようになった。32 それに,彼は三千の箴言を語ることができ,その歌は一千五首もあった。33 また,彼はレバノンにある杉から,城壁に生えるヒソプに至るまで木について語るのであった。さらに獣や,飛ぶ生き物や,動くものや,魚についても語るのであった。34 それで,ソロモンの知恵を聞くため,あらゆる民のうちから,その知恵について聞いた地のすべての王たちのうちからさえ,人々は来るのであった。
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聖書 列王記 第一 3章

聖書 列王記 第一 3章

3 それからソロモンはエジプトの王ファラオと姻戚関係を結んで,ファラオの娘をめとり,彼女を“ダビデの都市”に連れて来て,自分の家とエホバの家,およびエルサレムの周囲の城壁を建て終わるまで[そこにおらせた]。2 民はただ,高き所で犠牲をささげていた。そのころまで,エホバのみ名のために家が建てられていなかったからである。3 そして,ソロモンはその父ダビデの法令にしたがって歩むことにより,エホバを愛し続けた。ただ,彼は高き所でいつも犠牲をささげ,捧げ物をささげて煙を立ち上らせていた。

4 それゆえ,王はギベオンへ行って,そこで犠牲をささげることにした。そこは大いなる高き所だったからである。ソロモンはその祭壇の上に一千頭の焼燔の犠牲をささげはじめた。5 ギベオンでエホバは夜,夢の中でソロモンに現われた。そして神は言われた,「あなたに何を与えるべきか,願い求めなさい」。6 そこでソロモンは言った,「あなたは,あなたの僕,わたしの父ダビデに対して,彼が真実と義と心の廉直さとをもってあなたと共にみ前に歩んだことに応じて,大いなる愛ある親切を表わしてくださいました。あなたはこの大いなる愛ある親切を彼に対して守り続けられたので,今日のように,その王座に座る子を彼にお与えになられたのです。7 そして今や,我が神エホバよ,あなたは,わたしの父ダビデの代わりにこの僕を王とされました。ですが,私は小さな少年にすぎません。私は出入りするすべを知りません。8 それに,この僕はあなたのお選びになったあなたの民,あまりにも多くて数えることも数を調べることもできない,おびただしい民のただ中におります。9 ですから,あなたの民を裁き,善悪をわきまえるために,従順な心をぜひこの僕にお与えください。だれが,あなたのこの難しい民を裁くことができるでしょうか」。

10 そして,この事はエホバの目に喜ばれた。ソロモンがこの事を願い求めたからである。11 次いで神は彼に言われた,「あなたはこの事を願い求めて,自分のために長寿を願い求めず,自分のために富を願い求めず,あなたの敵の魂をも願い求めず,自分のために訴訟事件を審理する理解力を願い求めたので,12 見よ,わたしは必ずあなたの言葉の通りに行なおう。見よ,わたしは必ずあなたに賢くて理解のある心を与えよう。それで,あなたのような者はあなたの先にはなく,あなたの後にもあなたのような者が起こることはないであろう。13 そしてまた,あなたが願い求めなかったもの,すなわち富と栄光をもあなたに与える。それで,あなたの生涯中,王たちの中にあなたのような者はいないであろう。14 それに,もしあなたが,あなたの父ダビデが歩んだ通り,わたしの規定とおきてを守って,わたしの道に歩むなら,わたしもまた,あなたの日を長くしよう」。

15 ソロモンが目を覚ますと,何と,それは夢であった。そこで,彼はエルサレムに行き,エホバの契約の箱の前に立ち,焼燔の犠牲をささげ,共与の捧げ物を供え,そのすべての僕たちのために宴を張った。

16 そのころ,売春婦である二人の女が王のところに来て,その前に立った。17 すると,一人の女はこう言った。「恐れ入りますが,我が主よ,私とこの女は一つの家に住んでおります。そのため,私は家で彼女のすぐそばで出産しました。18 ところが,私が出産してから三日目に,この女もまた出産したのでございます。そして,私たちは一緒におりました。家にはよその者はだれも一緒におりませんでしたし,私たち二人のほかはだれも家にいませんでした。19 その後,この女のほうの子が夜のうちに死にました。彼女がその子の上に寝たからです。20 それで彼女は夜中に起きて,この奴隷女が眠っている間に,私の傍らから私の子を取って,その子を自分の懐に寝かせ,自分の死んだ子を私の懐に寝かせたのです。21 朝,私が我が子に乳を飲ませようとして起きてみると,何と,その子は死んでおりました。それで,朝,私はその子をよく調べてみますと,どうでしょう,その子は私の産んだ子ではありませんでした」。22 ところが,もう一人の女は言った,「いいえ,生きているのがわたしの子で,死んでいるのはあなたの子です!」 その間ずっと,この女は,「いいえ,死んだのがあなたの子で,生きているのがわたしの子です」と言っていた。こうして,ふたりは王の前で話し続けた。

23 ついに王は言った,「ひとりは,『生きているのが,これがわたしの子で,死んでいるのはあなたの子です!』と言い,またもうひとりは,『いや,死んだのがあなたの子で,生きているのがわたしの子です!』と言う」。24 そして王はさらに言った,「あなた方は剣を取って来なさい」。それで彼らは剣を王の前に持って来た。25 それから王は言った,「あなた方は生きている子供を二つに断ち切り,半分を一人の女に,半分をもう一人[の女]に与えなさい」。26 その子が生きているほうの女はすぐに王にこう言った。(内奥の感情がその子に対してかき立てられたので,彼女は言ったのである。)「恐れ入りますが,我が主よ,皆さん,その生きている子供をあの女に上げてください。決してその子を殺さないでください」。その間ずっと,もうひとりの女はこう言っていた。「その子は,わたしのものにも,あなたのものにもなりません。皆さん,断ち切ってください!」27 そこで王は答えて言った,「あなた方は,生きている子供を[その]女に与えなさい。あなた方は決してその子を殺してはならない。彼女がその母親なのだ」。

28 そして全イスラエルは,王が言い渡した司法上の裁きを聞いた。彼らは王のゆえに恐れた。神の知恵が彼の内にあって司法上の裁きを行なうのを見たからである。
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2007年06月29日

聖書 列王記 第一 2章

聖書 列王記 第一 2章

2 ときに,ダビデの死ぬ日がしだいに近づいた。それで彼はその子ソロモンに命じて言った,2 「わたしは地のすべて[の者]の道を行こうとしている。あなたは強くあって,男らしくありなさい。3 そして,あなたはあなたの神エホバの道に歩み,モーセの律法に書いてあるところにしたがって,[神]の法令とおきてと司法上の定めと証とを守ることにより,[神]に対する務めを守らなければならない。あなたのするあらゆることで,またあなたの向かうあらゆるところで,慎重に行動するためである。4 それは,エホバがわたしに関して,『もし,あなたの子らがその心をつくし,魂をつくして,真実をもってわたしの前に歩んで,その道に気をつけるなら,あなたには,イスラエルの王座から断たれる人はいない』と言って話した,ご自分の言葉を果たされるためである。

5 「それに,あなたもまた,ツェルヤの子ヨアブがイスラエルの二人の軍の長,ネルの子アブネルとエテルの子アマサにしたことで,わたしにしたことをよく知っている。そのとき,彼はこのふたりを殺し,平時に戦いの血をもたらし,その腰の周りに締める帯に,またその足に着けるサンダルの中に戦いの血を付けたのだ。6 それで,あなたは自分の知恵にしたがって行動しなさい。彼の白髪を安らかにシェオルに下らせてはならない。

7 「だが,ギレアデ人バルジライの子らに対しては,愛ある親切を表わすべきである。彼らはあなたの食卓で食べる者たちの中にいなければならない。わたしがあなたの兄弟アブサロムの前から逃げ去ったとき,彼らはそのようにわたしに近づいてくれたからである。

8 「また,見よ,バフリム出身のベニヤミン人ゲラの子シムイがあなたと共にいるが,わたしがマハナイムに行こうとしていた日に,ひどい呪いのことばをもってわたしの上に災いを呼び求めたのは彼なのだ。だが,ヨルダンでわたしを迎えようと下って来たのは彼だったので,わたしはエホバにかけて彼に誓い,『わたしはお前を剣で殺すことはしない』と言った。9 それで今,彼を処罰されないままにしておいてはならない。あなたは賢い人で,彼にすべきことをよく知っているからだ。あなたは彼の白髪を血に染めてシェオルに下らせなければならない」。

10 それから,ダビデはその父祖たちと共に横たわり,“ダビデの都市”に葬られた。11 ときに,ダビデがイスラエルを治めた期間は四十年であった。ヘブロンで七年治め,エルサレムで三十三年治めた。

12 一方ソロモンは,その父ダビデの王座に座り,その王権はしだいに非常に堅く立てられた。

13 そのうちに,ハギトの子アドニヤがソロモンの母バテ・シバのところに来た。そこで彼女は言った,「穏やかなことで来たのですか」。すると彼は,「穏やかなことです」と言った。14 そして彼はさらに言った,「あなたに[お話ししたい]事があるのです」。それで彼女は言った,「話してご覧なさい」。15 そこで彼は続けて言った,「あなたご自身,王権がわたしのものになろうとしていたことをよくご存じですし,全イスラエルはわたしが王になるよう,その顔をわたしに向けておりました。ところが王権は転じて,わたしの兄弟のものとなりました。それが彼のものとなったのはエホバから出たことだったからです。16 それで今,あなたにお願いしたいことが一つあるのです。わたしの顔を退けないでください」。そこで彼女は言った,「話してご覧なさい」。17 それで彼はさらに言った,「どうか,王ソロモンに(彼はあなたの顔を退けることはなさらないでしょうから),シュネム人アビシャグを妻としてわたしに下さるようにと言ってください」。18 これに対してバテ・シバは言った,「結構です! わたしがあなたのために王にお話ししましょう」。

19 それで,バテ・シバはアドニヤのために話そうとソロモン王のところに行った。すぐに王は立って彼女を迎え,これに身をかがめた。それから,彼は自分の王座に座り,王の母のために座を設けさせ,彼女がその右に座れるようにした。20 それから彼女は言った,「あなたにお願いしたい小さなことが一つあります。私の顔を退けないでください」。それで王は彼女に言った,「母上,それを言ってください。わたしはあなたの顔を退けることはしませんから」。21 それで彼女はさらに言った,「シュネム人アビシャグが妻としてあなたの兄弟アドニヤに与えられますように」。22 そこでソロモン王はその母に答えて言った,「どうしてアドニヤのためにシュネム人アビシャグを願い求めておられるのですか。彼のために王権をも願い求めなさい。(彼はわたしよりも年上の兄弟ですから。)彼のためにも,祭司アビヤタルやツェルヤの子ヨアブのためにも」。

23 そして,ソロモン王はエホバにかけて誓って言った,「もし,アドニヤがこのような事を話したことが彼自身の魂に不利なことでなかったのなら,神がわたしにそのようになさり,重ねてそのようになさいますように。24 それに今,わたしを堅く立て,わたしの父ダビデの王座にわたしを座らせておられ,自ら話された通りにわたしのために家を造ってくださったエホバは生きておられます。今日,アドニヤは殺されることになります」。25 直ちにソロモン王はエホヤダの子ベナヤによって伝えた。それから彼は[アドニヤ]に襲いかかったので,彼は死んだ。

26 また,祭司アビヤタルに王はこう言った。「あなたの野,アナトテに行きなさい! あなたは死に値するからだ。しかし,今日,わたしはあなたを殺すことはしない。あなたはわたしの父ダビデの前で主権者なる主エホバの箱を担いだし,わたしの父が苦しみに遭っていた間中ずっとあなたも苦しみに遭っていたからだ」。27 こうしてソロモンはアビヤタルをエホバの祭司として仕える[立場]から追い出し,シロでエリの家に対してエホバが話された言葉を成就することになった。

28 ときに,その報告がヨアブのところにまで届いた。―ヨアブは,アブサロムに従おうとはしなかったものの,アドニヤには従おうとしたのである。―それでヨアブはエホバの天幕に逃げて行き,祭壇の角にしがみ付くようになった。29 それから,ソロモン王はこう告げられた。「ヨアブはエホバの天幕に逃げました。今,彼は祭壇の傍らにいます」。そこで,ソロモンはエホヤダの子ベナヤを遣わして言った,「行って,彼に襲いかかれ!」30 それゆえ,ベナヤはエホバの天幕に行って,彼に言った,「王はこのように言われた。『出て来なさい!』」 ところが彼は言った,「いやだ! ここでわたしは死ぬのだ」。そこで,ベナヤは王に伝言を持ち帰って言った,「ヨアブはこのように話し,わたしにこのように答えました」。31 それで王は彼に言った,「彼が話した通りにし,彼に襲いかかれ。あなたは彼を葬り,ヨアブが流した不当に流された血を,わたしと,わたしの父の家から取り除くように。32 そして,エホバは必ず彼の血を彼自身の頭に返されるであろう。彼は,自分よりも義にかなった善良な二人の人に襲いかかり,わたしの父ダビデも知らないうちに,剣で彼らを,すなわちイスラエルの軍の長ネルの子アブネルと,ユダの軍の長エテルの子アマサを殺したからだ。33 それで,彼らの血は必ず定めのない時までもヨアブの頭とその子孫の頭に返って来る。しかし,ダビデとその子孫,およびその家とその王座のためには,エホバから定めのない時までも平安があるであろう」。34 それから,エホヤダの子ベナヤは上って行き,彼に襲いかかって,これを殺した。こうして彼は荒野にある自分の家に葬られた。35 そこですぐ王はエホヤダの子ベナヤを彼の代わりに軍隊の上に立てた。また祭司ザドクを,王はアビヤタルの代わりに立てた。

36 最後に,王は人をやってシムイを呼び,彼に言った,「エルサレムに自分で家を建てなさい。あなたはそこに住み,そこからここかしこと出て行ってはならない。37 そして,あなたが出て行く日に,あなたが実際キデロンの奔流の谷を渡るときには,あなたは自分が必ず死ぬことをはっきり知っておくべきである。あなたに対する血の罪は,あなた自身の頭に帰するであろう」。38 そこでシムイは王に言った,「お言葉は結構です。王なる我が主が話された通り,この僕はそのように致しましょう」。それでシムイは長い間ずっとエルサレムに住んでいた。

39 ところが,三年の終わりごろ,シムイの二人の奴隷が,ガトの王マアカの子アキシュのところに逃げ去って行ったのである。人々はシムイに告げに来て言った,「ご覧なさい,あなたの奴隷たちはガトにいます」。40 直ちにシムイは立ち上がり,ろばに鞍を置き,その奴隷たちを捜しにガトのアキシュのところへ行った。その後,シムイは行って,その奴隷たちをガトから連れて来た。41 それからソロモンはこう告げられた。「シムイはエルサレムから出てガトへ行って戻って来ました」。42 そこで王は人をやり,シムイを呼んで,こう言った。「わたしはエホバにかけてあなたに誓いを立てさせ,『あなたが外に出て行く日に,あなたが実際あちこちへ行くときには,あなたは自分が必ず死ぬことをはっきり知っておくべきだ』と言って,あなたに警告したではないか。それであなたはわたしに,『わたしが聞いた言葉は結構です』と言ったではないか。43 ではなぜ,エホバへの誓いと,わたしがあなたに厳粛に課したおきてを守らなかったのか」。44 そして王はさらにシムイに言った,「あなたも,わたしの父ダビデに加えた,あなたの心のよく知っている,すべての危害を承知しているはずだ。エホバは必ず,あなたによって[加えられた]危害をあなた自身の頭に返されるであろう。45 しかし,ソロモン王は祝福され,ダビデの王座も永久にエホバの前に堅く立てられるであろう」。46 そこで王はエホヤダの子ベナヤに命じた。彼は出て行って,[シムイ]に襲いかかったので,彼は死んだ。

こうして,王国はソロモンの手に堅く立てられた。
ラベル:聖書 エホバ
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聖書 列王記 第一 1章

聖書 列王記 第一 1章

1 さて,ダビデ王は年老いて,高齢に達した。それで,いくら衣で覆っても,暖まらなかった。2 そこで,僕たちは彼に言った,「王なる我が主のために,ひとりの娘,処女を捜させましょう。その女は王に仕えるのです。[王の]侍女となるためです。その女はあなたの懐に寝るのです。そうすれば,王なる我が主はきっと暖まるでしょう」。3 こうして,彼らはイスラエルの全領地の至る所で美しい娘を捜し求め,ついにシュネム人アビシャグを見つけて,王のもとに連れて来た。4 そして,その娘は極めて美しかった。彼女は王の侍女となって,これに仕えていたが,王は彼女と交わりを持たなかった。

5 その間ずっと,ハギトの子アドニヤは自らを高めて,「わたしが王として支配しよう!」と言っていた。こうして彼は自分のために,騎手たちと,自分の前を走る五十人の者を伴う兵車を造らせた。6 けれども,彼の父は,「どうしてお前はこのようなことをしたのか」と言って,彼の気持ちを一度も傷つけたことがなかった。それに,彼はまた,姿が非常に良かった。[その母は]アブサロムの後に彼を産んだのである。7 ときに,彼はツェルヤの子ヨアブと祭司アビヤタルと交渉を持つようになったので,彼らはアドニヤの追随者として助力するようになった。8 しかし祭司ザドクとエホヤダの子ベナヤと預言者ナタン,それにシムイとレイ,およびダビデに属していた力のある者たちは,アドニヤにかかわらなかった。

9 ついに,アドニヤは,エン・ロゲルの傍らにある,ゾヘレトの石のすぐそばで,羊や牛や肥えた家畜の犠牲を[ささげることを]行なって,王の子らである自分の兄弟たちすべてと,王の僕たちであるユダのすべての人々とを招いた。10 けれども,預言者ナタンや,ベナヤ,それに力のある者たちや,彼の兄弟ソロモンは招かなかった。11 さて,ナタンはソロモンの母バテ・シバに言った,「ハギトの子アドニヤが王となったということをお聞きになりませんでしたか。わたしたちの主ダビデはそのことを少しもご存じないのです。12 それゆえ,さあ,どうか,あなたに真剣に助言をさせて頂きたい。そして,あなた自身の魂とあなたの子ソロモンの魂を逃れさせなさい。13 行って,ダビデ王のところに入り,あなたはこう言うように。『王なる我が主よ,あなたがこの奴隷女に誓って,「お前の子ソロモンがわたしに次いで王となり,彼がわたしの王座に座るであろう」と言われませんでしたか。それでは,どうしてアドニヤが王となったのでしょうか』。14 ご覧なさい,あなたがなおそこで王と話しているうちに,わたしもあなたの後から入って行って,必ずあなたの言葉を確証しましょう」。

15 こうして,バテ・シバは奥の部屋の王のところへ行った。王は非常に年老いて,シュネム人アビシャグが王に仕えていた。16 そこでバテ・シバが身を低くかがめて王に平伏すると,すぐ王は,「何か[頼みたい]ことがあるのか」と言った。17 そこで彼女は言った,「我が主よ,あなたがあなたの神エホバにかけてこの奴隷女に,『お前の子ソロモンがわたしに次いで王となり,彼がわたしの王座に座るであろう』と誓われました。18 ところが今,ご覧ください,アドニヤが王となりました。それなのに,今,王なる我が主はそのことを少しもご存じないのです。19 それで,彼は雄牛や肥えた家畜や羊をおびただしく犠牲としてささげ,王のすべての子たちと,祭司アビヤタルと,軍の長ヨアブを招きましたが,あなたの僕ソロモンは招きませんでした。20 ですから,王なる我が主,あなたに―王なる我が主に次いでだれがその王座に座ることになるのかを告げて頂きたいと,全イスラエルの目が,あなたにそそがれております。21 それに,王なる我が主がその父祖たちと共に横たわられるとすぐ,この私も,私の子ソロモンもきっと違反者となることでしょう」。

22 すると,見よ,彼女がなお王と話しているうちに,預言者ナタンが入って来た。23 すぐに人々は王に告げて,「ご覧ください,預言者ナタンです!」と言った。その後,彼は王の前に入り,地に顔を伏せて王に平伏した。24 それからナタンは言った,「王なる我が主よ,『アドニヤがわたしに次いで王となり,彼がわたしの王座に座るであろう』と,あなたが言われましたか。25 と申しますのは,彼は今日,雄牛や肥えた家畜や羊をおびただしく犠牲としてささげて,王のすべてのご子息たちと,軍の長たちと,祭司アビヤタルとを招こうと,下って行ったからです。そこで彼らは[アドニヤ]の前で食べたり飲んだりして,『アドニヤ王が生き長らえますように!』と言っております。26 しかし,あなたの僕であるわたしは,わたしや祭司ザドクやエホヤダの子ベナヤ,それにあなたの僕ソロモンは招きませんでした。27 もし,この事が起こったのは,王なる我が主から出たことでしたら,あなたは,王なる我が主に次いでだれがその王座に座るかをこの僕に知らせてはくださいませんでした」。

28 そこでダビデ王は答えて言った,「お前たちは,わたしのためにバテ・シバを呼びなさい」。すると,彼女は王の前に入って来て,王の前に立った。29 次いで王は誓って言った,「わたしの魂をすべての苦難から請け戻してくださったエホバは生きておられる。30 わたしがイスラエルの神エホバにかけてお前に誓って,『お前の子ソロモンがわたしに次いで王となり,彼がわたしの代わりにわたしの王座に座るであろう!』と言った通り,今日,わたしはそのようにしよう」。31 そこでバテ・シバは地に顔を伏せて身を低くかがめ,王に平伏して言った,「我が主,ダビデ王が定めのない時までも生き長らえますように!」

32 直ちにダビデ王は言った,「あなた方は,わたしのために祭司ザドクと預言者ナタン,それにエホヤダの子ベナヤを呼びなさい」。それで,彼らは王の前に入った。33 次いで王は彼らに言った,「あなた方の主の僕たちを連れて行き,我が子ソロモンをわたしのものである雌らばに乗せて,彼を連れてギホンに下るように。34 そして,祭司ザドクと預言者ナタンは,そこで彼に油をそそいでイスラエルの王とするように。あなた方は角笛を吹き鳴らし,『ソロモン王が生き長らえますように!』と言いなさい。35 それから,あなた方は彼に従って上って来なさい。彼は入って来て,わたしの王座に座るのだ。彼がわたしの代わりに王となり,わたしは彼を任命してイスラエルとユダの指導者とならせるのだ」。36 エホヤダの子ベナヤはすぐに王に答えて言った,「アーメン! 王なる我が主の神エホバも,そのように言われますように。37 エホバが王なる我が主と共におられましたように,ソロモンと共におられ,その王座を,我が主,ダビデ王の王座よりも大いなるものとされますように」。

38 それから,祭司ザドクと預言者ナタンとエホヤダの子ベナヤ,それにケレト人とペレト人とが下って行き,ソロモンをダビデ王の雌らばに乗せ,彼をギホンへ連れて行った。39 そこで,祭司ザドクは天幕の中から油の角を取って,ソロモンに油をそそいだ。そして,彼らが角笛を吹き鳴らすと,民はみな一斉に,「ソロモン王が生き長らえますように!」と言った。40 その後,民はみな彼に従って上って来て,民はフルートを吹きながら,大いなる喜びを抱いて歓んだので,地はその物音で裂けた。

41 ときに,アドニヤと,彼と共にいた招かれた者たちは皆,食べ終えたとき,これを聞いた。ヨアブは角笛の音を聞くと,すぐに言った,「大騒ぎをしている町の物音はどういうことなのだ」。42 彼がなお話しているうちに,何と,祭司アビヤタルの子ヨナタンがやって来た。そこでアドニヤは言った,「入りなさい。あなたは勇敢な人なので,良い知らせをもたらすだろうから」。43 ところが,ヨナタンはアドニヤに答えて言った,「そうではありません! わたしたちの主,ダビデ王がソロモンを王としました。44 それで,王は彼と共に祭司ザドクと預言者ナタンとエホヤダの子ベナヤ,それにケレト人とペレト人とを遣わし,彼らは[ソロモン]を王の雌らばに乗せました。45 それから,祭司ザドクと預言者ナタンはギホンで彼に油をそそいで王としました。その後,彼らはそこから歓びながら上って来たので,町は大騒ぎをしているのです。それがあなた方の聞いた物音だったのです。46 しかも,その上,ソロモンは王権の座に座りました。47 それに,もうひとつのことですが,王の僕たちが入って来て,わたしたちの主,ダビデ王の幸せを祈り,『あなたの神がソロモンの名をあなたの名よりも輝かしいものにし,その王座をあなたの王座よりも大いなるものとされますように!』と言いました。すると王は寝床の上で身をかがめました。48 それにまた,王はこのように言われました。『今日,わたしの王座に座る者を与えて,わたしの目にそれを見させてくださった,イスラエルの神エホバがほめたたえられますように!』」

49 そこで,アドニヤと共にいた招かれた者たちは皆,おののいて立ち上がり,各々去って行きはじめた。50 そして,アドニヤもソロモンのために恐れた。それで彼は立ち上がり,去って行って,祭壇の角をつかんだ。51 そのうちに,こういう報告がソロモンにもたらされた。「ご覧なさい,アドニヤもソロモン王を恐れています。ご覧なさい,祭壇の角をつかんで,『ソロモン王がまず最初に,この僕を剣で殺さないと私に誓ってくださるように』と言っています」。52 それに対して,ソロモンは言った,「もし彼が勇敢な者となるなら,彼の髪の毛はただの一本も地に落ちることはない。しかし,もし悪いことが彼のうちに見いだされるなら,彼はやはり死ななければならない」。53 そこで,ソロモン王は人をやり,それらの者は彼を祭壇から降ろした。それから,彼は入って来て,ソロモン王に身をかがめた。その後,ソロモンは彼に,「自分の家に行きなさい」と言った。
ラベル:聖書 エホバ
posted by 舞姫 at 10:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 聖書 列王記 第一 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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