2007年06月27日

聖書 サムエル記 第一 31章

聖書 サムエル記 第一 31章

31 さて,フィリスティア人はイスラエルと戦っていた。イスラエルの人々はフィリスティア人の前から逃げ去り,ギルボア山で打ち殺されて次々に倒れていった。2 そして,フィリスティア人はサウルとその子らに追い迫って来た。フィリスティア人はついにサウルの子らであるヨナタン,アビナダブ,マルキ・シュアを討ち倒した。3 そして,戦闘はサウルに対して激しくなり,射手たち,弓を持つ者たちはついに彼を見つけた。彼は射手たちによってひどい傷を負った。4 それでサウルはその武具持ちに言った,「お前の剣を抜き,それでわたしを刺し貫いてくれ。これら割礼を受けていない者どもがやって来て,わたしを刺し貫き,わたしをむごく扱うようなことが決してないためだ」。ところが,その武具持ちはそうしようとしなかった。非常に恐れていたのである。そこでサウルは剣を取って,その上に突っ伏した。5 その武具持ちはサウルが死んだのを見ると,自分もまた剣の上に突っ伏して,彼と共に死んだ。6 こうしてその日,サウルと彼の三人の息子とその武具持ち,それに彼の部下たちもみな共々に死んだ。7 低地平原の地域やヨルダンの地域にいたイスラエルの人々は,イスラエルの人々が逃げ,サウルとその息子たちが死んだのを見ると,諸都市を捨てて逃げるようになり,その後,フィリスティア人が入って来て,そこに住むようになった。

8 そして,次の日,フィリスティア人は打ち殺された者たちからはぎ取ろうとしてやって来たとき,サウルとその三人の息子がギルボア山の上で倒れているのを見つけたのであった。9 そこで彼らは[サウル]の首を切り落とし,その武具をはぎ取り,周りのフィリスティア人の地に人をやって,彼らの偶像の家々や民に告げ知らせた。10 最後に,彼らはその武具をアシュトレテの像の家に置き,その遺体はベト・シャンの城壁にくくり付けた。11 そしてヤベシュ・ギレアデの住民はサウルについて,フィリスティア人がしたことを聞くようになった。12 すると直ちに,勇敢な人々がみな立ち上がり,夜通し進んで行って,サウルの遺体とその息子たちの遺体をベト・シャンの城壁から取り外し,ヤベシュに来て,そこでこれを焼いた。13 それから彼らはその骨を取り,ヤベシュのぎょりゅうの木の下に葬り,七日間断食をした。
ラベル:聖書 エホバ
posted by 舞姫 at 14:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 聖書 サムエル記 第一 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月26日

聖書 サムエル記 第一 30章

聖書 サムエル記 第一 30章

30 そして,ダビデとその部下が三日目にチクラグに来ようとしていたとき,アマレク人が南部とチクラグを襲撃したのであった。こうして彼らはチクラグを討ち,それを火で焼き,2 女たち[と]その中にいた[すべての者]を,最も小さい者から最も大きい者まで,とりことして連れ去った。彼らはだれをも殺さず,その人々を追い立てて,連れ去って行った。3 ダビデが部下と共にその都市に来てみると,何と,それは火で焼かれており,彼らの妻や息子や娘たちは,とりことして連れ去られていた。4 それで,ダビデと彼と共にいた民は声を上げて泣きだし,しまいには彼らのうちには[もはや]泣く力もなくなった。5 そして,ダビデの二人の妻,エズレル人の女アヒノアムと,カルメル人ナバルの妻アビガイルもとりことして連れ去られていた。6 そしてダビデにとって非常に苦しい事態となった。民が彼を石打ちにすると言ったからである。民すべての魂が,各々その息子や娘のことで苦しんでいたのである。それで,ダビデはその神エホバによって自らを強めるようにした。

7 そこでダビデはアヒメレクの子,祭司アビヤタルに言った,「どうか,エフォドをわたしのそばにぜひ持って来てください」。それでアビヤタルはエフォドをダビデのそばに持って来た。8 それで,ダビデはエホバに伺ってこう言いだした。「私はこの略奪隊の跡を追いましょうか。彼らに追いつくでしょうか」。そこで[神]は彼に言われた,「追って行け。必ず彼らに追いつき,必ず救い出すことになるからだ」。

9 早速,ダビデは,彼と彼と共にいた六百人の部下は出かけて行き,ベソルの奔流の谷まで進んで行った。後に残されることになった者たちは立ち止まっていた。10 そしてダビデは,彼と四百人の部下は追い続けたが,ベソルの奔流の谷を渡るには余りにも疲れていた二百人の部下は立ち止まっていた。

11 ときに,彼らは野で一人のエジプト人を見つけた。それで,彼らはその人をダビデのところに連れて行き,パンを与えて食べさせ,また水を与えて飲ませた。12 さらに,押し固めたいちじくの菓子を一切れと干しぶどうの菓子二つを与えた。すると彼は食べ,その霊は彼に戻った。彼は三日三晩,パンを食べず,水も飲んでいなかったのである。13 そこでダビデは彼に言った,「あなたはだれのものか。どこから来たのか」。すると彼は言った,「私はエジプト人の従者で,あるアマレク人の奴隷ですが,三日前に病気になったため,主人は私を置き去りにしたのです。14 私どもは,ケレト人の南部と,ユダに属するものと,カレブの南部を襲撃しました。チクラグは火で焼きました」。15 そこでダビデは彼に言った,「わたしをその略奪隊のところまで案内してくれるか」。それに対して彼は言った,「私を殺さず,主人の手に私を引き渡さないと,どうか神にかけて私に誓ってください。そうすれば,あなたをその略奪隊のところまで案内いたしましょう」。

16 そこで,彼が[ダビデ]を案内して行くと,見よ,彼らはその地一帯の表に乱れ広がって,フィリスティア人の地とユダの地から取って来たすべての大いなる分捕り物のゆえに食い飲みし,宴を催していた。17 そこで,ダビデは朝の暗いうちから夕方まで彼らを討ち倒した。彼らを滅びのためにささげるためであった。らくだに乗って逃げ去った四百人の若者のほかは,彼らのうち一人も逃れた者はなかった。18 こうしてダビデは,アマレク人が奪って行ったすべてのものを救い出した。また,その二人の妻もダビデは救い出した。19 それで,最も小さい者から最も大きい者まで,息子や娘たちまで,また分捕り物から,彼らが自分たちのために奪って行った一切のものに至るまで,自分たちのもので足りないものは何もなかった。あらゆるものをダビデは取り戻した。20 そこでダビデはすべての羊と牛を取り,それを人々はあの[ほかの]畜類の前で追った。こうして彼らは,「これはダビデの分捕り物です」と言った。

21 ついにダビデは,ダビデと共に進んで行くには余りにも疲れていたのでベソルの奔流の谷のほとりに座らせておいた二百人の部下のところに来た。彼らはダビデを迎えるため,また彼と共にいた民を迎えるために出て来た。ダビデは民に近づくと,具合いはどうかと尋ねだした。22 ところが,ダビデと共に行った者たちの中のたちの悪い,どうしようもない者たちは皆,答えてしきりに言った,「彼らは我々と共に行かなかったのだから,各々に対しその妻と子らのほかは,我々が救い出した分捕り物を何も彼らにやる訳にはいかない。彼らにそれらの者を連れて行かせようではないか」。23 しかしダビデは言った,「わたしの兄弟たち,エホバがわたしたちにお与えになったものをもって,そのようにしてはならない。[神]がわたしたちを保護してくださり,わたしたちに向かって来た略奪隊をわたしたちの手に渡されたのだから。24 それに,だれが,この言われたことについてあなた方[の言うこと]を聴くだろうか。戦いに下って行った者の分け前も,荷物のそばに座っていた者の分け前も同じだからだ。皆一緒に分け前にあずかるのだ」。25 そして,その日以来,彼はそれをイスラエルのための規定とし,司法上の定めとして,今日に至っているのである。

26 ダビデはチクラグに来ると,分捕り物の幾らかを友人であるユダの年長者たちに送って言った,「ご覧なさい,エホバの敵の分捕り物からのあなた方のための祝福の贈り物です」。27 ベテルにいた人々,南部のラモトの人々,ヤティルの人々,28 アロエルの人々,シフモトの人々,エシュテモアの人々,29 ラカルの人々,エラフメエル人の諸都市の人々,ケニ人の諸都市の人々,30 ホルマの人々,ボルアシャンの人々,アタクの人々,31 ヘブロンの人々,およびダビデが,彼とその部下が歩き回ったすべての場所に対してであった。
ラベル:音楽
posted by 舞姫 at 00:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 聖書 サムエル記 第一 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月25日

聖書 サムエル記 第一 29章

聖書 サムエル記 第一 29章

29 それからフィリスティア人はその陣営[の者]をことごとくアフェクに集めた。一方,イスラエル人はエズレルにある泉のほとりに野営していた。2 そして,フィリスティア人の枢軸領主たちは百人,または千人を従えて進み,ダビデとその部下はその後アキシュと共に進んでいた。3 すると,フィリスティア人の君たちは言いだした,「これらのヘブライ人は一体何者だ」。そこでアキシュはフィリスティア人の君たちに言った,「これはここ一,二年わたしと共にいた,イスラエルの王サウルの僕ダビデではないか。わたしは彼が[わたしのもとに]脱走して来た日から今日に至るまで彼にただの一事も見いださなかった」。4 ところが,フィリスティア人の君たちは彼に対して憤慨した。それでフィリスティア人の君たちはさらに言った,「この男を帰し,あなたが割り当てた場所に帰らせよ。我々と共に戦いに下って行かせてはならない。彼が戦いで我々の反抗者とならないためだ。それに,この者は何をもってその主の恵みにあずかれるようにするであろうか。これら[我々の]部下の首をもってするのではないか。5 これは人々が踊りながら答え応じて,『サウルは千を討ち倒し,ダビデは万を』と言い続けた,そのダビデではないか」。

6 それゆえ,アキシュはダビデを呼んで言った,「エホバは生きておられる。あなたは廉直な人だ。あなたが陣営でわたしと共に出入りするのは,わたしの目には善いことであった。わたしはあなたがわたしのもとに来た日から今日まであなたに悪いことを見いださなかったからだ。しかし,枢軸領主たちの目にはあなたは善くないのだ。7 それで今,安らかに帰って行きなさい。あなたがフィリスティア人の枢軸領主たちの目に何も悪いことを行なわないためだ」。8 ところが,ダビデはアキシュに言った,「しかし,私が何をしたというのですか。私があなたの前にいるようになった日から今日まで,あなたがこの僕に何を見いだされたというので,私が行って,実際,王なる我が主の敵と戦ってはならないのでしょうか」。9 そこでアキシュはダビデに答えて言った,「わたしはあなたがわたしの目に神のみ使いのように善かったことをよく知っている。ただフィリスティア人の君たちが,『彼を我々と共に戦いに上って行かせるな』と言ったのだ。10 それで今,あなたと共に来たあなたの主の僕たちと共に朝早く起きなさい。あなた方にとって明るくなったなら,朝早く起きるように。それから行きなさい」。

11 こうしてダビデは,すなわち彼とその部下は,早く起きて,朝出て行き,フィリスティア人の地へ帰って行った。フィリスティア人は,エズレルへ上って行った。
ラベル:聖書 エホバ
posted by 舞姫 at 23:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 聖書 サムエル記 第一 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

聖書 サムエル記 第一 28章

聖書 サムエル記 第一 28章

28 そして,そのころ,フィリスティア人はイスラエルと戦いを行なおうとして軍のために陣営[の者]を集め始めたのであった。そこでアキシュはダビデに言った,「あなたは,あなたもあなたの部下も,わたしと共に出て行って陣営に入るべきであることを確かに知っているはずだ」。2 すると,ダビデはアキシュに言った,「ですから,あなたは,この僕のすることをご存じです」。そこでアキシュはダビデに言った,「だから,あなたをいつまでもわたしの頭の守護者に任じておこう」。

3 さて,サムエルが死んだので,全イスラエルは彼のために嘆き悲しみ,彼をその都市ラマに葬った。一方サウルは,この地から霊媒や出来事の職業的な予告者たちを除いてしまっていた。

4 その後にフィリスティア人が集まって,やって来て,シュネムに陣営を張った。それでサウルは全イスラエルを集め,彼らはギルボアに陣営を張った。5 サウルはフィリスティア人の陣営を見ると,恐れ,その心はひどくおののきはじめた。6 サウルはエホバに伺うのであったが,エホバは夢によっても,ウリムによっても,預言者によっても決して答えられなかった。7 ついにサウルは僕たちに言った,「女性霊媒術者である女をわたしのために捜して来い。わたしはその女のところに行って相談してみよう」。すると,僕たちは彼に言った,「ご覧なさい,エン・ドルに女性霊媒術者である女がいます」。

8 それでサウルは変装し,ほかの衣を身に着け,彼と彼と共に二人の部下が行った。彼らは夜,その女のところに行った。さて,彼は言った,「どうか,霊媒術によってわたしのために占いをし,わたしがあなたに名指す者をわたしのために連れ出してくれ」。9 ところが,その女は彼に言った,「ご覧なさい,あなたは,サウルがしたこと,彼がこの地から霊媒や出来事の職業的な予告者たちをどのように断ち滅ぼしたかをよくご存じのはずです。それなのに,なぜあなたはわたしの魂に対してわなをかける者のように行動して,わたしを殺そうとするのですか」。10 直ちにサウルはエホバにかけて彼女に誓って言った,「エホバは生きておられる。この事でとがのための罪科があなたに降り懸かることはない!」11 そこで,その女は言った,「だれをあなたのために連れ出しましょうか」。これに対して彼は言った,「わたしのためにサムエルを連れ出してくれ」。12 その女は“サムエル”を見ると,声を限りに叫びだした。そしてその女はさらにサウルに言った,「なぜあなたはわたしをだましたのですか。あなたがサウルですのに」。13 しかし王は彼女に言った,「恐れることはない。だが,あなたは何を見たのか」。すると,その女はさらにサウルに言った,「神が地から上って来るのを見ました」。14 直ちに彼は言った,「どんな姿をしているか」。それに対して彼女は言った,「ひとりの年取った人が上って来られます。その方はそでなしの上着で身を覆っておられます」。そこで,サウルはそれが“サムエル”であることを認め,次いで彼は地に顔を伏せて身を低くかがめて平伏した。

15 すると,“サムエル”はサウルに言いだした,「なぜあなたはわたしを連れ出させて,わたしをかき乱したのか」。これに対してサウルは言った,「わたしは非常な窮境に陥っています。フィリスティア人がわたしと戦っていますが,神はわたしから離れ,預言者を通しても,夢によっても,もはやわたしに答えてくださらなくなったのです。それでわたしは,どうすればよいかを知らせていただくために,あなたをお呼びしているのです」。

16 すると,“サムエル”はさらに言った,「では,なぜあなたはわたしに尋ねるのか。エホバがあなたから離れ,あなたの敵対者となっておられるというのに。17 それでエホバは,わたしを通して語られた通りにご自分のためになさり,エホバはあなたの手から王国を裂き取って,それをあなたの仲間ダビデにお与えになるであろう。18 あなたはエホバの声に従わず,アマレクに対してその燃える怒りを尽くさなかった。それゆえに,エホバは今日,まさしくあなたにこのように行なわれるであろう。19 そしてエホバはまた,イスラエルをもあなたと共にフィリスティア人の手に渡され,明日,あなたとあなたの子らはわたしと共になるであろう。イスラエルの陣営をさえも,エホバはフィリスティア人の手に渡される」。

20 すると,サウルはたちまち地に身を伸ばして倒れ,“サムエル”の言葉のゆえに非常に恐れた。また,彼の内には力がなくなっていた。その日,一昼夜,食物を食べていなかったからである。21 それから女はサウルのところに来て,彼がひどく動揺しているのを見た。それで彼女は言った,「ご覧ください,このはしためはあなたの声に従い,自分の魂をたなごころに置いて,あなたがわたしに話された言葉に従いました。22 ですから今,どうか,今度はあなたがこのはしための声に従ってください。あなたの前に一切れのパンを置かせてくださり,召し上がってください。あなたの内に力が出て来るでしょう。あなたは去って行かれるのですから」。23 ところが彼は拒んで,「わたしは食べない」と言った。しかし,その僕たちも,その女も彼をしきりに促した。ついに彼はその声に従い,地から立ち上がって寝いすの上に座った。24 さて,その女には家に肥えた子牛がいた。それで,彼女は急いでそれを犠牲にし,麦粉を取って練り粉をこね,それを焼いて無酵母パンを作った。25 こうして彼女はそれをサウルとその僕たちに出すと,彼らは食べた。その後,彼らは立ち上がり,その夜のうちに立ち去った。
ラベル:聖書 エホバ
posted by 舞姫 at 23:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 聖書 サムエル記 第一 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

聖書 サムエル記 第一 27章

聖書 サムエル記 第一 27章

27 ところが,ダビデはその心の中で言った,「今やわたしは,いつかサウルの手によって一掃されるだろう。わたしにとってはフィリスティア人の地にぜひとも逃れるに越したことはない。そうすれば,サウルはイスラエルの全領地でこれ以上わたしを捜すことに関しわたしのことをあきらめるに違いないし,わたしはきっと彼の手から逃れられるだろう」。2 そこでダビデは立ち上がり,彼と彼と共にいた六百人の人々はガトの王,マオクの子アキシュのところへ渡って行った。3 そして,ダビデはガトでアキシュと共に住んでいた。彼とその部下たち,各々自分の家の者たちと一緒で,ダビデとその二人の妻,エズレル人の女アヒノアムとナバルの妻,カルメル人の女アビガイルとであった。4 そのうちに,ダビデはガトへ逃げ去ったとの報告がサウルにもたらされたので,[サウル]はなおもう一度彼を捜しに行こうとはしなかった。

5 その後,ダビデはアキシュに言った,「もし今,私があなたの目に恵みを得ているのでしたら,人々が私に地方の都市の一つの中で場所を与えて,私がそこに住めるようにしてください。どうしてこの僕があなたと共に王都に住んでよいのでしょう」。6 それゆえ,アキシュはその日,彼にチクラグを与えた。そのような訳で,チクラグは今日に至るまでユダの王に属するようになったのである。

7 そして,ダビデがフィリスティア人の地方に住んだ日数は一年四か月となった。8 それでダビデはその部下と共に上って行った。それはゲシュル人,ギルズ人,アマレク人を襲撃するためであった。彼らはテラムからシュルまで,またエジプトの地にまで[及ぶ]地に住んでいたのである。9 そして,ダビデはその地を討つと,男も女も生かしておかなかった。彼は羊,牛,ろば,らくだ,衣を取り,その後,アキシュのもとに帰って来た。10 するとアキシュは言った,「あなた方は今日,どこを襲撃したのか」。これに対してダビデは言った,「ユダの南と,エラフメエル人の南と,ケニ人の南です」。11 男や女については,ダビデはだれかを生かしておいてガトに連れて来るようなことはせず,こう言った。「彼らが我々のことを告げて,『ダビデはこのようにした』と言わないためだ」。(そして,彼がフィリスティア人の地方に住んだ期間中ずっと,彼のやり方はこのようであった。)12 そこで,アキシュはダビデを信じてこう思った,「彼は疑いなくその民イスラエルの中で悪臭を放つ者となった。彼は定めのない時までもわたしの僕となるに違いない」。
ラベル:聖書 エホバ
posted by 舞姫 at 23:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 聖書 サムエル記 第一 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

聖書 サムエル記 第一 26章

聖書 サムエル記 第一 26章

26 やがてジフの人々がギベアのサウルのもとに来て言った,「ダビデはエシモンに面するハキラの丘に隠れているではありませんか」。2 そこでサウルは立ち上がり,ジフの荒野へ下って行った。ジフの荒野でダビデを捜すため,彼と共に三千人の部下,イスラエルの選ばれた者たちがいた。3 そして,サウルはエシモンに面するハキラの丘で,道のそばに野営するようになった。一方,ダビデは荒野に住んでいた。そして彼は,サウルが自分を追って荒野に来たのを見た。4 それでダビデは,サウルが実際に来たことを知ろうとして斥候を遣わした。5 その後,ダビデは立ち上がり,サウルが陣営を敷いていた場所に行き,ダビデはサウルとその軍の長ネルの子アブネルとが横になっている場所を見つけた。サウルは陣営の囲いの中で横たわっており,民は彼の周りで宿営していた。6 そこでダビデは答えて,ヒッタイト人アヒメレクと,ヨアブの兄弟である,ツェルヤの子アビシャイに言った,「だれがわたしと共に陣営の中のサウルのところへ下って行くか」。これに対してアビシャイは言った,「わたしがあなたと共に下って行きます」。7 それで,ダビデは夜,アビシャイと共に民のところへ進んで行った。すると,見よ,サウルは陣営の囲いの中でその槍を頭の傍らの地に突き刺したまま横たわって眠っており,アブネルと民も彼の周囲で横たわっていた。

8 そこでアビシャイはダビデに言った,「神は今日,あなたの敵をあなたの手に引き渡されました。それで今,どうかわたしに,彼をその槍でただ一度地に刺し通させてください。わたしは彼に二度そうは致しません」。9 ところが,ダビデはアビシャイに言った,「彼を滅びに陥れてはならない。エホバの油そそがれた者に向かって手を出して,罪のないままでいられた者がだれかいるだろうか」。10 そしてダビデはさらに言った,「エホバは生きておられる。エホバが彼に一撃を加えられるであろう。あるいは,彼の日が来て,死ななければならなくなるか,戦いに下って行き,きっと一掃されることであろう。11 エホバの油そそがれた者に向かって手を出すなど,わたしには,エホバの見地からして考えられないことだ! それで今,どうか,彼の頭のところにある槍と水差しとを取りなさい。そして,立ち去ることにしよう」。12 こうして,ダビデはサウルの頭のところから槍と水差しとを取り,それから彼らは立ち去った。だれひとりとして見た者も,気づいた者も,目を覚ました者もなかった。エホバからの深い眠りが彼らを襲っていたため,彼らはみな眠っていたからである。13 それから,ダビデは向こう側へ渡って行き,かなり離れた山の頂上に立った。彼らの間の隔たりは相当大きかった。

14 そして,ダビデは民とネルの子アブネルに呼ばわって言いだした,「アブネル,あなたは答えないのか」。するとアブネルは答えて言いだした,「王に呼ばわったあなたはだれか」。15 そこでダビデはアブネルにさらに言った,「あなたは男ではないか。しかも,イスラエルのうちにあなたのような者がだれかいるだろうか。それなのに,なぜあなたは王なるあなたの主を見張らなかったのか。民の一人があなたの主なる王を滅びに陥れようとして入り込んだのに。16 あなたのしたこの事は善くない。エホバは生きておられる。あなた方は死に値する。あなた方の主を,エホバの油そそがれた者を見張っていなかったからだ。それで今,王の頭のところにあったその槍と水差しがどこにあるかを見よ」。

17 すると,サウルはダビデの声に気づき,こう言いだした。「我が子ダビデよ,これはあなたの声か」。これに対してダビデは言った,「王なる我が主よ,わたしの声です」。18 そして彼はこう付け加えた。「我が主がこの僕の跡を追っておられるとは,これはどういう訳ですか。わたしが何をし,どんな悪がわたしの手にあるというのですか。19 ですから今,どうか,王なる我が主がこの僕の言葉を聴かれますように。もし,エホバがあなたを駆り立ててわたしに刃向かわせたのでしたら,[神]が穀物の捧げ物のにおいをかがれますように。しかし,もしそれが人の子らでしたら,彼らはエホバの前でのろわれます。彼らは今日,わたしがエホバの相続物と結び付いていると感じることがないよう,わたしを追い出して,『行って,ほかの神々に仕えよ!』と言ったからです。20 ですから今,わたしの血がエホバのみ顔の前で地に落ちることのないようにしてください。人が山の上でしゃこを追うように,イスラエルの王が一匹の蚤を捜そうとして出て来られたからです」。

21 するとサウルは言った,「わたしは罪をおかした。我が子ダビデよ,帰って来なさい。今日,わたしの魂があなたの目に貴いものとなったゆえに,わたしはもはやあなたに危害を加えはしないからだ。見よ,わたしは愚かなことをしたし,大変間違っていた」。22 そこで,ダビデは答えて言った,「ここに王の槍があります。若者の一人を渡って来させ,これを持って行かせてください。23 そして,エホバこそ,各々に対して各自の義と忠実さとに報いてくださる方です。エホバは今日,あなたを私の手に渡されましたが,私はエホバの油そそがれた者に向かって手を出そうとはしなかったからです。24 それで,ご覧ください,あなたの魂が今日,私の目に大いなるものであった通り,私の魂もエホバの目に大いなるものとなり,私をすべての苦難から救い出してくださいますように」。25 ここにおいてサウルはダビデに言った,「我が子ダビデよ,あなたが祝福されるように。あなたは必ずや事を行なうだけでなく,必ずや勝ちを得る者となるであろう」。こうしてダビデは去って行き,サウルは自分の場所へ帰って行った。
ラベル:聖書 エホバ
posted by 舞姫 at 23:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 聖書 サムエル記 第一 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

聖書 サムエル記 第一 25章

聖書 サムエル記 第一 25章

25 やがてサムエルが死んだので,イスラエルはみな集まり,彼のために嘆き悲しみ,彼をラマのその家に葬った。それからダビデは立ち上がり,パランの荒野に下って行った。

2 さて,マオンにひとりの人がおり,その仕事はカルメルにあった。そして,その人は非常に大いなる者で,羊三千頭とやぎ一千頭を持っていた。彼はカルメルでその羊の毛を刈ることに[携わって]いた。3 ところで,その人の名はナバルといい,妻の名はアビガイルといった。そして,その妻は思慮深さの点で優れており,姿も美しかったが,夫は粗暴で,行ないが悪かった。彼はカレブ人であった。4 そして,ダビデはナバルがその羊の毛を刈っていることを荒野で聞いた。5 それでダビデは十人の若者を遣わし,ダビデはその若者たちに言った,「カルメルに上って行きなさい。あなた方はナバルのもとに行って,わたしの名でその安否を尋ねるのです。6 そして,わたしの兄弟にこのように言うのです。『あなたが無事でありますように。あなたの家の者も無事でありますように。あなたのお持ちのものもすべて無事でありますように。7 ところで今,わたしは毛を刈る者たちがあなたのところにいるのを聞きました。さて,あなたに属する羊飼いたちがわたしたちと共にいました。わたしたちは彼らを悩ましませんでしたし,彼らがカルメルにいた期間中ずっと,何一つとして彼らのものがなくなったことはありませんでした。8 あなたの若者たちに尋ねてみてください。彼らはあなたに話すでしょう。ですから,わたしの若者たちがあなたの目に恵みを得られるようにしてください。わたしたちは良い日に来たのですから。とにかく,どうか,何でもあなたの手元にあるものをこの僕どもと,あなたの子ダビデにお与えください』」。

9 こうしてダビデの若者たちはやって来て,ダビデの名によってすべてこれらの言葉どおりにナバルに話し,それから待った。10 そこでナバルはダビデの僕たちに答えて言った,「ダビデとは何者だ。エッサイの子とは何者だ。このごろは,それぞれ自分の主人の前から逃げ出す僕が多くなった。11 それなのに,わたしのパンとわたしの水,それにわたしのところの毛を刈る者たちのためにほふった,わたしのほふられたものの肉を取り,どこから来たのかも分からない者たちにそれを与えなければならないのか」。

12 そこで,ダビデの若者たちは自分たちの道を引き返し,帰って来て,すべてこれらの言葉どおり彼に報告した。13 ダビデは直ちにその部下に言った,「各々自分の剣を身に帯びよ!」 それで彼らは各々自分の剣を身に帯び,ダビデもまた自分の剣を身に帯びた。彼ら,およそ四百人の者は,ダビデに従って上って行くことにした。一方,二百人は荷物のそばに座った。

14 その間に,ナバルの妻アビガイルに,若者たちの一人が報告して言った,「ご覧なさい,ダビデはわたしたちの主人の幸せを祈るために,荒野から使者たちを遣わしたのに,[ご主人]は彼らをどなりつけました。15 それに,あの人たちはわたしたちに大変よくしてくれました。彼らはわたしたちを悩ましませんでしたし,わたしたちは野にいたとき,彼らと共に歩き回っていた期間中もずっと,何一つなくしませんでした。16 わたしたちが彼らと共にいて,羊の群れを飼っていた期間中ずっと,彼らは夜も昼もわたしたちの周りで壁となってくれました。17 それで今,あなたはどうすべきかを知り,わきまえてください。災いがわたしたちの主人とその全家に対して定められているからです。[ご主人]は話をしようにも全くどうしようもない方なのです」。

18 直ちに,アビガイルは急いでパン二百個,ぶどう酒の入った大きなつぼ二つ,整えた羊五頭,炒った穀物五セア,干しぶどうの菓子百個,押し固めたいちじくの菓子二百個を取り,それらをろばに載せた。19 それから彼女はその若者たちに言った,「わたしより先に進みなさい。ご覧なさい,わたしはあなた方に従って行きます」。しかし,自分の夫ナバルには彼女は何も告げなかった。

20 そして,彼女がろばに乗り,ひそかに山を下って行くと,何と,ダビデとその部下が下って来るところで,彼女と会うことになったのである。それで,彼女は彼らに出会った。21 一方ダビデは,こう言っていた。「わたしは荒野でこの男に属するものをみな守ってやり,彼に属するものすべてのうちただのひとつもなくなったものはなかったが,それは全く期待外れだった。それなのに,彼は善に代えて悪をわたしに返している。22 もしわたしが彼に属するすべての者のうち,壁に向かって放尿する者をひとりでも朝まで残して置くならば,神がダビデの敵にそのようになさり,重ねてそのようになさるように」。

23 アビガイルはダビデを見かけると,すぐに急いでろばから降り,ダビデの前で顔を伏せてひれ伏し,地に身をかがめた。24 そうして,彼の足もとに伏して言った,「我が主よ,この私の上にあのとががありますように。どうか,この奴隷女にあなたの耳に話させてくださり,この奴隷女の言葉をお聴きください。25 どうか,我が主がこのどうしようもない男ナバルに心をお向けになりませんように。その名のように,あの人はそのような者でございますから。ナバルというのがその名で,無分別があの人と共にあるのです。あなたの奴隷女である私は,あなたがお遣わしになった,我が主の若者たちを見ませんでした。26 それで今,我が主よ,エホバは生きておられ,あなたの魂も生きております。エホバはあなたが血の罪に陥り,あなたの手があなたの救いとなることをとどめられました。ですから今,あなたの敵と,我が主に危害を加えようとする者たちがナバルのようになりますように。27 それで今,このはしためが我が主に持って参りましたこの祝福の贈り物につきましては,我が主の足跡に従って歩き回っている若者たちに与えられますように。28 どうか,この奴隷女の違犯をお赦しください。エホバは必ず我が主のために永続する家を作られるからです。エホバの戦いを我が主は戦っておられるのですから。悪いことは,あなたの生涯中,あなたのうちに見いだされることはないでしょう。29 人があなたを追跡し,あなたの魂を捜し求めようとして立ち上がるとき,我が主の魂は必ずあなたの神エホバのもとの命の袋に包まれていることでしょう。しかし,あなたの敵の魂については,石投げのくぼみの中からするように,[神]は石投げでこれを投げ出されるでしょう。30 そして,エホバはその話されたすべてのことにしたがって我が主に,あなたに対して良いことを行なってくださいますので,必ずあなたをイスラエルの指導者として任命なさることでしょう。31 ですから,故なく血を流し,また我が主[の手]がその救いとなって,これがあなたにとってよろめきのもと,また我が主の心のつまずきのもととなりませんように。そして,エホバは必ず我が主によくしてくださいますので,この奴隷女をぜひ思い出されますように」。

32 そこでダビデはアビガイルに言った,「この日にあなたを遣わしてわたしに会わせてくださったイスラエルの神エホバがほめたたえられるように! 33 そして,あなたの分別がほめたたえられ,またこの日にわたしが血の罪に陥り,わたしの手がわたしの救いとなるのを思いとどまらせたあなたがほめたたえられるように。34 だが,反対に,わたしがあなたに危害を加えるのをとどめられたイスラエルの神エホバは生きておられる。もしあなたが急いでわたしに会おうとして来なかったなら,確かに,明け方までにナバルには壁に向かって放尿する者はひとりも残らなかったであろう」。35 そこで,ダビデは彼女の手からその持って来たものを受け取り,彼女に言った,「安心してあなたの家に上って行きなさい。ご覧なさい,わたしはあなたの声を聴き入れたので,あなたの身を考慮してあげよう」。

36 その後,アビガイルはナバルのところに来たが,見よ,彼は自分の家で王の宴のような宴を催していた。ナバルの心はその内で快く感じており,彼はこの上なく酔っていたので,彼女は明け方まで,大小を問わず,一事も彼に話さなかった。37 そして,朝になって,ぶどう酒[の酔い]がナバルから去ってから,その妻はこれらの事を彼に語りだしたのである。すると,彼の心はその内で死んだようになり,彼は石のようになった。38 その後,約十日たって,エホバはナバルを打たれたので,彼は死んだ。

39 そして,ダビデはナバルが死んだことをやがて聞いた。それで彼は言った,「ナバルの手から[わたしを自由にするため]わたしの非難の訴えを処理し,ご自分の僕が悪いことをするのを食い止めてくださったエホバがほめたたえられるように。ナバルの悪をエホバは彼の頭に返された!」 こうしてダビデは人をやって,アビガイルを自分の妻としてめとる旨を彼女に申し入れた。40 それでダビデの僕たちはカルメルのアビガイルのところに来て,彼女に話して言った,「ダビデがあなたを妻としてめとるためにわたしたちをあなたのもとに遣わしました」。41 直ちに彼女は立ち上がり,地に顔を伏せて身をかがめて言った,「ここに我が主の僕たちの足を洗うはしためのこの奴隷女がおります」。42 それから,アビガイルは急いで立ち上がり,彼女について行く自分の五人の侍女を連れてろばに乗った。彼女はダビデの使者たちに伴って行き,こうしてその妻となった。

43 ダビデはエズレル出身のアヒノアムをもめとっていたので,この女たちは二人ともその妻となった。

44 一方サウルは,その娘,ダビデの妻ミカルをガリム出身の者であるライシュの子パルティに与えていた。
ラベル:聖書 エホバ
posted by 舞姫 at 23:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 聖書 サムエル記 第一 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

聖書 サムエル記 第一 24章

聖書 サムエル記 第一 24章

24 そして,サウルがフィリスティア人を追うのをやめて帰るや,人々はサウルに報告しに来て,「ご覧なさい,ダビデはエン・ゲディの荒野にいます」と言ったのである。

2 そこで,サウルは全イスラエルから三千人の選ばれた者たちを率いて,ダビデとその部下を山やぎのむき出しの岩の上に捜しに出かけた。3 ついに彼は道端の石造りの羊の囲いのところに来た。そこには洞くつがあった。それでサウルは用を足そうとして中に入った。ところが,ダビデとその部下がその洞くつの一番後部にいて,座っていた。4 それでダビデの部下は彼に言いだした,「ご覧なさい,まさしくエホバがあなたに,『見よ,わたしはあなたの敵をあなたの手に渡す。あなたは自分の目に善いと思える通りに彼に行なうのだ』と言われる日です」。そこでダビデは立ち上がって,サウルのものであるそでなしの上着のすそをそっと切り取った。5 しかし,後になって,サウルのものである[そでなしの上着の]すそを切り取ったことで,ダビデの心は彼を打っていたのである。6 それで彼は部下に言った,「わたしが彼に向かって手を出して,わたしの主に,エホバの油そそがれた者にこのような事をするなど,わたしには,エホバの見地からして考えられないことだ。彼はエホバの油そそがれた者なのだ」。7 そこでダビデはこれらの言葉で部下を解散させ,彼らがサウルに向かって立ち上がるのを許さなかった。サウルのほうは,洞くつから立ち上がり,去って行った。

8 それで,ダビデはその後,立ち上がり,洞くつから出て行き,サウルの後ろから呼ばわって,「我が主なる王よ!」と言った。そこでサウルが後ろを見ると,ダビデは地に顔を伏せて身を低くかがめて平伏した。9 そしてダビデはさらにサウルに言った,「なぜあなたは,『見よ,ダビデがあなたに害を加えようとしている』と言う人の言葉を聴かれるのですか。10 ご覧なさい,この日にあなたの目は,エホバが今日洞くつの中であなたをわたしの手に渡されたのを見ました。ある者はあなたを殺そうと言いましたが,わたしはあなたのことを気の毒に思い,『わたしはわたしの主に向かって手を出すことはしない。彼はエホバの油そそがれた者なのだから』と言いました。11 それに,我が父よ,ご覧ください,それも,わたしの手にあるあなたのそでなしの上着のすそをご覧ください。あなたのそでなしの上着のすそを切り取ったとき,わたしはあなたを殺さなかったのです。わたしの手には悪も背きの罪もなく,わたしはあなたに対して罪を犯したりしなかったことを知り,見定めてください。ところが,あなたはわたしの魂を待ち伏せして,これを取り去ろうとしておられます。12 エホバがわたしとあなたの間を裁かれますように。エホバは必ずあなたにわたしの復しゅうをされますが,わたしの手があなたに臨むことはありません。13 昔の人の格言が,『邪悪な者から邪悪なことが出る』と言っている通りですが,わたしの手があなたに臨むことはありません。14 イスラエルの王はだれを追って出て来られたのですか。あなたはだれの跡を追っておられるのですか。死んだ犬の跡をですか。一匹の蚤の跡をですか。15 しかし,エホバは必ず裁き人となり,必ずわたしとあなたの間を裁かれます。[神]は見て,わたしのための訴えを処理し,わたしを裁いてあなたの手から[自由にして]くださいます」。

16 そして,ダビデがこれらの言葉をサウルに語り終えたとき,サウルは,「我が子ダビデよ,これはあなたの声なのか」と言うのであった。こうしてサウルは声を上げて泣きだした。17 そして,彼はさらにダビデに言った,「あなたはわたしよりも義にかなっている。あなたはわたしに善いことを行なってくれたが,わたしはあなたに悪いことを行なったからだ。18 そしてあなたは―今日,わたしに関してどんな善いことをしていたかを告げてくれた。エホバがわたしをあなたの手に引き渡されたのに,わたしを殺さなかったからだ。19 ところで,人が自分の敵を見つけた場合,良い道を通らせて送り返すだろうか。それで,この日にあなたがわたしにそれをしてくれたのだから,エホバが良いことをもってあなたに報われるであろう。20 それで今,見よ,あなたは必ずや王として支配し,あなたの手によってイスラエルの王国が確かに持続することを,わたしはよく知っている。21 だから今,わたしの後のわたしの胤を絶やさず,わたしの名をわたしの父の家から根絶やしにしないことを,エホバにかけて是非わたしに誓ってくれ」。22 こうしてダビデはサウルに誓った。その後,サウルは自分の家に帰った。ダビデとその部下は,近寄り難い所へ上って行った。
ラベル:聖書 エホバ
posted by 舞姫 at 23:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 聖書 サムエル記 第一 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

聖書 サムエル記 第一 23章

聖書 サムエル記 第一 23章

23 やがて人々はダビデに報告しに来て言った,「今,フィリスティア人がケイラを攻めて戦っており,脱穀場を略奪しています」。2 そこでダビデはエホバに伺って言った,「私は行きましょうか。私はこれらのフィリスティア人を討ち倒さなければならないでしょうか」。するとエホバはダビデに言われた,「行け。あなたはフィリスティア人を討ち倒し,ケイラを救いなさい」。3 ここにおいて,ダビデの部下は彼に言った,「ご覧なさい,わたしたちはここユダにいながら恐れています。まして,わたしたちがケイラへ行ってフィリスティア人の戦列に向かおうものならなおさらのことでしょう」。4 それで,ダビデはさらにもう一度エホバに伺った。そこでエホバは答えて言われた,「立って,ケイラに下って行け。わたしはフィリスティア人をあなたの手に渡すからだ」。5 それゆえ,ダビデは部下と共にケイラに行き,フィリスティア人と戦い,彼らの畜類を追い払い,彼らを討ち倒して大いに殺した。こうしてダビデはケイラの住民を救う者となった。

6 さて,アヒメレクの子アビヤタルがケイラのダビデのもとに逃げたとき,その手に携えられて来たエフォドがあったのである。7 やがてサウルのもとに,「ダビデはケイラに来た」という報告がもたらされた。それで,サウルはこう言いだした。「神は彼をわたしの手に売り渡された。彼は扉やかんぬきのある都市に入って自らを閉じ込めたからだ」。8 そこでサウルは,ケイラに下って行って,ダビデとその部下を攻め囲むため,民をみな戦いに召集した。9 それで,ダビデはサウルが自分に害を加えようとたくらんでいることを知るようになった。そこで彼は祭司アビヤタルに,「どうかエフォドをそばに持って来てください」と言った。10 そしてダビデはさらに言った,「イスラエルの神エホバよ,この僕はサウルがケイラに来て,わたしのゆえにこの都市を荒廃させようとしていることを確かに聞きました。11 ケイラの土地所有者たちは私を彼の手に引き渡すでしょうか。サウルは,この僕が聞いた通り,下って来るでしょうか。イスラエルの神エホバよ,どうか,僕にお告げください」。これに対してエホバは言われた,「彼は下って来る」。12 そこでダビデはさらに言った,「ケイラの土地所有者たちは私と私の部下をサウルの手に引き渡すでしょうか」。するとエホバは言われた,「引き渡すことになろう」。

13 ダビデは直ちにその部下,およそ六百人の者と共に立ち上がり,ケイラを出て,どこでも歩けるところを歩き回った。そして,ダビデがケイラから逃れたことがサウルに伝えられたので,彼は出て行くのをやめた。14 ところでダビデは荒野の近寄り難い所に住むようになり,ジフの荒野の山地に住んでいた。そしてサウルは絶えず彼を捜し求めたが,神は彼をその手に渡されなかった。15 けれどもダビデは,サウルが彼の魂を求めて出て来たので恐れていた。そのときダビデはジフの荒野のホレシャにいた。

16 さて,サウルの子ヨナタンは立ち上がり,ホレシャのダビデのもとに行った。それは神に関して彼の手を強めるためであった。17 次いで彼は言った,「恐れてはなりません。わたしの父サウルの手はあなたを見いだすことがないからです。あなたはイスラエルの王となり,わたしはあなたに次ぐ者となるのです。わたしの父サウルもまた,そうなることを知っているのです」。18 それから彼ら二人はエホバの前で契約を結んだ。ダビデはずっとホレシャに住み,ヨナタンのほうは自分の家に帰った。

19 後に,ジフの人々がギベアのサウルのもとに上って来て言った,「ダビデは,エシモンの右側にある,ハキラの丘の上のホレシャの近寄り難い所で,わたしたちのすぐそばに隠れているではありませんか。20 ですから今,王よ,下って行こうというあなたの魂のすべての渇望にしたがって,下って来てください。わたしたちの役目は彼を王の手に引き渡すことです」。21 そこでサウルは言った,「エホバに祝福されるように。あなた方はわたしに同情してくれたからだ。22 どうか,行って,もう少し頑張り,彼の足の赴く所を―だれがそこで彼を見かけるにせよ―確かめ,見定めてもらいたい。彼は確かにこうかつだと言われているからだ。23 それで,彼が身を隠す隠れ場すべてについて見定めて確かめてくれ。あなた方は証拠を携えてわたしのところに戻って来るのだ。そうすれば,わたしはあなた方と共に行こう。もし彼がその地にいるなら,わたしも必ずユダの幾千のすべての中で彼を注意深く探し求めよう」。

24 それで,彼らは立ち上がり,サウルに先立ってジフへ行った。一方,ダビデとその部下はエシモンの南,アラバのマオンの荒野にいた。25 後に,サウルはその部下と共に彼を捜しに来た。人々が[それを]ダビデに告げると,彼は直ちに大岩のところに下り,そのままマオンの荒野に住んでいた。サウルはそれを聞くと,ダビデの跡を追ってマオンの荒野に来た。26 ついにサウルは山のこちら側に来た。ダビデとその部下は山の向こう側にいた。それで,ダビデはサウルのゆえに急いで去って行こうとした。その間ずっと,サウルとその部下はダビデとその部下を捕まえようとして迫っていた。27 ところが,サウルのもとに来たひとりの使者がいて,「どうか急いで行ってください。フィリスティア人がこの地に侵入してきたからです!」と言った。28 そこで,サウルはダビデの跡を追うのをやめて引き返し,フィリスティア人に立ち向かうために出て行った。そのような訳で,人々はその場所を“分裂の大岩”と呼んできた。

29 それから,ダビデはそこから上って行って,エン・ゲディの近寄り難い所に住むようになった。
ラベル:聖書 エホバ
posted by 舞姫 at 22:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 聖書 サムエル記 第一 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

聖書 サムエル記 第一 22章

聖書 サムエル記 第一 22章

22 それで,ダビデはさらにそこから去って,アドラムの洞くつに逃れた。彼の兄弟たちとその父の全家はそのことを聞き,そこに,彼のもとに下って来た。2 そして,困窮している者,債権者のいる者,魂の苦しむ者は皆,彼のもとに集まるようになり,彼はそれらの者の長となった。およそ四百人の者が彼と共にいるようになった。

3 後に,ダビデはそこからモアブのミツペに行き,モアブの王に言った,「神がわたしに何をなさるかが分かるまで,どうか,わたしの父と母をあなた方のもとに住ませてください」。4 こうして,彼はふたりをモアブの王の前に住まわせたので,ふたりはダビデが近づき難い所にいた期間中ずっと彼のもとに住んでいた。

5 やがて預言者ガドはダビデに言った,「近づき難い所にずっと住んでいてはなりません。去って,あなたはユダの地に行かなくてはなりません」。そこでダビデは去って,ヘレトの森へ行った。

6 ときにサウルは,ダビデと彼と共にいる者たちが見つかったということを聞いた。そのとき,サウルはギベアの高き所のぎょりゅうの木の下で槍を手にして座しており,その僕たちはみな彼の周りに立っていた。7 すると,サウルは周りに立っていた僕たちに言った,「ベニヤミン人よ,どうか,聴いてもらいたい。エッサイの子も,あなた方すべてに畑やぶどう園を与えるだろうか。彼はあなた方すべてを千人の長,百人の長に任ずるだろうか。8 お前たちは,お前たちは皆,わたしに対して陰謀を企てたのだ。わたしの息子がエッサイの子と[契約を]結んでも,それをわたしの耳に打ち明ける者はひとりもなく,またわたしのために同情し,わたしの息子がわたしの僕をこの日のように待ち伏せする者としてわたしに向かって立ち上がらせたことをわたしの耳に打ち明ける者も,お前たちのうちにはひとりもいない」。

9 そこでエドム人ドエグは,サウルの僕たちの上に立てられていたので,答えて言った,「わたしはエッサイの子がノブのアヒトブの子アヒメレクのところに来るのを見ました。10 すると,[アヒメレク]は彼のためにエホバに伺い,食糧を彼に与え,フィリスティア人ゴリアテの剣も彼に与えました」。11 直ちに王は人をやってアヒトブの子,祭司アヒメレクとその父の全家,つまりノブにいる祭司たちを呼んだ。それで,彼らはみな王のもとに来た。

12 そこでサウルは言った,「アヒトブの子よ,どうか,聴いてもらいたい!」 それに対して彼は言った,「我が主よ,わたしはここにおります」。13 次いでサウルは彼に言った,「お前たちは,お前とエッサイの子は,お前が彼にパンと剣を与え,また彼のために神に伺うなどして,この日のように,待ち伏せする者としてわたしに向かって立ち上がらせて,どうしてわたしに対して陰謀を企てたのだ」。14 そこでアヒメレクは王に答えて言った,「ですが,あなたのすべての僕の中でだれがダビデのように忠実でしょうか。しかも彼は王の婿で,あなたの護衛の長ですし,あなたの家で敬われているのです。15 わたしが彼のために神に伺うのは,今日に始まったことでしょうか。わたしにはそれは考えられないことです! 王がこの僕[と]わたしの父の全家に何をも負わせませんように。このすべてのことで,この僕は大小を問わず何事も知らなかったのですから」。

16 しかし王は言った,「アヒメレク,お前は必ず死ぬ。お前も,お前の父の全家もだ」。17 そうして,王は周りに立っている走者たちに言った,「向かって行って,エホバの祭司たちを殺せ。彼らの手もまたダビデと共にあり,彼らは[ダビデ]が逃亡者であることを知りながら,それをわたしの耳に打ち明けなかったからだ!」 ところが,王の僕たちは手を出してエホバの祭司たちを襲いたいとは思わなかった。18 ついに王はドエグに言った,「お前が向かって行って,祭司たちを襲え!」 エドム人ドエグは直ちに向かって行って,自ら祭司たちを襲い,その日,亜麻布のエフォドを着けていた八十五人の人を殺した。19 祭司たちの都市ノブをさえ,彼は剣の刃で討ち,男も女も,子供も乳飲み子も牛もろばも羊も剣の刃で[討った]。

20 しかし,アヒトブの子アヒメレクの,名をアビヤタルという一人の息子が逃れ,ダビデを追って逃げて来た。21 そこでアビヤタルはダビデに,「サウルはエホバの祭司たちを殺しました」と告げた。22 ここにおいてダビデはアビヤタルに言った,「わたしはあの日,エドム人ドエグがそこにいたので,彼が必ずサウルに告げるということをよく知っていた。わたしとしてはあなたの父の家のすべての魂に悪いことをした。23 とにかく,わたしのもとにとどまりなさい。恐れることはない。だれでもわたしの魂を求める者はあなたの魂も求めるからだ。あなたはわたしと共に保護を必要とする者なのだ」。
ラベル:聖書 エホバ
posted by 舞姫 at 02:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 聖書 サムエル記 第一 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月24日

聖書 サムエル記 第一 21章

聖書 サムエル記 第一 21章

21 後に,ダビデはノブに,祭司アヒメレクのところにやって来た。アヒメレクはダビデを迎えておののきだし,彼に言った,「どうしてあなたはお独りだけで,だれもあなたと共にいないのですか」。2 そこでダビデは祭司アヒメレクに言った,「王がある事柄に関してわたしに命じ,さらにこう言われました,『わたしがお前を遣わし,またお前に命じた事柄についてはだれにも何も知らせてはならない』。それで,わたしはしかじかの場所で若者たちと落ち合うことにしています。3 それで今,もしあなたの自由になるパンが五つありましたら,それを,あるいはあるものを何でも,わたしの手に渡してください」。4 しかし祭司はダビデに答えて言った,「普通のパンはわたしの手元にありませんが,聖なるパンがあります。ただし,若者たちが少なくとも女子から遠ざかっているならばです」。5 それで,ダビデは祭司に答えて言った,「しかし女子は,わたしが出かけた以前のときと同様,わたしたちから遠ざけられていますし,若者たちの身体はずっと聖なるものとなっています。使命は,普通のものですが。それで,人が身体の点で聖なるものとなる今日はなおのことそうではありませんか」。6 そこで祭司は彼に聖なるものを与えた。そこには,それが取り去られる日に,そこにできたてのパンを置くため,エホバの前から取り下げられた供えのパンのほかにはパンはなかったからである。

7 さて,サウルの僕の一人がその日,そこにいて,エホバの前に引き留められていた。その名はドエグといってエドム人で,サウルに属する羊飼いの主立った者であった。

8 そしてダビデはさらにアヒメレクに言った,「それに,ここにはあなたの自由になるものは何も,槍も剣もありませんか。わたしは自分の剣も武器も手に持って来なかったのです。王の用事は急を要するものでしたので」。9 これに対して祭司は言った,「あなたがエラの低地平原で討ち倒したフィリスティア人ゴリアテの剣が―ご覧なさい,それが,マントに包まれて,エフォドの後ろにあります。もしそれをご自分のために持って行くのでしたら,持って行ってください。ここにはそれ以外に何もないからです」。するとダビデはさらに言った,「それに匹敵するものはありません。それをわたしに下さい」。

10 それからダビデは立ち上がり,その日,サウルのゆえにさらに逃げ去り,ついにガトの王アキシュのところに来た。11 すると,アキシュの僕たちは彼に言いだした,「このダビデはあの地の王ではありませんか。人々が踊りながら,
『サウルは千を討ち倒し,
ダビデは万を』

と言って答え応じていたのは,この人に対してではありませんでしたか」。12 それで,ダビデはこれらの言葉を心に留め,ガトの王アキシュのゆえに非常に恐れるようになった。13 そこで,彼は人々の目の前で自分が正気なのを偽り,彼らの手中で狂気のように行動しだし,門の扉に十字印を付けながら,よだれをひげに垂らした。14 ついにアキシュはその僕たちに言った,「さあ,お前たちは気違いのように振る舞う男を見ている。どうして彼をわたしのところに連れて来なければならないのだ。15 わたしが気違いになった者たちを必要としているとでもいうので,お前たちはこんな者を連れて来て,わたしのそばで気違いのように振る舞わせるのか。こんな者がわたしの家に入って来てよいのか」。
ラベル:聖書 エホバ
posted by 舞姫 at 22:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 聖書 サムエル記 第一 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

聖書 サムエル記 第一 20章

聖書 サムエル記 第一 20章

20 そして,ダビデはラマのナヨトから逃げ去って行った。ところが,彼はやって来て,ヨナタンの前で言った,「わたしが何をしたのでしょう。わたしのとがは何で,わたしがあなたの父上の前でどんな罪を犯したというのでしょう。[父上]はわたしの魂を求めておられるのです」。2 そこで[ヨナタン]は言った,「それは考えられないことです! あなたが死ぬことはありません。ご覧なさい,わたしの父は,大きな事でも小さな事でも,それをわたしの耳に打ち明けないで行なうことはありません。どうして父がこの事をわたしに隠すでしょう。そのようなことは起きません」。3 しかしダビデはさらに誓って言った,「あなたの父上は確かに,わたしがあなたの目に恵みを得ていることをご存じのはずです。ですから,『ヨナタンが傷つけられるといけないから,このことを知らせないでおこう』と言われるでしょう。しかし実際,エホバは生きておられ,あなたの魂も生きています。わたしと死との間にはただ一歩の隔たりしかありません!」

4 すると,ヨナタンはさらにダビデに言った,「あなたの魂が言うことは何でも,わたしはあなたのためにしましょう」。5 そこでダビデはヨナタンに言った,「ご覧なさい,明日は新月ですから,わたしは,必ず,王と共に座して食事をしなければなりません。あなたはわたしを送り出すのです。わたしは必ず三日目の夕方まで野に身を隠します。6 もしも,あなたの父上がわたしのいないことを残念がられるのであれば,あなたはこう言ってください。『ダビデはその都市ベツレヘムへ急いで行くため,しきりにわたしに賜暇を願い求めました。そこで一族全体のために年ごとの犠牲が[供えられる]からです』。7 もしも[父上]が,『それは結構だ!』というように言われるのであれば,それはこの僕にとって平安を意味します。しかし,もしも,怒られるのであれば,[父上]によって悪いことが定められていることを知ってください。8 そして,あなたはこの僕に対して愛ある親切を示してください。あなたはエホバの契約にこの僕をご自分と共に入れられたからです。しかし,もしわたしにとががあれば,ご自分でわたしを殺してください。どうしてあなたの父上のところにわたしを連れて行く必要があるでしょう」。

9 これに対してヨナタンは言った,「あなたに関してそのようなことは考えられません! しかし,もしも悪いことがあなたに臨むよう父によって定められていることをわたしが知るようなことがあれば,それをあなたに教えないでしょうか」。10 するとダビデはヨナタンに言った,「父上があなたに答えることが厳しいかどうかをだれがわたしに教えてくれるのでしょうか」。11 するとヨナタンはダビデに言った,「さあ,来なさい。野に出かけましょう」。それで,二人とも野に出かけた。12 そしてヨナタンはさらにダビデに言った,「イスラエルの神エホバ[が証人でありますように]。わたしは明日かあさっての今ごろ,父に当たってみましょう。もし[父]がダビデに対して好意的なら,わたしはあなたのもとに人をやって,必ずやそれをあなたの耳に打ち明けないでしょうか。13 もし,あなたに対して悪いことをするのが父にとって善いことと思えるのに,わたしが実際それをあなたの耳に打ち明けてあなたを送り出しもせず,あなたが本当に無事に去らないのなら,エホバがヨナタンにそのようになさり,重ねてそのようになさいますように。そして,エホバが,わたしの父と共におられたように,あなたと共におられますように。14 そして,もしわたしがなお生きているなら,そうです,あなたはわたしに対して,わたしが死なないように,エホバの愛ある親切を表わしてくださいませんか。15 そして,あなたはご自分の愛ある親切をわたしの家の者と共に定めのない時までもとどまることがないよう断つことはありません。また,エホバがダビデの敵を,ことごとく地の表から断ち滅ぼされるときにも,16 ヨナタン[の名]はダビデの家から断たれることはありません。そして,エホバは必ずそれをダビデの敵の手に求められます」。17 それで,ヨナタンはダビデに対する愛のゆえに再び彼に誓った。自分の魂を愛するように彼を愛していたからである。

18 そしてヨナタンはさらに言った,「明日は新月です。あなたのいないことがきっと残念がられるでしょう。あなたの席が空くからです。19 それで,あさってはきっとあなたのいないことが大いに残念がられるでしょう。あなたはあの仕事日に身を隠した場所へ行って,ここのこの石のそばにとどまっていてください。20 そしてわたしは,その一方の側に三本の矢を射,わたしが的に向けて[放つ]ところにそれを放ちましょう。21 そして,ご覧なさい,わたしは従者を遣わし,『行って,矢を見つけて来なさい』と[言い]ましょう。もしも,わたしが従者にはっきりと,『ご覧,矢はあなたのこちら側だ。それを取って来なさい』と言ったなら,そのときあなたは来てください。エホバは生きておられます。それはあなたにとって平安を意味していますし,何事もないからです。22 しかし,もしもわたしが若者に,『ご覧,矢はあなたのところからもっと離れている』というように言ったなら,行ってください。エホバはあなたを送り出されたからです。23 そして,わたしたち,わたしとあなたが話した言葉については,無論,エホバがわたしとあなたとの間に定めのない時までもおられますように」。

24 こうしてダビデは野に身を隠した。そして新月となり,王は食事をしようとして,その食事の席に着いた。25 そして,王はほかの時のように自分の席に,壁のそばの席に座していた。ヨナタンは彼に面しており,アブネルはサウルのわきに座していたが,ダビデの場所は空いていた。26 ところで,その日,サウルは全く何も言わなかった。「何かが起きたので,彼は清くないのだ。彼は清められていないからだ」と思った。27 そして,新月の翌日,第二日にも,ダビデの場所は依然空いているのであった。そこでサウルはその子ヨナタンに言った,「どうしてエッサイの子は昨日も今日も食事に来なかったのか」。28 そこでヨナタンはサウルに答えた,「ダビデはベツレヘムへ[行くため]わたしにしきりに賜暇を願い求めました。29 そして彼はさらに言いました,『どうか,わたしを送り出してください。わたしたち一族の犠牲がその都市で[ささげられます]ので,わたしの兄がわたしに[来るよう]命じたものですから。それで今,もしわたしがあなたの目に恵みを得ているのでしたら,どうか,わたしをそっと出させて,わたしの兄弟たちに会わせてください』。そのような訳で,彼は王の食卓に来なかったのです」。30 そこでサウルの怒りはヨナタンに対して燃え,彼にこう言った。「この反逆の女の息子め,お前がエッサイの子を選んで自分の恥と,お前の母の隠しどころの恥をもたらしていることを,わたしがよく知らないとでも思うのか。31 エッサイの子が地上に生きている限り,お前とお前の王権が堅く立てられることはないのだ。それで今,人をやって彼をわたしのところに連れて来い。彼は死に定められているのだ」。

32 ところが,ヨナタンはその父サウルに答えて言った,「なぜ彼は殺されるべきなのでしょうか。彼が何をしたというのですか」。33 すると,サウルは彼に槍を投げつけて討とうとした。それでヨナタンは,ダビデを殺すことが父によって定められていることを知るようになった。34 直ちにヨナタンは怒りに燃えて食卓から立ち上がった。彼は新月後の二日目にはパンを食べなかった。ダビデに関して傷つけられたのである。それは自分の父が彼を辱めたからである。

35 そして,朝,ヨナタンはダビデの定められた場所の野に出かけて行ったのである。若い従者が彼と共にいた。36 そこで彼はその従者に言った,「走って行って,どうか,わたしが射る矢を見つけて来てくれ」。従者は走って行った。彼は,矢が[従者]を越すように射た。37 従者がヨナタンの射た矢のところまで行ったとき,ヨナタンは従者の後ろから呼ばわって言いだした,「矢はあなたからもっと離れているのではないか」。38 そしてヨナタンはさらに従者の後ろから呼んだ,「急いで! 早くしなさい! 立ち止まってはいけない!」 そして,ヨナタンの従者はその矢を拾い上げて,それからその主人のところに来た。39 しかし従者は,何も知らなかった。ただヨナタンとダビデだけが,その事について知っていた。40 その後,ヨナタンはその武器を彼に属する従者に渡し,「さあ,これを市へ持って行きなさい」と言った。

41 従者は去って行った。一方ダビデは,南の方の近くから立ち上がった。それから,彼は地に顔を伏せてひれ伏し,三度身をかがめた。ふたりは互いに口づけし,互いのために泣きだしたが,ダビデが一番[泣い]た。42 そしてヨナタンはさらにダビデに言った,「安心して行きなさい。わたしたちは,二人とも,エホバの名において誓い,『エホバがわたしとあなたとの間,またわたしの子孫とあなたの子孫との間に定めのない時までもおられますように』と言ったのですから」。

そこでダビデは立ち上がって去って行き,ヨナタンは市に入った。
ラベル:聖書 エホバ
posted by 舞姫 at 22:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 聖書 サムエル記 第一 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

聖書 サムエル記 第一 19章

聖書 サムエル記 第一 19章

19 ついにサウルはその子ヨナタンと自分のすべての僕にダビデを殺すことを話した。2 一方サウルの子,ヨナタンは,ダビデのことを大いに喜びとしていた。それでヨナタンはダビデに語って言った,「わたしの父サウルはあなたを殺そうとしています。それゆえ,どうか,朝,用心してください。あなたは是非ひそかなところにとどまり,身を隠しているのです。3 一方わたしは,出て行って,あなたがいる野で必ず父の傍らに立ち,わたしがあなたのために父に話します。わたしは何が起きるかを必ず見て,確かにあなたに知らせます」。

4 それゆえ,ヨナタンはその父サウルにダビデのことを良く言い,こう言った。「王がその僕ダビデに対して罪をおかしませんように。彼はあなたに対して罪をおかしていませんし,彼の業はあなたにとって非常に良いものとなっておりますので。5 そして,彼は自分の魂をそのたなごころに置いてあのフィリスティア人を討ち倒したので,エホバは全イスラエルのために大いなる救いを施されました。あなたはそれをご覧になって,歓ばれるようになりました。それなのに,どうして故なくダビデを殺して,罪のない[者の]血に対して罪をおかしてよいのでしょうか」。6 すると,サウルはヨナタンの声に従い,サウルはこう誓った。「エホバは生きておられる。彼は殺されることはない」。7 後に,ヨナタンはダビデを呼び,ヨナタンはこれらの言葉をみな彼に告げた。それからヨナタンはダビデをサウルのもとに連れて行き,こうして[ダビデ]は以前と同じように彼の前にとどまった。

8 そのうちに,再び戦いが起こり,ダビデは打って出てフィリスティア人と戦い,彼らを討ち倒して大いに殺した。それで彼らは[ダビデ]の前から逃げ去って行った。

9 ときに,エホバの悪い霊がサウルに臨んだが,彼は自分の家でその手に槍を持って座っていた。一方,ダビデは手で音楽を奏でていた。10 そこで,サウルは槍でダビデを壁に突き刺そうとしたが,彼がサウルの前から体をかわしたので,[サウル]は槍を壁に突き刺した。それでダビデは,その夜のうちに逃れようとして逃げた。11 その後,サウルは使者たちをダビデの家に遣わしてこれを見張らせ,朝になって彼を殺させようとした。しかし,その妻ミカルはダビデに告げて言った,「もしあなたが今夜ご自分の魂を逃れさせなければ,明日あなたは殺される身となるでしょう」。12 直ちにミカルはダビデを窓から降りさせ,彼が行って逃げ去り,逃れられるようにした。13 それからミカルはテラフィムの像を取り,それを寝いすの上に置き,やぎの毛の網を彼の頭のところに置き,その後,それを衣で覆った。

14 サウルは今やダビデを捕らえようとして使者たちを遣わしたが,彼女は,「あの人は病気です」と言った。15 そこでサウルはダビデを見ようとして使者たちを遣わして言った,「彼をその寝いすのままわたしのもとに連れて来い。彼を殺すのだ」。16 使者たちが入ってみると,何と,テラフィムの像が寝いすの上にあり,やぎの毛の網が彼の頭のところにあった。17 そこでサウルはミカルに言った,「お前はなぜこのようにわたしをだまして,わたしの敵を送り出し,彼を逃れさせたのか」。すると,ミカルはサウルに言った,「あの人が,『わたしを送り出してくれ! どうしてわたしがお前を殺せるだろう』と,私に言ったのです」。

18 一方ダビデは,逃げ去って逃れて,ラマのサムエルのもとにやって来た。こうして,サウルが自分にしたすべてのことを彼に告げた。そこで,彼とサムエルは去って,ふたりはナヨトに住むようになった。19 そのうちに,「見よ,ダビデはラマのナヨトにいる」という報告がサウルのもとに届いた。20 直ちにサウルはダビデを捕らえようとして使者たちを遣わした。彼らは預言者の年長の者たちが預言し,サムエルがこれをつかさどる立場に立っているのを見たところ,神の霊がサウルの使者たちに臨み,彼らもまた,預言者のように振る舞いだした。

21 人々がこのことをサウルに告げると,彼は直ちにほかの使者たちを遣わしたが,彼らもまた,預言者のように振る舞いだした。それで,サウルはまたもや使者たちを,三度目の一群の者を遣わしたが,彼らもまた,預言者のように振る舞いだした。22 ついに彼もラマへ行った。セクにある大きな水溜めまでやって来たとき,彼は尋ねて言いだした,「サムエルとダビデはどこにいるのか」。これに対して人々は,「ラマのナヨトにいます」と言った。23 それで,[サウル]はそこからラマのナヨトへ進んで行ったが,神の霊が彼に,実に彼にも臨み,歩きながら,ラマのナヨトに入るまで預言者のように振る舞い続けた。24 こうして彼もまた,その衣を脱ぎ捨て,サムエルの前で預言者のように振る舞い,その日も,その夜もずっと裸で倒れていた。そのような訳で,人々は,「サウルも預言者たちの中にいるのか」と言うようになった。
ラベル:聖書 エホバ
posted by 舞姫 at 22:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 聖書 サムエル記 第一 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

聖書 サムエル記 第一 18章

聖書 サムエル記 第一 18章

18 さて,彼がサウルと話し終えるや,ヨナタンの魂がダビデの魂と結び付き,ヨナタンは自分の魂のように彼を愛するようになったのである。2 そこで,サウルはその日,彼を召し抱え,その父の家に帰らせなかった。3 そしてヨナタンとダビデは契約を結んだ。彼を自分の魂のように愛していたためである。4 その上,ヨナタンは身に着けていたそでなしの上着を自ら脱いで,それをダビデに与え,また自分の衣や,その剣や弓や帯までも[与えた]。5 こうしてダビデは出て行くようになった。どこでもサウルが遣わすところで彼は慎重に行動したので,サウルは彼を戦人たちの上に立てた。これは民すべての目に,またサウルの僕たちの目にも良いことと思えた。

6 そして,ダビデがフィリスティア人を討ち倒して帰ったとき,彼らが入って来ると,女たちは歌ったり踊ったりしながら,イスラエルのすべての都市から出て来て,タンバリンと歓びとリュートをもって王サウルを迎えはじめたのである。7 そして,祝っていた女たちは答え応じてしきりに言った,

「サウルは千を討ち倒し,
ダビデは万を」。

8 それでサウルは非常に怒るようになり,この言われたことが彼の見地からは悪かったので,彼は言った,「ダビデには万を与えたが,わたしには千を与えた。まだ彼に与えていないのは王権だけだ!」9 そしてサウルはその日以降,絶えずダビデを疑るように見ていた。

10 そして,その翌日,神の悪い霊がサウルの上に働いたので,彼は家の中で預言者のように振る舞うのであった。一方,ダビデは以前の日々のように,その手で音楽を奏でていた。サウルの手には槍があった。11 するとサウルは槍を投げつけて,「わたしはダビデを壁にでも突き刺してやる!」と言ったが,ダビデは二度も彼の前から身をかわした。12 そして,サウルはダビデを恐れるようになった。エホバは彼と共におられたが,サウルからは去ってしまわれたからである。13 それゆえ,サウルは彼をその交わりから退け,自分のために千人隊の長に任じた。彼はいつも民の先に立って出入りした。14 そして,ダビデはそのすべての道で終始慎重に行動し,エホバは彼と共におられた。15 そしてサウルは彼が非常に慎重に行動するのを見ていたので,彼のことでおびえていた。16 ときに,イスラエルとユダは皆,ダビデを愛する者であった。それは彼が[民]に先立って出入りしていたからである。

17 ついにサウルはダビデに言った,「見よ,わたしの一番年上の娘メラブがいる。彼女をわたしはあなたに妻として与えよう。ただ,わたしのために勇敢な者となり,エホバの戦いを戦ってくれ」。ところがサウルは,「わたしの手を彼の上に臨ませないで,フィリスティア人の手を彼の上に臨ませよう」と思ったのである。18 そこでダビデはサウルに言った,「私は何者なのでしょう。私の親族,私の父の一族もイスラエルでは何者なのでしょう。私が王の婿になるなどとは」。19 ところが,サウルの娘メラブをダビデに与える時になってみると,彼女のほうは既にメホラ人アドリエルに妻として与えられていたのである。

20 さて,サウルの娘ミカルはダビデを愛していた。人々はそのことをサウルに伝えるようになり,その事は彼の気に入るところとなった。21 それでサウルは言った,「わたしは[ミカル]を彼に与えよう。[ミカル]が彼のためにわなとなり,フィリスティア人の手が彼の上に臨むためだ」。そこでサウルはダビデに言った,「この二人の女[のうちの一人]によって,あなたは今日,わたしと姻戚関係を結ぶのだ」。22 その上,サウルはその僕たちに命じた,「ひそかにダビデに話して言え,『ご覧なさい,王はあなたのことを喜んでおられますし,その僕たちも皆,あなたを愛するようになりました。ですから今,王と姻戚関係を結んでください』」。23 それで,サウルの僕たちはこれらの言葉をダビデの耳に語るようになったが,ダビデは言った,「王と姻戚関係を結ぶのはあなた方の目には容易なことなのですか。わたしは資力の乏しい者で,軽んじられているのに」。24 それで,サウルの僕たちは彼に報告して,「ダビデはこのような言葉で話しました」と言った。

25 そこでサウルは言った,「あなた方はダビデにこのように言うのだ。『王は婚姻料ではなく,王の敵に復しゅうするため,フィリスティア人の百の包皮を喜びとされる』」。しかしサウルは,フィリスティア人の手によってダビデを倒れさせようと企てていたのである。26 それで,彼の僕たちはこれらの言葉をダビデに伝えたところ,その事は,王と姻戚関係を結ぶのに,ダビデの気に入るところとなった。期間はまだ切れていなかった。27 そこでダビデは立ち上がり,彼とその部下たちは行って,フィリスティア人の中で二百人を討ち倒し,ダビデは彼らの包皮を持って来て,王と姻戚関係を結ぶため,十分な数をそろえてそれを王に差し上げた。すると,サウルはその娘ミカルを妻として彼に与えた。28 こうしてサウルは,エホバがダビデと共におられるのを見,また知るようになった。一方,サウルの娘ミカルは,彼を愛した。29 そしてまた,サウルはダビデのゆえになお一層恐れを感じた。サウルは終始ダビデの敵となった。

30 そして,フィリスティア人の君たちは出て来たが,彼らが出て来る度にダビデはサウルのすべての僕のうちで最も慎重に行動するのであった。彼の名は非常に貴いものとなった。
ラベル:聖書 エホバ
posted by 舞姫 at 21:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 聖書 サムエル記 第一 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

聖書 サムエル記 第一 17章

聖書 サムエル記 第一 17章

17 ときに,フィリスティア人は戦いのために陣営[の者]を寄せ集めるようになった。彼らはユダに属するソコに集められると,ソコとアゼカの間,エフェス・ダミムに野営するようになった。2 サウルとイスラエルの人々は,寄り集まって,エラの低地平原に野営するようになり,フィリスティア人に立ち向かうため戦闘隊形を整えはじめた。3 そして,フィリスティア人はこちら側の山の上に立ち,イスラエル人は向こう側の山の上に立っていた。その間には谷があった。

4 ときに,ひとりの代表闘士がフィリスティア人の陣営から出て来たが,その名をゴリアテといい,ガトの出身で,その丈は六キュビトと一指当たりであった。5 そして,その頭には銅のかぶとがあり,彼はうろことじの小札かたびらを着けていた。その小札かたびらの重さは銅で五千シェケルであった。6 また,その足の上には銅のすね当て,両肩の間には銅の投げ槍があった。7 また,その槍の木製の柄は機織り工の巻き棒のようであり,その槍の刃は鉄で六百シェケルあった。大盾を持つ者が彼の前を進んでいた。8 すると,彼は立ち止まり,イスラエルの戦列に呼びかけて言いはじめた,「お前たちはどうして出て来て戦闘隊形を整えるのか。わたしはフィリスティア人だし,お前たちはサウルに属する僕どもではないか。お前たちのためにひとりの者を選んで,わたしのところに来させよ。9 もしその者がわたしと戦うことができ,わたしを討ち倒すならば,我々は必ずお前たちの僕となる。しかし,もしわたしがその者と匹敵でき,その者を討ち倒すならば,お前たちは必ず我々の僕となり,我々に仕えるのだ」。10 そして,そのフィリスティア人はさらに言った,「わたしが今日,イスラエルの戦列をまさしく嘲弄してやる。わたしにひとりをよこせ。一緒に勝負しよう!」

11 サウルと全イスラエルがそのフィリスティア人のこれらの言葉を聞くと,彼らはおびえ,大いに恐れた。

12 さて,ダビデはユダのベツレヘム出身のエッサイという名のこのエフラタ人の息子であった。そして[エッサイ]には八人の息子がいた。そして,サウルの時代にはその人は既に人々の中で年老いていた。13 そして,エッサイの三人の年上の息子は出て行った。彼らはサウルに従って戦いに行った。戦いに行ったその三人の息子の名は長子エリアブ,その二番目の子アビナダブ,三番目の[子]シャマであった。14 そしてダビデは一番年下で,三人の年上の者がサウルに従って行った。

15 ところで,ダビデはサウルのところへ行ったり,帰ったりしていた。ベツレヘムで父の羊の番をするためであった。16 そして,例のフィリスティア人は四十日の間,朝早くと夕方に出て来ては身構えるのであった。

17 そこでエッサイは息子のダビデに言った,「どうか,お前の兄さんたちのために,この炒った穀物一エファと,これら十個のパンを取り,急いでこれを陣営に,兄さんたちのもとに運んで行きなさい。18 それから,これら十杯分の乳汁をお前は千人隊の長のもとに持って行きなさい。また,お前はお前の兄さんたちの安否に気をつけ,彼らからの印を持って来なさい」。19 その間に,サウルと彼らとイスラエルの他のすべての人々はエラの低地平原にいて,フィリスティア人と戦っていた。

20 そこで,ダビデは朝早く起きて羊を番人に預け,エッサイが命じた通り,[物を]取って出かけた。彼が陣営の囲いのところに来ると,軍勢は戦列に出かけて行くところで,彼らは戦いのための叫び声を上げた。21 そして,イスラエルとフィリスティア人は戦列に立ち向かうため戦列を整えはじめた。22 直ちにダビデは荷物を下ろして荷物の番人に託し,戦列に向かって走って行った。[そこに]着くと,彼は兄たちの安否を尋ねだした。

23 彼が人々と話しているうちに,何と,見よ,例の代表闘士で,その名をゴリアテという,ガト出身のフィリスティア人が,フィリスティア人の戦列から上って来て,前と同じ言葉を語りはじめた。そこで,ダビデは聴くことになった。24 イスラエルのすべての人々はというと,その人を見るや,彼のゆえに逃げだして,大いに恐れた。25 そしてイスラエルの人々は言いだした,「あなた方は上って来るこの男を見たか。彼が上って来るのはイスラエルを嘲弄するためなのだ。そして,これを討ち倒す人を,王は大いなる富で富ませ,自分の娘をその人に与え,その人の父の家をイスラエルの中で自由にすることになるのだ」。

26 それで,ダビデはそのすぐそばに立っている人々に言いだした,「向こうのあのフィリスティア人を討ち倒し,実際イスラエルからそしりを追いのける人にはどうされるのですか。生ける神の戦列を嘲弄するとは,この割礼を受けていないフィリスティア人は何者なのですか」。27 そこで民は彼に前と同じ言葉を述べて,「彼を討ち倒す人にはこのようにされるだろう」と言った。28 そして,一番年上の兄エリアブは,[ダビデ]が人々に話しかけたとき,[それを]聞くようになった。エリアブの怒りがダビデに対して燃えたので,彼は言った,「どうしてお前は下って来たのか。それに,荒野にいるあのわずかの羊をだれに預けて来たのか。わたしは,お前のせん越さと心の悪さをよく知っている。お前は戦いを見るために下って来たのだ」。29 それに対してダビデは言った,「わたしが今,何をしたというのですか。ただ一言いっただけではありませんでしたか」。30 そこで,彼のそばから身を巡らしてほかの者に向かって,前と同じ言葉を語りだした。すると,民は以前と同じ返事をした。

31 それで,ダビデの語った言葉は[人々に]聞かれるようになり,人々はそれをサウルの前で話しだした。そこで,彼は[ダビデ]を連れて来させた。 32 こうしてダビデはサウルに言った,「だれの心もその人のうちでくじけたりしませんように。この僕が行って,あのフィリスティア人と実際に戦いましょう」。33 しかしサウルはダビデに言った,「あなたはこのフィリスティア人に向かって行って,これと戦うことはできない。あなたはほんの少年にすぎないが,彼は少年時代からの戦人なのだ」。34 するとダビデはさらにサウルに言った,「この僕は羊の群れの中で父の羊飼いとなりましたが,ライオンや,それに熊が来て,群れから羊を奪って行きました。35 そこで私はその後を追って出て行き,それを打ち倒して,その口から助け出しました。それがわたしに立ち向かって来たとき,私はそのひげをつかんで打ち倒し,それを殺しました。36 ライオンも熊もこの僕は打ち倒しました。この割礼を受けていないフィリスティア人も必ずそれらの一匹のようになります。彼は生ける神の戦列を嘲弄したからです」。37 それからダビデはこう付け加えた。「ライオンの手や熊の手から私を救い出してくださったエホバが,このフィリスティア人の手からも私を救い出してくださいます」。そこでサウルはダビデに言った,「行け。エホバがあなたと共におられるように」。

38 そこで,サウルはその衣をダビデに着させることにし,その頭には銅のかぶとをかぶらせ,その後,小札かたびらをこれに着させた。39 それからダビデはその衣の上に彼の剣を帯び,行こうとしたが[そうすることはできなかった]。それらを試してみたことがなかったからである。ついにダビデはサウルに言った,「私はこれらのものを着けては行くことができません。それらを試してみたことがないからです」。そこでダビデはそれらを取り外した。40 次いで,彼は自分の杖を手に取り,奔流の谷から五つのごく滑らかな石を自分のために選び,その入れ物となっていた羊飼いの袋にそれを入れた。彼の手には石投げがあった。そして彼はそのフィリスティア人に近づいて行った。

41 すると,そのフィリスティア人もやって来て,しだいにダビデに近づいて来た。大盾を運ぶ者が彼の前にいた。42 さて,フィリスティア人は眺めてダビデを見ると,これを侮るようになった。それは彼が容姿の美しい,赤みがかった少年だったからである。43 それでフィリスティア人はダビデに言った,「わたしは犬なのか。お前は杖を持ってわたしに向かって来るが」。そうしてフィリスティア人はその神々によってダビデの上に災いを呼び求めた。44 そしてフィリスティア人はさらにダビデに言った,「さあ,わたしに向かって来い。わたしはお前の肉を天の鳥や野の獣にくれてやろう」。

45 すると,ダビデはフィリスティア人に言った,「あなたは剣と槍と投げ槍とを持ってわたしに向かって来るが,わたしはあなたが嘲弄したイスラエルの戦列の神,万軍のエホバのみ名をもってあなたに向かって行く。46 この日,エホバはあなたをわたしの手に引き渡され,わたしは必ずあなたを討ち倒して,あなたの首を体から切り離す。わたしは必ずフィリスティア人の陣営の死がいをこの日,天の鳥や地の野獣にくれてやる。全地の人々はイスラエルに神がおられることを知るであろう。47 そして,この全会衆は,エホバが剣や槍で救うのではないことを知るであろう。戦いはエホバのものであって,[神]は必ずあなた方をわたしたちの手に渡されるからである」。

48 すると,そのフィリスティア人は立ち上がり,進んで来て,ダビデに立ち向かうためさらに近づいて来た。ダビデは急いで,フィリスティア人に立ち向かうため戦列に向かって走りだした。49 それから,ダビデは手を袋に差し入れ,そこからひとつの石を取り,それを石投げで投げた。こうして彼はフィリスティア人の額を打ち,石はその額にめり込んで,彼は地にうつ伏せに倒れた。50 それで,ダビデは石投げと石をもってフィリスティア人よりも強いことを示し,そのフィリスティア人を討ち倒して,これを殺した。ダビデの手には剣はなかった。51 そして,ダビデはさらに走って行って,そのフィリスティア人の上に立った。それから,彼の剣を取り,それをさやから抜き,それで彼の首を切り落とし,まさしく彼を殺した。そして,フィリスティア人たちはその力のある者が死んだのを見て,逃げ去って行った。

52 そこで,イスラエルとユダの人々は立ち上がり,どっと歓声を上げ,谷に至るまで,またエクロンの門までフィリスティア人を追跡して行った。フィリスティア人の致命傷を負った者たちはシャアライムからガトおよびエクロンまでその途中で次々に倒れた。53 その後,イスラエルの子らはフィリスティア人の跡を激しく追うのをやめて帰り,彼らの陣営を略奪した。

54 それから,ダビデは例のフィリスティア人の首を取り,それをエルサレムに持ち帰り,その武器は自分の天幕に置いた。

55 さて,サウルはダビデがそのフィリスティア人に立ち向かうために出て行くのを見たとき,軍の長アブネルに言った,「アブネル,この少年はだれの子か」。これに対してアブネルは言った,「王よ,あなたの魂の命にかけて,私は全く存じません!」56 そこで王は言った,「あなたはその若者がだれの子か尋ねなさい」。57 そこで,ダビデが例のフィリスティア人を討ち倒して帰るや,アブネルは彼を連れて,その手にフィリスティア人の首を持たせたままサウルの前に導いて行った。58 そこでサウルが彼に,「少年よ,あなたはだれの子か」と言うと,ダビデは,「あなたの僕,ベツレヘム人エッサイの子です」と言った。
ラベル:聖書 エホバ
posted by 舞姫 at 21:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 聖書 サムエル記 第一 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

聖書 サムエル記 第一 16章

聖書 サムエル記 第一 16章

16 ついにエホバはサムエルに言われた,「いつまであなたはサウルのために嘆き悲しむというのか。わたしは,イスラエルの王として支配する[立場]から彼を退けたというのに。あなたの角に油を満たして,行きなさい。わたしはあなたをベツレヘム人エッサイのもとに遣わす。わたしは彼の息子たちのうちにわたしのために王を備えたからである」。2 しかしサムエルは言った,「私はどうして行けましょう。一度サウルがそのことを聞いたら,必ずや私を殺すでしょう」。するとエホバは言われた,「群れの一頭の若い雌牛を,あなたは携えて行き,『エホバに犠牲をささげるためにやって来たのです』と言いなさい。3 そして,あなたはエッサイを犠牲のところに呼びなさい。一方わたしは,あなたのすべきことを知らせよう。あなたはわたしのために,わたしがあなたに指名する者に油をそそがなければならない」。

4 そこでサムエルはエホバの話されたことを行なった。彼がベツレヘムにやって来ると,その市の年長者たちは彼を迎えておののきはじめ,「平和なことで来られたのですか」と言った。5 これに対して彼は言った,「平和なことです。エホバに犠牲をささげるためにやって来たのです。身を神聖なものとしなさい。あなた方はわたしと一緒に犠牲のところに来なければなりません」。それから彼はエッサイとその子らを神聖なものとし,そののち彼らを犠牲のところに呼び寄せた。6 そして,その後,一同が入って来て,[サムエル]はエリアブを見かけると,直ちに,「確かにその油そそがれた者がエホバの前にいる」と言った。7 しかしエホバはサムエルに言われた,「その容姿や丈の高さを見てはならない。わたしは彼を退けたからである。[神の見るところは]人の見るところと異なるからだ。人は目に見えるものを見るが,エホバは心がどうかを見るからだ」。8 それからエッサイはアビナダブを呼んでサムエルの前を通らせたが,「この人もまた,エホバは選んでおられない」と言った。9 次にエッサイはシャマを通り過ぎさせたが,「この人もまた,エホバは選んでおられない」と言った。10 こうして,エッサイはその息子のうち七人にサムエルの前を通らせたが,それでもサムエルはエッサイに言った,「エホバはこれらの人を選んでおられません」。

11 最後にサムエルはエッサイに言った,「これで男の子は全部ですか」。これに対して彼は言った,「一番年下のが今まだ残っています。ご覧なさい,その子は羊を放牧しています」。そこでサムエルはエッサイに言った,「どうか人をやって,連れて来てください。その子がここに来るまでは,わたしたちは座って食事をしないからです」。12 それで彼は人をやって,その子を来させた。さて,その子は赤みがかっていて,美しい目をした,容姿の麗しい若者であった。そこでエホバは言われた,「立ち上がって,これに油をそそげ。これがその人だからだ!」13 こうしてサムエルは油の角を取り,その兄弟たちの中で彼に油をそそいだ。そしてエホバの霊はその日以降,ダビデの上に働きはじめた。後にサムエルは立って,ラマへ去って行った。

14 ときに,エホバの霊がサウルから離れ,エホバからの悪い霊が彼を怖れさせた。15 それで,サウルの僕たちは彼にこう言いだした。「さあ,ご覧なさい,神の悪い霊があなたを怖れさせています。16 私たちの主よ,どうか,あなたの前にいるこの僕どもに命じて,たて琴を弾く上手な人を捜させてください。そして,神の悪い霊があなたの上に臨むとき,その人は手で必ず弾くのです。そうすれば,あなたはきっと良くなられるでしょう」。17 そこでサウルは僕たちに言った,「どうか,わたしに,上手に弾く人を用意してもらいたい。あなた方はその人をわたしのところに連れて来なさい」。

18 すると,従者の一人が答えて言った,「ご覧ください,わたしはベツレヘム人エッサイの子が弾くのに巧みなのを見たことがありますが,彼は勇敢な力のある人で,戦人で,物分かりのよい話し手で,容姿の整った人です。エホバは彼と共におられます」。19 そこでサウルは使者をエッサイのもとに遣わして言った,「羊の群れと共にいる,あなたの息子ダビデをどうかわたしのところによこしてもらいたい」。20 それでエッサイはろば一頭と,パンと,ぶどう酒の入った皮袋一つと,やぎの子一頭を取り,これをその子ダビデの手によってサウルのもとに送った。21 こうしてダビデはサウルのもとに来て,彼に仕えた。そして[サウル]は彼を非常に愛するようになり,彼はその武具持ちとなった。22 それゆえ,サウルはエッサイのもとに人をやって言った,「どうか,ダビデをわたしにずっと仕えさせてもらいたい。彼はわたしの目に恵みを得たのだから」。23 そして,神の霊がサウルに臨むとき,ダビデはたて琴を取り,手で弾いたのである。すると,サウルには安らぎがあり,彼は良くなって,悪い霊は彼の上から離れた。
ラベル:聖書 エホバ
posted by 舞姫 at 21:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 聖書 サムエル記 第一 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月23日

聖書 サムエル記 第一 15章

聖書 サムエル記 第一 15章

15 それからサムエルはサウルに言った,「エホバは,あなたに油をそそいでその民イスラエルの王とするよう,わたしを遣わされたのです。ですから今,エホバの言葉の声に聴き従いなさい。2 万軍のエホバはこのように言われます。『わたしは,イスラエルがエジプトから上って来たとき,その途中でアマレクが[イスラエル]に立ち向かってこれに行なったことの責任を必ず問う。3 今,行って,あなたはアマレクを討ち倒し,その持っているすべてのものと共にこれを滅びのためにささげなければならず,これに同情してはならない。あなたは彼らを,男も女も,子供も乳飲み子も,牛も羊も,らくだもろばも殺さなければならない』」。4 そこでサウルは民を召集し,テライムでその数を調べると,徒歩の者は二十万人,ユダの人は一万人であった。

5 次いでサウルはアマレクの都市までやって来て,奔流の谷のそばで待ち伏せした。6 その間にサウルはケニ人に言った,「さあ,アマレク人の中から離れ,下って行きなさい。わたしがあなたを彼らと共に一掃するといけないからです。しかしあなたは,イスラエルの子らがエジプトから上って来たとき,そのすべての者に愛ある親切を表わしました」。そこでケニ人はアマレクの中から離れた。7 その後,サウルはハビラから,エジプトの前にあるシュルまでアマレクを討ち倒すことになった。8 そして彼はアマレクの王アガグを生け捕りにし,他の民はみな剣の刃で滅びのためにささげた。9 しかしサウルと民はアガグと,羊の群れや牛の群れや肥えたものの最も良いもの,雄羊やすべての良いものに情けをかけ,それらを滅びのためにささげることを好まなかった。しかし卑しむべき,捨てられた物はすべて,これを滅びのためにささげた。

10 さて,エホバの言葉がサムエルに臨んで言った,11 「わたしはサウルに王として治めさせたことをまさしく悔やんでいる。彼は翻ってわたしに従うのをやめ,わたしの言葉も果たさなかったからである」。そして,それはサムエルにとって苦しいことであり,彼は夜通しエホバに向かって叫びつづけた。12 それからサムエルは朝サウルに会うため早く起きた。ところが次のような報告がサムエルにもたらされた。「サウルはカルメルに来ました。ご覧なさい,彼は自分のために記念碑を建てていましたが,そのあと身を巡らして越えて行き,ギルガルに下りました」。13 ついにサムエルがサウルのもとに来ると,サウルは彼に向かって言いだした,「エホバに祝福されますように。わたしはエホバの言葉を果たしました」。14 しかしサムエルは言った,「では,わたしの耳に入る羊の群れのこの声,わたしが聞いている牛の群れの声はどういうことなのですか」。15 これに対してサウルは言った,「アマレク人のところから彼らがこれを連れて来ました。民が羊の群れと牛の群れの最も良いものに情けをかけたからです。あなたの神エホバに犠牲としてささげるためです。しかし,残ったものは滅びのためにささげました」。16 そこでサムエルはサウルに言った,「やめなさい! では,エホバが昨夜,わたしに話されたことをあなたに告げましょう」。それで彼は,「お話しください!」と言った。

17 そしてサムエルはさらに言った,「あなたは自分の目には小さく思えたとき,イスラエルの諸部族の頭であって,エホバがあなたに油をそそいでイスラエルの王とされたのではありませんでしたか。18 後にエホバは使命を授けてあなたを遣わして言われました,『行って,あなたは罪人,アマレク人を滅びのためにささげよ。あなたは彼らを絶滅させるまで彼らと戦わなければならない』。19 それなのに,どうしてあなたはエホバの声に従わず,貪欲にも分捕り物に飛び掛かって,エホバの目に悪いことをするようになったのですか」。

20 ところが,サウルはサムエルに言った,「しかしわたしはエホバの声に従いました。わたしはエホバがわたしを遣わされた使命にしたがって行き,アマレクの王アガグを連れて来て,アマレクは滅びのためにささげたのです。21 そして民は,ギルガルであなたの神エホバに犠牲をささげるため,分捕り物の中から羊と牛,その最上のものを滅びのためにささげられたものとして取るようになったのです」。

22 するとサムエルは言った,「エホバは,エホバの声に従うことほどに焼燔の捧げ物や犠牲を喜ばれるでしょうか。ご覧なさい,従うことは犠牲に勝り,注意を払うことは雄羊の脂肪に[勝り]ます。23 反逆は占いの罪と同じで,厚かましく出しゃばることは怪異な力やテラフィム[を用いること]と同じだからです。あなたはエホバの言葉を退けたので,[神]もあなたを王としての[立場]から退けられます」。

24 そこでサウルはサムエルに言った,「わたしは罪をおかしました。わたしはエホバの命令とあなたの言葉を踏み越えたからです。わたしは民を恐れて,その声に従ったのです。25 それで,どうか今,わたしの罪を赦し,わたしと一緒に帰って,わたしがエホバを伏し拝めるようにしてください」。26 しかしサムエルはサウルに言った,「わたしはあなたと一緒に帰りません。あなたはエホバの言葉を退けましたし,エホバはあなたを引き続き王としてイスラエルを治める[立場]から退けられるからです」。27 サムエルが身を巡らして行こうとしたとき,[サウル]はすぐさま彼のそでなしの上着のすそをつかんだが,それは裂けた。28 そこでサムエルは彼に言った,「エホバは今日,あなたからイスラエルの王の支配権を裂かれました。[神]は必ずそれをあなたよりも優れた,あなたの仲間の者に与えられます。29 その上,イスラエルの卓越した方は偽ることがありませんし,後悔されることもありません。[神]は地の人ではないので後悔なさることがないからです」。

30 そこで彼は言った,「わたしは罪をおかしました。どうか今,わたしの民の年長者たちとイスラエルとの前でわたしを尊び,わたしと一緒に帰ってください。そうすれば,わたしは必ずあなたの神エホバを伏し拝みます」。31 それでサムエルはサウルの後に付いて帰り,こうしてサウルはエホバを伏し拝んだ。32 その後,サムエルは言った,「アマレクの王アガグをわたしのそばに連れて来なさい」。それでアガグは渋々彼のもとに行き,アガグは,「確かに,死のつらい経験は去ったのだ」と独り言を言いだした。33 ところが,サムエルは言った,「あなたの剣が女たちから子供を奪ったように,あなたの母もそのように女たちの中で最も[無惨に]子供を奪われた者となる」。こうして,サムエルはギルガルでエホバの前にアガグを切り刻んだ。

34 さて,サムエルはラマへ行き,サウルのほうは,サウルのギベアの自分の家へ上って行った。35 そしてサムエルはその死ぬ日まで,二度とサウルを見なかった。サムエルはサウルのために嘆き悲しんだからである。エホバも,サウルをイスラエルの王としたことを悔やまれた。
ラベル:聖書 エホバ
posted by 舞姫 at 07:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 聖書 サムエル記 第一 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

聖書 サムエル記 第一 14章

聖書 サムエル記 第一 14章

14 そして,ある日のこと,サウルの子ヨナタンは,その武器を携える従者に言った,「さあ,向こう側にいるフィリスティア人の前哨部隊のところへ渡って行こう」。しかし彼は父にはそのことを告げなかった。2 ときに,サウルはギベアの外れの,ミグロンにある,ざくろの木の下にとどまっていた。彼と共にいた民はおよそ六百人であった。3 (そしてシロでエホバの祭司であったエリの子ピネハスの子イカボドの兄弟アヒトブの子アヒヤが,エフォドを携えていた。)そして民も,ヨナタンが出て行ったことを知らなかった。4 さて,ヨナタンがフィリスティア人の前哨部隊に向かって渡って行こうとして捜した通路の間には,こちら側に歯のような大岩があり,向こう側にも歯のような大岩があって,一方の名はボツェツといい,他方の名はセネといった。5 一方の歯はミクマシュに面して北方に,他方の[歯]はゲバに面して南方にある柱であった。

6 そこでヨナタンは,その武具持ちの従者に言った,「さあ,これら割礼を受けていない者たちの前哨部隊のところへ渡って行きましょう。多分,エホバはわたしたちのために働かれるでしょう。多数の者によるのであっても,少数の者によるのであっても,エホバにとっては救うのに何の妨げもないからです」。7 そこで,その武具持ちは彼に言った,「何でもあなたの心にあることを行なってください。お望みのところへ向かってください。私はあなたの心と一致してあなたと共にここにいます」。8 それでヨナタンは言った,「さあ,わたしたちはあの人々のところへ渡って行って,彼らに身を現わしましょう。9 もしも彼らがわたしたちに向かって,『我々がお前たちと接するまでじっと立っていろ!』というように言ったなら,わたしたちは自分たちのいるところに立っていなければならず,彼らのところに上って行くべきではありません。10 しかし,もしも彼らが,『我々に向かって上って来い!』というように言ったなら,わたしたちは上って行かなければなりません。エホバは必ず彼らをわたしたちの手に渡されるからです。これはわたしたちのためのしるしです」。

11 こうして,彼ら二人はフィリスティア人の前哨部隊に身を現わした。するとフィリスティア人は言いだした,「やあ,ヘブライ人が,隠れていた穴から出て来るぞ」。12 それで前哨部隊の者たちはヨナタンとその武具持ちに答えて言った,「我々のところに上って来い。そうしたら,お前たちに思い知らせてやる!」 ヨナタンは直ちにその武具持ちに言った,「わたしに付いて上って来なさい。エホバは必ず彼らをイスラエルの手に渡されるからです」。13 そしてヨナタンは手足を使って上って行き,その武具持ちも彼に付いて[行った]。そして彼らはヨナタンの前に倒れはじめ,その武具持ちは彼の後ろで彼らを殺していった。14 そしてヨナタンとその武具持ちが彼らを討ち倒したその最初の殺りく[で殺したの]は,一エーカーの畑のすき道のおよそ半分以内のところで,およそ二十人であった。

15 それで野の陣営でも,前哨部隊のすべての民の間でもおののきが生じ,略奪隊も,彼らさえも,おののいた。地は震い動きだし,それは神からのおののきとなった。16 そして,ベニヤミンのギベアにいるサウルの見張りの者たちがそれを見ると,見よ,その騒ぎはあちこちに波及していた。

17 そこでサウルは彼と共にいる民に言った,「どうか数を調べて,だれがわたしたちのところから出て行ったのかを見てもらいたい」。彼らが数を調べると,何と,見よ,ヨナタンとその武具持ちがいなかった。18 サウルはそこでアヒヤに言った,「どうか,[まことの]神の箱をそばに持って来てください!」([まことの]神の箱はその日,イスラエルの子らと共にあったからである。) 19 そして,サウルが祭司と話している間にも,フィリスティア人の陣営で生じた騒ぎは続き,ますます大きくなってゆくのであった。そこでサウルは祭司に,「あなたの手を引いてください」と言った。20 こうしてサウルと,彼と共にいた民はみな呼び出された。それで彼らが戦場まで来ると,見よ,各人の剣が仲間の者に向かっており,その敗走は非常に大きかった。21 そして,以前フィリスティア人に付いて,彼らと共に周りの陣営に上って来ていたヘブライ人が,彼らまでが,サウルやヨナタンと共にいたイスラエルと共にいる者であることを示そうとした。22 また,エフライムの山地に隠れていたイスラエルの人々も皆,フィリスティア人が逃げ去ったことを聞き,彼らもまたその跡に追い迫って戦いに加わった。23 こうしてエホバはその日,イスラエルを救い,戦いはベト・アベンに移った。

24 ときに,イスラエルの人々は,その日,ひどく圧迫された。それなのに,サウルは民に誓約を立てさせて言った,「夕方になる前に,わたしが敵に復しゅうをするまで,パンを食べる者は,のろわれよ!」 それで民はだれもパンを味見しなかった。

25 ところで,地の者たちがみな森に入ると,蜜が野の表の至る所にあった。26 民が森に入ったとき,何と,見よ,蜜が滴り落ちていたが,だれひとりとして手を口に付ける者はいなかった。民は誓いを恐れていたからである。27 しかしヨナタンは,父が民に誓いを立てさせたとき,聴いていなかったので,彼は手にあった杖の先を伸ばし,それを蜜ばちの巣に浸して,その手を口に持っていったところ,彼の目は輝きだした。28 すると,民の一人が答えて言った,「あなたの父上は厳重に民に誓いを立てさせて,『今日,パンを食べる者はのろわれよ!』と言われました」。(それで民は疲れだした。)29 しかしヨナタンは言った,「わたしの父はこの地をのけ者にならせました。どうか,ご覧なさい。この蜜をほんの少し味見しただけで,わたしの目は何と輝いているのでしょう。30 まして民が今日,自分たちの見つけた,敵の分捕り物から取って食べてさえいたなら,なおさらのことだったでしょう! 今もフィリスティア人に対する殺りくは大きくはないからです」。

31 そして,その日,彼らはミクマシュからアヤロンに至るまでフィリスティア人を討ち倒していった。それで民は非常に疲れた。32 そこで民は貪欲にも分捕り物に飛び掛かって,羊や牛や子牛を取り,それを地の上にほふりはじめ,民は血のままで食べだした。33 それで,人々はサウルに告げて言った,「ご覧なさい。民は血のままで食べて,エホバに対して罪をおかしています」。そこで彼は言った,「あなた方は不実なことをした。何よりもまず,わたしのもとに大きな石を転がして来なさい」。34 その後,サウルは言った,「民の中に散って行って,あなた方は言いなさい,『あなた方は各々,自分の牛を,また各々,自分の羊をわたしのそばに連れて来て,ここでほふって食べなさい。あなた方は血のままで食べてエホバに対して罪をおかしてはならない』」。そこで民は皆,その夜,各々自分の手にある牛をそばに連れて来て,そこでほふった。35 こうしてサウルはエホバのために祭壇を築いた。これをもって彼はエホバのために祭壇を築くことを始めた。

36 後にサウルは言った,「夜のうちにフィリスティア人を追って下り,夜が明けるまで彼ら[のもの]を強奪し,彼らの中にただのひとりも残さないようにしよう」。これに対して彼らは言った,「何でもあなたの目に善いことをしてください」。それから祭司は言った,「ここで[まことの]神に近づきましょう」。37 それでサウルは神に伺いはじめた,「私はフィリスティア人を追って下って行きましょうか。あなたは彼らをイスラエルの手に渡されるでしょうか」。ところが,その日は彼にお答えにならなかった。38 そこでサウルは言った,「民の要人たちは皆,ここに近寄りなさい。今日,どのようにしてこの罪が起きたかを確かめ,見定めなさい。39 イスラエルを救い出す方であるエホバは生きておられるので,たとえそれがわたしの子ヨナタンにあっても,やはり彼は必ず死ぬことになる」。しかし民すべての中で彼に答える者はひとりもいなかった。40 そして彼は全イスラエルにさらに言った,「あなた方は一方の側におり,わたしとわたしの子ヨナタンは―他方の側にいることにする」。そこで民はサウルに言った,「あなたの目に善いことをしてください」。

41 次いでサウルはエホバに言った,「イスラエルの神よ,どうかトンミムをお与えください!」 するとヨナタンとサウルが取り分けられ,民のほうは退いた。42 そこでサウルは言った,「くじを引いて,わたしかわたしの子ヨナタンかを決めなさい」。するとヨナタンが取り分けられた。43 そこでサウルはヨナタンに言った,「何をしたのか,ぜひわたしに告げなさい」。それでヨナタンは彼に告げて言った,「私は手にある杖の先で少しばかりの蜜を確かに味見しました。私はここにいます! 私を死なせてください!」

44 そこでサウルは言った,「ヨナタン,もしお前がどうしても死なないなら,神がそのようになさり,重ねてそのようになさるように」。45 しかし民はサウルにこう言った。「イスラエルでこのような大いなる救いを施したヨナタンが死ななければならないのですか。それは考えられないことです! エホバは生きておられます。[ヨナタン]の髪の毛はただの一本も地に落ちることはありません。彼は今日,神と共に働いたからです」。こうして民はヨナタンを請け戻したので,彼は死ななかった。

46 それでサウルはフィリスティア人を追うのをやめて引き揚げ,フィリスティア人は自分たちの所へ戻って行った。

47 そしてサウルは,イスラエルの上に王権を執り,周りのすべての敵,すなわちモアブ,アンモンの子ら,エドム,ツォバの王たち,フィリスティア人と戦うことになった。彼はどこへ向かっても,有罪宣告をもたらした。48 そして彼は引き続き勇敢に行動し,アマレクを討ち倒して,イスラエルを略奪者の手から救い出した。

49 ところで,サウルの息子はヨナタン,イシュビ,マルキ・シュアであり,その二人の娘の名は,最初に生まれた者の名がメラブ,年下の者の名はミカルであった。50 また,サウルの妻の名はアヒノアムといい,アヒマアツの娘であった。その軍の長の名はアブネルといい,サウルのおじ,ネルの子であった。51 また,キシュはサウルの父であり,アブネルの父ネルはアビエルの子であった。

52 そして,サウルの時代中ずっと,フィリスティア人との戦いは激しく続いた。サウルは力のある者や勇敢な者を見ると,だれでも自分のもとに集めるのであった。
ラベル:聖書 エホバ
posted by 舞姫 at 07:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 聖書 サムエル記 第一 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

聖書 サムエル記 第一 13章

聖書 サムエル記 第一 13章

13 サウルは治めはじめたとき,[?]歳で,彼は二年間イスラエルを治めた。2 そしてサウルは自分のためにイスラエルから三千人を選んだ。二千人はサウルと共にミクマシュとベテルの山地にいるようになり,千人はヨナタンと共にベニヤミンのギベアにいた。その他の民は,それぞれ各自の天幕に帰した。3 それから,ヨナタンはゲバにいたフィリスティア人の守備隊を討ち倒した。フィリスティア人はこれを聞いた。一方サウルは,国中の至る所で角笛を吹き鳴らし,「ヘブライ人よ,聞け」と言わせた。4 そして全イスラエルが,「サウルはフィリスティア人の守備隊を討ち倒し,今やイスラエルはフィリスティア人の間で鼻持ちならないものとなった」と言うのを聞いた。それで民はギルガルに呼び集められてサウルに従った。

5 そしてフィリスティア人のほうは,イスラエルと戦うために寄り集まった。戦車三万,騎手六千,それにおびただしさの点で海辺にある砂粒のような民であった。彼らは上って来て,ベト・アベンの東,ミクマシュに陣営を敷きはじめた。6 それで,イスラエルの人々は,自分たちが窮境に陥っているのを見た。民はひどく圧迫されたからである。民は洞くつや,くぼ地,大岩,[地下の]丸天井や,水坑に隠れるようになった。7 ヘブライ人は実際,ヨルダンを渡ってガドとギレアデの地にも行った。しかしサウルは,なおギルガルにおり,民は皆,おののきながら彼に従っていた。8 そして彼はサムエルが[言った]定められた時まで七日間待ち続けたが,サムエルはギルガルに来なかったので,民は彼のもとから散って行こうとした。9 ついにサウルは,「焼燔の犠牲と共与の犠牲をわたしのそばに持って来なさい」と言った。こうして彼は焼燔の犠牲をささげだした。

10 そして,彼が焼燔の犠牲をささげ終えたところ,何と,サムエルがやって来るのであった。それでサウルは彼を迎えに出て行き,彼を祝福した。11 するとサムエルは言った,「あなたは何をしたのですか」。これに対してサウルは言った,「わたしは民がわたしから離れて散って行ったのを見ましたが,あなたは―定められた日のうちにおいでになりませんでしたし,フィリスティア人はミクマシュに集められていました。12 それでわたしはこう思いました。『今やフィリスティア人がギルガルのわたしに向かって下って来るのに,エホバの顔をわたしは和めていない』。それでわたしは自らに強いて焼燔の犠牲をささげることにしたのです」。

13 そこでサムエルはサウルに言った,「あなたは愚かなことをしました。あなたはあなたの神エホバの命じられたそのおきてを守りませんでした。もしそうしていたなら,エホバはあなたの王国をイスラエルの上に定めのない時までも確固としたものにされたでしょうから。14 それで今や,あなたの王国は長続きしません。エホバは必ずご自分のためにその心にかなう人を見いだされます。エホバはその人をご自分の民の指導者として任命されます。あなたはエホバの命じられたことを守らなかったからです」。

15 それからサムエルは立って,ギルガルからベニヤミンのギベアへ上って行った。次いでサウルは民,すなわちなお彼と共にいた者たちの数を調べた。およそ六百人であった。16 そして,サウルとその子ヨナタン,およびなおふたりのもとにいた民は,ベニヤミンのゲバにとどまっていた。フィリスティア人のほうは,ミクマシュで陣営を敷いていた。17 そして,略奪隊がフィリスティア人の陣営から三つの隊となって打って出るのであった。その一隊はオフラへの道を取って,シュアルの地に向かい,18 ほかの一隊はベト・ホロンの道に向かい,三番目の隊は荒野の方,ツェボイムの谷の方を望む境界への道に向かうのであった。

19 さて,イスラエルの全地には鍛冶屋がいなかった。それはフィリスティア人が,「ヘブライ人が剣や槍を作るといけないから」と言ったためである。20 それでイスラエル人は皆,各々自分のすきの刃や,つるはしぐわや,斧や,鎌を研いでもらうため,フィリスティア人のところへ下って行くのであった。21 そして研ぐ価はすきの刃や,つるはしぐわや,三つ歯の道具や,斧のため,また牛追い棒を直すためには一ピムであった。22 それで,戦いの日となったが,サウルやヨナタンと共にいた民のうちだれの手にも,剣も槍もなかった。ただサウルとその子ヨナタンのものはあった。

23 さて,フィリスティア人の前哨部隊はミクマシュの峡谷の渡しに打って出るのであった。
ラベル:聖書 エホバ
posted by 舞姫 at 07:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 聖書 サムエル記 第一 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

聖書 サムエル記 第一 12章

聖書 サムエル記 第一 12章

12 終わりにサムエルは全イスラエルに言った,「見よ,わたしは,あなた方がわたしに言ったすべてのことに関し,あなた方の声に聴き従い,ひとりの王にあなた方を治めさせました。2 そして今,見よ,王があなた方の前を歩んでいます! しかしわたしは,年老いて白髪になりましたが,見よ,わたしの息子たちはあなた方と共にいます。それにわたしは―若い時から今日に至るまであなた方の前を歩んできました。3 わたしはここにいます。エホバの前と,その油そそがれた者の前でわたしに対して答えなさい。わたしがだれの牛を取りましたか。だれのろばを取りましたか。だれからだまし取りましたか。だれを虐げましたか。だれの手から口止め金を受け取って,それで自分の目を覆ったでしょうか。もしそうなら,わたしはあなた方にお返ししましょう」。4 これに対して彼らは言った,「あなたはわたしたちからだまし取ったことも,わたしたちを虐げたことも,ただの一人の人の手から何かを受け取ったこともありません」。5 そこで彼は言った,「あなた方がわたしの手に何も見いださなかったことについては,今日,エホバがあなた方に対する証人ですし,その油そそがれた者も証人です」。これに対して彼らは言った,「その方が証人です」。

6 そしてサムエルはさらに民に言った,「モーセとアロンを用い,あなた方の父祖たちをエジプトの地から連れ上られたエホバが[証人です]。7 それで今,立ちなさい。わたしはエホバのみ前であなた方を裁き,エホバがあなた方とあなた方の父祖たちとに行なわれたそのすべての義の働きを[詳しく話し]ましょう。

8 「ヤコブがエジプトに入り,あなた方の父祖たちがエホバに援助を呼び求めるようになると,エホバはモーセとアロンを遣わされ,彼らはあなた方の父祖たちをエジプトから導き出して,この場所に住まわせました。9 ところが,彼らは自分たちの神エホバを忘れるようになったので,[神]は彼らをハツォルの軍の長シセラの手,フィリスティア人の手,モアブの王の手に売り渡し,それらの者が彼らと戦い続けました。10 そこで彼らはエホバに援助を呼び求めて,こう言いだしました。『私たちは罪をおかしました。私たちはエホバを捨てて,バアルやアシュトレテの像に仕えたからです。今,私たちを敵の手から救い出して,あなたに仕えさせてください』。11 そこでエホバはエルバアルとベダンとエフタとサムエルを遣わし,あなた方を周囲の敵の手から救い出して,あなた方が安らかに住めるようにしてくださったのです。12 あなた方はアンモンの子らの王ナハシュがあなた方に攻めて来るのを見ると,『いや,王がわたしたちを治めるべきだ!』と,わたしに言い続けましたが,その間ずっと,あなた方の神エホバがあなた方の王だったのです。13 そして今,見なさい,あなた方が選び,あなた方が求めた王がいます。見なさい,エホバはあなた方の上に王を置かれました。14 もしあなた方がエホバを恐れ,実際この方に仕えてその声に従い,エホバの命令に背かないなら,あなた方も,またあなた方を治めることになっている王も必ず,あなた方の神エホバに従う者となるでしょう。15 しかし,もしあなた方がエホバの声に従わず,実際,エホバの命令に背くならば,エホバの手は必ずあなた方とあなた方の父たちに向かうようになります。16 今,また,立って,エホバがあなた方の目の前で行なわれるこの大いなる事を見なさい。17 今日は小麦の収穫の時ではありませんか。わたしがエホバに呼び求めると,雷と雨とをお与えになります。そのとき,あなた方は自分たちのために王を求めることによってエホバの目に行なったあなた方の悪がおびただしいものであることを知り,わきまえなさい」。

18 そこでサムエルがエホバに呼び求めると,エホバはその日,雷と雨とをお与えになった。それで民は皆,エホバとサムエルとを大いに恐れた。19 そして民は皆,サムエルにこう言いだした。「この僕どものためにあなたの神エホバに祈ってください。私たちは死にたくないからです。私たちは自分たちのために王を求めることによって,私たちのあらゆる罪の上に悪を加えたからです」。

20 それでサムエルは民に言った,「恐れてはなりません。あなた方は―このすべての悪を行ないました。ただ,エホバに従うのをやめてはなりません。あなた方は心をつくしてエホバに仕えなければなりません。21 また,あなた方はそれて行って,役にも立たず,救い出しもしない,実在しないものに従ってはなりません。それらは実在しないものだからです。22 エホバはその偉大なみ名のためにご自分の民を捨て去ることはされないのです。エホバはあえてあなた方をご自分の民とされたからです。23 わたしもまた,あなた方のために祈るのをやめてエホバに対して罪をおかすことなど,わたしには考えられないことです。わたしはあなた方に善い正しい道を教え諭さなければなりません。24 ただ,エホバを恐れなさい。あなた方は心をつくし,真実をもってこの方に仕えなければなりません。あなた方のためにどんなに大きなことを行なわれたかを見なさい。25 しかし,もしあなた方が悪いことをはなはだしく行なうなら,あなた方は,あなた方もあなた方の王も,一掃されるでしょう」。
ラベル:聖書 エホバ
posted by 舞姫 at 06:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 聖書 サムエル記 第一 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

聖書 サムエル記 第一 11章

聖書 サムエル記 第一 11章

11 それからアンモン人ナハシュが上って来て,ギレアデのヤベシュに対して陣営を敷いた。そこでヤベシュの人々は皆,ナハシュに言った,「わたしたちと契約を結んで,わたしたちがあなたに仕えるようにしてください」。2 そこでアンモン人ナハシュは彼らに言った,「このような条件でわたしはお前たちとそれを結ぼう。お前たちの右の目をみなえぐり取るという条件でだ。わたしはそれをそしりとして全イスラエルの上に必ず置く」。3 すると,ヤベシュの年長者たちは彼に言った,「わたしたちに七日の猶予を与えてください。そうすれば,わたしたちはイスラエルの全領地に使者を送ります。もしわたしたちを救う者がいなければ,わたしたちはあなたのもとに必ず出て行きます」。4 やがて使者たちはサウルのギベアに来て,その言葉を民の耳に語ったので,民はみな声を上げて泣きはじめた。

5 ところが,そこへサウルが野から牛の群れに付いてやって来た。次いでサウルは言った,「民が泣いているが,どうしたのか」。そこで彼らはヤベシュの人々の言葉を彼に述べはじめた。6 そして,サウルがこれらの言葉を聞くと,神の霊が彼の上に働いたので,彼の怒りは激しく燃えた。7 そこで彼は一対の雄牛を取り,それを切り裂き,それを使者たちの手によってイスラエルの全領地に送って,「わたしたちのうちのだれであれ,サウルとサムエルとに従って出て行かない者は,その牛がこのようにされる!」と言わせた。すると,エホバへの怖れが民の上に下るようになり,彼らは一人の人のように出て来た。8 そこで[サウル]がベゼクで彼らの総数を調べると,イスラエルの子らは三十万人,ユダの人々は三万人であった。9 さて,彼らはやって来た使者たちに言った,「あなた方はギレアデのヤベシュの人々にこのように言います。『明日,太陽の熱くなるころ,あなた方のために救いがあります』」。そこで使者たちが帰って来て,ヤベシュの人々に告げたので,彼らは歓びだした。10 そこでヤベシュの人々は言った,「明日,わたしたちはあなた方のもとに出て行きましょう。あなた方はすべてあなた方の目に善いと思う通りにわたしたちにしてください」。

11 そして,翌日のこと,サウルは民を三つの隊にし,彼らは朝の見張り時に陣営の真ん中に進入し,それから日の暑くなるころまでアンモン人を討ち倒した。残った者が幾らかいると,それらの者は散って行って,彼らのうち二人が一緒に残されることはなかった。12 それで民はサムエルに言いだした,「『サウル―彼が我々の王となるのか』と言ったのはだれですか。それらの者を引き渡してください。わたしたちはそれらの者を殺します」。13 しかし,サウルは言った,「今日は人を殺してはならない。今日,エホバがイスラエルで救いを施されたのだから」。

14 後にサムエルは民に言った,「さあ,わたしたちはギルガルへ行って,そこで王権を新たにしよう」。15 それで民はみなギルガルへ行き,そこで,ギルガルでエホバの前にサウルを王とした。それから彼らはそこでエホバの前に共与の犠牲を供え,サウルとイスラエルのすべての人々はそこで引き続き大いに歓んだ。
ラベル:聖書 エホバ
posted by 舞姫 at 06:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 聖書 サムエル記 第一 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

聖書 サムエル記 第一 10章

聖書 サムエル記 第一 10章

10 そこでサムエルは油の瓶を取って,それを彼の頭に注ぎ,彼に口づけして言った,「エホバがあなたに油をそそいで,その相続物の指導者としてくださったのではありませんか。2 あなたは今日,わたしのもとを去って行くとき,ゼルザでベニヤミンの領地にあるラケルの墓のすぐそばで二人の人を必ず見つけます。彼らはあなたに必ずこう言います。『あなたが捜しに出かけた雌ろばは見つかりましたが,今やあなたの父上は雌ろばの事などあきらめて,あなた方のことを心配し,「わたしは息子のことをどうしよう」と言っておられます』。3 そして,あなたはそこからさらにもっと進んで,タボルの大木のところまで行くと,そこであなたはベテルの[まことの]神のもとに上って行く三人の人に必ず出会います。一人は三頭の子やぎを携え,一人は三つの丸いパンを携え,一人はぶどう酒の入った大きなつぼを携えています。4 そして彼らは必ずあなたの安否を尋ね,あなたにパンを二つくれるでしょう。あなたは彼らの手からそれを受け取るのです。5 あなたがフィリスティア人の守備隊のいる,[まことの]神の丘に着くのは,その後です。そして,あなたがそこに,その都市に着くとき,高き所から下って来る預言者たちの一群に必ず会うでしょう。その前には弦楽器,タンバリン,フルート,たて琴があり,彼らは預言者として話しています。6 そして,エホバの霊が必ずあなたの上に働き,あなたは必ず彼らと共に預言者として話し,ほかの人に変えられるでしょう。7 そして,これらのしるしがあなたに臨んだら,あなたは手当たりしだい可能なことを自分で行ないなさい。[まことの]神があなたと共におられるからです。8 それで,あなたはわたしより先にギルガルに下って行かなければなりません。ご覧なさい,わたしも焼燔の犠牲をささげ,共与の犠牲を供えるために,あなたのところへ下って行きます。わたしがあなたのところに来るまで,七日間,あなたは待っていなければなりません。そうすれば,わたしは必ず,あなたのすべきことをあなたに知らせましょう」。

9 そして,その後,彼が肩を返してサムエルのところから去って行くとすぐ,神は彼の心を別の[心]に変えはじめられた。こうして,これらのすべてのしるしはその日,その通りになった。10 それで彼らがそこからその丘へ行くと,何と,一群の預言者がいて彼を迎えた。直ちに神の霊が彼の上に働いたので,[サウル]は彼らの真ん中で預言者として話しはじめた。11 こうして,以前から彼を知っている者たちが皆,彼を見ると,見よ,彼は預言者たちと共に預言していた。それゆえ民は互いに言った,「キシュの子に起きたこのことはどういうことなのか。サウルもまた,預言者たちの中にいるのか」。12 すると,そこのひとりの人が答えて言った,「しかし彼らの父はだれだろう」。そのような訳で,「サウルもまた,預言者たちの中にいるのか」ということが,ことわざになった。

13 ついに彼は預言者として話すのを終え,高き所にやって来た。14 後にサウルの父の兄弟が彼とその従者に,「あなた方はどこへ行ったのか」と言った。すると彼は言った,「雌ろばを捜しにです。わたしたちはずっと行って見ましたが,いませんでした。それで,サムエルのところに行きました」。15 そこでサウルのおじは言った,「どうか,わたしに話してくれ。サムエルはあなた方に何と言ったのか」。16 すると,サウルはおじに言った,「雌ろばは見つかったと,はっきりわたしたちに教えてくれました」。だが,サムエルが語った王権の事は,彼に告げなかった。

17 次いでサムエルはミツパで民をエホバのもとに呼び集め,18 イスラエルの子らに言った,「イスラエルの神エホバはこのように言われました。『わたしがイスラエルをエジプトから連れ上り,あなた方をエジプトの手と,あなた方を虐げていたすべての王国の手から救い出すことにしたのである。19 ところが,あなた方は―今日,あなた方にとってそのすべての悪と苦難からの救い主であるあなた方の神を退け,さらにあなた方は言った,「いや,あなたは王をわたしたちの上に置くべきだ」。それで今,あなた方の部族ごとに,千人ごとにエホバの前に立ちなさい』」。

20 こうしてサムエルはイスラエルの全部族を近づかせると,ベニヤミンの部族がえり分けられた。21 それから彼はベニヤミンの部族をその氏族ごとに近づかせると,マトリ人の氏族がえり分けられた。最後にキシュの子サウルがえり分けられた。それで人々は彼を捜しに行ったが,彼は見つからなかった。22 そこで彼らはさらにエホバに,「その人はもう既にここに来ているのですか」と伺った。これに対してエホバは,「見よ,彼は荷物の間に隠れている」と言われた。23 それで人々は走って行って,そこから彼を連れて来た。彼が民の真ん中に立ったところ,民のほかのだれよりも肩から上だけ高かった。24 そこでサムエルはすべての民に言った,「あなた方はエホバの選ばれた者を見ましたか。民のすべての中に彼のような者はいないのです」。すると民はみな叫び声を上げ,「王が生き長らえますように!」と言いだした。

25 そこで,サムエルは王権に伴って当然受けるべきものについて民に話し,それを書に記して,エホバの前に納めた。それからサムエルは民を皆,それぞれ自分の家へ帰した。26 サウルはといえば,彼はギベアの自分の家に帰った。そして,神がその心に触れた勇敢な者たちも彼と共に行った。27 しかし,どうしようもない者たちは,「この者がどうして我々を救えよう」と言った。こうして彼を侮り,彼に何の贈り物も持って来なかった。しかし彼は口のきけなくなった者のようになっていた。
ラベル:聖書 エホバ
posted by 舞姫 at 06:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 聖書 サムエル記 第一 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

聖書 サムエル記 第一 9章

聖書 サムエル記 第一 9章

9 さて,ひとりのベニヤミンの人がいた。その名はキシュといい,アビエルの子で,[順次さかのぼって]ツェロルの子,ベコラトの子,アフィアハの子,ベニヤミン人で,富裕な人であった。2 そして彼には,名をサウルという,若くて麗しいひとりの息子がいた。イスラエルの子らのうちで彼よりも麗しい人はいなかった。彼は,民のだれよりもその肩から上だけ高かった。

3 ときに,サウルの父キシュのものである雌ろばがいなくなった。そこでキシュはその子サウルに言った,「どうか,従者の一人を連れ,立って,行き,雌ろばを捜してもらいたい」。4 そこで彼はエフライムの山地を通り,シャリシャの地を通って行ったが,それは見つからなかった。さらに,シャアリムの地を通って行ったが,[そこにも]いなかった。また,彼はベニヤミン人の地を通って行ったが,[それは]見つからなかった。

5 彼らがツフの地に来たところ,サウルは,共にいた従者に言った,「さあ,もう,帰ろう。父が雌ろばを気にするのをやめて,実際わたしたちのことを心配するといけないから」。6 ところが彼は言った,「どうか,ご覧ください! この都市には神の人がおり,その人は尊ばれています。その言われることは皆,必ずその通りになります。今,そこへ参りましょう。多分,その方はわたしたちに,わたしたちが行かなければならない道を告げることができるかもしれません」。7 そこでサウルは従者に言った,「だが,もし行くとしたら,その人に何を持って行ったらよいだろう。わたしたちの入れ物からはパンがなくなってしまったし,[まことの]神の人に贈り物として持って行けるものは何もないからだ。わたしたちのもとに何かあるだろうか」。8 それで,従者はもう一度サウルに答えて言った,「ご覧ください。私の手に四分の一シェケルの銀があります。私はこれを[まことの]神の人に差し上げることに致しましょう。そうすれば,わたしたちの道を必ず教えてくださるでしょう」。9 (昔,イスラエルでは人は神を求めに行く際には,このように語ったのである。「さあ,予見者のところへ行こう」。今日の預言者は昔は予見者と呼ばれていたのである。)10 そこでサウルは従者に言った,「あなたの言葉は結構だ。さあ,それでは,行こう」。こうして,ふたりは[まことの]神の人のいる都市へ出かけて行った。

11 ふたりがその都市へ行く坂道を上って行くと,水をくみに出て来た娘たちを見つけた。それで,[娘]たちに言った,「ここに予見者がおられますか」。12 すると[娘]たちは答えて言った,「いらっしゃいます。ご覧なさい。あの方はあなたの先におられます。さあ,お急ぎください。今日,あの方はこの都市にいらっしゃいましたし,今日,高き所で民のために犠牲が[ささげられ]ますので。13 市内にお入りになりますと,あの方が食事をするため高き所に上られる前に,すぐあの方を見つけられるでしょう。あの方が来られるまでは,民は食事をしてはならないからです。あの方は犠牲を祝福なさる方なのです。その後で初めて,招かれた人たちが食事をしてよいことになっています。ですから,さあ上って行ってください。あの方を―今すぐあの方を見つけられますから」。14 そこで,ふたりはその都市に上って行った。ふたりが市の真ん中に入って行くと,何と,サムエルは高き所に上ろうとして彼らに会うために出て来た。

15 一方エホバは,サウルが来る前の日にサムエルの耳を開いて,こう言われたのである。16 「明日の今ごろ,わたしはベニヤミンの地からひとりの人をあなたのもとに遣わす。あなたはその人に油をそそいでわたしの民イスラエルの指導者としなければならない。彼はフィリスティア人の手からわたしの民を必ず救う。わたしはわたしの民[の苦悩]を見たからである。彼らの叫びがわたしのもとに届いたのである」。17 それでサムエルがサウルを見ると,エホバが彼に答えられた,「ここに,わたしがあなたに,『これはわたしの民を制する者である』と言った人がいる」。

18 それからサウルは門の真ん中でサムエルに近寄って言った。「予見者の家は一体どこか,どうか教えてください」。19 するとサムエルはサウルに答えて言った,「わたしがその予見者です。わたしに先立って高き所に上りなさい。あなた方は今日,わたしと一緒に食事をすることになっています。わたしは朝,あなたを必ず送り出します。あなたの心にあることを皆,あなたに教えましょう。20 三日前にいなくなったあなたの雌ろばについては,それに心を向けないように。それは見つかったからです。それに,イスラエルの好ましいものはすべてだれのものでしょうか。それはあなたと,あなたの父の全家の[もの]ではありませんか」。21 そこでサウルは答えて言った,「わたしはイスラエルの部族のうちの最も小さい[部族]のベニヤミン人で,わたしの氏族はベニヤミンの部族のすべての氏族のうちの最も取るに足らないものではありませんか。それで,どうしてこのような事をわたしに話されるのですか」。

22 それからサムエルはサウルとその従者を食堂に連れて行き,招かれた者たちの上座でふたりに場所を与えた。それは三十人程の人であった。23 後に,サムエルは料理人に言った,「『あなたのもとに取りのけておきなさい』と言って,わたしがあなたに渡しておいた分をよこしなさい」。24 そこで料理人は脚とその上にあるものとを取り出して,それをサウルの前に置いた。そして彼はさらに言った,「さあ,取って置いたものです。これをあなたの前に置きなさい。召し上がりなさい。定めの時まで人々があなたのためにそれを取って置いたのですから。あなたが招かれた者たちと共に食べるためなのです」。それで,サウルはその日,サムエルと共に食事をした。25 その後に彼らは高き所からその都市に下って行き,彼は屋上でサウルと話し続けた。26 それから彼らは早く起き,夜が明けるとすぐ,サムエルは屋上のサウルに呼びかけて言ったのである,「さあ,起きなさい。あなたを送り出しましょう」。それでサウルは起きて,彼とサムエルは,二人とも,戸外へ出て行った。27 彼らが市の外れまで下って行くと,サムエルがサウルに言った,「この従者に,わたしたちより先に進むように言いなさい」―それで彼は進んで行った―「しかしあなたは,今,立ち止まりなさい。わたしはあなたに神の言葉をお聞かせしましょう」。
ラベル:聖書 エホバ
posted by 舞姫 at 02:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 聖書 サムエル記 第一 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

聖書 サムエル記 第一 8章

聖書 サムエル記 第一 8章

8 そして,サムエルは年老いると,イスラエルのためにその息子たちを裁き人として立てたのである。2 さて,その長子の名はヨエルで,二番目の[子の]名はアビヤであった。彼らはベエル・シェバで裁いていた。3 ところが,その息子たちは彼の道を歩まず,かえって不当な利得を追いがちで,わいろを受けたり,裁きを曲げたりするのであった。

4 やがてイスラエルの年長者たちはみな寄り集まり,ラマのサムエルのところにやって来て,5 彼に言った,「ご覧ください,あなたは年を取られましたが,あなたのご子息たちはあなたの道を歩んではいません。どうか今,諸国民すべてのように,私たちを裁く王を私たちのために立ててください」。6 しかし,その事はサムエルの目には悪いことであった。それは彼らが,「どうか,私たちを裁く王をお与えください」と言ったからである。それでサムエルはエホバに祈りはじめた。7 すると,エホバはサムエルに言われた,「民があなたに言うことに関しては,すべてその声に聴き従いなさい。彼らが退けたのはあなたではない。彼らは,わたしが彼らの王であることを退けたからである。8 わたしが彼らをエジプトから連れ上った日から今日まで,彼らはいつもわたしを捨て,ほかの神々に仕えてきたが,その点でしてきたすべての行ないにしたがって,彼らはやはりあなたにもそのようにしているのである。9 それで今,彼らの声に聴き従いなさい。ただし,あなたは彼らに厳重に警告すべきであり,彼らを治める王の当然受けるべきものを彼らに告げなければならない」。

10 それでサムエルは,彼に王を願い求めていた民にエホバの言葉をことごとく述べた。11 そして彼は言った,「これがあなた方を治める王の当然受けるべきものとなります。すなわち,あなた方の息子を[王]は取り,これを我がものとしてその兵車に乗せ,その騎手の間に[置く]でしょう。ある者はその兵車の前を走らなければならないでしょう。12 そして,自分のために千人の長や五十人の長を立て,[ある者には]その耕作をさせ,その刈り入れをさせ,その戦いの道具や兵車の道具を作らせます。13 また,あなた方の娘を取り,塗り油を調合する者や料理人やパン焼き人とするでしょう。14 また,あなた方の畑やぶどう園やオリーブ畑,その最も良いものを取り,実際,[それを]その僕たちに与えるでしょう。15 また,あなた方の種をまく畑やぶどう園の十分の一を取り,[それを]その廷臣や僕たちに必ず与えるでしょう。16 また,あなた方の下男やはしためや,あなた方の最も良い牛やろばを取り,それを自分の仕事のために必ず使うでしょう。17 あなた方の羊の群れの十分の一を[王]が取り,あなた方も僕として彼のものになるでしょう。18 そして,その日,あなた方は,自分たちのために選んだあなた方の王のゆえに必ず泣き叫びますが,その日,エホバはあなた方に答えてくださらないでしょう」。

19 それでも,民はサムエルの声に聴き従おうとはしないで,こう言った。「いや,私たちの上には王がいなくてはなりません。20 そして私たちは,やはり私たちも,諸国民すべてのようになり,私たちの王は私たちを裁き,私たちの先に立って出て行き,私たちの戦いを戦わなければなりません」。21 こうしてサムエルは民のすべての言葉を聞いて,それをエホバの耳に話した。22 そこでエホバはサムエルに言われた,「彼らの声に聴き従いなさい。あなたは彼らのために王に治めさせなければならない」。こうして,サムエルはイスラエルの人々に,「各々自分の都市に戻りなさい」と言った。

9 さて,ひとりのベニヤミンの人がいた。その名はキシュといい,アビエルの子で,[順次さかのぼって]ツェロルの子,ベコラトの子,アフィアハの子,ベニヤミン人で,富裕な人であった。2 そして彼には,名をサウルという,若くて麗しいひとりの息子がいた。イスラエルの子らのうちで彼よりも麗しい人はいなかった。彼は,民のだれよりもその肩から上だけ高かった。

3 ときに,サウルの父キシュのものである雌ろばがいなくなった。そこでキシュはその子サウルに言った,「どうか,従者の一人を連れ,立って,行き,雌ろばを捜してもらいたい」。4 そこで彼はエフライムの山地を通り,シャリシャの地を通って行ったが,それは見つからなかった。さらに,シャアリムの地を通って行ったが,[そこにも]いなかった。また,彼はベニヤミン人の地を通って行ったが,[それは]見つからなかった。

5 彼らがツフの地に来たところ,サウルは,共にいた従者に言った,「さあ,もう,帰ろう。父が雌ろばを気にするのをやめて,実際わたしたちのことを心配するといけないから」。6 ところが彼は言った,「どうか,ご覧ください! この都市には神の人がおり,その人は尊ばれています。その言われることは皆,必ずその通りになります。今,そこへ参りましょう。多分,その方はわたしたちに,わたしたちが行かなければならない道を告げることができるかもしれません」。7 そこでサウルは従者に言った,「だが,もし行くとしたら,その人に何を持って行ったらよいだろう。わたしたちの入れ物からはパンがなくなってしまったし,[まことの]神の人に贈り物として持って行けるものは何もないからだ。わたしたちのもとに何かあるだろうか」。8 それで,従者はもう一度サウルに答えて言った,「ご覧ください。私の手に四分の一シェケルの銀があります。私はこれを[まことの]神の人に差し上げることに致しましょう。そうすれば,わたしたちの道を必ず教えてくださるでしょう」。9 (昔,イスラエルでは人は神を求めに行く際には,このように語ったのである。「さあ,予見者のところへ行こう」。今日の預言者は昔は予見者と呼ばれていたのである。)10 そこでサウルは従者に言った,「あなたの言葉は結構だ。さあ,それでは,行こう」。こうして,ふたりは[まことの]神の人のいる都市へ出かけて行った。

11 ふたりがその都市へ行く坂道を上って行くと,水をくみに出て来た娘たちを見つけた。それで,[娘]たちに言った,「ここに予見者がおられますか」。12 すると[娘]たちは答えて言った,「いらっしゃいます。ご覧なさい。あの方はあなたの先におられます。さあ,お急ぎください。今日,あの方はこの都市にいらっしゃいましたし,今日,高き所で民のために犠牲が[ささげられ]ますので。13 市内にお入りになりますと,あの方が食事をするため高き所に上られる前に,すぐあの方を見つけられるでしょう。あの方が来られるまでは,民は食事をしてはならないからです。あの方は犠牲を祝福なさる方なのです。その後で初めて,招かれた人たちが食事をしてよいことになっています。ですから,さあ上って行ってください。あの方を―今すぐあの方を見つけられますから」。14 そこで,ふたりはその都市に上って行った。ふたりが市の真ん中に入って行くと,何と,サムエルは高き所に上ろうとして彼らに会うために出て来た。

15 一方エホバは,サウルが来る前の日にサムエルの耳を開いて,こう言われたのである。16 「明日の今ごろ,わたしはベニヤミンの地からひとりの人をあなたのもとに遣わす。あなたはその人に油をそそいでわたしの民イスラエルの指導者としなければならない。彼はフィリスティア人の手からわたしの民を必ず救う。わたしはわたしの民[の苦悩]を見たからである。彼らの叫びがわたしのもとに届いたのである」。17 それでサムエルがサウルを見ると,エホバが彼に答えられた,「ここに,わたしがあなたに,『これはわたしの民を制する者である』と言った人がいる」。

18 それからサウルは門の真ん中でサムエルに近寄って言った。「予見者の家は一体どこか,どうか教えてください」。19 するとサムエルはサウルに答えて言った,「わたしがその予見者です。わたしに先立って高き所に上りなさい。あなた方は今日,わたしと一緒に食事をすることになっています。わたしは朝,あなたを必ず送り出します。あなたの心にあることを皆,あなたに教えましょう。20 三日前にいなくなったあなたの雌ろばについては,それに心を向けないように。それは見つかったからです。それに,イスラエルの好ましいものはすべてだれのものでしょうか。それはあなたと,あなたの父の全家の[もの]ではありませんか」。21 そこでサウルは答えて言った,「わたしはイスラエルの部族のうちの最も小さい[部族]のベニヤミン人で,わたしの氏族はベニヤミンの部族のすべての氏族のうちの最も取るに足らないものではありませんか。それで,どうしてこのような事をわたしに話されるのですか」。

22 それからサムエルはサウルとその従者を食堂に連れて行き,招かれた者たちの上座でふたりに場所を与えた。それは三十人程の人であった。23 後に,サムエルは料理人に言った,「『あなたのもとに取りのけておきなさい』と言って,わたしがあなたに渡しておいた分をよこしなさい」。24 そこで料理人は脚とその上にあるものとを取り出して,それをサウルの前に置いた。そして彼はさらに言った,「さあ,取って置いたものです。これをあなたの前に置きなさい。召し上がりなさい。定めの時まで人々があなたのためにそれを取って置いたのですから。あなたが招かれた者たちと共に食べるためなのです」。それで,サウルはその日,サムエルと共に食事をした。25 その後に彼らは高き所からその都市に下って行き,彼は屋上でサウルと話し続けた。26 それから彼らは早く起き,夜が明けるとすぐ,サムエルは屋上のサウルに呼びかけて言ったのである,「さあ,起きなさい。あなたを送り出しましょう」。それでサウルは起きて,彼とサムエルは,二人とも,戸外へ出て行った。27 彼らが市の外れまで下って行くと,サムエルがサウルに言った,「この従者に,わたしたちより先に進むように言いなさい」―それで彼は進んで行った―「しかしあなたは,今,立ち止まりなさい。わたしはあなたに神の言葉をお聞かせしましょう」。
ラベル:聖書 エホバ
posted by 舞姫 at 01:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 聖書 サムエル記 第一 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月22日

聖書 サムエル記 第一 7章

聖書 サムエル記 第一 7章

7 そこでキルヤト・エアリムの人々は来て,エホバの箱を運び上り,それを丘の上のアビナダブの家に運んだ。その子エレアザルは,彼らがエホバの箱を守らせるために神聖にした者であった。

2 そして,その箱がキルヤト・エアリムにとどまった日から,多くの日がたって,二十年になり,イスラエルの全家はエホバを求めて嘆き悲しむようになったのである。3 そこでサムエルはイスラエルの全家に言った,「もしあなた方が心をつくしてエホバに立ち返るのなら,あなた方の中から異国の神々や,アシュトレテの像も取り除き,あなた方の心を迷わずにエホバに向け,[神]にのみ仕えなさい。そうすれば,あなた方をフィリスティア人の手から救い出してくださるでしょう」。4 そこでイスラエルの子らはバアルやアシュトレテの像を取り除き,エホバにのみ仕えるようになった。

5 それでサムエルは言った,「全イスラエルをミツパに寄せ集めなさい。わたしはあなた方のためにエホバに祈りましょう」。6 そこで彼らはミツパに集まり,水をくんでエホバの前に注いで,その日は断食をした。そして彼らはそこで言いだした,「私たちはエホバに対して罪をおかしました」。こうして,サムエルはミツパでイスラエルの子らを裁くことになった。

7 ときに,フィリスティア人はイスラエルの子らがミツパに集まったことを聞き,フィリスティア人の枢軸領主たちはイスラエルに攻め上って来た。イスラエルの子らはそれを聞くと,フィリスティア人のために恐れだした。8 それでイスラエルの子らはサムエルに言った,「私たちのために私たちの神エホバに援助を呼び求めるのをやめて沈黙するようなことをしないでください。[神]がフィリスティア人の手からわたしたちを救ってくださるためです」。9 そこでサムエルは乳を飲んでいる一頭の子羊を取り,それを焼燔の捧げ物,全焼の捧げ物としてエホバにささげた。サムエルはイスラエルのためにエホバに助けを呼び求め,エホバは彼に答えるようになられた。10 そして,サムエルが焼燔の捧げ物をささげていたとき,フィリスティア人がイスラエルとの戦いのために近づいて来たのである。そこでエホバはその日,今度はフィリスティア人に対して大きな音で雷鳴をとどろかせた。彼らを混乱に陥れるためであった。それで彼らはイスラエルの前に撃ち破られた。11 そこで,イスラエルの人々はミツパから打って出て,フィリスティア人を追跡して行き,彼らを討ち倒してベト・カルの南まで行った。12 それでサムエルは一つの石を取り,それをミツパとエシャナの間に置き,その名をエベネゼルと呼ぶことにした。それゆえ彼は言った,「今までエホバはわたしたちを助けてくださった」。13 こうしてフィリスティア人は屈服させられ,もはやイスラエルの領地に入って来なかった。エホバの手はサムエルの時代中ずっとフィリスティア人に向かっていた。14 そして,フィリスティア人がイスラエルから奪った都市は,エクロンからガトまでイスラエルに戻って来て,イスラエルはフィリスティア人の手から自分たちの領地を取り戻した。

そして,イスラエルとアモリ人との間には平和が訪れた。

15 そしてサムエルはその一生の間,引き続きイスラエルを裁いた。16 また,彼は年ごとに旅行し,ベテルとギルガルとミツパを巡回し,それらのすべての場所でイスラエルを裁いた。17 しかし彼の帰る所はラマであった。そこに彼の家があったからで,彼はそこでイスラエルを裁いた。それから彼はエホバのためにそこに祭壇を築いた。
ラベル:聖書 エホバ
posted by 舞姫 at 07:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 聖書 サムエル記 第一 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

聖書 サムエル記 第一 6章

聖書 サムエル記 第一 6章

6 それから,エホバの箱は七か月間,フィリスティア人の野にあった。 2 次いでフィリスティア人は祭司たちと占い師たちを呼び寄せて言った,「エホバの箱をどうしたらよいだろう。何によってそれを元の場所に送り返したらよいのか知らせてもらいたい」。3 これに対して彼らは言った,「イスラエルの神の箱を送り返すのなら,捧げ物なしにそれを送り返してはなりません。あなた方はぜひとも罪科の捧げ物を彼に返すべきだからです。そうすれば,あなた方はいやされるでしょうし,なぜ彼の手があなた方から離れないかがきっと分かります」。4 そこで彼らは,「わたしたちが彼に返すべき罪科の捧げ物とは何だろうか」と言った。それで彼らは言った,「フィリスティア人の枢軸領主の数にしたがって,五つの金の痔と五つの金のとびねずみです。あなた方みんなと,あなた方の枢軸領主たちは同じ神罰を受けているからです。5 それで,あなた方の痔の像と,この地を滅びに陥れている,あなた方のとびねずみの像を作り,イスラエルの神に栄光を帰さなければなりません。多分,彼はあなた方と,あなた方の神と,あなた方の地から,その手を軽くしてくださるでしょう。6 それに,どうしてあなた方は,エジプトとファラオがその心を鈍感にしたように,自分たちの心を鈍感にするのでしょうか。[神]が彼らを厳しく扱うや,彼らはこれを去らせ,彼らは出て行ったではありませんか。7 それで今,一台の新しい車を仕立て,くびきを当てたことのない,乳を与えている二頭の雌牛を[取り]なさい。その雌牛を車につなぎ,その子を引き離して家に帰らせなければなりません。8 そして,エホバの箱を取って車に載せ,罪科の捧げ物として彼に返さなければならない金の品物は,そのわきの箱に入れるべきです。そして,あなた方はそれを送り返し,それは去って行かなければなりません。9 そして,あなた方は見るのです。もしそれがベト・シェメシュへ,その領地への道を上って行けば,彼がわたしたちにこの大いなる悪を行なったのです。もしそうでなければ,彼の手がわたしたちに触れたのではなく,わたしたちに起きたのは偶然であったことを知らなければなりません」。

10 こうして人々はそのようにした。それで彼らは,乳を与えていた二頭の雌牛を取り,それを車につなぎ,その子は家に閉じ込めた。11 それから,彼らはエホバの箱を車の上に載せ,また箱と金のとびねずみと,彼らの痔の像とを[載せた]。12 すると,雌牛はベト・シェメシュへの道をまっすぐ進みだした。[雌牛]は一筋の街道を進み,進みながら鳴き,右にも左にもそれなかった。その間ずっと,フィリスティア人の枢軸領主たちはベト・シェメシュの境界まで,それに従って歩くのであった。13 ときに,ベト・シェメシュの人々は低地平原で小麦の刈り入れをしていた。彼らは目を上げてその箱を見ると,これを見て歓びだした。14 そして車は,ベト・シェメシュ人ヨシュアの野に入り,そこにそのまま止まった。そこには大きな石があった。そこで彼らはその車の木を割ることにし,その雌牛は焼燔の捧げ物としてエホバにささげた。

15 そして,レビ人たちがエホバの箱と,それと共にあった,金の品物の入った箱とを下ろし,それをその大きな石の上に置いた。そしてベト・シェメシュの人々は,焼燔の捧げ物をささげ,その日,エホバにさらに犠牲をささげた。

16 そしてフィリスティア人の五人の枢軸領主は,これを見て,その日,エクロンに帰って行った。17 さて,これらはフィリスティア人がエホバに罪科の捧げ物として返した金の痔である。すなわち,アシュドドのために一つ,ガザのために一つ,アシュケロンのために一つ,ガトのために一つ,エクロンのために一つである。18 また,金のとびねずみは,防備の施された都市から無防備の田舎の村まで,五人の枢軸領主のものであるフィリスティア人のすべての都市の数によっていた。

そして,彼らがエホバの箱を据えた大きな石は,今日に至るまでベト・シェメシュ人ヨシュアの野で証しとなっている。19 ときに,[神]はベト・シェメシュの人々を打ち倒されるようになった。彼らがエホバの箱を見たからである。それで,民のうち七十人―五万人―を打ち倒された。エホバが民を打ち倒して大いに殺されたので,民は嘆き悲しみだした。20 その上,ベト・シェメシュの人々は言った,「だれがこの聖なる神エホバの前に立ち得よう。わたしたちのところからだれのところへ退かれるのだろう」。21 ついに彼らはキルヤト・エアリムの住民に使者を送って言った,「フィリスティア人がエホバの箱を返してよこしました。下って来て,それをあなた方のところへ持って行ってください」。
ラベル:聖書 エホバ
posted by 舞姫 at 07:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 聖書 サムエル記 第一 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

聖書 サムエル記 第一 5章

聖書 サムエル記 第一 5章

5 ところでフィリスティア人は,[まことの]神の箱を奪い,次いでそれをエベネゼルからアシュドドに運んだ。2 それからフィリスティア人は[まことの]神の箱を取ってダゴンの家に運び,それをダゴンの傍らに置いた。3 それからアシュドド人がその翌日早く起きてみると,ダゴンはエホバの箱の前にうつ伏せになって地に倒れていた。そこで彼らはダゴンを取り,元の場所に戻した。4 その翌日,朝早く起きてみると,ダゴンはエホバの箱の前にうつ伏せになって地に倒れており,ダゴンの頭とその両手のたなごころは切り離されて,敷居のところにあった。ただ,魚の部分だけがその上に残っていた。5 それゆえに,ダゴンの祭司たちや,ダゴンの家に入るすべての者は,今日に至るまで,アシュドドのダゴンの敷居を踏まない。

6 そして,エホバの手はアシュドド人の上に重くのしかかるようになり,また[神]は慌てふためかせ,彼らを,すなわちアシュドドとその領地とを痔で打ちはじめられた。7 そして,アシュドドの人々はそのようになったのを見て,こう言った。「イスラエルの神の箱を我々のもとにとどまらせるな。その手が我々と我々の神ダゴンに対して厳しく臨んでいるからだ」。8 そこで彼らは人をやり,フィリスティア人のすべての枢軸領主を自分たちのところに集めて言った,「イスラエルの神の箱をどうしたものか」。ついに彼らは,「ガトの方にイスラエルの神の箱を回したらよかろう」と言った。こうして彼らはイスラエルの神の箱をそこへ回した。

9 そして,彼らがそれをそこへ回した後,エホバの手は非常な大混乱をもってその都市に臨むようになり,[神]はその都市の人々を,小なる者から大なる者まで打たれたので,彼らに痔が発生しはじめたのである。10 そこで彼らは[まことの]神の箱をエクロンに送った。すると,[まことの]神の箱がエクロンに着くや,エクロン人は叫んで言いだした,「彼らはイスラエルの神の箱をわたしのところに回してよこして,わたしとわたしの民とを死なせようとしているのだ!」11 そこで彼らは人をやり,フィリスティア人の枢軸領主をみな集めて言った,「イスラエルの神の箱を去らせ,それを元の場所に戻し,わたしとわたしの民とを死なせることのないようにしてもらいたい」。というのは,死の混乱が全市で起きていたからである。[まことの]神の手はそこに非常に重く臨み,12 死ななかった人々は打たれて痔になっていた。そして,助けを求めるその都市の叫びは天に上っていた。
ラベル:聖書 エホバ
posted by 舞姫 at 07:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 聖書 サムエル記 第一 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

聖書 サムエル記 第一 4章

聖書 サムエル記 第一 4章

4 こうして,サムエルの言葉は引き続き全イスラエルに及んだ。

次いでイスラエルは戦いでフィリスティア人に立ち向かうために出て行った。彼らはエベネゼルのそばに野営するようになった。フィリスティア人のほうはアフェクで陣営を敷いた。2 そして,フィリスティア人はイスラエルに立ち向かうため隊形を整えた。戦いはひどくなって,イスラエルはフィリスティア人の前に撃ち破られた。[フィリスティア人]は野の閉ざされた戦列で約四千人を討ち倒すことになった。3 民が陣営に戻って来たとき,イスラエルの年長者たちは言いだした,「なぜエホバは今日,フィリスティア人の前でわたしたちを撃ち破られたのだろう。シロからエホバの契約の箱をわたしたちのところに持って来よう。それがわたしたちの中に入って,わたしたちを敵のたなごころから救うためである」。4 そこで民はシロに人をやって,そこから,ケルブたちの上に座しておられる万軍のエホバの契約の箱を運んだ。そして,エリの二人の子は[まことの]神の契約の箱と共にそこにいた。すなわち,ホフニとピネハスであった。

5 さて,エホバの契約の箱が陣営に入るや,イスラエル人は皆どっと大歓声を上げたので,地はどよめくのであった。6 フィリスティア人もその歓声を聞いて,「ヘブライ人の陣営のこの大歓声はどういうことなのか」と言いだした。ついに彼らはエホバの箱が陣営に入ったことを知った。7 そしてフィリスティア人は恐れた。彼らは,「神が陣営に入った!」と言ったのである。それで彼らは言った,「我々は災いだ! このようなことはこれまで一度も起きたことがないからだ。8 我々は災いだ! だれが我々をこの威光のある神の手から救えよう。この方こそ,荒野で,あらゆる殺りくをもってエジプトを打つ者となった神だ。9 フィリスティア人よ,勇気を奮い,男らしくせよ。ヘブライ人がお前たちに仕えたように,お前たちが彼らに仕えることのないためだ。お前たちは男らしくして,戦わなければならない!」10 こうしてフィリスティア人は戦い,イスラエルは撃ち破られ,彼らは各々自分たちの天幕に逃げて行った。殺りくは非常に大きかったため,イスラエルのうち徒歩の者三万人が倒れた。11 そして神の箱も奪い取られ,エリの二人の子,ホフニとピネハスは死んだ。

12 そして,ひとりのベニヤミン人が戦列から走って来て,その日,シロに着いた。その衣は引き裂かれ,頭には泥をかぶっていた。13 彼が着いてみると,エリは道端の席に座って,見張っていた。その心は[まことの]神の箱のことでおののいていたからである。そして,その人が市内に入って報告したので,全市は叫びだした。14 そしてエリはその叫び声を聞いた。それで彼は言った,「この騒然とした音はどういうことなのか」。そして,その人は入ってエリに報告しようと急いだ。15 (さて,エリは九十八歳で,その目はこわばっていたため,見ることができなかった。)16 それから,その人はエリに言った,「私は戦列から来た者です。私は―今日,戦列から逃れて来たのです」。そこで彼は,「我が子よ,状況はどうなったのか」と言った。17 そこで,知らせを持って来たその人は答えて言った,「イスラエルはフィリスティア人の前から逃げ,また民の間には大敗北が生じました。それにまた,あなたの二人のご子息―ホフニとピネハス―も死に,[まことの]神の契約の箱まで奪い取られてしまいました」。

18 そして,彼が[まことの]神の箱のことを述べたところ,[エリ]はその席から門のそばにあお向けに落ち,その首が折れて,死んだ。この人は年を取っていて,重かったからである。彼は,四十年間イスラエルを裁いた。19 また,彼の嫁,ピネハスの妻は身ごもっていて出産が近かったが,[まことの]神の箱が奪い取られ,しゅうとと夫が死んだという報告を聞いた。すると彼女は身をかがめ,出産しはじめた。突然,陣痛が臨んだからである。20 そして,彼女が死にかけていた時,その傍らに立っていた女たちが話しだした,「恐れてはなりません。男の子をあなたは産んだのですから」。ところが彼女は答えず,その[言葉]に心を留めなかった。21 ただ彼女はその子をイカボドと呼んで,「栄光はイスラエルを追われて去りました」と言ったが,[これは][まことの]神の箱が奪い取られたことと,そのしゅうとと夫のことを指したのである。22 それで彼女は言った,「栄光はイスラエルを追われて去りました。[まことの]神の箱が奪い取られてしまったからです」。
ラベル:聖書 エホバ
posted by 舞姫 at 07:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 聖書 サムエル記 第一 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

聖書 サムエル記 第一 3章

聖書 サムエル記 第一 3章

3 その間ずっと,少年サムエルはエリの前でエホバに奉仕していた。そのころ,エホバからの言葉はまれで,幻はひとつも広められていなかった。

2 さて,その日,エリは自分の場所で寝ていたのであった。その目はかすむようになり,彼は見ることができなかった。3 ときに,神のともしびはまだ消されておらず,サムエルは,神の箱のあるエホバの神殿で寝ていた。4 すると,エホバはサムエルを呼ばれた。そこで彼は,「はい,ここにおります」と言った。5 そして彼はエリのもとに走って行って,こう言った,「はい,ここにおります。私をお呼びになりましたので」。しかし[エリ]は,「わたしは呼びはしない。帰って寝なさい」と言った。それで,彼は行って寝た。6 するとエホバはさらにもう一度,「サムエル!」と呼ばれた。そこでサムエルは起きて,エリのもとに行き,「はい,ここにおります。確かに私をお呼びになりましたので」と言った。しかし[エリ]は言った,「我が子よ,わたしは呼びはしない。帰って寝なさい」。7 (サムエルについていえば,まだエホバを知ってはおらず,エホバの言葉もまだ彼に啓示されるようになってはいなかった。)8 それでエホバは三度目にもう一度,「サムエル!」と呼ばれた。そこで彼は起きて,エリのもとへ行き,「はい,ここにおります。私をお呼びになったに違いありませんので」と言った。

こうしてエリは,エホバがこの少年を呼んでおられることを悟るようになった。9 そこでエリはサムエルに言った,「行って,寝なさい。もしもお前をお呼びになったなら,お前は必ず,『エホバよ,お話しください。僕は聴いておりますから』と言うようにしなさい」。そこでサムエルは行って,自分の場所で寝た。

10 それからエホバが来て立ち,先の時のように,「サムエル,サムエル!」と呼ばれた。そこでサムエルは,「お話しください。僕は聴いておりますから」と言った。11 エホバはさらにサムエルに言われた,「見よ,わたしはイスラエルで,だれでもそれについて聞くなら,両耳が鳴るような,ある事をしようとしている。12 その日,わたしは,エリの家に関して言っておいたすべてのことを,初めから終わりまで彼に対して果たす。13 それで,お前は,わたしが彼の知っているとがのために,定めのない時までもその家を裁こうとしていることを彼に告げなければならない。その息子たちが神の上に災いを呼び求めているのに,彼はこれを叱らなかったからである。14 そして,そのような訳で,わたしはエリの家に対して,エリの家のとがは犠牲によっても,捧げ物によっても定めのない時までも処罰を免れることはないと誓ったのである」。

15 そしてサムエルは朝までずっと寝ていた。それから彼はエホバの家の戸を開けた。けれども,サムエルはその現われについてエリに告げるのを恐れた。16 しかしエリはサムエルを呼んで言った,「我が子,サムエル!」 そこで彼は,「はい,ここにおります」と言った。17 [エリ]はさらに言った,「お前にお話しになった言葉はどんなことだったのか。どうか,わたしに隠さないでくれ。もしもお前にお話しになったすべての言葉のうち一言でもわたしに隠すなら,神がお前にそのようになさり,重ねてそのようになさるように」。18 それでサムエルはすべての言葉を彼に告げ,何も彼に隠さなかった。そこで彼は言った,「それはエホバだ。その目に善いことを行なわれますように」。

19 そしてサムエルは成長してゆき,エホバも彼と共におられ,そのすべての言葉を一つも地に落ちさせなかった。20 そして,全イスラエルはダンからベエル・シェバまで,サムエルがエホバの預言者の立場に就くよう認められた者であることを知るようになった。21 そこでエホバは再びシロで現われた。それはエホバが,エホバの言葉によってシロでご自身をサムエルに現わされたからである。
ラベル:聖書 エホバ
posted by 舞姫 at 07:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 聖書 サムエル記 第一 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

聖書 サムエル記 第一 2章

聖書 サムエル記 第一 2章

2 さらにハンナは祈って言った,
「わたしの心は確かにエホバによって歓喜し,
わたしの角はエホバによってまさしく高められます。
わたしの口は敵に向かって開かれています。
わたしはあなたからの救いを確かに歓ぶからです。

 2 エホバのように聖なる方はいません。あなたのほかにはいないからです。
わたしたちの神のような岩はありません。

 3 あなた方は余りごう慢に多くを語ってはなりません。
慎みのないことを何もあなた方の口から出すことがありませんように。
まことにエホバは知識の神であられ,
この方によってもろもろの行ないは正しく評価されるからです。

 4 弓を持つ力ある人々は恐怖で満たされますが,
つまずいている者はまさしく活力を帯びます。

 5 満ち足りた人々はパンのために雇われなければなりませんが,
飢えた人々は実際[飢えることが]なくなります。
うまずめさえ七人も産みましたが,
子らのたくさんいる女はしおれてしまいました。

 6 エホバは殺す方,また命を保たせる方,
シェオルに下らせる方で,また上らせます。

 7 エホバは貧しくさせる方,富ませる方,
卑しめる方,また高める方,
 8 立場の低い者を塵から起こす方です。
灰溜めから貧しい者を引き上げて,
高貴な者と共に座らせ,栄光の座を所有物として彼らに与えます。
地の支えはエホバのもので,
[神]はその上に産出的な地を置かれるからです。

 9 その忠節な者たちの足を[神]は守られます。
邪悪な者たちは,闇の中で沈黙させられます。
人は勝っていることを力によって示すのではないからです。

10 エホバについていえば,この方と争う者はおびえます。
彼らに向かって[神]は天で雷鳴をとどろかせます。
エホバが地の果てを裁かれます。
その王に力を与え,
その油そそがれた者の角を高めるために」。

11 それから,エルカナはラマへ,自分の家へ行った。その子は,祭司エリの前でエホバの奉仕者となった。

12 さて,エリの息子たちはどうしようもない者たちであった。彼らはエホバを認めなかった。13 民からの祭司の正当な権利についていえば,だれかが犠牲をささげているときはいつも,丁度肉が煮えているときに,祭司の従者が三つ又の肉刺しを手にしてやって来て,14 [それを]鉢や,二つの取っ手のある料理なべや,大釜や,一つの取っ手のある料理なべに突き入れた。肉刺しで引き上げたものは何でも,祭司が自分のために取っていた。彼らはシロで,そこに来るすべてのイスラエル人にこのようにするのであった。15 また,人々が脂肪をささげて煙を立ち上らせないうちに,祭司の従者がやって来て,犠牲をささげる人に言った,「祭司のために焼く肉をぜひ渡しなさい。[祭司]があなたから,煮た肉ではなく,生のを受け取るためだ」。16 その人が,「まず最初に彼らが必ず脂肪をささげて煙を立ち上らせるようにしてください。それから,何でもあなたの魂の渇望するものをご自分のためにお取りなさい」と言うと,実際,[従者]はこう言った。「いや,今それを渡すべきだ。でなければ,わたしはそれを必ず力ずくで取る!」17 こうして,その従者たちの罪はエホバの前に非常に大きくなった。それらの人はエホバへの捧げ物を不敬な仕方で扱ったからである。

18 ときに,サムエルは,少年として,亜麻布のエフォドをまとい,エホバの前で奉仕していた。19 また,その母は彼のために小さなそでなしの上着を作っては,年ごとの犠牲をささげに夫と共に上るとき,年ごとにそれを持って来た。20 そして,エリはエルカナとその妻を祝福して言った,「エホバに貸された,貸されたものの代わりに,エホバがこの妻からあなたに子を立ててくださるように」。そして彼らは自分たちの場所へ行った。21 こうして,エホバがハンナに注意を向けられたので,彼女はさらに身ごもって,三人の息子と二人の娘を産んだ。そして,少年サムエルはエホバのみもとで成長していった。

22 ときに,エリは非常に年を取っていた。彼は自分の息子たちがイスラエル全体にしていたすべてのこと,また彼らが会見の天幕の入口で仕えていた女たちと寝ていたことについても聞いていた。23 それで,彼らにこう言っていた。「なぜそのような事をしているのだ。わたしがこのすべての民からお前たちについて聞いている事は悪いことなのだ。24 いや,息子たち,わたしが聞き,エホバの民が言いふらしているうわさは良くないからだ。25 もしも人が人に対して罪をおかすなら,神が人のために仲裁されるが,もしもエホバに対して人が罪をおかすなら,その人のためにだれか祈る者がいるだろうか」。ところが,彼らはその父の声に聴き従おうとはしなかった。今やエホバが彼らを死なせることを喜ばれたからである。26 その間ずっと,少年サムエルはますます大きくなり,エホバの見地からも,人々の[見地]からもますます好まれるようになった。

27 次いで神の人がエリのもとにやって来て,こう言った。「エホバはこのように言われた。『あなたの父祖の家がエジプトでファラオの家の奴隷であったとき,わたしは実際,自らを彼らに現わしたではないか。28 そして,わたしのためにイスラエルのすべての部族のうちから彼を選ぶことがなされた。祭司を務め,犠牲の煙を立ち上らせるために,わたしの祭壇に上り,わたしの前でエフォドを着けるためであった。それは,わたしがイスラエルの子らの火による捧げ物すべてをあなたの父祖の家に与えるためであった。29 なぜ,あなた方は,わたしが[わたしの]住まい[で]命じた,わたしの犠牲とわたしの捧げ物とをけり,あなたはわたしの民イスラエルのすべての捧げ物のうちの最良のもので自分たちを肥やして,わたしよりも自分の子らを尊んでいるのか。

30 「『それゆえに,イスラエルの神エホバはお告げになる,「わたしは確かに,あなたの家とあなたの父祖の家とは,定めのない時までもわたしの前を歩むと言った」。しかし今やと,エホバはお告げになる,「それはわたしには考えられないことである。わたしを敬う者たちをわたしは尊び,わたしを侮る者たちは取るに足りない者となるからだ」。31 見よ,わたしがあなたの腕と,あなたの父祖の家の腕とを必ず切り落とす日が来るので,あなたの家には年老いた者がいなくなる。32 あなたはイスラエルに行なわれるすべての善いことのうちに,[わたしの]住みか[で],実際,敵対者を見ることになり,あなたの家には年老いた者が絶えていなくなる。33 それにしても,わたしの祭壇の傍らからわたしが断ち滅ぼさない者があなたの者のうちにひとりいて,あなたの目を衰えさせ,あなたの魂をやつれ果てさせるが,あなたの家の大多数の者はみな人々の剣によって死ぬであろう。34 そして,これがあなたの二人の息子,ホフニとピネハスに臨む,あなたのためのしるしである。すなわち,一日のうちに彼ら二人は死ぬ。35 そして,わたしはひとりの忠実な祭司をわたしのために必ず起こす。わたしの心とわたしの魂のうちにあることとにしたがって彼は事を行なうであろう。わたしは永続する家を彼のために必ず建て,彼は常にわたしの油そそがれた者の前を必ず歩む。36 そして,あなたの家に残っている者はだれでも,金の支払いと丸いパン一個とを[求めて]彼のところに来て身をかがめ,「どうか,わたしを祭司の職の一つに就け,一切れのパンを食べさせてください」と,必ず言うようになるのである』」。
ラベル:聖書 エホバ
posted by 舞姫 at 07:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 聖書 サムエル記 第一 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

聖書 サムエル記 第一 1章

聖書 サムエル記 第一 1章

または,ギリシャ語セプトゥアギンタによれば,列王記 第一

1 さて,エフライムの山地のラマタイム・ツォフィムの出のある人がいた。その名をエルカナといい,エロハムの子で,[順次さかのぼって]エリフの子,トフの子,ツフの子,エフライム人であった。2 そして彼には二人の妻がおり,その一人の名をハンナ,もう一人の名をペニンナといった。そして,ペニンナには子供がいたが,ハンナには子供がいなかった。3 そして,その人はシロで万軍のエホバを伏し拝み,犠牲をささげるため,年ごとにその都市から上って行った。そして,そこではエリの二人の息子,ホフニとピネハスがエホバの祭司であった。

4 ときに,エルカナが犠牲をささげる日となり,彼は妻ペニンナとそのすべての息子や娘たちに[多くの]受け分を与えた。5 しかし,ハンナにはただ一つの受け分を与えた。それでも,彼はハンナを愛していたが,エホバは,彼女の胎をふさいでおられた。6 それで,彼女と張り合う妻も,エホバがその胎をふさがれたことで,当惑させようとして彼女をひどく悩ませた。7 そして彼女は,エホバの家に上って行く度に,年ごとにそのようにした。彼女がそのように悩ませたので,[ハンナ]は泣いて,食事をしようとしなかった。8 そこで夫エルカナは言った,「ハンナ,なぜ泣くのか。なぜ食事をしないのか。どうしてあなたの心は痛むのか。わたしはあなたにとって十人の息子よりも勝っているではないか」。

9 それから,彼らがシロで食べて,飲んだ後,ハンナは立ち上がった。そのとき,祭司エリはエホバの神殿の戸柱の傍らの席に座っていた。10 そして彼女は魂が苦しんでいたので,エホバに祈ってひどく泣きだした。11 そこで,彼女は誓約をして言った,「万軍のエホバよ,もしあなたがこの奴隷女の苦悩を必ずご覧になり,実際に私を覚えてくださり,この奴隷女をお忘れにならず,実際にこの奴隷女に男の子をお授けくださいますなら,私はその子をその一生の間エホバにおささげ致します。決してかみそりをその頭に当てることはありません」。

12 そして,彼女がエホバの前で長く祈っていたが,その間エリは彼女の口元を見守っていた。13 ハンナのほうは,その心の中で語っていたので,ただその唇が震えているだけで,その声は聞こえなかった。しかしエリは彼女が酔っているのだと思った。14 それでエリは彼女に言った,「いつまで酔っているのか。ぶどう酒[の酔い]を去らせなさい」。15 そこでハンナは答えて言った,「いいえ,我が主よ,私は,霊のひどく苦しめられている女でございます。ぶどう酒や酔わせる酒を飲んではおりません。ただ,私はエホバの前に魂を注ぎ出しております。16 この奴隷女をどうしようもない女のようにしないでください。気遣いと悩みのおびただしさのために,今まで話していたのでございますから」。17 そこでエリは答えて言った,「安心して行きなさい。イスラエルの神が,あなたの願い求めたその請願をかなえてくださるように」。18 それに対して彼女は言った,「このはしためがあなたの目に恵みを得ますように」。それからこの女は去って行って,食事をした。その顔はもはや自分のことを気遣っているようではなかった。

19 それから彼らは朝早く起きて,エホバの前で伏し拝み,その後,ラマにある自分たちの家へ帰って行った。さて,エルカナはその妻ハンナと交わりを持った。エホバは彼女のことを思い起こされるようになった。20 それで,年が巡って来たころ,ハンナは身ごもって男の子を出産し,その名をサムエルと呼んだのである。それは彼女が,「わたしはエホバにこの子を願い求めておりました」と言ったからである。

21 やがて夫のエルカナはその家の者すべてと共に,年ごとの犠牲と誓約の捧げ物とをエホバにささげるために上って行った。22 一方ハンナは,上って行かなかった。彼女は夫に,「この子が乳離れしましたらすぐ,私はこの子を連れて行き,この子はエホバの前に出,定めのない時までもそこに住まなければならないのです」と言ったからである。23 そこで夫エルカナは彼女に言った,「あなたの目に善いことをしなさい。その子を乳離れさせるまで家にとどまっていなさい。ただ,エホバがその言葉を果たされますように」。こうしてこの女は家にとどまり,乳離れさせるまでその子に乳を飲ませた。

24 そこで,その子を乳離れさせるとすぐ,彼女は三歳の雄牛一頭,麦粉一エファ,ぶどう酒の入った大きなつぼ一つを携え,その子を連れて上り,シロにあるエホバの家に入って行った。そして,その子は彼女と共にいた。25 それから彼らはその雄牛をほふり,その子をエリのもとに連れて行った。26 そこで彼女は言った,「恐れ入りますが,我が主よ! あなたの魂の命にかけて,我が主よ,私はここであなたのもとに立ち,エホバに祈った女でございます。27 私はこの子のことで,私の願い求めた請願をエホバにかなえて頂きたいと祈りました。28 それで私もまた,この子をエホバにお貸し致しました。この子はまさしくその一生の間,エホバに求められた者なのです」。

こうして彼はそこでエホバに身をかがめた。
ラベル:聖書 エホバ
posted by 舞姫 at 06:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 聖書 サムエル記 第一 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。