2007年06月02日

聖書 創世記 50章

聖書 創世記 50章

50 そのときヨセフは父の顔を抱いて泣きぬれ,また彼に口づけするのであった。2 その後ヨセフは自分の僕たち,医者たちに命じて父の[遺体の]香詰め保存を行なわせた。それで医者たちはイスラエルに香詰め保存処置を施し,3 彼のために満四十日をかけた。香詰め保存のためにこれだけの日数をかける習わしなのである。そしてエジプト人は彼のために七十日のあいだ涙を流した。

4 ついに彼のために泣く期日が過ぎると,ヨセフはファラオの家の者たちに話してこう言った。「もし今わたしがあなた方の目に恵みを得ていましたら,どうかファラオの聞くところでこう話してください。5 『父はわたしに誓わせてこう申しました。「見よ,わたしは死のうとしている。わたしがカナンの地で自分のために掘り抜いたわたしの埋葬所,そこにわたしを葬るように」。それで今,どうか上って行ってわたしの父を葬らせてください。その後わたしは戻ってまいります』と」。6 それに対してファラオは言った,「上って行って,あなたの父があなたに誓わせたとおりに葬ってきなさい」。

7 それでヨセフは父を葬るために上って行ったが,ファラオのすべての僕,その家の年長者とエジプトの地のすべての年長者たち,8 またヨセフの家のすべての者,およびその兄弟たちと父の家の者たちも共に上って行った。彼らの小さな子供たちおよび羊の群れと牛の群れだけはゴシェンの地に残した。9 また,幾台もの兵車や騎手たちも共に上って行ったため,その宿営は非常に大勢になった。10 こうして一行はアタドの脱穀場に来た。それはヨルダン地方にあり,そこで彼らは非常に大きく激しいどうこくの叫びを上げた。また彼は父のために七日のあいだ喪の儀式を行なった。11 するとその地の住民のカナン人がアタドの脱穀場におけるその喪の儀式を見て,「これはエジプト人のための盛大な喪だ」と叫んだ。そのためそこの名はアベル・ミツライムと呼ばれた。それはヨルダン地方にある。

12 そしてその子らは,彼のためにその命じたとおりにしていった。13 つまり,子らは彼をカナンの地に運び,マクペラの畑地,すなわち埋葬地として所有するためアブラハムがヒッタイト人エフロンから買い取った,マムレの前にある畑地の洞くつにこれを葬った。14 その後,その父を葬り終えてから,ヨセフ,すなわち彼とその兄弟たちまた彼の父を葬るため共に上ったすべての者はエジプトに帰った。

15 ヨセフの兄弟たちは,父が死んだのを見てこう言うようになった。「ヨセフはわたしたちに敵がい心を抱いているかもしれない。わたしたちが行なったすべての悪事に対してきっと仕返しをするだろう」。16 それで彼らはヨセフへの命令をこのような言葉で述べた。「あなたの父は死ぬ前に命じてこう言いました。17 『あなた方はヨセフにこう伝えるように。「わたしは切にお願いする。兄弟たちの違背とあなたに悪事を行なったその罪とをどうか赦してやってくれるように」』と。ですから今,あなたの父の神の僕たちの違背をどうかお赦しください」。それで,彼らが[このように]言ってきたとき,ヨセフは涙を流すのであった。18 そのあと兄弟たちもやって来て彼の前にひれ伏し,こう言った。「ご覧ください,わたしたちはあなたに対して奴隷のような者です」。19 そのときヨセフは彼らに言った,「恐れたりしないでください。わたしが神の地位にでもいるのでしょうか。20 あなた方としてはわたしに対して悪事を思い図りました。神はそれを良い事のために図られたのです。それは,今日見るとおり多くの民を生き長らえさせるためでした。21 ですから今,恐れたりしないでください。わたし自身,皆さんと皆さんの小さな子供たちに食物を供給してゆきます」。こうして彼らを慰め,彼らに話して安心させた。

22 そしてヨセフ,すなわち彼とその父の家とは引き続きエジプトに住んだ。ヨセフは百十年生きた。23 そしてヨセフはエフライムの三代目の子らを見,またマナセの子マキルの子らを[見た]。それらはヨセフのひざに生まれたのである。24 ついにヨセフは兄弟たちに言った,「わたしは死のうとしています。しかし神は必ずあなた方に注意を向け,この地からきっと携え出して,アブラハム,イサク,ヤコブに誓われた地に至らせてくださるでしょう」。25 それでヨセフはイスラエルの子らに誓わせてこう言った。「神は必ずあなた方に注意を向けてくださいます。ですからあなた方はぜひともわたしの骨をここから運び上るようにしてください」。26 その後ヨセフは百十歳で死んだ。人々は彼の[遺体の]香詰め保存を行なわせた。彼はエジプトで棺に入れられた。
posted by 舞姫 at 18:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 聖書 創世記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

聖書 創世記 49章

聖書 創世記 49章

49 後にヤコブは自分の息子たちを呼んでこう言った。「みな集まれ。末の日にあなた方に起きる事柄をわたしが話して聞かせるために。2 ヤコブの子らよ,集い来て聴け。そうだ,父イスラエル[の言葉]を聴くように。

3 「ルベン,あなたはわたしの長子,わたしの精力,わたしの生殖力の始め,威厳の卓越し,力の卓越した者。4 [だが,]大水のような奔放のゆえに,あなたは卓越してはいない。あなたは父の寝床に上ったからだ。その時あなたはわたしの寝台を汚した。そこに上ったのだ。

5 「シメオンとレビは兄弟である。その殺りくの武具は暴虐の器。6 わたしの魂よ,彼らの親密な集いに加わるな。わたしの性向よ,彼らの会衆に連なるな。彼らはその怒りのままに人を殺し,ほしいままに雄牛のひざ腱を切ったからだ。7 その怒りは残虐のゆえに,その激こうは過酷な行動のゆえにのろわれよ。わたしは彼らをヤコブの中に分け,イスラエルの中に散らそう。

8 「ユダよ,兄弟たちはあなたをたたえる。あなたの手は敵のうなじにある。あなたの父の子らはあなたの前に平伏する。9 ユダはライオンの子。我が子よ,あなたは必ず獲物のもとから上って行く。ライオンのように彼は身をかがめ,身を伸ばした。ライオンのように,だれがあえてこれを起こそうか。10 笏はユダから離れず,司令者の杖もその足の間から[離れる]ことなく,シロが来るときにまで及ぶ。そして,もろもろの民の従順は彼のものとなる。11 彼は自分の成熟したろばをぶどうの木に,雌ろばの子をえり抜きのぶどうの木につなぎ,自分の衣服をぶどう酒で,その衣をぶどうの血で必ず洗う。12 その目はぶどう酒によって濃く赤らみ,その歯の白いことは乳による。

13 「ゼブルンは海辺に住み,船の停泊する岸辺に来る。その遠い側はシドンに向く。

14 「イッサカルは骨強きろば,二つの鞍袋の間でうずくまる。15 また彼は,その休み所が良く,その地が快いのを見る。彼は肩をかがめて重荷を負い,奴隷のような強制労働にも服する。

16 「ダンはイスラエルの一部族として自分の民を裁く。17 ダンは道辺の蛇,路傍のつのへびとなれ。これは馬のきびすをかんで乗り手を後ろへ落とす。18 エホバよ,わたしはまことにあなたからの救いを待ち望む。

19 「ガドは,略奪隊がこれを襲う。しかし,彼はその最後部に襲いかかる。

20 「アシェルから出るそのパンは肥えており,彼は王の美味を出す。

21 「ナフタリはすらりとした雌鹿。優美な言葉を出してゆく。

22 「実を結ぶ木の横枝,ヨセフは泉のほとりにあって実を結ぶ木の横枝だ。それはへいを越えて枝を出す。23 だが,弓を射る者たちがしきりに彼を悩ましてねらい撃ち,彼に対して敵がい心を抱きつづけた。24 それでも彼の弓はとこしなえの場所にとどまり,その手の力はしなやかであった。ヤコブの強力な者の手から,そのもとから,イスラエルの石なる牧者が出る。25 それはあなたの父の神から出る者で,あなたを助ける。彼は全能者と共にいる。そして,上なる天の祝福,下に横たわる水の深みの祝福,乳房と胎の祝福をもってあなたを祝福する。26 あなたの父の祝福はまさにとこしえの山の祝福に勝り,定めなく保つ丘の装飾に[勝る]。それはヨセフの頭に,そうだ,兄弟たちの中からより出された者の頭の頂にとどまる。

27 「ベニヤミンはおおかみのごとくしきりにかき裂く。朝には捕らえた獲物を食い,夕べには分捕り物を分かつ」。

28 このすべてがイスラエルの十二部族であり,これはその父が彼らを祝福したさいに話した事柄である。彼は自分が与える祝福にしたがってそのひとりひとりを祝福した。

29 その後[ヤコブ]は彼らに命じてこう言った。「わたしは自分の民のもとに集められようとしている。わたしを,ヒッタイト人エフロンの畑地にある洞くつに父たちと一緒に葬ってほしい。30 カナンの地のマムレの前にあるマクペラの畑地の洞くつに。その畑地は,埋葬地として所有するためアブラハムがヒッタイト人エフロンから買い取ったものだ。31 そこにはアブラハムとその妻サラが葬られた。そこにはイサクとその妻リベカも葬られた。そしてわたしはそこにレアを葬った。32 買い取った畑地とそこにある洞くつはヘトの子らから得たものだ」。

33 こうしてヤコブはその子らに命じ終えた。そののち自分の足を寝いすの上にそろえ,息絶えて自分の民のもとに集められた。
ラベル:聖書 エホバ
posted by 舞姫 at 18:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 聖書 創世記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

聖書 創世記 47章

聖書 創世記 47章

47 それでヨセフは来て,ファラオに報告してこう言った。「わたしの父と兄弟たち,その羊の群れと牛の群れ,またその持つすべてのものがカナンの地からやって参りました。いま彼らはゴシェンの地におります」。2 そして自分の兄弟すべての中から五人を連れて行ってファラオの前に立たせることにした。

3 するとファラオは彼の兄弟たちに言った,「あなた方の職業は何か」。それで彼らはファラオに言った,「僕どもは,わたしどもも父祖たちも,羊を飼う者でございます」。4 そののち彼らはファラオに言った,「わたしどもはこの地に外国人として住むためにやって参りました。僕どもの持つ羊の群れのための牧草がないからでございます。カナンの地で飢きんは厳しいのです。ですから今,僕どもをどうかゴシェンの地に住まわせてくださいますように」。5 するとファラオはヨセフに言った,「あなたの父と兄弟たちがあなたのもとに来た。6 エジプトの地はあなたに任されている。あなたの父と兄弟たちをこの地の最良の所に住ませるがよい。ゴシェンの地に住ませ,その中に勇気のある人たちがいるのを知っていれば,ぜひその人たちを家畜の長に任命して,わたしのものをつかさどらせなさい」。

7 その後ヨセフは父ヤコブを連れて来てファラオに引き合わせた。それでヤコブはファラオに祝福を述べた。8 そのときファラオはヤコブに言った,「あなたの命の年の日数はどれほどか」。9 それでヤコブはファラオに言った,「私が外国人として住みました年の日数は百三十年でございます。私の命の年の日数はわずかであり,苦しみの多いものでございました。それは私の父たちが外国人として住みました日の,その命の年の日数にも達しておりません」。10 その後ヤコブはファラオに祝福を述べ,それからファラオの前を出た。

11 こうしてヨセフは自分の父と兄弟たちを住まわせ,ファラオの命じたとおり,エジプトの地,その地の最良の所,ラメセスの地に所有地を与えた。12 そしてヨセフは父と兄弟たちおよび父の全家のために,その幼い者たちの数に応じてずっとパンを供給しつづけた。

13 さて,全土にわたってパンがなかった。飢きんが非常に厳しかったからである。エジプトの地もカナンの地もその飢きんのために枯れ果てた。14 そしてヨセフは,人々の買う穀類と引き換えに,エジプトの地とカナンの地に見いだされるすべての金子を取り集めていった。ヨセフはその金子をファラオの家に納めるのであった。15 やがて,エジプトの地およびカナンの地の金子は使い果たされ,エジプト人は皆ヨセフのもとに来てこう言うようになった。「パンを与えてください! 金子が尽きたというだけで,どうしてわたしどもはあなたの前で死ななければいけないでしょうか」。16 そのときヨセフは言った,「金子が尽きたのであれば,あなた方の畜類を渡しなさい。そうすれば,その畜類と引き換えにパンを与えよう」。17 それで彼らは自分たちの畜類をヨセフのもとに引いて来るようになった。ヨセフは,馬,家畜の羊,家畜の牛やろばと引き換えに彼らにパンを与えてゆき,その年のあいだ彼らのすべての畜類と引き換えにパンをあてがっていった。

18 やがてその年も終わり,人々は次の年にも彼のもとにやって来てこう言うようになった。「我が主に隠すことは致しませんが,金子も家畜の蓄えも我が主に対して使い果たしてしまいました。我が主の前には,わたしどもの体と土地のほかは何も残っておりません。19 どうしてわたしどももわたしどもの土地もあなたの目の前で死に果てねばいけないでしょうか。パンと引き換えに,わたしどもとわたしどもの土地を買い取ってください。わたしどもは土地もろともファラオの奴隷となります。そして種も与えて,わたしどもが生き長らえて死なずに済むように,わたしどもの土地が荒廃することのないようにしてください」。20 それでヨセフはエジプト人のすべての土地をファラオのために買い取った。エジプト人が各々自分の畑を売ったためである。飢きんは彼らを強くとらえていたのである。こうして土地はファラオのものとなった。

21 民については,彼はこれを移して,エジプトの領地の端から端までそれぞれの都市の中に入らせた。22 ただし,祭司の土地は買い取らなかった。祭司のための支給分がファラオのもとから出ていて,彼らはファラオの与える支給分を食べたからである。このために彼らは自分たちの土地を売らなかった。23 それからヨセフは民に言った,「見よ,わたしは今日,あなた方とあなた方の土地をファラオのために買い取った。ここにあなた方の種がある。あなた方はこれを土地にまくように。24 その産物ができた時,あなた方は五分の一をファラオに納めねばならない。しかしあとの四つはあなた方のものとなって,畑にまく種となり,またあなた方,あなた方の家にいる者たち,幼い者たちの食べる食物となる」。25 そこで彼らは言った,「あなたはわたしどもの命を長らえさせてくださいました。我が主の目に恵みを得させていただけますように。わたしどもはファラオの奴隷となります」。26 それでヨセフは,エジプトの地所について,ファラオがその五分の一を持つということを今日までの定めとした。ただし,祭司は別で,その土地だけはファラオのものとならなかった。

27 そしてイスラエルは引き続きエジプトの地,ゴシェンの地に住んだ。彼らはそこに定住し,子を生んで非常に多くなった。28 こうしてヤコブはエジプトの地で十七年生き長らえた。それでヤコブの日数,その命の年は百四十七年となった。

29 イスラエルの死ぬ日が次第に近づいた。それで彼は息子ヨセフを呼んでこう言った。「もし今,あなたの目にわたしが恵みを得ているなら,どうか手をわたしの股の下に置いてほしい。そして,愛ある親切と信頼性とをぜひわたしに示してくれるように。(どうかわたしをエジプトには葬らないでほしい。)30 そして,わたしはぜひとも自分の父たちのもとに横たわらねばならない。あなたは必ずわたしをエジプトから運び出し,[父たち]の墓に葬るように」。そこで[ヨセフ]は言った,「私はお言葉のとおりに致します」。31 すると彼は言った,「誓っておくれ」。それで[ヨセフ]は誓った。それを見てイスラエルは寝いすの頭にもたれて平伏した。
posted by 舞姫 at 18:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 聖書 創世記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

聖書 創世記 48章

聖書 創世記 48章

48 こうした事があって後,ヨセフのもとにこう伝えられた。「ご覧ください,あなたの父上は弱ってこられました」。そこで彼は自分の二人の息子,マナセとエフライムを連れて行った。2 それでヤコブのもとにこう伝えられた。「さあ,あなたの子ヨセフが来ました」。するとイスラエルは力を奮い起こして寝いすの上に座った。3 そうしてヤコブはヨセフにこう言った。

「全能の神はカナンの地のルズでわたしに現われて,わたしを祝福してくださった。4 そしてわたしにこう言われた。『見よ,わたしはあなたが子を多く生むようにする。わたしはあなたを多くならせ,あなたをもろもろの民の会衆とならせ,この地を定めのない時に至る所有としてあなたの後の胤に与える』。5 そして今,わたしがあなたのもと,ここエジプトへ来る前にエジプトの地であなたに生まれた二人の息子,それもわたしのものだ。エフライムとマナセも,ルベンやシメオンと同じようにわたしのものとなる。6 けれども,これらの後にあなたがその父となる子はあなたのものだ。その兄弟たちの名と共にこのふたりもその相続分の中にとなえられるであろう。7 そしてわたしのことだが,パダンから進んで来たとき,ラケルはカナンの地において,わたしのかたわらで死んだ。それは,エフラトに来るにはまだかなりの地のへだたりがある,道の途中であった。それでわたしは彼女をそこに,エフラトつまりベツレヘムへの道の途中に葬った」。

8 それからイスラエルはヨセフの息子たちを見てこう言った。「この者たちはだれか」。9 それでヨセフは父に言った,「わたしの息子たち,神がここでわたしに与えてくださった者たちです」。すると彼は言った,「わたしが祝福できるように,その者たちをどうかわたしのところに連れて来ておくれ」。10 ところでイスラエルの目は老齢のために鈍くなっていた。彼はよく見ることができなかったのである。それですぐ近くに連れて行くと,彼はそれに口づけして,ふたりを抱きかかえた。11 次いでイスラエルはヨセフに言った,「わたしはあなたの顔を見られるとは思ってもいなかったのに,いま神はあなたの子供たちまで見させてくださった」。12 その後ヨセフはふたりを[父]のひざから離れさせ,地に顔を伏せて身をかがめた。

13 次いでヨセフはその二人を,エフライムのほうを自分の右手に取ってイスラエルの左にし,マナセを左手に取ってイスラエルの右にし,こうしてふたりを彼のすぐそばに近づかせた。14 ところがイスラエルは,エフライムのほうが年下であったのに右手を出してその頭に置き,左手のほうをマナセの頭に置いた。彼は,マナセが長子であったのに,あえてそのように手を置いたのである。15 そうして彼はヨセフを祝福してこう言った。

「わたしの父アブラハムとイサクがそのみ前を歩んだ[まことの]神,
今日この日まで,わたしが長らえてきたあいだ終始わたしを牧してくださった[まことの]神よ,
16 すべての災いからいつもわたしを立ち直らせてくれたみ使いよ,この子らを祝福されんことを。
そして,わたしの名,またわたしの父アブラハムとイサクの名が彼らに関してとなえられるように。
彼らは地のただ中で増し加わって多くなるように」。

17 ヨセフは父が右手をずっとエフライムの頭の上に置いているのを見て,それを快く思わず,父の手をつかんでエフライムの頭からマナセの頭に移そうとした。18 それでヨセフは父に言った,「そうではありません,父上。こちらが長子なのです。右手はこちらの頭に置いてください」。19 しかし父はそれをしきりに拒んで言った,「分かっている,我が子よ,わたしは分かっているのだ。彼も一つの民となり,また大いなる者となる。が,それでも,弟は彼より大いなる者となり,その子孫はもろもろの国民にたぐうものとなる」。20 そして彼はその日ふたりをさらに祝福してこう言った。

「あなたのゆえにイスラエルは繰り返し祝福を述べて言うように,
『神があなたをエフライムのように,マナセのようにされるように』と」。

こうして彼は終始エフライムをマナセの前にした。

21 その後イスラエルはヨセフに言った,「見よ,わたしは死のうとしている。しかし神はこれからも必ずあなた方と共にいてくださり,あなた方を父祖の土地に帰らせてくださるであろう。22 わたしは,あなたに対して兄弟たちより一肩多く[土地を]与える。それは,アモリ人の手からわたしが剣と弓によって得たものだ」。
posted by 舞姫 at 18:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 聖書 創世記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

聖書 創世記 46章

聖書 創世記 46章

46 そこでイスラエルおよび彼に属するすべての者は旅立ってベエル・シェバに来た。そして彼は自分の父イサクの神に犠牲をささげた。2 そのとき神は夜の幻の中でイスラエルに語りかけて,「ヤコブ,ヤコブよ」と言われた。それに対し彼は,「はい,私はここにおります」と言った。3 するとさらにこう言われた。「わたしは[まことの]神,あなたの父の神である。エジプトに下ることを恐れてはいけない。わたしはそこであなたを大いなる国民とするからである。4 わたし自らあなたと共にエジプトに下り,またわたし自ら必ずあなたを連れ上りもする。そして,ヨセフが手をあなたの目に置くであろう」。

5 その後ヤコブはベエル・シェバをたった。イスラエルの子らは,父ヤコブを運ぶようにとファラオのよこした車に彼を,そして幼い者や妻たちを乗せて運んで行った。6 さらに彼らは自分たちがカナンの地で増やした家畜や貨財も携えて行った。やがて彼ら,すなわちヤコブおよびそれと共にいたそのすべての子孫はエジプトに入った。7 彼は,自分の息子たち,息子の息子たち,[また]娘たちと息子の娘たち,すなわちそのすべての子孫を自分と共にエジプトに連れて来たのである。

8 さて,これがイスラエルの子らでエジプトに入った者たちの名である。すなわち,ヤコブとその子らで,ヤコブの長子はルベンであった。

9 そしてルベンの子はハノク,パル,ヘツロン,カルミであった。

10 またシメオンの子はエムエル,ヤミン,オハド,ヤキン,ツォハル,それにカナン人の女の子シャウルであった。

11 またレビの子は,ゲルション,コハト,メラリであった。

12 またユダの子は,エル,オナン,シェラ,ペレツ,ゼラハであった。しかしエルとオナンはカナンの地で死んだ。

そしてペレツの子はヘツロンとハムルであった。

13 またイッサカルの子はトラ,プワ,ヨブ,シムロンであった。

14 またゼブルンの子はセレド,エロン,ヤフレエルであった。

15 これらはレアの子で,彼女がパダン・アラムでヤコブに産んだ者たちであり,これと共にその娘ディナがいた。彼の息子と娘たちの魂,それは全部で三十三人であった。

16 そしてガドの子はツィフヨンとハギ,シュニとエツボン,エリとアロディとアルエリであった。

17 またアシェルの子はイムナ,イシュワ,イシュビ,ベリアであり,ほかに彼らの姉妹セラハがいた。

そしてベリアの子はヘベルとマルキエルであった。

18 これらはジルパ,すなわちラバンがその娘レアに与えた者の子であった。やがて彼女はこれらをヤコブに産んだのである。すなわち,その魂十六人。

19 ヤコブの妻ラケルの子はヨセフとベニヤミンであった。

20 そしてヨセフにはエジプトの地でマナセとエフライムが生まれた。これらは,オンの祭司ポティフェラの娘アセナトが彼に産んだ者である。

21 またベニヤミンの子はベラとベケルとアシュベル,ゲラとナアマン,エヒとロシュ,ムピムとフピムとアルデであった。

22 これらはラケルの子であり,ヤコブに生まれた者たちであった。その魂は全部で十四人であった。

23 そしてダンの子はフシムであった。

24 またナフタリの子はヤフツェエル,グニ,イエツェル,シレムであった。

25 これらはビルハ,すなわちラバンがその娘ラケルに与えた者の子であった。やがて彼女はこれらをヤコブに産んだのであり,その魂は全部で七人であった。

26 ヤコブのもとに来てエジプトに入った魂は,ヤコブの子らの妻を別として,すべて彼の上股から出た者たちであった。その魂は全部で六十六人であった。27 そしてヨセフの子,すなわちエジプトで彼に生まれた者たち,その魂は二人であった。ヤコブの家の魂でエジプトに入った者は全部で七十人であった。
28 そして彼は自分に先立ってユダをヨセフのもとに遣わし,自分に先立って知らせをゴシェンに伝えさせた。そののち一行はゴシェンの地に入った。29 そこでヨセフは自分の兵車を用意させ,ゴシェンで父イスラエルを迎えるために上って行った。[父]が現われると,彼はすぐにその首を抱き,幾度もその首を抱いて涙を流すのであった。30 最後にイスラエルはヨセフに言った,「今はもうわたしは死んでもよい。お前がまだ生きていて,こうしてお前の顔を見たのだから」。

31 それからヨセフは自分の兄弟たち,また父の家の者たちに言った,「わたしは上って行って,ファラオに報告してこう言いましょう。『カナンの地にいたわたしの兄弟と父の家の者たちがわたしのもとに参りました。32 そして,この人たちは羊飼いです。畜類を飼育する者となったのです。その羊の群れ,牛の群れ,またその持つすべてのものをこちらに携えてまいりました』。33 そして,きっとこうなるのですが,ファラオが呼んで,『あなた方の職業は何か』と言ったなら,34 ぜひとも,『僕どもは,わたしどもも父祖たちも,若い時以来ずっとこれまで畜類を飼育する者となってまいりました』と言ってください。これはあなた方がゴシェンの地に住むようにするためです。羊を飼う者はすべてエジプトにとって忌むべきものとされているからです」。
ラベル:聖書 エホバ
posted by 舞姫 at 18:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 聖書 創世記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

聖書 創世記 45章

聖書 創世記 45章

45 ここにおいてヨセフはそばに立つすべての者の前でもはや自分を制することができなかった。それで彼は叫んで言った,「皆の者をわたしのところから去らせよ!」 それで,ヨセフが自分のことを兄弟たちに知らせたとき,ほかにだれも彼のもとに立っている者はいなかった。

2 そして彼は声を上げて泣きはじめた。そのためエジプト人はそれを聞き,ファラオの家もそれを聞いた。3 ついにヨセフは自分の兄弟たちに言った,「わたしはヨセフです。父上はまだ生きておられるでしょうか」。しかし,兄弟たちはこれに全く答えることができなかった。彼のために思いを乱されていたためである。4 それでヨセフは兄弟たちに言った,「どうぞわたしのそばに来てください」。そこで彼らはすぐ近くに寄った。

すると彼は言った,「わたしは皆さんの兄弟ヨセフ,あなた方がエジプトに売った者です。5 しかし今,わたしをここに売ったことで悪く思ったり,自分のことを怒ったりはしないでください。命を長らえさせるために神がわたしを皆さんに先立って遣わされたのですから。6 今は地のただ中における飢きんの二年目ですが,耕し時も収穫もない年がまだ五年もあるのです。7 ですから,あなた方のために残りの者を地に置き,大きな逃れ道を設けてあなた方を生き長らえさせるために,神はわたしを先に遣わされたのです。8 ですから今,わたしをここによこしたのはあなた方ではなく,[まことの]神なのです。それは,わたしを立ててファラオの父,その全家の主とならせ,エジプトの全土を支配する者とならせるためだったのです。

9 「急いで父上のもとに上って行ってください。そしてぜひこう言うのです。『あなたの子ヨセフがこのように言いました。「神はわたしを立てて全エジプトの主とされました。わたしのところに下っていらしてください。遅れることのありませんように。10 そして,ぜひともゴシェンの地にお住みください。ずっとわたしの近くにいらしてください。あなたも,あなたの息子たちも,息子たちの子らも,また羊の群れ,牛の群れ,そしてあなたの持たれるすべての物も。11 そうしたらわたしはそこであなたに食物を供給いたします。まだ五年も飢きんがあるからです。あなたとあなたの家,またあなたの持たれるすべての物が乏しくならないようにするのです」』。12 そして,ご覧なさい,皆さんの目もわたしの弟ベニヤミンの目も見ているとおり,わたしのこの口があなた方に話しているのです。13 ですからあなた方は,エジプトにおけるわたしのすべての栄光と,あなた方の見たすべてのことについてぜひ父上に話してください。急いで行って,ぜひ父上をここに連れて来てください」。

14 そののち彼は弟ベニヤミンの首を抱いて泣き,ベニヤミンも彼の首を抱いて泣いた。15 それから彼は兄弟たちすべてに口づけし,彼らを抱いて泣いた。そののち兄弟たちは彼と語り合った。

16 さて,「ヨセフの兄弟たちが来た!」という知らせがファラオの家に伝えられた。そして,それはファラオおよびその僕たちの目が良しとするところとなった。17 そこでファラオはヨセフに言った,「あなたの兄弟たちにこう言うように。『このようにしなさい。すなわち,あなた方の駄獣に荷を積み,行ってカナンの地に入り,18 あなた方の父と家の者たちを連れてわたしのところへ来なさい。そうしたらわたしはエジプトの地の良いものをあなた方に与えよう。そしてこの地の肥えたものを食べなさい』。19 そしてあなたはこう命じられている。『このようにしなさい。すなわち,あなた方のため,あなた方の幼い者や妻たちのためにエジプトの地から車を持って行きなさい。その一つにぜひともあなた方の父を乗せてここへ来るように。20 そして,あなた方の目は自分たちの持つ備品を惜しむことのないように。エジプト全土の良いものがあなた方のものだからである』」。

21 それでイスラエルの子らはそのとおりに行ない,ヨセフはファラオの命令どおり彼らに車を与え,また道中の食糧を与えた。22 彼は各人それぞれにマントの着替えを与え,ベニヤミンに対しては銀三百枚とマントの着替え五着を与えた。23 また,自分の父には次のものを送った。すなわち,エジプトの良い品々を担ったろば十頭,父のため,その道中のための穀物とパンと食べ物を担った雌ろば十頭。24 こうして彼は自分の兄弟たちを送り出し,一行は出かけて行くことになった。しかし[ヨセフ]は彼らにこう言った。「途中で互いにいきり立ったりしないでください」。

25 それで彼らはエジプトから上って行き,ついにカナンの地に,その父ヤコブのところに着いた。26 そして彼に報告してこう言った。「ヨセフはまだ生きています! しかも,エジプト全土を支配する者となっているのです」。しかし,彼の心は無感覚になっていた。彼ら[のことば]を信じなかったのである。27 彼らがヨセフの述べたすべての言葉を話していき,また彼を運ぶためにヨセフがよこした車を見るに及んで,その父ヤコブの霊は元気づいてくるのであった。28 その後イスラエルは叫んで言った,「これで十分だ。我が子ヨセフはまだ生きていたのだ。ああ,わたしは死ぬ前に行ってあの[子]に会わせてもらおう」。
ラベル:聖書 エホバ
posted by 舞姫 at 15:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 聖書 創世記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

聖書 創世記 44章

聖書 創世記 44章

44 後に彼は自分の家をつかさどる者に命じて言った,「あの人々の袋にその運べるかぎりの食物を満たし,各人の金子をその袋の口に入れておきなさい。2 だが,わたしの杯,銀の杯を,末の者の袋の口に,その者の穀類の代金と一緒に必ず入れておくように」。それで彼はヨセフの語ったその言葉のとおりに行なった。

3 朝,明るくなってから,人々はそのろばと共に送り出された。4 一行はその都市を出た。彼らがまだ遠くまで行かないうちに,ヨセフは自分の家をつかさどる者に言った,「立て! あの人々の跡を追え。必ず追いついて,こう言うのだ。『どうしてお前たちは善に対して悪で報いたのか。5 それは,わたしの主人が飲むのに用い,それによって巧みに兆しを読むものではないか。悪いことをお前たちは行なった』」。

6 やがて彼は追いついて,この言葉を彼らに告げた。7 しかし彼らは言った,「どうして我が主はそのような言葉でお話しになるのでしょうか。僕どもがそのような事を行なうなど考えもつかないことです。8 袋の口に見つけた金子は,カナンの地から持って来てあなたにお返ししたではありませんか。それなのにどうしてご主人の家から銀や金を盗み出すことなどありましょう。9 この奴隷どものうちそれの見いだされる者がいれば,その者は死なせ,わたしたち自身もご主人の奴隷とならせてください」。10 すると彼は言った,「では今,お前たちのその言葉どおりにしてもらおう。それで,それの見いだされる者はわたしの奴隷となる。だが,お前たち自身は潔白な者とされよう」。11 そこで彼らは急いで各自の袋を地に降ろし,それぞれ自分の袋を開けた。12 それで彼は注意深く捜して回った。一番年上の者から始めて,一番年下の者で終わった。そしてついに,杯はベニヤミンの袋の中に見つかった。

13 それで彼らは自分のマントを引き裂き,それぞれ自分の荷をまたろばに載せ,その都市に戻った。14 そして,ユダとその兄弟たちがヨセフの家に入って行くと,彼はまだそこにいた。それで彼らはその前で地にひれ伏した。15 するとヨセフは彼らに言った,「お前たちのしたこの行為はどういうことなのか。わたしのような者は巧みに兆しを読むということを知らなかったのか」。16 これに対しユダは叫ぶようにして言った,「ご主人様に対し私どもは何と申し上げられましょう。何をお話しできましょう。またどのようにして私どもの義を証明し得ましょう。[まことの]神はこの奴隷どものとがを見いだされました。さあ,私どもはご主人様の奴隷でございます。私どももその手に杯の見いだされた者も共に」。17 しかし彼は言った,「そのようにするのはわたしには考えられないことだ。その手に杯の見いだされた者,その者がわたしの奴隷となる。あとの者は,平安に父のもとへ上って行くがよい」。

18 するとユダは彼に近づいて,こう言った。「お願いいたします。ご主人様,どうかこの奴隷にご主人様の聞かれるところで一言お話しさせてくださいますように。み怒りがこの奴隷に対して燃えることのないようにしてくださいますように。あなたはファラオと同じような方なのですから。19 ご主人様はその奴隷どもにお尋ねになって,『お前たちには父や弟がいるか』と言われました。20 それで私どもは,『はい,年老いた父とその老年の子である末の者がおります。しかしその兄が死にましたため,ただ彼だけがその母の[子]として残されており,父はこれを大そう愛しております』とご主人様に申し上げました。21 その後この奴隷どもに,『その者を連れて来て,わたしが一目見ることができるようにせよ』と言われましたが,22 私どもは,『あの子は父のもとを離れることができません。もし離れでもすれば,父はきっと死んでしまうことでございましょう』とご主人様に申し上げました。23 するとこの奴隷どもに言われたのです,『末の弟が一緒に下って来るのでないかぎり,お前たちはもはやわたしの顔を見ることはない』と。

24 「それから,私どもはあなたの奴隷である父のもとに上って行って,ご主人様の言葉を伝えたのです。25 後に父は,『また行って,少しの食物をわたしたちのために買って来るように』と申しました。26 しかし私どもは申しました,『わたしたちは下って行くことはできません。末の弟が一緒なら下ってまいります。末の弟が一緒でなければ,わたしたちはあの方の顔を見ることができないからです』。27 すると,あなたの奴隷であるわたしの父は私どもに申しました,『あなた方もよく知るとおり,わたしの妻はただ二人の子をわたしに産んだ。28 後にその一人はわたしのもとからいなくなり,わたしは,「ああ,あの子はきっとかき裂かれてしまったのだ」と言った。そして今になるまでわたしはあの子を見ていない。29 この子までわたしの前から連れて行って,もしもの事が起きるとすれば,あなた方は,白髪のわたしをきっと災いのうちにシェオルに下らせることになるだろう』。

30 「それで今,あなたの奴隷であるわたしの父のところへこの子を連れずに戻るようなことになれば,かの者の魂はこの者の魂と結び合っておりますので,31 必ずや[父]はこの子がいないのを見ただけで死んでしまい,この奴隷どもはあなたの奴隷であるわたしどもの白髪の父をまさに悲嘆のうちにシェオルに下らせることになることでございましょう。32 実のところ,この奴隷はこの子が父のもとから離れております間その保証人となり,『もし彼をあなたのもとに連れ帰らないとすれば,わたしは父に対し永久に罪を犯したことになります』と申しました。33 ですから今,どうかこの奴隷をご主人様の奴隷としてこの子の代わりにとどまらせ,この子はその兄弟たちと一緒に上って行かせてくださいますように。34 と申しますのは,どうして私はこの子を連れずに父のもとに上って行くことができるでしょうか。私は父に臨む災いを見ることを恐れるのです」。
ラベル:聖書 エホバ
posted by 舞姫 at 15:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 聖書 創世記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

聖書 創世記 43章

聖書 創世記 43章

43 さて,飢きんはその地において厳しかった。2 それで,エジプトから持って来た穀類を食べ尽くしてしまうと,父は彼らに言うのであった,「また行って,少しの食物をわたしたちのために買って来なさい」。3 するとユダが言った,「あの人はわたしたちにはっきり証しして言いました,『弟が一緒に来るのでないかぎり,お前たちは二度とわたしの顔を見てはならない』と。4 弟を一緒に行かせてくださるのでしたら,わたしたちも喜んで下って行って,あなたのために食物を買ってまいります。5 ですが,行かせてくださらないのでしたら,わたしたちは下っては行きません。あの人は,『弟が一緒に来るのでないかぎり,二度とわたしの顔を見てはならない』と確かに言ったのですから」。6 するとイスラエルは叫んで言った,「どうしてお前たちは,もうひとり弟がいるなどとその人に言って,わたしをつらいめに遭わせなければならなかったのか」。7 それに対して彼らは言った,「わたしたちやわたしたちの親族についてあの人がじかに尋ねて,『あなた方の父はまだ生きているか。ほかに兄弟がいるか』と言ったものですから,わたしたちはこれらをそのとおりに話していったのです。『弟を連れて来い』とあの人が言うことなど,どうしてはっきり知り得たでしょうか」。

8 最後にユダが父イスラエルに言った,「あの子をわたしと一緒に行かせてください。わたしたちが立って出かけて行き,わたしたちも,あなたも,わたしたちの幼子たちも生きつづけ,死に絶えないようにするためです。9 わたしが彼の保証人となります。彼に関する償いはわたしの手にお求めになってかまいません。もしわたしが彼を連れて来ず,あなたの前に立たせないならば,そのときわたしはあなたに対していつまでも罪を犯したことになります。10 ですが,もしこうしてぐずぐずしていなかったなら,今ごろまでに二度もそこへ行って来れたでしょう」。

11 すると父イスラエルは彼らに言った,「そうした事情なら,では,こうするがよい。あなた方の入れ物の中にこの地の最良の産物を入れ,それを贈り物としてその人のもとに運んで行くのだ。少しのバルサム,少しの蜜,ラダナムゴムとやに質の樹皮,ピスタチオの実とアーモンドを。12 また,手には二倍の金子を持って行きなさい。袋の口に戻してあった金子はあなた方の手でお返しするのだ。それは何かの間違いであったのかもしれない。13 こうして弟を連れ,立ってその人のもとに戻って行きなさい。14 そして,全能の神がその人の前であなた方に哀れみをかけてくださり,こうしてその人がもう一人の兄弟とベニヤミンとを間違いなく釈放してくれるように。だが,このわたしが,もしも子を失わねばならないのならどうしても失うことになるのだ」。

15 そこで人々はその贈り物を携え,またその手に二倍の金子を取り,ベニヤミンを[伴った]。そののち身を起こしてエジプトに下って行き,ヨセフの前に立つことになった。16 ベニヤミンが共にいるのを見ると,ヨセフはすぐに自分の家をつかさどる者にこう言った。「この人たちを家に連れて行き,動物をほふって支度をしなさい。この人たちは昼にわたしと一緒に食事をするのだ」。17 直ちにその人はヨセフの言ったとおりに行なった。こうしてその人は一行をヨセフの家に連れて行った。18 しかしその者たちは,自分たちがヨセフの家に連れて来られたことで怖くなり,こう言うのであった。「始めのとき袋に入って一緒に戻って来たあの金のためにわたしたちはここに連れて来られているのだ。彼らはわたしたちに襲いかかって攻め,わたしたちを捕まえて奴隷にし,ろばも[奪おう]というのだ」。

19 そこで彼らはヨセフの家をつかさどる人に近づき,家の入口のところでその人に話して 20 こう言った。「失礼ですが,我が主よ! わたしどもは始めの時にも確かに食物を買いに下ってまいりました。21 ところが,宿り場に来て袋を開けていきましたところ,見ると,各人の金子がその袋の口にあったのです。わたしどもの金子がそっくりその目方どおりにです。それでわたしどもはそれを自分の手でお返ししたいのです。22 そして,食物を買うため,わたしどもの手にはさらに金子を携えてまいりました。わたしどもの金子をだれが袋の中に入れたか,わたしどもは全く知らないのです」。23 すると彼は言った,「あなた方のことは大丈夫です。恐れなくてよいのです。あなた方の神,またその父の神が袋の中に宝を下さったのでしょう。あなた方の金子は最初わたしのところに納められました」。そののち彼はシメオンをみんなのところに連れて来た。

24 次いでその人は一行をヨセフの家の中に入れ,水を与えてその足を洗えるようにし,ろばのために飼い葉を与えた。25 それで彼らはヨセフが昼に来るのに備えて贈り物の用意を始めた。自分たちがそこでパンを食べることになっているのを聞いていたからである。26 ヨセフが家の中に入って来ると,彼らは自分たちの手にある贈り物をそのもとへ,家の中へ携え入れ,彼に向かって地に平伏した。27 こののち彼はその人たちが元気かどうかを尋ね,さらにこう言った。「あなた方の父,あなた方が話していた年寄りは元気でいますか。まだ生きていますか」。28 それで彼らは言った,「あなたの僕である私どもの父は元気に暮らしております。まだ生きております」。そののち彼らは身をかがめて平伏した。

29 目を上げて自分の弟,つまり自分の母の子であるベニヤミンを見たとき,[ヨセフ]はさらに言った,「これがあなた方の弟,わたしに話していた末の子か」。そして加えて言った,「我が子よ,神があなたに恵みを示されるように」。30 このとき,ヨセフは自分の弟に対する内なる感情が高まり,急いで[その場を立った]。そして泣く[場所]を求めて奥の部屋に入り,そこでどっと涙を流すのであった。31 そののち顔を洗ってから外に出,自分を制してこう言った。「食事を出しなさい」。32 それで人々は,彼には彼だけに,彼らには彼らだけに,そして彼と共に食事をするエジプト人にはその者たちだけにそれを出していった。エジプト人はヘブライ人と一緒に食事を取ることができなかったからである。それはエジプト人にとって忌むべきことなのである。

33 そして一同は彼の前の席に着いていたが,長子は長子としての権利にしたがい,一番若い者はその若さにしたがって[席に着けられていた]。そのため人々は驚いて互いを見つめるのであった。34 そして[ヨセフ]はみんなの分を自分の前から運ばせていたが,ベニヤミンの分を他のすべての者の分の五倍も多くするのであった。こうして一同は彼と共に宴を続けて存分に飲んだ。
ラベル:聖書 エホバ
posted by 舞姫 at 15:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 聖書 創世記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

聖書 創世記 42章

聖書 創世記 42章

42 やがてヤコブはエジプトに穀類のあることを知った。それでヤコブは息子たちに言った,「どうしてあなた方は[顔を]見合わせてばかりいるのか」。2 そして加えて言った,「いまわたしは,エジプトに穀類のあることを聞いた。そこへ下って行って,わたしたちのためにそこから買って来なさい。生きつづけるため,死に絶えないようにするためだ」。3 そこでヨセフの十人の兄弟たちは,エジプトから穀物を買うために下って行った。4 しかしヤコブはヨセフの弟のベニヤミンを他の兄弟たちと一緒に行かせなかった。「でないと,もしもの事がこれに起きるかもしれない」と言うのであった。

5 こうしてイスラエルの子らは,買いに来た他の人々と一緒にやって来た。飢きんはカナンの地にも起きていたからである。6 そして,ヨセフはこの地に対する支配力を持つ者であった。地のすべての民に売り渡しを行なったのも彼であった。そのためヨセフの兄弟たちも来てその前に身を低くかがめ,顔を地につけるのであった。7 その兄弟たちを見たとき,ヨセフはすぐにそれと気づいたが,彼らには自分のことを気づかれないようにした。それで彼らに厳しい話し方をしてこう言った。「お前たちはどこから来たのか」。そこで彼らは言った,「カナンの地から食料を買いに参りました」。

8 こうしてヨセフは自分の兄弟たちのことに気づいていたが,彼らのほうでは気づかなかった。9 ヨセフはすぐに,彼らに関して自分が見た夢を思い出した。そして,さらにこう言った。「お前たちは回し者だ! この地のあらわな様子を見ようとしてやって来たのだ!」10 それで彼らは言った,「いいえ,我が主よ,僕どもは食料を買うために参りました。11 わたしどもはみな一人の人の子で,廉直な人間でございます。僕どもは回し者などではございません」。12 だが彼は言った,「いや,そうではない! お前たちはこの地のあらわな様子を見ようとしてやって来たのだ!」13 そこで彼らは言った,「僕どもは十二人兄弟で,カナンの地の一人の人の子でございます。そして,ご覧ください,末の者はただいま父のもとにおり,あとの一人はもうおりません」。

14 しかしヨセフは言った,「それだ,『お前たちは回し者だ』とわたしが言ったのは。15 お前たちはこれによって試されることになる。すなわち,ファラオは生きておられるが,末の弟がここに来るのでなければ,お前たちはここから出ることはない。16 お前たちのうちの一人を行かせて,お前たちのつながれている間にその者が弟を連れて来るようにせよ。それによってお前たちの言葉は,お前たちに関して真実かどうかが試されるのだ。そして,もし違うならば,ファラオは生きておられるが,お前たちは回し者なのだ」。17 こうして彼らを共に三日間拘禁した。

18 その後三日目にヨセフは彼らに言った,「このようにして生きつづけよ。わたしも[まことの]神を恐れる。19 お前たちが廉直な者であるなら,兄弟のうちの一人をいまいる拘禁の家につないでおき,あとの者は行って,自分たちの家の飢きんのための穀類を運ぶがよい。20 それから,末の弟をわたしのところに連れて来て,お前たちの言葉が信頼できることを示すのだ。そうすれば,お前たちは死なないですむだろう」。それで彼らはそのとおりにすることになった。

21 そして彼らは互いにこう言いだした。「確かにわたしたちは弟のことで罪科がある。わたしたちの同情を請い求めていたのに,その魂の苦しみを見ながらそれを聴き入れなかったからだ。だからこの苦しみがわたしたちに臨んでいるのだ」。22 するとルベンが答えて言った,「『その子に罪をおかしてはいけない』とわたしは言ったではないか。それなのにあなた方は聴かなかった。だからいま彼の血に関し,ここでまさにその返済を求められているのだ」。23 彼らとしては,ヨセフが聴いていることを知らなかった。その間には通訳がいたからである。24 そのため[ヨセフ]は彼らから離れて行って泣くのであった。その後そのところに戻り,彼らに話してその中からシメオンを取り,彼らの目の前でこれを縛った。25 それからヨセフが命令を与えると,人々は彼らの入れ物に穀物を満たしていった。さらに,彼らの金子を各人の大袋に戻し,旅のための食糧も与えるようにということになった。それで彼らに対してそのとおりに行なわれた。

26 こうして彼らは自分たちの穀類をろばに積んでそこをたった。27 宿り場でろばに飼い葉をやろうとして一人が自分の大袋を開けたところ,そこに見つけたのは自分の金子であった。それが,大袋の口にあったのである。28 そこで彼は兄弟たちに言った,「わたしのお金が返されている。しかも,見なさい,わたしの袋の中に入っているのだ」。それで彼らの心は沈み,震えながら互いに[顔を]見合わせてこう言った。「神がわたしたちに行なわれたこの事は一体どういうことなのだろう」。

29 ようやく彼らはカナンの地の父ヤコブのもとに着き,自分たちに起きたすべての事を話して,こう言った。30 「その国の主たる人はわたしたちに厳しい話し方をしました。わたしたちのことを,その国をうかがう回し者とみなしたためです。31 でもわたしたちはその人に言いました,『わたしどもは廉直な人間です。回し者などではございません。32 わたしたちは十二人兄弟で,同じ父の子らです。一人はもうおりませんが,末の者はただいまカナンの地で父のもとにおります』。33 ところがその国の主たる人は言いました,『これによってわたしはお前たちが廉直な者だということを知ることにしよう。つまり,兄弟の一人をわたしのもとにとどまらせよ。そして,自分たちの家の飢きんのためのものを持って行くがよい。34 それから末の弟を連れて来て,お前たちが回し者ではなく廉直な者であることを,わたしが分かるようにするのだ。お前たちの兄弟をわたしは返すであろうし,お前たちもこの地で商売をしてよいことになろう』」。

35 それから彼らがそれぞれ大袋の中身を空けてゆくと,見よ,各人の金子の包みがその袋の中に入っているのであった。それで,彼らもその父も自分たちの金子の包みを見て恐れを抱いた。36 そのとき彼らの父ヤコブは叫んで言った,「あなた方はこのわたしから奪い去ったのだ。ヨセフはもういない。シメオンももういない。そしてベニヤミンまで連れて行こうとする。これらはみんなこのわたしの身に及んだのだ」。37 しかしルベンは父に言った,「もしわたしが彼を連れて帰らないなら,わたしの二人の息子を死にお渡しになってもかまいません。彼をわたしの手にお任せください。このわたしが彼をあなたのもとに帰らせます」。38 それでも彼は言った,「わたしの子はあなた方と一緒に下っては行かない。その兄は死んで,彼はただ独り残されたのだ。あなた方の行く道で彼の身にもしもの事でもあれば,白髪のわたしをきっと悲嘆のうちにシェオルに下らせることになろう」。
ラベル:聖書 エホバ
posted by 舞姫 at 15:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 聖書 創世記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

聖書 創世記 41章

聖書 創世記 41章

41 それから満二年の終わりのこと,ファラオは夢を見ていたが,見ると,自分はナイル川のそばに立っているのであった。2 そして,そこへナイル川から上がって来たのは,姿が美しく肉づきの良い七頭の雌牛で,それらはナイルの草むらで草をはんでいた。3 また,見ると,その後に別の七頭の雌牛がナイル川から上がって来たが,姿は醜く,肉づきも悪かった。それらはナイル川の岸のそばにいた雌牛と並んで立った。4 そして,姿が醜く肉づきも悪い雌牛が,姿が美しくてよく肥えた七頭の雌牛を食い尽くしていったのである。ここでファラオは目が覚めた。

5 ところが彼は再び寝入って二つ目の夢を見た。そして,今度は穀物の穂七つが一本の茎に出ていたが,丸く膨れた良い[穂]であった。6 また,見ると,穀物の穂七つ,やせて東風に焦がされたものがその後から伸びてきた。7 そして,そのやせた穂が,膨らんで実の詰まった七つの穂を呑み込んでいった。ここでファラオは目が覚めたが,なんとそれは夢であった。

8 そして朝になると,彼の霊は騒ぎ立つのであった。それで,人をやって,魔術を行なうエジプトのすべての祭司またすべての賢人たちを呼び,それからファラオは自分の夢を彼らに話していった。しかし,ファラオのためにそれを解き明かす者はいなかった。

9 そのとき献酌人の長はファラオに話してこう言った。「私の罪に関して今日ここに申し上げます。10 ファラオはご自分の僕たちを憤られました。そして私を護衛の長の家にある牢屋に渡されました。私とパン焼き人の長のふたりをです。11 その後私どもは,私も彼も共に,同じ夜に夢を見ました。各々それなりの解き明かしを持つ夢を見たのです。12 そして,そこには,私どもと共に,護衛の長の僕であるヘブライ人の若者がおりました。私どもがそれについて話しましたところ,彼はその夢を解き明かしてくれました。各々に,その夢に応じた解き明かしをしてくれました。13 そして,彼が解き明かしてくれたとおりになったのです。[ファラオ]は私を元の職務に戻し,彼を[杭に]お掛けになりました」。

14 そこでファラオは人をやってヨセフを呼び,獄の穴から彼をすぐに連れて来させることにした。それで彼は毛をそり,マントを着替えてファラオのもとに入った。15 するとファラオはヨセフに言った,「わたしは夢を見たのだが,それを解き明かしてくれる者がいない。ところでわたしはお前について聞いたのだが,お前は夢を聞いてそれを解き明かすことができるということだ」。16 それに対しヨセフはファラオに答えて言った,「私はご考慮いただくほどの者ではございません。神がファラオに幸いをお告げになるものと存じます」。

17 そこでファラオは続いてヨセフにこう話した。「夢の中であったが,見ると,わたしはナイル川の岸に立っていた。18 すると,そこへナイル川から上がって来たのは,肉づきが良く形の美しい七頭の雌牛で,ナイルの草むらで草をはみはじめた。19 また,見ると,その後から別の七頭の雌牛が上がって来たが,貧弱で形ははなはだ悪く,肉づきも悪かった。醜さの点で,わたしはエジプト全土にかつてそれほどのものを見たことがない。20 ところが,そのやせこけた醜い雌牛が,初めの肥えた七頭の雌牛を食い尽くしていったのだ。21 それで,これらはその腹の中に入ったのだが,それでもそれが腹の中に入ったとは分からないほどであった。その姿が始めと同じように醜かったからだ。ここでわたしは目が覚めた。

22 「その後,夢の中で見たのだが,今度は穀物の穂七つが一本の茎に出ていた。実の詰まった良い[穂]であった。23 また,見ると,しなびてやせ,東風に焦がされた七つの穂がその後から伸びてきた。24 そして,そのやせた穂が七つの良い穂を呑み込んでいった。それでわたしは魔術を行なう祭司たちにそのことを述べたが,わたしに告げてくれる者はいなかった」。

25 その時ヨセフはファラオに言った,「ファラオの夢はただ一つのことです。[まことの]神はその行なおうとしておられる事をファラオにお告げになったのです。26 七頭の良い雌牛とは七年のことです。そして七つの良い穂も七年のことです。その夢はただ一つのことです。27 また,後から上がって来たやせこけた醜い七頭の雌牛も七年のことです。東風に焦がされた,からの七つの穂は七年の飢きんです。28 私がファラオに申し上げたことですが,[まことの]神はその行なおうとしておられる事をファラオにお示しになったのです。

29 「これから,エジプトの全土には非常に豊作の七年が来ます。30 しかし,飢きんの七年が必ずその後に起こります。エジプトの地のすべての豊作はきっと忘れられ,飢きんがこの地をまさになめつくすことになります。31 そして,この地のかつての豊作は後に来るその飢きんのために知られなくなります。それは必ず非常に厳しいものとなるからです。32 そして,この夢がファラオに二度繰り返されたということは,それが[まことの]神の側において堅く定められたという意味であり,[まことの]神は速やかにそれを行なわれるのです。

33 「それで今,ファラオは思慮深くて知恵のある人を見つけ,その人をエジプトの地の上にお立てになりますように。34 ファラオは行動され,この地に監督たちを任命されますように。そして,豊作の七年の間エジプトの地の五分の一をお取りにならなければなりません。35 そして,それらの人にこれから来る良い年のすべての食料を集めさせ,ファラオの手の下に穀物を食料としてそれぞれの都市に蓄えさせられますように。そして彼らはそれを安全に守らなければなりません。36 こうして,エジプトの地に広がる七年の飢きんの間,その食料がこの地のための備えとなり,この地が飢きんによって断たれることのないようにするのです」。

37 さて,これはファラオおよびそのすべての僕たちの目に良いことに見えた。38 それでファラオはその僕たちに言った,「神の霊が宿るこのような人をほかに見いだすことができようか」。39 その後ファラオはヨセフに言った,「神があなたにこのすべてを知らせられたのであるから,あなたのように思慮深くて知恵のある人はいない。40 あなた自身がわたしの家をつかさどり,わたしの民すべてはあなたに全面的に従うことになる。ただ王座に関してのみわたしがあなたより大いなる者となる」。41 そしてファラオはさらにヨセフに言った,「見なさい,わたしはあなたを確かに据えてエジプトの全土をつかさどらせる」。42 そうしてファラオは認印指輪を自分の手から外してヨセフの手にはめ,上等の亜麻布の衣を彼に着せ,金の首飾りをその首に掛けさせた。43 さらに,自分の持つ第二位の兵車に彼を乗らせて,その前に「アブレーク!」と呼ばわらせ,こうして彼をエジプトの全土の上に据えた。

44 そしてファラオはさらにヨセフに言った,「わたしがファラオであるが,あなたの認可なくしては,エジプト全土において何人も手や足を挙げることを許されない」。45 その後ファラオはヨセフの名をザフナテ・パネアと呼び,オンの祭司ポティフェラの娘アセナトを妻として彼に与えた。こうしてヨセフはエジプトの地へ出ることになった。46 そして,エジプトの王ファラオの前に立ったとき,ヨセフは三十歳であった。

それからヨセフはファラオの前を出て,エジプトの全土を回った。47 そして,豊作の七年の間その地は手にあふれるほど産出しつづけた。48 それで彼はエジプトの地にできたその七年間のすべての食料を集めてゆき,その食料をそれぞれの都市に置くのであった。周りの野から来る食料をその都市の中に置いたのである。49 こうしてヨセフは穀物を非常に多く,海の砂のように積み上げてゆき,ついには数えるのをやめてしまった。それは数知れなかったからである。

50 そして,飢きんの年が到来する前にヨセフに二人の息子が生まれた。オンの祭司ポティフェラの娘アセナトが彼に産んだのである。51 それでヨセフは長子の名をマナセと呼んだ。その言うところ,「神はわたしのすべての難儀を,またわたしの父の全家を忘れさせてくださった」からであった。52 そして二人目の[子]の名をエフライムと呼んだ。その言うところ,「神はわたしが惨めさを味わった地でわたしを実り多い者としてくださった」からであった。

53 そしてエジプトの地に臨んだ七年の豊作は次第に終わり,54 代わって七年の飢きんがヨセフの述べたとおりに到来し始めた。そしてその飢きんはすべての土地に及んだが,エジプトの全土にはパンがあった。55 だが,ついにはエジプトの全土も飢きんになり,民はファラオにパンを叫び求めるようになった。するとファラオはすべてのエジプト人に言った,「ヨセフのところに行け。何でも彼の言うところを行なうのだ」。56 そして飢きんは地の全面に臨んだ。そのときヨセフは人々の中にあったすべての穀物貯蔵所を開いてエジプトの人々に売りはじめた。飢きんはエジプトの地を強くとらえていたのである。57 さらに,全地の人々がヨセフから買い求めるためエジプトにやって来た。飢きんは全地を強くとらえていたからである。
ラベル:聖書 エホバ
posted by 舞姫 at 07:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 聖書 創世記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

聖書 創世記 40章

聖書 創世記 40章

40 さて,こうした事があって後,エジプトの王の献酌人とパン焼き人が,自分たちの主であるエジプトの王に対して罪をおかした。2 そのためファラオは自分の二人のつかさ,すなわち献酌人の長とパン焼き人の長に対して憤った。3 そしてそのふたりを護衛の長の家にある牢屋,つまりヨセフが囚人となっていた場所であるその獄屋に渡した。4 そこで護衛の長はヨセフを割り当ててこれと共にいさせ,彼がそのふたりに仕えるようにさせた。こうして彼らは牢屋に幾日かとどまった。

5 ときに,ふたりは共に夢を見た。エジプトの王に属し,獄屋にあって囚人となっていた献酌人とパン焼き人が,同じ夜にそれぞれの夢を,いずれもそれなりの解き明かしを持つ夢を[見た]のである。6 ヨセフが朝ふたりのところに入って来て見ると,そのふたりはしょう然としているのであった。7 それで彼は主人の家の牢屋に自分と共にいるファラオのつかさたちに尋ねて言った,「どうして今日あなた方は憂うつそうな顔をしておられるのですか」。8 すると彼らは言った,「わたしたちは夢を見たのですが,解き明かしをしてくれる人がいないのです」。それでヨセフはふたりに言った,「解き明かしは神によるのではありませんか。それをどうぞわたしに話してください」。

9 それで献酌人の長は自分の夢についてヨセフに話してこう言った。「夢の中でしたが,見ると,一本のぶどうの木がわたしの前にありました。10 そして,そのぶどうの木には三つの小枝が付いており,さらに若枝も出しているようでした。その花が出ました。その房もぶどうの実を熟させました。11 そしてファラオの杯がわたしの手にあり,わたしはそのぶどうを取ってファラオの杯の中に搾り出しました。その後わたしはその杯をファラオの手にささげたのです」。12 するとヨセフは言った,「その解き明かしはこうです。三つの小枝とは三日のことです。13 今から三日のうちにファラオはあなたの頭を上げ,必ずあなたを元の職務に戻すでしょう。あなたは,献酌人を務めた以前の習慣のとおり,ファラオの杯をその手にささげることになるのです。14 ですが,あなたにとって事がうまく運んだら,わたしのことを覚えていてくださらなければなりません。そして,どうかわたしに愛ある親切を施してわたしのことをファラオに話し,ぜひともわたしをこの家から出してください。15 実のところ,わたしはヘブライ人の土地からさらわれて来たのです。そしてここでも,獄の穴に入れられるようなことは何もしていません」。

16 彼が良い事柄の解き明かしをしたのを見て,今度はパン焼き人の長がヨセフに言った,「わたしも夢の中でしたが,見ると,白いパンを入れた三つのかごがわたしの頭の上にありました。17 一番上のかごには,パン焼き人がこしらえた,ファラオのためのあらゆる食べ物が入っていましたが,鳥たちがいてわたしの頭の上のかごからそれを食べていました」。18 するとヨセフは答えて言った,「その解き明かしはこうです。三つのかごとは三日のことです。19 今から三日のうちにファラオはあなたの頭を上げさせてはね,きっとあなたを杭に掛けるでしょう。そして鳥たちがあなたの身から肉を食べるのです」。

20 さて,三日目はファラオの誕生日であった。それで彼は自分のすべての僕たちのために宴を催し,その僕たちの見る中で献酌人の長の頭とパン焼き人の長の頭を上げさせた。21 そして献酌人の長を元の献酌人の地位に戻したため,彼は引き続きファラオの手に杯をささげることになった。22 一方パン焼き人の長は[杭に]掛けられ,ヨセフが彼らに解き明かしたとおりになった。23 しかし,献酌人の長はヨセフのことを思い出さず,ずっと忘れていた。
posted by 舞姫 at 06:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 聖書 創世記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

聖書 創世記 39章

聖書 創世記 39章

39 一方ヨセフはエジプトに連れて来られた。そして,ファラオの廷臣で護衛の長であるエジプト人のポテパルが,これをそこに連れ下ったイシュマエル人の手から買い取ることになった。2 しかしエホバはヨセフと共におられた。そのため彼は成功した人となり,エジプト人である自分の主人の家をつかさどる者となった。3 そして主人も,エホバが彼と共におられ,彼の行なうすべての事をエホバがその手のうちに成功させておられるのを知るようになった。

4 それでヨセフは終始彼の目に恵みを得,絶えずそのもとに仕えた。そのため彼は[ヨセフ]を任命して自分の家をつかさどらせ,自分のすべてのものをその手にゆだねた。5 そして,彼を任命してその家をつかさどらせ,そのすべてのものを管理させてからというもの,エホバはヨセフのゆえにこのエジプト人の家を祝福してゆかれ,エホバの祝福が家でも野でも彼の持つすべてのものに臨むのであった。6 ついに彼は自分のいっさいのものをヨセフの手に任せた。そのため彼は,自分が食べているパンを別にすれば,自分のもとに何があるかを全く知らないのであった。その上,ヨセフは姿が美しく,容ぼうの美しい人となっていた。

7 さて,こうした事の後,主人の妻はヨセフに目をつけ,「わたしと寝なさい」と言うようになった。8 しかし彼はそれを拒んでは,主人の妻にこう言うのであった。「ご覧ください,ご主人様は,この家の中で私のもとに何があるかもご存じでありません。その持たれるすべてのものを私の手にゆだねておられるのです。9 この家に私より大いなる者はおりません。私に対しどんなものも差し控えてはおられません。ただしあなただけは別です。あなたは奥様だからです。ですから,どうしてわたしはこの大きな悪行を犯して,まさに神に対して罪をおかすことなどできるでしょうか」。

10 こうして,彼女が日ごとに言い寄っても,ヨセフは決してそれを聴き入れてかたわらに横になったりそのもとにとどまったりはしないのであった。11 ところがその後のこと,彼はその日もいつものように自分の用事を果たすため家に入ったが,家の中にその家の者はひとりもいなかった。12 それで彼女は[ヨセフ]の衣をつかんで,「わたしと寝てちょうだい!」と言った。しかし彼は自分の衣を彼女の手に残したまま逃げて外に出た。13 それで,外に逃げ出ようとして衣をその手に残していったのを見ると,14 彼女はすぐに叫びだし,家の者たちにこう言うのであった。「見なさい,あの人はヘブライ人の男なんかを連れて来て,わたしたちを笑いものにしようというのだわ。あの男はわたしと寝ようとしてやって来たのよ。でも,声かぎりに叫んでやったのさ。15 そうしたら,わたしが声を上げて叫びだしたのを聞いたものだから,すぐに衣をわたしのそばに残したまま逃げて出て行ったのよ」。16 そののち彼女は,主人が家に戻るまで彼の衣を自分のそばに置いておいた。

17 それから彼女はこのような言葉で[主人]に話して言った。「あなたの連れて来たあのヘブライ人の僕が,わたしのところにやって来てわたしを笑いものにしようとしました。 18 でも,わたしが声を上げて叫びだしたので,すぐに衣をわたしのそばに残して外へ逃げて行ったのです」。19 それで,「あなたの僕はわたしにこうこうした」と話す妻の言葉を聞いて,彼の主人の怒りは燃え立つのであった。20 そのため主人はヨセフを捕らえて獄屋に引き渡した。そこは王の囚人たちが拘置されている所であり,彼はその獄屋の中にずっととどまった。

21 しかしエホバは引き続きヨセフと共におられて終始愛ある親切を差し伸べ,また彼が獄屋の長の目に恵みを得られるようにされるのであった。22 それで獄屋の長はその獄屋にいたすべての囚人をヨセフの手にゆだねた。彼らがそこで行なうすべての事,それは[ヨセフ]が行なわせているのであった。23 獄屋の長はその手にある物事を全く何も顧みなかった。エホバが[ヨセフ]と共におられ,その行なうことをエホバが成功させておられたからである。
ラベル:聖書 エホバ
posted by 舞姫 at 06:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 聖書 創世記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

聖書 創世記 37章

聖書 創世記 37章

37 そしてヤコブは父が外国人として住んだ土地,すなわちカナンの地にその後もずっと住んでいた。

2 これがヤコブの歴史である。

ヨセフは,十七歳のとき自分の兄弟たちと一緒に羊の群れの中でその番をしていたが,まだ少年であったので,父の妻であるビルハの子らやジルパの子らと共にいた。そしてヨセフは彼らについてよくない報告を父に伝えた。3 またイスラエルはほかのすべての息子にまさってヨセフを愛した。彼が自分の老年の子であったからである。そして彼のためにしま柄の,シャツに似た長い衣を作らせた。4 父がすべての兄弟にまさって彼を愛しているのを知ると,その兄弟たちは彼を憎むようになり,彼に対して穏やかに物を言うことができなかった。

5 後にヨセフは夢を見てそれを兄弟たちに話したため,彼らはその憎しみを一層つのらせた。6 だが彼はさらにこう言った。「わたしの見たこの夢についてどうぞ聴いてください。7 こうです,わたしたちは畑の真ん中で束をたばねていましたが,見ると,わたしの束が起き上がり,しかもまっすぐに立ち,そこへみんなの束が取り囲んでわたしの束に身をかがめはじめたのです」。8 すると兄弟たちは言いだした,「お前はきっとわたしたちの王になると言うのか。きっとわたしたちを支配するようになるとでも言うのか」。こうして彼らはその夢と言葉のゆえにますます彼を憎むようになった。

9 そののち彼はさらに別の夢を見,それについても兄弟たちに話して,こう言った。「聞いてください,わたしはもう一度夢を見ました。そうです,太陽と月と十一の星がわたしに身をかがめていたのです」。10 そして彼は兄弟たちだけでなく父にもそれを話した。すると父は彼を叱って言った,「お前の見たこの夢はどういうことなのか。わたしが,そしてお前の母や兄弟たちがきっとやって来て,お前に対して地に身をかがめると言うのか」。11 それで兄弟たちは彼をねたむようになった。とはいえ父はその言葉を意中にとどめた。

12 さて,兄弟たちはシェケムの近くで父の羊の群れを養うために出かけて行った。13 しばらく後イスラエルはヨセフに言った,「あなたの兄弟たちはシェケムの近くで[群れの]番をしているはずではないか。さあ,彼らのところへ使いに行ってもらおう」。そこで彼は言った,「はい,参ります」。14 それで言った,「どうか行っておくれ。あなたの兄弟たちが無事か,そして群れが無事かどうかを見て来て,わたしに報告するのだ」。こう言って彼をヘブロンの低地平原から送り出した。彼はシェケムに向かって進んで行った。15 後にひとりの人が彼に出会ったが,そのとき彼は野をさまよっているのであった。それでその人は彼に尋ねて言った,「あなたは何を捜しているのか」。16 そこで言った,「わたしの兄弟たちを捜しているのです。どうぞ教えてください,どこで群れの番をしているでしょうか」。17 するとその人は続けて言った,「あの人たちならここから引き揚げていった。『ドタンに行こう』と言っているのを聞いたのだが」。それでヨセフは兄弟たちの跡を追って行き,ドタンで彼らを見つけた。

18 ところが,彼らは遠くから[ヨセフ]を見かけ,彼がすぐ近くに来る前に,彼を死なせてしまおうとこうかつなたくらみを始めた。19 そうして互いに言った,「見ろ,あの夢見る者がやって来るぞ。20 さあ今,あいつを殺してどこかの水坑に投げ込んでやろう。そして,たちの悪い野獣が彼をむさぼり食った,と言うのだ。こうして,あいつの夢がどうなるかを見てやろうではないか」。21 これを聞いて,ルベンは彼らの手から[ヨセフ]を救い出そうとした。それでこう言った。「彼の魂を撃って死なせるようなことはよそう」。22 ルベンはなおも言った,「血を流してはいけない。彼を荒野のこの水坑に投げ込むだけにしておけ。彼に手を下してはいけない」。彼を[兄弟たち]の手から救い出して父のもとに帰らせることがその意図であった。

23 こうして,ヨセフが兄弟たちのところに来ると,彼らはヨセフの長い衣,その着ていたしま柄の長い衣をはぎ取るのであった。24 そののち彼をつかんで,水坑の中に投げ込んだ。折しもその坑は空で,中に水はなかった。

25 それから彼らはパンを食べようとして腰を下ろした。彼らが目を上げて見ると,ちょうどそこへギレアデからのイシュマエル人の隊商がやって来るのであった。そのらくだはラダナムゴム,バルサム,やに質の樹皮を運んでいて,それを携えてエジプトへ下って行くところであった。26 これを見てユダは兄弟たちに言った,「わたしたちの兄弟を殺してその血を覆ってみたところで何の得になるだろう。27 さあ,彼をあのイシュマエル人に売ろう。わたしたちの手を彼にかけることはやめよう。やはり,彼はわたしたちの兄弟,わたしたちの肉親ではないか」。それで彼らは自分たちの兄弟[のことば]を聴き入れた。28 そのとき,人々,つまりミディアン人の商人たちがそばを通りかかった。そこで彼らはヨセフを水坑の中から引っ張り上げ,次いでヨセフを銀二十枚でイシュマエル人に売った。やがてその人々はヨセフをエジプトに連れて行った。

29 後にルベンが水坑に戻ってみると,その水坑の中にヨセフはいなかった。そのため彼は自分の衣を引き裂くのであった。30 そして,他の兄弟たちのところに戻るなり叫んで言った,「あの子がいなくなっている! わたしは,このわたしは一体どこへ行ったらよいのか」。

31 しかし彼らはヨセフの長い衣を取り,雄やぎをほふって,その長い衣を血の中に幾度も浸した。32 その後そのしま柄の長い衣を送って父のもとに届けさせ,こう言った。「これをわたしたちは見つけました。あなたの子の長い衣かどうか,どうぞ調べてください」。33 それで彼はそれを調べてゆき,そののち叫んで言った,「これは我が子の長い衣だ! たちの悪い野獣がむさぼり食ったに違いない! ヨセフはきっとかき裂かれたのだ!」34 そう言うと,ヤコブは自分のマントを引き裂き,腰に粗布を着け,息子のために幾日も悼み悲しんだ。35 それで,すべての息子たち,すべての娘たちが次々に立ち上がっては慰めたが,彼は慰めを受け入れようとせず,しきりにこう言うのであった。「わたしは嘆きながら我が子のもとへ,シェオルへ下るのだ!」 こうして父は彼のために泣きつづけた。

36 ところで,ミディアン人たちは彼をエジプトへ,ファラオの廷臣で護衛の長であるポテパルのもとに売った。
posted by 舞姫 at 06:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 聖書 創世記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

聖書 創世記 38章

聖書 創世記 38章

38 さて,そのころのこと,ユダは兄弟たちのもとから下って行って,ある人の近くに[自分の天幕を]張った。それはアドラム人で,その名はヒラといった。2 そしてユダはそこで,あるカナン人の娘と出会った。彼の名はシュアといった。それで[ユダ]は彼女をめとり,それと関係を持った。3 こうして彼女は妊娠した。しばらくして彼女は男の子を産み,彼はその名をエルと呼んだ。4 彼女は再び妊娠し,やがて男の子を産んで,その名をオナンと呼んだ。5 彼女はさらにもう一度男の子を産んで,その名をシェラと呼んだ。さて,彼女がこれを産んだとき,彼はアクジブに来ていた。

6 やがてユダは自分の長子エルのために妻を迎えたが,彼女の名はタマルといった。7 しかし,ユダの長子エルはエホバの目に悪い者となった。そのためエホバは彼を死に渡された。8 それを見てユダはオナンに言った,「お前の兄嫁と関係を持って,それと義兄弟結婚を行ない,お前の兄さんのために子孫を起こしなさい」。9 しかしオナンは,その子孫が自分のものとはならないことを知っていた。それで,兄嫁と実際に関係を持ったとき,精液をただ地に流して,自分の兄弟に子孫を得させないようにした。10 さて,彼の行なったことはエホバの目に悪いことであった。そのため[神]は彼をも死に渡された。11 それでユダは嫁のタマルに言った,「わたしの息子シェラが成人するまではあなたの父の家でやもめとして住んでいるがよい」。彼は,「この[子]もその兄たちのように死んでしまうかもしれない」と自分に言ったのである。そこでタマルは行って,ずっと自分の父の家に住んでいた。

12 こうして日数を重ねるうちにシュアの娘であるユダの妻が死んだ。それでユダは喪の期日を守った。そののち彼は自分の羊の毛を刈る者たちのところへ上って行った。彼とその友であるアドラム人ヒラがティムナへ[行った]のである。13 それでタマルにこう伝えられた。「ご覧なさい,あなたのしゅうとが羊の毛を刈りにティムナに上って行きます」。14 そこで彼女はやもめの衣を脱いで肩掛けに身を包み,ベールをかぶってエナイムの入口に腰を下ろした。それはティムナに至る道路ぞいにある。彼女は,シェラが成人したのに自分がその妻として与えられていないのを見たのである。

15 彼女を見かけたとき,ユダはすぐにそれを娼婦と思った。彼女がその顔を覆っていたからである。16 それで道路ばたの彼女のところに寄って,「どうかお前と関係を持たせておくれ」と言った。それが息子の嫁であることを知らなかったのである。しかし彼女は言った,「わたしと関係を持つために,あなたは何を下さいますか」。17 そこで彼は言った,「わたしは,群れの中から子やぎをお前に送ろう」。だが彼女は言った,「それを送ってくださるまでの保証を頂けるでしょうか」。18 それで彼はこう続けた。「お前にやれる保証の品とは何だろう」。すると彼女は言った,「あなたの印章つきの輪とひも,それにあなたの手にある杖を」。それで彼はそれらを渡して彼女と関係を持った。こうして彼女は[ユダ]によって妊娠した。19 そののち彼女は立ってそこを去り,肩掛けを外して,やもめの衣をまとった。

20 それからユダは,女の手からその保証の品を取り戻すため,友であるアドラム人の手を介して子やぎを送った。ところが,彼はどうしてもその女を見つけることができなかった。21 それで,その場所の人々に,「エナイムに,その道路ぞいにいたあの神殿娼婦はどこにいますか」と聞いて回った。しかし彼らは,「ここに神殿娼婦などいたことはない」と言うのであった。22 ついに彼はユダのもとに戻って来て,こう言った。「わたしはどうしてもその女を見つけられなかった。それに,あの場所の人たちも,『ここに神殿娼婦などいたことはない』と言っていた」。23 それでユダは言った,「あれはあの女に取らせておいて,わたしたちが卑しめられることのないようにしよう。とにかくわたしはこの子やぎを送ったのだ。ただあなたがどうしても彼女を見つけられなかったのだ」。

24 ところが,およそ三月後のこと,ユダのもとにこう告げられた。「あなたの息子の嫁タマルは娼婦のまねをして,しかも,見なさい,その淫売によって妊娠までしている」。それを聞いてユダは言った,「彼女を引き出して,焼いてしまえ」。25 引き出されて行くとき,当の彼女はしゅうとのもとに使いをやって,こう言った。「これらのものが属する人,その人によってわたしは妊娠いたしました」。そして,加えて言った,「印章つきの輪とひもと杖,これらがだれのものか,どうぞお調べください」。26 そこでユダはそれを調べて,こう言った。「彼女のほうがわたしより義にかなっている。わたしが彼女を息子のシェラにやらなかったからだ」。そして彼はその後さらに彼女と交わりを持つことはなかった。

27 さて,彼女の出産の時となったが,見ると,その腹には双子がいるのであった。28 さらに,その出産のさい,一方の者が手を差し出したので,産婆はすぐにとらえてその手に緋色の布切れをくくり付け,「こちらが最初に出た」と言うのであった。29 やがてそれが手を引っ込めると,今度はその兄弟のほうが出て来たのである。それで彼女は叫んで言った,「これはどういうことです,自分のため会陰に裂けめを作るとは」。そのため彼の名はペレツと呼ばれた。30 その後,手に緋色の布切れを付けた彼の兄弟が出て来たが,その名はゼラハと呼ばれることになった。
ラベル:聖書 エホバ
posted by 舞姫 at 06:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 聖書 創世記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

聖書 創世記 36章

聖書 創世記 36章

36 そして,これがエサウすなわちエドムの歴史である。

2 エサウはカナンの娘たちの中から妻をめとった。すなわち,ヒッタイト人エロンの娘アダと,アナの娘でヒビ人ヂベオンの孫娘であるオホリバマ,3 それにイシュマエルの娘でネバヨトの姉妹のバセマトであった。

4 そしてアダはエリパズをエサウに産み,バセマトはレウエルを産んだ。
5 また,オホリバマはエウシュとヤラムとコラを産んだ。

これらがエサウの息子であり,カナンの地で彼に生まれた者たちである。6 その後エサウは,妻たち,息子,娘たち,また自分の家のすべての魂,さらに家畜の群れと,自分の持つほかのすべての獣と,すべての富財,すなわち自分がカナンの地でためたものを携えて,その兄弟ヤコブから離れた土地へ行った。7 これは,彼らが一緒に住むにはその貨財があまりに多くなり,その家畜の群れのゆえに,外国人としてとどまるその地が彼らを支えきれなかったからである。8 こうしてエサウはセイルの山地に住むことになった。エサウとはすなわちエドムである。

9 そして,これがセイルの山地にあるエドムの父エサウの歴史である。

10 これがエサウの息子たちの名である。すなわち,エサウの妻アダの子エリパズ,エサウの妻バセマトの子レウエル。

11 そして,エリパズの子らはテマン,オマル,ツェフォ,それにガタムとケナズであった。12 そしてティムナがエサウの子エリパズのそばめとなった。やがて彼女はエリパズにアマレクを産んだ。これらがエサウの妻アダの子である。

13 これがレウエルの子らである。すなわち,ナハトとゼラハ,シャマとミザ。これらがエサウの妻バセマトの子であった。

14 また,これが,アナの娘でヂベオンの孫娘である,エサウの妻オホリバマの子らであった。彼女はエサウにエウシュとヤラムとコラを産んだのである。

15 これがエサウの子らの首長たちである。エサウの長子エリパズの子らについては,首長テマン,首長オマル,首長ツェフォ,首長ケナズ,16 首長コラ,首長ガタム,首長アマレク。これらがエドムの地におけるエリパズの首長たちである。これらはアダによる子である。

17 これがエサウの子レウエルの子らである。首長ナハト,首長ゼラハ,首長シャマ,首長ミザ。これらがエドムの地におけるレウエルの首長たちである。これらはエサウの妻バセマトによる子である。

18 最後に,これがエサウの妻オホリバマの子らである。首長エウシュ,首長ヤラム,首長コラ。これらが,アナの娘である,エサウの妻オホリバマの首長たちである。

19 これらがエサウの子であり,これらがその首長たちである。彼はすなわちエドムである。

20 これが,その地の住民であった,ホリ人セイルの子らである。すなわちロタン,ショバル,ヂベオン,アナ,21 ディション,エツェル,ディシャン。これらが,エドムの地における,ホリ人すなわちセイルの子らの首長たちである。

22 そして,ロタンの子らはホリとヘマムであった。ロタンの姉妹はティムナであった。

23 また,これがショバルの子らである。すなわちアルワンとマナハトとエバル,シェフォとオナム。

24 また,これがヂベオンの子らである。すなわちアヤとアナ。このアナが,父ヂベオンのためにろばの番をしていたさいに荒野で温泉を見つけた者である。

25 また,これがアナの子供たちである。すなわちディション,そしてアナの娘のオホリバマ。

26 また,これがディションの子らである。すなわちヘムダン,エシュバン,イトラン,ケラン。

27 これがエツェルの子らである。すなわちビルハン,ザアワン,アカン。

28 これがディシャンの子らである。すなわちウツ,アラン。

29 これがホリ人の首長たちである。すなわち首長ロタン,首長ショバル,首長ヂベオン,首長アナ,30 首長ディション,首長エツェル,首長ディシャン。これらが,セイルの地のその首長ごとに[示した]ホリ人の首長たちである。

31 さて,これらは,イスラエルの子らを王が治める以前にエドムの地で治めた王たちである。32 つまりベオルの子ベラがエドムで治めるようになり,彼の都市の名はディヌハバといった。33 ベラが死ぬと,ボツラから出たゼラハの子ヨバブがそれに代わって治めるようになった。34 ヨバブが死ぬと,テマン人の地から出たフシャムがそれに代わって治めるようになった。35 フシャムが死ぬと,モアブの野でミディアン人を撃ち破った,ベダドの子ハダドがそれに代わって治めるようになった。彼の都市の名はアビトといった。36 ハダドが死ぬと,マスレカから出たサムラがそれに代わって治めるようになった。37 サムラが死ぬと,川のそばのレホボトから出たシャウルがそれに代わって治めるようになった。38 シャウルが死ぬと,アクボルの子バアル・ハナンがそれに代わって治めるようになった。39 アクボルの子バアル・ハナンが死ぬと,ハダルがそれに代わって治めるようになった。彼の都市の名はパウといった。また,その妻の名はメヘタブエルといって,メザハブの娘であるマトレドの娘であった。

40 それで,これが,その家族にしたがい,場所にしたがい,その名によって[示した]エサウの首長たちの名である。すなわち首長ティムナ,首長アルワ,首長エテト,41 首長オホリバマ,首長エラ,首長ピノン,42 首長ケナズ,首長テマン,首長ミブツァル,43 首長マグディエル,首長イラム。これらがその所有する土地での居住にしたがって[示した]エドムの首長たちである。これがエドムの父エサウである。
ラベル:聖書 エホバ
posted by 舞姫 at 06:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 聖書 創世記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

聖書 創世記 35章

聖書 創世記 35章

35 そののち神はヤコブにこう言われた。「立ってベテルに上り,そこに住みなさい。そして,あなたの兄弟エサウから逃げて行くときあなたに現われた[まことの]神のため,そこに祭壇を造りなさい」。

2 そこでヤコブは自分の家の者また自分と一緒にいるすべての者にこう言った。「あなた方の中にある異国の神々を捨て去り,身を清めてマントを取り替えなさい。3 わたしたちは立って,ベテルに上って行こう。そして,わたしの進んだ道でわたしと共にいて苦難の日にわたしに答えてくださった[まことの]神のため,わたしはそこに祭壇を造ることにする」。4 それで彼らは自分たちの手にあった異国の神々すべてを,またその耳にあった耳輪をヤコブに渡し,ヤコブはそれをシェケムのすぐ近くにあった大木の下に隠した。

5 そののち彼らはそこをたったが,その周辺の諸都市に神からの恐怖が臨んだため,人々はヤコブの子らの跡を追わなかった。6 やがてヤコブ,すなわち彼および共にいたすべての民は,カナンの地のルズ,つまりベテルに来た。7 次いで彼はそこに祭壇を築き,その場所をエル・ベテルと呼ぶことにした。彼が自分の兄弟のところから逃げて行くさい[まことの]神がそこで彼にご自分を現わされたからであった。8 後にリベカの乳母デボラが死に,ベテルのふもとの巨木の下に葬られた。そのため彼はその[木]の名をアッロン・バクトと呼んだ。

9 さて神はパダン・アラムから帰る途中のヤコブにもう一度現われて,これを祝福された。10 そうして神は彼にこう言われた。「あなたの名はヤコブであるが,もはやあなたの名はヤコブとは呼ばれない。あなたは,イスラエルととなえられることになる」。こうして[神]は彼の名をイスラエルと呼ばれるようになった。11 そして神はさらにこう言われた。「わたしは全能の神である。あなたは子を生んで多くなるように。もろもろの国民,もろもろの国民の会衆があなたから生じ,王たちがあなたの腰から出る。12 わたしがアブラハムとイサクに与えた地,わたしはそれをあなたに与え,後に来るあなたの胤にその地を与える」。13 そののち神は,彼と話をされた場所で,彼の上から上方に去って行かれた。

14 そこでヤコブは,[神]が自分と話をされたその場所に柱すなわち石の柱を据え,その上に飲み物の捧げ物を注ぎ,また油をその上に注いだ。15 そしてヤコブは,神が自分と話をされたその場所の名をその後もベテルと呼んだ。

16 そののち彼らはベテルをたった。さて,エフラトに着くにはまだかなり地のへだたりのある所でラケルは産気づき,しかもそれが難産であった。17 しかし,彼女が難産で苦しんでいたときのこと,産婆が彼女に言った,「恐れてはいけません。これもあなたの子となるのです」。18 そしてついに,その魂が去り行こうとするとき(彼女は死んだのである),彼女はその[子の]名をベン・オニと呼んだ。しかしその父はこれをベニヤミンと呼んだ。19 こうしてラケルは死に,エフラトつまりベツレヘムに至る道の途中に葬られた。20 それでヤコブは彼女の墓の上に柱を立てた。これが今日までラケルの墓にある柱である。

21 その後イスラエルはそこをたち,エデルの塔を少し越えた所に天幕を張った。22 そして,イスラエルがその地に幕屋を設けていたときであったが,ルベンは一度,父のそばめビルハのもとに行ってそれと寝た。そして,イスラエルはその事について聞いた。

こうしてヤコブの十二人の息子が生まれた。23 レアによる子は,ヤコブの長子ルベン,それにシメオン,レビ,ユダ,イッサカル,ゼブルン。24 ラケルによる子はヨセフとベニヤミン。25 またラケルのはしためビルハによる子はダンとナフタリ。26 そしてレアのはしためジルパによる子はガドとアシェル。これらがヤコブの息子であり,パダン・アラムで彼に生まれた者たちである。

27 ようやくヤコブは父イサクのもとに,マムレに,キルヤト・アルバすなわちヘブロンに来た。そこは,アブラハムが,そしてイサクが外国人としてとどまっていた所である。28 そしてイサクの日数は百八十年に及んだ。29 その後イサクは息絶えて死に,自分の民のもとに集められた。年老いて,日数に満ち足りていた。その子エサウとヤコブがこれを葬った。
posted by 舞姫 at 05:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 聖書 創世記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

聖書 創世記 34章

聖書 創世記 34章

34 さて,レアがヤコブに産んだ娘ディナは,いつも出て行ってその地の娘たちに会おうとするのであった。2 ときに,その地の長であるヒビ人ハモルの子シェケムが彼女を見かけてこれをとらえ,彼女と寝てこれを犯した。3 そして彼の魂はヤコブの娘ディナに執着するようになった。彼はそのおとめを恋するようになり,そのおとめにしきりに言い寄るのであった。4 ついにシェケムは父ハモルに言った,「このお嬢さんをわたしのために妻としてもらってください」。

5 そしてヤコブは,[シェケム]が自分の娘ディナを汚したことを聞いた。そのとき息子たちは彼の家畜の群れと共に野に行っていた。それでヤコブは彼らが来るまでは何も言わないでいた。6 後にシェケムの父ハモルがヤコブと話すため彼のところにやって来た。7 またヤコブの息子たちはそのことを聞いてすぐに野からやって来た。男たちは感情を害し,非常に怒り立っていた。その者がヤコブの娘と寝てイスラエルに対し恥ずべき愚行を犯したからであり,それは行なってはならないことであった。

8 それでハモルは彼らと話してこう言った。「わたしの息子シェケムについてですが,彼の魂は皆さん方の娘さんを愛慕しております。どうかその方を妻として彼に与えてやってください。9 そしてわたしたちと姻戚関係を結んでください。あなた方の娘さんをわたしたちに与え,わたしたちの娘をあなた方がめとるのです。10 そして,皆さんはわたしたちと一緒に住んでよろしいですし,この土地もお用いになってよいことになります。そこに住んでご商売を続け,そこに定住なさってください」。11 その後シェケムが彼女の父と兄弟たちに言った,「皆さん方の目に恵みを得させてください。何でも皆さんのおっしゃるものをわたしは差し上げます。12 わたしに課する婚姻料や贈り物は大いに高額のものにしてください。おっしゃるとおりに差し上げるつもりでおります。ただこのおとめを妻としてわたしにお与えください」。

13 するとヤコブの息子たちは,自分たちの妹ディナを汚したということのためにシェケムとその父ハモルに対して欺きの答えをし,そのように話すのであった。14 そうして彼らにこう言った。「わたしたちの妹を包皮のある男にやるようなことはとうていできない。それはわたしたちにとって名折れとなるのだ。15 ただし,この条件でなら,あなた方に同意することもできる。つまり,あなた方がわたしたちのようになること,あなた方のうちの男子がみな割礼を受けることだ。16 そうすればわたしたちはきっと娘たちをあなた方に与え,あなた方の娘たちをめとりもしよう。そしてわたしたちはきっとあなた方と一緒に住み,一つの民となるだろう。17 だが,もしあなた方がわたしたち[の言うこと]を聴いて割礼を受けるのでないなら,そのときにはわたしたちも娘を連れて去って行く」。

18 すると,彼らの言葉はハモルの目にもハモルの息子シェケムの目にも良いことに思えた。19 それでその若者はためらうことなくその条件を実行することにした。ヤコブの娘がすっかり気に入り,しかも彼はその父の全家で最も尊ばれる者だったからである。

20 そこでハモルとその子シェケムは自分たちの都市の門のところに行き,その市の人々に話してこう言った。21 「この人たちはわたしたちに対して平和的な態度を示している。だから彼らをこの土地に住ませ,ここで商売を続けさせてあげてほしい。土地は彼らの前にあって十分広いのだから。彼らの娘をわたしたちはめとることができ,わたしたちの娘を彼らに与えることもできる。22 ただこの条件で,この人たちは,わたしたちと一緒に住んで一つの民になるという同意をすることになっている。つまり,彼らが割礼を受けているのと同じようにわたしたちのうちの男子もみな割礼を受ける,ということだ。23 そうすれば,彼らの所有物,その富財,そのすべての畜類,それらはわたしたちのものになるではないか。ただ,彼らがわたしたちと一緒に住むように,わたしたちの同意を与えることだけはしよう」。24 すると彼の都市の門から出て行く者は皆ハモルとその子シェケム[の言葉]を聴き入れ,すべての男子,彼の都市の門から出て行くすべての者が割礼を受けた。

25 ところが,三日目のこと,その人々が痛みを覚えるようになったころに,ヤコブの二人の息子でディナの兄弟であるシメオンとレビは,それぞれ自分の剣を手に取り,怪しまれないようにしてその都市に行き,すべての男子を殺したのである。26 そしてハモルとその子シェケムをも剣の刃に掛けて殺した。その後,シェケムの家からディナを連れ出して,去って行った。27 ヤコブの他の息子たちも致命的な傷を負った者たちに襲いかかり,その都市のものを強奪していった。彼らが自分たちの妹を汚したからということであった。28 その羊,牛,ろばを,また市内にあったものも野にあったものも奪い取った。29 そして,彼らのすべての資産,また小さな子供や妻たちのすべてをとりこにして連れて行き,こうしてその家々にあったすべてのものを強奪した。

30 これに対しヤコブはシメオンとレビに言った,「お前たちは,この地の住民に,カナン人やペリジ人に対してわたしを悪臭のような者とならせ,わたしをみんなののけ者にならせた。しかもわたしのほうは数が少ない。彼らは必ず寄り集ってわたしに敵対し,わたしに襲いかかるだろう。わたしは,そうだ,わたしもわたしの家も滅ぼし尽くされてしまうに違いない」。31 すると彼らは言った,「わたしたちの妹を遊女のように扱う者がいてもよいのですか」。
ラベル:聖書 エホバ
posted by 舞姫 at 05:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 聖書 創世記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

聖書 創世記 33章

聖書 創世記 33章

33 やがてヤコブが目を上げて見ると,そこへエサウがやって来るところで,四百人の者がそれと一緒であった。そこで彼は子供たちをレアとラケルおよび二人のはしためたちのもとに分け,2 はしためとその子供たちを一番前,レアとその子供たちをその後ろ,ラケルとヨセフをその後に置いた。3 そして自分自身は彼らの前を進み,自分の兄弟に近づくまで七回地に身をかがめた。

4 するとエサウは走り寄って彼を迎え,抱擁し,その首を抱いて口づけするのであった。そしてふたりは涙を流して泣いた。5 それから[エサウ]は目を上げて女と子供たちを見て,こう言った。「一緒にいるこの人たちはだれなのか」。それで彼は言った,「神がこの僕に恵みとして与えてくださった子供たちです」。6 するとはしためたち,つまりその者たちとその子供たちとが進み出て身をかがめた。7 次いでレア,そしてその子供たちも進み出て身をかがめた。その後ヨセフ,またラケルが進み出て身をかがめた。

8 さて[エサウ]は言った,「わたしが出会ったこの旅行者たちの宿営すべてはどういう意味なのか」。そこで彼は言った,「我が主の目に恵みを得るためなのです」。9 するとエサウは言った,「兄弟よ,わたしは沢山持っている。あなたのものはそのままあなたのものにしておきなさい」。10 しかしヤコブは言った,「いいえ,お願いです。もし今あなたの目に恵みを得ているのでしたら,ぜひともわたしの贈り物をこの手からお受け取りください。その望みどおり,わたしはあなたの顔を,さながら神の顔を見るようにして見ているのですから。あなたが喜びをもってわたしを受け入れてくださったからです。11 あなたのもとに運ばれた,私からの祝福をお伝えするこの贈り物をどうかお受け取りになってください。神はわたしに恵みを与えてくださったからですし,わたしはすべての物を持っておりますので」。こうしてしきりに促したため[エサウ]はそれを受け取った。

12 後に[エサウ]は言った,「さあ出かけて行くことにしよう。そして,わたしはあなたの前を行かせてもらおう」。13 しかし彼は言った,「我が主もご承知のことですが,子供たちはかよわく,乳を飲ませている羊や牛が私のもとにおります。一日にあまり速く進ませますと,群れ全体がきっと死んでしまうことでしょう。14 どうぞ,我が主は僕より先にお進みください。そして私のほうは,前を行く畜類の足なみに合わせ,また子供たちの足なみに合わせてゆっくり旅を続けてまいれますように。こうしていずれセイルの我が主のもとに参ります」。15 するとエサウは言った,「よければ,わたしのもとにいる民の幾人かをあなたの好きになるようにしてあげよう」。これに対して彼は言った,「どうしてそのようなことを。我が主の目に恵みを得させていただくだけでよろしいのです」。16 こうしてその日エサウはセイルへの道を引き返して行った。

17 そしてヤコブはスコトに向けて旅立ち,その後自分のために家を建て,また自分の群れのために仮小屋を作った。彼がその場所の名をスコトと呼んだのはそのためであった。

18 やがてヤコブは,パダン・アラムからの帰途,無事カナンの地にあるシェケム市に来た。そして,その都市の前に宿営を張った。19 次いで彼は,自分が天幕を張った野の一画を,シェケムの父ハモルの子らの手から金子百枚で取得した。20 そののち彼はそこに祭壇を設け,それを“イスラエルの神なる神”と呼んだ。
ラベル:聖書 エホバ
posted by 舞姫 at 05:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 聖書 創世記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

聖書 創世記 32章

聖書 創世記 32章

32 そしてヤコブのほうも自分の道を行った。すると今度は神のみ使いたちが彼と出会った。2 彼らを見てヤコブはすぐに言った,「これは神の宿営だ!」 ゆえに彼はその場所の名をマハナイムと呼んだ。

3 その後ヤコブは自分の兄弟エサウのもとへ,すなわちセイルの地,エドムの野に向け自分に先立って使いの者たちを送り,4 それに命じてこう言った。「あなた方はわたしの主に,エサウにこう言うのです。『あなたの僕ヤコブはこのように申しました。「私はラバンのもとに外国人として住み,これまで長く滞在してまいりました。5 そして私は牛・ろば・羊・下男・はしためたちを持つに至りましたので,使いを送って我が主にお知らせしたいと存じます。あなたの目に恵みを得るためです」』と」。

6 やがて使いの者たちはヤコブのもとに戻って来て,こう言った。「わたしどもはあなたのご兄弟エサウのところに参りましたが,あの方もあなたに会おうとして進んで来られます。そして四百人の人々が一緒です」。7 それでヤコブは非常に恐れ,また心配になった。そこで彼は自分と一緒にいた民また羊と牛とらくだを二つの宿営に分けて,8 こう言った。「仮にエサウが一方の宿営に来て襲撃したとしても,それを免れて残るほうの宿営が必ずあることになる」。

9 その後ヤコブは言った,「わたしの父アブラハムの神,父イサクの神,エホバ,『あなたの土地に,あなたの親族のもとに帰れ。あなたに良いことがあるようにしよう』と言っておられる方よ,10 私は,あなたがこの僕にお示しくださったすべての愛ある親切と忠実さとには値しない者です。ただ自分の杖だけを携えてこのヨルダンを渡りましたのに,今わたしは二つの宿営となっているのです。11 お願い致します。わたしの兄弟の手から,エサウの手から私を救い出してください。わたしは彼を恐れているのです。やって来て,きっとわたしを,母も子もともに襲うのではないかと。12 ですがあなたご自身は,『わたしは必ずあなたに良いことがあるようにし,あなたの胤を海の砂の粒のようにする。それは多くて数えつくせない』と言われたのです」。

13 そしてその夜,彼はそのままそこにとどまった。次いで自分の手に入ったものの中から自分の兄弟エサウのための贈り物を取った。14 すなわち雌やぎ二百頭と雄やぎ二十頭,雌羊二百頭と雄羊二十頭,15 乳を飲ませているらくだ三十頭とその子ら,雌牛四十頭と雄牛十頭,雌ろば二十頭と雄ろばの成獣十頭である。

16 それから彼は一群れずつ別にして僕たちの手に渡し,その僕たちに繰り返しこう言った。「わたしに先立って渡りなさい。そしてあなた方は群れと群れとのあいだに間隔を置くように」。17 さらに,先頭の者に命じてこう言った。「わたしの兄弟エサウがあなたに会って,『あなたはだれに属する者か,どこへ行くのか,これらあなたの前を行くのはだれのものか』と尋ねたなら,18 そのときあなたはこう言いなさい。『あなたの僕ヤコブのものですが,贈り物で,我が主に,エサウに送られて来たものです。そして,ご覧ください,当人もわたしどもの後ろにおります』と」。19 次いで彼は第二の者にも,第三の者にも,また群れの後を行く[他の]すべての者にも命じてこう言った。「あなた方もエサウに出会った際にはこの言葉のとおりに話すように。20 そして,『あなたの僕ヤコブはわたしどもの後ろに来ております』とも言いなさい」。彼は自らこう言うのであった。「わたしの前を進む贈り物によって多分彼を和められるだろう。こうして後にその顔を見るのだ。あるいは親切に迎えてくれるかもしれない」。21 それで贈り物は先に渡って行き,彼自身はその夜宿営にとどまった。

22 後に,その夜の間に,彼は立って自分の二人の妻と二人のはしため,それに十一人の息子たちを連れ,ヤボクの渡り場を渡った。23 そして,その者たちを連れて行って奔流の谷を渡らせ,また自分が所有するものをも渡らせた。

24 最後にヤコブは自分ひとり後に残った。ときに,ひとりの人が彼と組み打ちを始めて,夜が明けるころにまで及んだ。25 その人は,自分が[ヤコブ]に対して優勢でないのを見て,彼の股の関節のくぼみに触れた。すると,その人と組み打ちをしている間にヤコブの股の関節のくぼみのところが外れた。26 その後その人は言った,「わたしを行かせてほしい。夜が明けたから」。すると彼は言った,「まずわたしを祝福してくださらないうちは行かせません」。27 それでその人は言った,「あなたの名は何というのか」。そこで言った,「ヤコブです」。28 するとその人は言った,「あなたの名はもはやヤコブではなく,イスラエルと呼ばれる。あなたは神また人と闘って,ついに優勢になったからだ」。29 それに対しヤコブは尋ねて言った,「どうかあなたのお名前を教えてください」。しかしその人は言った,「わたしの名を聞こうとするのはどうしてか」。そう言って彼はそこで[ヤコブ]を祝福した。30 ゆえにヤコブはその場所の名をペニエルと呼んだ。彼の言うところでは,「顔と顔を合わせて神を見たのに,わたしの魂は救い出された」からであった。

31 そして,ペヌエルを過ぎると太陽が彼の上に照りだしたが,彼は股のところでびっこを引いていた。32 このゆえに,イスラエルの子らは,今日に至るまで,股の関節のくぼみの上にある股の神経の筋を食べない習わしになっている。その人がヤコブの股の関節のくぼみに,股の神経の筋に触れたからである。
ラベル:聖書 エホバ
posted by 舞姫 at 04:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 聖書 創世記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

聖書 創世記 31章

聖書 創世記 31章

31 やがて彼はラバンの息子たちの言葉を聞いた。「ヤコブは我々の父のものをみな取った。我々の父のものからこれだけの富財をこしらえた」と言うのであった。2 ヤコブがラバンの顔を見ると,いまそれは彼に対して以前のようではなかった。3 ついにエホバはヤコブにこう言われた。「あなたの父たちの土地に,あなたの親族のもとに帰りなさい。わたしは引き続きあなたと共にいる」。4 そこでヤコブは使いをやってラケルとレアを野に,自分の群れのいるところに呼び寄せ,5 彼女たちにこう言った。

「わたしはあなた方の父の顔を見ているが,[父]はわたしに対して以前と同じではない。しかしわたしの父の神はわたしと共にいてくださった。6 そしてあなた方自身も,わたしが力をつくして父に仕えてきたことを知っているはずだ。7 それなのに父はわたしを軽くあしらい,わたしの報酬を十回も変えた。それでも神は,[父]がわたしに害をもたらすことを許されなかった。8 『ぶちのものがあなたの報酬となる』と[父]が言えば,群れ全体はぶちのものを産み出し,一方『しまのあるものがあなたの報酬となる』と言えば,群れ全体はしまのあるものを産み出した。9 こうして神はあなた方の父の家畜の群れを取り去って,それをわたしたちに与えてこられた。10 とうとう,群れに盛りが付いたときのことだが,夢の中でわたしが目を上げるとひとつの光景が見え,そこで群れの上に跳び掛かっている雄やぎはしまのあるもの,ぶちのもの,はん点のあるものだった。11 そのとき[まことの]神のみ使いが夢の中でわたしに向かって『ヤコブよ』と言い,わたしは『はい,ここにおります』と言った。12 すると彼はこう続けた。『どうかあなたの目を上げて,群れの上に跳び掛かっている雄やぎがすべてしまのあるもの,ぶちのもの,はん点のあるものであるのを見なさい。わたしは,ラバンがあなたに行なっていることをすべて見たのである。13 わたしはベテルの[まことの]神である。あなたはそこで柱に油をそそぎ,そこでわたしに誓約を立てた。今,身を起こしてこの地を去り,あなたの生まれた土地に帰りなさい』」。

14 するとラケルとレアは答えて言った,「わたしたちの父の家に,わたしたちの受ける相続分がまだあるでしょうか。15 [父]はわたしたちをもう売ったので,実際のところわたしたちは[父]にとっては異国人のようにみなされているのではありませんか。ですから[父]はわたしたちの代価として払われたそのお金でずっと食べているのです。16 神が父から取り去られた富は皆わたしたちのもの,そしてわたしたちの子供たちのものなのです。ですから今,神があなたに言われたことをすべてなさってください」。

17 そこでヤコブは身を起こし,自分の子供と妻たちをらくだに乗せた。18 そして,自分のすべての家畜と自分のためたすべての貨財,パダン・アラムで増やして自分の取得物とした家畜の群れを進ませて行った。自分の父イサクのもとへ,カナンの地へ行くためであった。

19 さて,ラバンは自分の羊の毛を刈りに行った後であった。その間にラケルは自分の父に属するテラフィムを盗み出した。20 こうしてヤコブはシリア人ラバンの裏をかいた。自分が逃げて行くことを彼に告げないでおいたのである。21 そして彼,つまり彼とそれに属するすべてのものは逃げて行き,身を起こして川を渡った。そののち彼は顔をギレアデの山地に向けた。22 後に,三日目になって,ヤコブの逃げて行ったことがラバンに告げられた。23 そこで彼は自分の兄弟たちを連れ,その跡を追って七日の道のりを行き,ギレアデの山地で[ヤコブ]に追いついた。24 そのとき神は夜の夢の中でシリア人ラバンのもとに来て,こう言われた。「ヤコブに対して良くも悪くも言うことのないように気をつけなさい」。

25 それでラバンはヤコブに近づいたが,そのときヤコブは自分の天幕を山の中に張り,ラバンは自分の兄弟たちをギレアデの山地に野営させていた。26 その後ラバンはヤコブに言った,「あなたは何ということをしたのか。わたしの裏をかき,わたしの娘たちを,剣で捕らえたとりこのようにして追い立てて行くとは。27 どうしてこっそり逃げて行き,わたしの裏をかいて何も告げずに[行か]なければならなかったのか。わたしは歓びと歌をもって,タンバリンとたて琴とをもってあなたを送り出したであろうに。28 それなのにあなたは,わたしの子供や娘たちに口づけするいとまさえ与えてくれなかった。今あなたは愚かなことをした。29 あなた方に害を加えることもわたしの手の力のうちにあるのだが,あなた方の父の神は昨夜わたしに語られ,『ヤコブに対して良くも悪くも言うことのないように気をつけよ』と言われた。30 あなたは自分の父の家を慕い求めてきたために今こうして出て来はした。だが,それにしても,どうしてわたしの神々を盗んだのか」。

31 それに答えてヤコブはラバンに言った,「わたしは恐れたのです。わたしは自分に言いました,『あなたは自分の娘たちをわたしから引き離してしまうかもしれない』と。32 だれにしてもあなたの神々の見いだされる者がいれば,その者を生かしておかないでください。わたしのところに何があるか,兄弟たちの前でご自身で調べ,それをご自分でお取りになってください」。ヤコブは,ラケルがそれを盗み出したことを知らなかったのである。33 それでラバンはヤコブの天幕に,レアの天幕に,二人の奴隷女の天幕に入ったが,それを見いだせなかった。最後に彼はレアの天幕を出てラケルの天幕に入って行った。34 ところでラケルはそのテラフィムをすでに取ってらくだにある婦人用の鞍かごの中に入れ,自分でその上に座っていた。そのためラバンが天幕じゅうを探り回っても,それを見いだすことはできなかった。35 そのとき彼女は父に言った,「我が主の目に怒りがひらめくことのありませんように。わたしはみ前に立ち上がることができないのです。女の常の事が起きているものですから」。それで彼はなおも注意深く捜したが,テラフィムは見つからなかった。

36 それでヤコブは怒りだし,ラバンと言い争いを始めた。そしてヤコブはラバンに答えてこう言った。「あなたはわたしの後を激しく追って来ましたが,わたしにどんな違背が,わたしにどんな罪があるというのですか。37 わたしの貨財の中を残らず探り回った今,あなたの家のすべての貨財のうちの何かを見つけたのでしょうか。それをここに,わたしの兄弟たちとあなたの兄弟たちの前に出して,わたしたち二人の間を裁決してもらいましょう。38 この二十年間わたしはあなたのもとで過ごしてきました。あなたの雌羊と雌やぎは流産することはなく,あなたの群れの雄羊を食べることもわたしは決してしませんでした。39 引き裂かれた動物がいてもあなたのところに持って行かず,わたし自身がその損失を負いました。昼間盗まれても夜盗まれても,あなたはそれをわたしの手に要求しました。40 昼は暑さに夜は寒さにさいなまれること,それがわたしの経験となってきました。眠りさえわたしの目からは消え去ったものでした。41 これがあなたの家でのわたしの二十年です。わたしはあなたの二人の娘のために十四年,そしてあなたの家畜の群れのために六年仕えてきましたが,あなたはわたしの報酬を十回も変えました。42 もしわたしの父の神,アブラハムの神でイサクの怖れかしこんだ方がわたしの側にいてくださらなかったなら,あなたは今ごろわたしをむなし手で去らせていたことでしょう。わたしの惨めさとわたしの手の労苦とを神はご覧になり,そのために昨夜あなたを戒められたのです」。

43 するとラバンは答えてヤコブに言った,「娘はわたしの娘たち,子供はわたしの子供たち,群れはわたしの群れ,すべてあなたが見ているものはわたしのもの,そしてわたしの娘たちのものだ。わたしは今日これらに敵し,また[娘]たちの産んだその子供たちに敵して何を行なえよう。44 だから今,さあ,わたしたち,わたしとあなたとは契約を結ぶことにしよう。それがわたしとあなたとの間の証しとなるのだ」。45 そこでヤコブはひとつの石を取り,それを立てて柱とした。46 それからヤコブは自分の兄弟たちに言った,「石を拾ってください!」 それで彼らは石を拾い取って,小山を作っていった。そののち一同はそこで,その小山の上で食事をした。47 そしてラバンはそれをエガル・サハドタと呼ぶことにしたが,ヤコブのほうはそれをガルエドと呼んだ。

48 それからラバンは言った,「今日この小山はわたしとあなたとの間の証しとなる」。そのゆえに彼はその名をガルエドと呼んだのである。49 また,“物見の塔”とも[呼んだ]。こう言ったのである。「わたしたちが互いを見ることのできない所にいるときもエホバがわたしとあなたとの間を見守っていてくださるように。50 もしあなたがわたしの娘たちを苦しめたり,わたしの娘たちのほかに妻をめとったりすることがあれば,人がわたしたちと共にいるのではない。見なさい,神がわたしとあなたとの間の証人となっておられるのだ」。51 ラバンはなおもヤコブに言った,「ここにこの小山がある。またここにわたしが自分とあなたとの間に立てた柱がある。52 この小山は証しであり,柱も証しとなるものだ。すなわち,わたしはこの小山を越えてあなたを損なわず,あなたもこの小山とこの柱とを越えてわたしを損なうことはない。53 アブラハムの神,ナホルの神,その父の神が,わたしたちの間を裁かれるように」。しかしヤコブは自分の父イサクが怖れかしこんだ方をさして誓った。

54 その後ヤコブはその山で犠牲をささげ,次いで共にパンを食べるよう自分の兄弟たちを招いた。それで彼らはパンを食べ,その夜を山で過ごした。55 しかしラバンは朝早く起き,自分の子供と娘たちに口づけしてこれを祝福した。その後ラバンは自分の所へ帰るために去って行った。
ラベル:聖書 エホバ
posted by 舞姫 at 04:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 聖書 創世記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

聖書 創世記 30章

聖書 創世記 30章

30 ラケルは自分がヤコブに子をひとりも産んでいないことを知るようになった。そのときラケルは自分の姉をねたむようになり,ヤコブに対してこう言いだした。「わたしにも子供を与えてください。でなければわたしは死んだ女となってしまいます」。2 するとヤコブの怒りがラケルに対して燃え,こう言った。「わたしが神の地位にいるとでも言うのか。[神]が腹の実をお前から引きとどめてこられたのだ」。3 そこで彼女は言った,「ここにわたしの奴隷女ビルハがいます。それと関係を持ち,彼女がわたしのひざに子を産んで,このわたしも彼女によって子供を得られるようにしてください」。4 そう言って彼女は自分のはしためビルハを妻として与え,ヤコブはそれと関係を持った。5 こうしてビルハは妊娠し,やがてヤコブに男の子を産んだ。6 そのときラケルはこう言った。「神はわたしの裁き主となり,わたしの声を聴いてもくださいました。それでわたしに子を授けてくださったのです」。それゆえ彼女はその名をダンと呼んだ。7 そしてラケルのはしためビルハはもう一度妊娠し,やがてヤコブに二人目の男の子を産んだ。8 そのときラケルは言った,「わたしは大いに奮闘して自分の姉と闘い,その勝利者ともなったのです」。それで彼女はその名をナフタリと呼んだ。

9 レアは自分が子を産まなくなったのを知ると,自分のはしためジルパを取り,それをヤコブに妻として与えた。10 やがてレアのはしためジルパはヤコブに男の子を産んだ。11 そのときレアは,「幸運です!」と言った。それで彼女はその名をガドと呼んだ。12 その後レアのはしためジルパはヤコブに二人目の男の子を産んだ。13 そのときレアはこう言った。「幸せなことです! 娘たちはきっとわたしを幸せな者と言うのです」。それで彼女はその名をアシェルと呼んだ。

14 さて,小麦の収穫の時期に,ルベンは出かけて行き,野原でこいなすを見つけた。そこで彼はそれを自分の母レアのところに持って来た。するとラケルはレアに言った,「あなたの子のこいなすをどうぞわたしに少し譲ってください」。15 それを聞いて彼女は言った,「あなたはわたしの夫を取り,その上わたしの子のこいなすまで取ろうとする,これは小さな事でしょうか」。するとラケルは言った,「ですから,あなたの子のこいなすと引き換えにあの人は今夜あなたと寝るでしょう」。

16 夕方,ヤコブが野から戻って来たとき,レアは迎えに出て行ってこう言った。「あなたはわたしと関係を持つことになっています。わたしは息子のこいなすであなたを借りきってしまったのですから」。そこで彼はその夜彼女と寝た。17 そして神はレア[の願い]を聞いてそれに答え,彼女は妊娠し,やがてヤコブに五人目の男の子を産んだ。18 そのときレアは言った,「わたしが自分のはしためを夫に与えたので,神はわたしにその報酬を与えてくださった」。それで彼女はその名をイッサカルと呼んだ。19 それからレアはもう一度妊娠し,やがてヤコブに六人目の男の子を産んだ。20 そのときレアは言った,「神はこのわたしに良い賜物を授けてくださった。ついに夫はわたしに寛大にしてくれるでしょう。わたしはあの人に六人も男の子を産んだのですから」。こうして彼女はその名をゼブルンと呼んだ。21 そして後に彼女はひとりの娘を産み,その名をディナと呼んだ。

22 ついに神はラケルのことを思い起こされた。神は彼女[の願い]を聞いてそれに答え,その胎をお開きになった。23 それで彼女は妊娠して男の子を産んだ。そのとき彼女は言った,「神はわたしの辱めを取り去ってくださいました」。24 それで彼女はその名をヨセフと呼んで,「エホバはわたしにもうひとり男の子を加えてくださるのです」と言った。

25 そして,ラケルがヨセフを産むと,ヤコブはその後すぐラバンにこう言った。「わたしを去らせて,自分の所へ,自分の国に行かせてください。26 わたしの妻と子供たちを渡してください。その者たちのためにあなたのもとで仕えてきたのです。わたしが行けるようにしてください。わたしがあなたにした奉仕をあなた自身が知っておられるはずです」。27 するとラバンは言った,「もし今,わたしがあなたの目に好意を得ているのなら―あなたのゆえにエホバがわたしを祝福してくださっている兆しをわたしは見ているのだし」。28 そして彼は加えて言った,「あなたの望む報酬を明示してほしい。そうしたらわたしはそれを払おう」。29 すると[ヤコブ]は言った,「わたしがどのようにあなたに仕え,あなたの家畜の群れがわたしのもとでどのようになったかは,あなたご自身が知っておられるはずです。30 わたしの来る前あなたのところに実際にあったものはわずかでしたのに,それは拡大していってとても多くなったのです。わたしがここに足を踏み入れて以来エホバがあなたを祝福されたからです。それで今,いつになったらわたしは自分の家のためにも何がしかのことを行なえるのでしょうか」。

31 すると彼は言った,「あなたに何を上げたらよいだろう」。それでヤコブはさらに言った,「あなたは何も下さりはしないでしょう。ただもしこのことをしてくださるのでしたら,わたしは再びあなたの群れを牧します。これからもその番をしましょう。32 わたしは今日あなたの群れ全体の中を通ります。あなたはそこから,ぶちでまだらになったすべての羊,また若い雄羊のうちすべて暗褐色のものと,雌やぎのうちまだらでぶちになったものをみな別にしてください。それ以後は,そのようなものをわたしの報酬とするのです。33 そして,わたしの報酬を見定めるためあなたが将来いつの日に来られても,わたしの正しいやり方がわたしのための答えとなるはずです。雌やぎのうちぶちでなくまだらになっていないもの,また若い雄羊で暗褐色でないものがわたしのところにいれば,それはみな盗んだものということになります」。

34 するとラバンは言った,「よし,それが良い! あなたの言葉どおりにしよう」。35 こうしてその日,彼は,しまのあるまだらになった雄やぎと,ぶちでまだらになったすべての雌やぎ,若い雄羊のうちすべて白いところのあるものと暗褐色のものとを別にし,それを自分の息子たちの手に渡した。36 そののち自分とヤコブとの間を隔てて三日の道のりを置いた。ヤコブはラバンの家畜の群れで後に残ったものを牧するようになった。

37 それからヤコブは,そごうこう樹とアーモンドの木とすずかけの木のまだ水気のある棒を自分のために取り,その皮をむいて棒の白いところを出し,白く皮のむけた部分を作った。38 最後に彼は,自分が皮をむいた棒を群れの前,溝の中,つまり水の飲みおけの中に立てた。そこは群れが来て飲む所であり,飲みに来る際にその前で盛りが付くようにするためであった。

39 その結果,群れは棒の前で盛りが付き,群れはしまのあるもの,ぶちのもの,まだらのものを産み出すのであった。40 そしてヤコブは若い雄羊を取り分け,群れの顔を,ラバンの群れのうちしまのあるものおよびすべて暗褐色のものに向かわせた。そうして彼は自分の畜群だけを別にし,それをラバンの群れのそばには置かなかった。41 そして,強壮な群れに盛りが付くと,ヤコブはいつでも必ず棒を溝の中に,群れの目の前に置いて,それらがその棒によって盛りが付くようにするのであった。42 しかし,群れがひ弱であると,彼はそれをそこに置かないようにした。それでひ弱なものはいつもラバンのものとなり,強壮なものはヤコブのものとなった。

43 そしてこの人は[資産を]いよいよ増し加えてゆき,家畜の大きな群れと,はしため,下男,らくだ,ろばが彼のものとなった。
ラベル:聖書 エホバ
posted by 舞姫 at 03:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 聖書 創世記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

聖書 創世記 29章

聖書 創世記 29章

29 その後ヤコブは足を進め,東洋人の地へと旅を続けた。2 さて,彼が見ると,そこの野にはひとつの井戸があり,三群れの羊がそこで[井戸]のかたわらに伏していた。人々はいつもその井戸から畜群に水をやっていたのである。そして,井戸の口には大きな石が置いてあった。3 すべての群れがそこに集まると,人々はその石を井戸の口から転がしのけて群れに水をやり,そののち井戸の口の元の場所にその石を戻すのであった。

4 それでヤコブは彼らに言った,「わたしの兄弟たち,皆さんはどこからおいでになったのですか」。すると彼らは言った,「わたしたちはハランから来ました」。5 そこで彼は言った,「皆さんは,ナホルの孫のラバンをご存じでしょうか」。すると言った,「知っていますとも」。6 それで彼は言った,「その人は元気にしていますか」。それに対し彼らは言った,「元気です。ちょうどその娘のラケルが羊と一緒にやって来るところです」。7 そこで彼はさらに言った,「まだ日は盛りではありませんか。群れを集める時間ではありません。羊に水をやって,あとは[草を]食べさせにお行きなさい」。8 すると彼らは言った,「わたしたちは,全部の群れが集まってみんなで井戸の口から石を転がしのけてからでなければ,そうすることを許されていません。そのようにして羊に水をやることになっています」。

9 彼がまだその人々と話しているうちに,ラケルが父の羊を連れてやって来た。彼女は羊飼いだったのである。10 そしてヤコブは自分の母の兄弟ラバンの娘ラケルと,母の兄弟ラバンの羊とを見たが,そのときヤコブはすぐさま近づいて行って井戸の口から石を転がしのけ,母の兄弟ラバンの羊に水をやるのであった。11 それからヤコブはラケルに口づけし,声を上げ,涙を流して泣いた。12 次いでヤコブは,自分がラケルの父の兄弟であり,リベカの子であることを彼女に話していった。それで彼女は走って行って父親に告げた。

13 さて,ラバンは自分の妹の子ヤコブについての知らせを聞くと,すぐに走って行ってそれを迎えるのであった。そうして彼を抱擁し,口づけし,自分の家の中へ連れて行った。それで彼はこれらのすべての事についてラバンに細かに話していった。14 するとラバンは彼に言った,「あなたはまさしくわたしの骨肉です」。それで彼はそのもとにまる一か月とどまった。

15 その後ラバンはヤコブに言った,「あなたはわたしの兄弟だということで,ただでわたしに仕えなければならないだろうか。言ってほしい,あなたの報酬はどうしたらよいだろう」。16 ところでラバンには二人の娘がいた。上のほうの名はレアといい,下のほうの名はラケルといった。17 しかし,レアの目には輝きがなかったのに対し,ラケルのほうは姿が美しく,顔だちも美しかった。18 そしてヤコブはラケルを愛していた。それで彼は言った,「あなたの下の娘ラケルのため,わたしは喜んであなたに七年仕えます」。19 するとラバンは言った,「わたしにとっては,あれをほかの男にやるよりあなたに与えるほうが良い。では,このままわたしのところにとどまりなさい」。20 こうしてヤコブはラケルのために七年間仕えたが,彼女に対する愛ゆえにそれは彼の目にほんの数日のようであった。

21 それからヤコブはラバンに言った,「わたしの妻を渡してください。わたしの日数は満ちたのです。彼女と関係を持たせてください」。22 そこでラバンはその場所のすべての人を集めて宴を催した。23 ところがその晩,彼は娘のレアを取り,それを[ヤコブ]のところに連れて来て,彼が[レア]と関係を持つようにしたのであった。24 さらにラバンは自分のはしためジルパを彼女に,すなわち娘レアにはしためとして与えた。25 それで,翌朝になってみると,そこにいたのはレアであった。そのため彼はラバンに言った,「あなたがわたしに対してしたこの事はどういうことなのですか。わたしは,ラケルのためにあなたのもとで仕えたのではありませんでしたか。それなのに,どうしてわたしをだましたりしたのですか」。26 するとラバンは言った,「そのようにして年下の女を長女より先にやることはわたしたちの所の習慣ではない。27 この女のための一週を十分に祝いなさい。その後,このもうひとりの女も,あなたがわたしのもとであと七年仕えるその奉仕に対して与えられるだろう」。28 そこでヤコブはそのとおりに行ない,その女のための一週を十分に祝った。その後[ラバン]は娘のラケルも彼に妻として与えた。29 加えてラバンは自分のはしためビルハを娘ラケルにそのはしためとして与えた。

30 こうして[ヤコブ]はラケルとも関係を持ち,しかもラケルに対してレアに対する以上の愛を示した。そして彼のもとでさらにあと七年仕えることにした。31 エホバはレアのほうがうとまれているのをご覧になってその胎をお開きになったが,ラケルのほうはうまずめであった。32 それでレアは妊娠して男の子を産み,その名をルベンと呼んだ。「エホバがわたしの惨めさを見てくださったので,いま夫はわたしを愛してくれるようになるから」と彼女は言うのであった。33 そして彼女は再び妊娠して男の子を産み,その後こう言った。「エホバは聴いてくださり,わたしがうとまれていたのでこの子をも与えてくださったのです」。それで彼女はその名をシメオンと呼んだ。34 そして彼女はまたも妊娠して男の子を産み,その後こう言った。「今度こそ夫はわたしと共になってくれるでしょう。わたしはあの人に三人も男の子を産んだのですから」。ゆえにその名はレビと呼ばれた。35 そして彼女はもう一度妊娠して男の子を産み,その後こう言った。「今わたしはエホバをたたえます」。ゆえに彼女はその名をユダと呼んだ。そののち彼女は子を産まなくなった。
ラベル:聖書 エホバ
posted by 舞姫 at 03:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 聖書 創世記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

聖書 創世記 28章

聖書 創世記 28章

28 そのためイサクはヤコブを呼んで祝福し,彼に命じてこう言った。「あなたはカナンの娘たちの中から妻をめとってはならない。2 立ってパダン・アラムへ,あなたの母の父ベトエルの家へ行き,そこから,すなわち母の兄弟ラバンの娘たちの中から自分の妻をめとるように。3 そうすれば全能の神はあなたを祝福し,子を生ませて多くならせてくださり,あなたは必ずもろもろの民の会衆となるであろう。4 そして[神]はアブラハムの祝福をあなたに,すなわちあなたおよび共にいるあなたの胤に与えて,あなたが外国人として住んでいる土地,神がアブラハムにお与えになったその[土地]を所有させてくださるであろう」。

5 こうしてイサクはヤコブを送り出し,[ヤコブ]はパダン・アラムへ,シリア人ベトエルの子で,ヤコブとエサウの母リベカの兄弟であるラバンのところへ出かけて行った。

6 エサウは,イサクがヤコブを祝福し,パダン・アラムにやってそこから妻を迎えるようにさせたこと,また彼を祝福したさい彼に命じて,「カナンの娘たちの中から妻をめとってはいけない」と述べたこと,7 さらにヤコブが父と母に従ってパダン・アラムに向かったことを知ると,8 そのときエサウは,カナンの娘たちが父イサクの目に喜ばれないことを知った。9 そこでエサウはイシュマエルのところに行き,自分の他の妻たちのほかに,アブラハムの子イシュマエルの娘でネバヨトの姉妹であるマハラトを妻に迎えた。

10 さて,ヤコブはベエル・シェバからの道を行き,ハランに向かって進んで行った。11 やがてある場所に出たが,日も沈んだのでそこで夜を過ごすことにした。それでその場所にあった石の一つを取って頭の支えとして置き,その場所に横たわった。12 すると彼は夢を見はじめた。見よ,地の上にはしごが立ててあり,その頂は天に達していた。そして,見よ,神のみ使いたちがそれを上ったり下ったりしているのであった。13 しかも,見よ,エホバがその上方におられて,こう言いはじめられた。

「わたしは,あなたの父アブラハムの神,イサクの神エホバである。あなたの横たわっている地,わたしはそれをあなたに,そしてあなたの胤に与える。14 そしてあなたの胤は必ず地の塵粒のようになり,あなたは必ず西,東,北,南へと広がるであろう。あなたにより,またあなたの胤によって地上のすべての家族は必ず自らを祝福するであろう。15 そして今,わたしはあなたと共におり,その行くすべての道であなたを守り,あなたをこの地にまた戻らせる。わたしは,自分があなたに話したことをし遂げるまでは,あなたを離れないからである」。

16 その後ヤコブは眠りから覚めて,こう言った。「エホバはまさにこの場所におられるのに,わたしのほうはそれを知らなかった」。17 そして彼は恐れを感じ,加えてこう言った。「ここは何と畏怖すべき所なのだろう。これは神の家にほかならない。これこそ天の門なのだ」。18 それでヤコブは朝早く起き,頭の支えとしてそこにあった石を取り,それを柱として立ててその上に油を注いだ。19 さらに,彼はその場所の名をベテルと呼んだ。だが,実は,ルズというのがその都市のそれまでの名であった。

20 さらにヤコブは誓約を立ててこう言った。「もし神がずっとわたしと共にいてくださり,わたしの進むこの道で必ずわたしを守って,食べるパンと着る衣とを与えてくださるなら,21 そしてわたしが必ず平安のうちに父の家に帰って来れるなら,そのときエホバはわたしの神であることを示してくださったことになります。22 そして,わたしが柱として立てたこの石は神の家となり,あなたが与えてくださるすべてのものについてわたしは必ずその十分の一をあなたにささげることにします」。
ラベル:聖書 エホバ
posted by 舞姫 at 03:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 聖書 創世記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

聖書 創世記 27章

聖書 創世記 27章


27 さて,その後,イサクは年老い,その目もかすんでよく見えなくなったときであるが,上の息子エサウを呼んで,「我が子よ!」と言った。それに対し,「はい,わたしはここにおります!」と彼は言った。2 [イサク]はさらに言った,「さあごらん,わたしは年老いてしまった。わたしはいつ死ぬか分からない。3 だから今のうちに,どうかお前の用具を,矢筒と弓とを取り,野に出て行ってわたしのために獲物の肉を少し獲て来ておくれ。4 そしてわたしの好きなうまい料理をこしらえ,それをわたしのところに持って来て,ああ,わたしに食べさせてくれまいか。死ぬ前に,わたしの魂がお前を祝福するようにするのだ」。

5 ところで,イサクが息子エサウに話している間,リベカはそれを聴いていた。そしてエサウは,獲物を獲るため,それを取って来るために野に出て行った。6 それでリベカは息子のヤコブに言った,「いまわたしは,父上があなたの兄弟エサウに話してこう言われるのを聞きました。7 『獲物を幾らか取って来て,わたしのためにうまい料理をこしらえ,ああ,わたしに食べさせてくれまいか。死の前に,エホバのみ前でおまえを祝福するためだ』。8 それで今,我が子よ,わたしの声に従い,わたしの命じるようにしてください。9 どうか群れのところに行き,わたしのためにそこから二頭の子やぎ,それも良いものを取って来て,わたしが父上のためにその好まれるおいしい料理を作って差し上げられるようにしてください。10 そして,ぜひともあなたがそれを持って行って父上が召し上がれるようにし,こうして死なれる前にあなたを祝福してくださるようにするのです」。

11 するとヤコブは母リベカに言った,「でも,わたしの兄弟エサウは毛深い人なのに,わたしはすべすべしています。12 もし父上がわたしに触ったらどうなるでしょう。きっとわたしは[父]の目には人を愚弄する者のようになり,祝福どころか呪いを身に招くことになってしまいます」。13 それに対して母は言った,「我が子よ,あなたに向けられる呪いはこのわたしに臨みますように。ただわたしの声に従い,行って,[それを]わたしのために取って来てください」。14 そこで彼は行って[それを]取り,母のところに携えて来た。そして母は彼の父が好む美味な料理をこしらえた。15 その後リベカは上の息子エサウの衣,家で自分のもとにあった一番好ましいものを幾つか取り,それを下の息子ヤコブに着せた。16 そして,子やぎの皮を彼の両手と首筋の毛の少ないところとに当てた。17 それから彼女は自分のこしらえた美味な料理とパンを息子ヤコブの手に渡した。

18 それで[ヤコブ]が父のところに入って行って,「父上!」と言うと,彼はこう言った。「わたしはここだ! 我が子よ,お前はだれなのか」。19 するとヤコブは続けて父に言った,「わたしはあなたの長子エサウです。わたしにお話しになった通りにしてまいりました。どうか身を起こしてください。お座りになって,わたしの獲物を幾らか召し上がってください。あなたの魂がわたしを祝福してくださるためです」。20 するとイサクはその子に言った,「我が子よ,どうしてこんなに早くそれを見つけられたのか」。すると彼は言った,「あなたの神エホバが会わせてくださったからです」。21 そこでイサクはヤコブに言った,「我が子よ,どうか近くに来て,わたしがお前に触れるようにしておくれ。お前がほんとうにわたしの子エサウなのかどうかを知るのだ」。22 それでヤコブが近寄ると,父イサクは彼に触り,その後こう言った。「声はヤコブの声だが,手はエサウの手だ」。23 こうして彼はそれと気づかなかった。その手はその兄弟エサウの手のように毛深かったからである。それで彼は[ヤコブ]を祝福した。

24 そののち彼は言った,「お前は本当にわたしの子エサウなのだな」。すると[ヤコブ]は言った,「私です」。25 そこで彼は言った,「それをわたしの近くに持って来て,我が子の獲物を少し食べられるようにしておくれ。こうしてわたしの魂はお前を祝福するのだ」。そこでそれを近くに持って行くと,彼は食べはじめ,またぶどう酒を持って行くと,それを飲みはじめた。26 そののち父イサクは言った,「我が子よ,どうか近くに来て,わたしに口づけしておくれ」。27 それで彼は近寄って口づけし,[イサク]はその衣のにおいをかいだ。それから彼を祝福してこう言った。

「見よ,我が子のにおいはエホバが祝福された野のにおいのようだ。28 それで[まことの]神が,天の露と地の肥沃な土地を,またあふれるほどの穀物と新しいぶどう酒をあなたに与えてくださるように。29 もろもろの民があなたに仕え,もろもろの国たみがあなたに身を低くかがめるように。あなたは自分の兄弟たちの主人となり,あなたの母の子らはあなたに身を低くかがめるように。あなたをのろう者はみなのろわれ,あなたを祝福する者はみな祝福されるように」。

30 さて,イサクがヤコブを祝福し終えてすぐ,まさにヤコブが父イサクの顔の前から出たか出ないかというときに,その兄弟エサウが猟から戻って来たのであった。31 そして彼もまた美味な料理をこしらえはじめた。そうして彼はそれを父のところに持って来て,父にこう言った。「我が父が身を起こして息子の獲物を幾らか召し上がりますように。あなたの魂がわたしを祝福してくださるために」。32 そこで父イサクは言った,「お前はだれなのか」。それに対して彼は言った,「わたしはあなたの息子,あなたの長子エサウです」。33 するとイサクは身を震わせ,非常に大きなおののきのうちにこう言った。「では,獲物を獲てわたしのところに持って来たのは一体だれだったのか。そのためわたしはおまえが来る前にすっかり食べて,その者を祝福した。それが祝福された者ともなるのだ」。

34 父の言葉を聞くと,エサウは非常な大声で,極めて苦々しげに叫びだし,父に向かってこう言った。「わたしも,このわたしも祝福してください,父上!」35 しかし彼は続けて言った,「お前の兄弟が,お前のための祝福を自分で受けようと欺きをもってやって来たのだ」。36 すると[エサウ]は言った,「だから彼の名はヤコブと呼ばれるのではありませんか。こうして二度もわたしからせしめるとは。わたしの長子の権をすでに取り,そして今度は,見てください,わたしの祝福を奪い取ったのです」。そして,加えて言った,「わたしのために祝福を取って置いてはくださらなかったのですか」。37 しかしイサクはエサウに答えてさらに言った,「いまわたしは彼をお前の主人として立て,そのすべての兄弟を僕として彼に与えた。また,穀物と新しいぶどう酒を彼のための支えとして授けた。それで,我が子よ,お前のためにしてやれることがどこにあるだろうか」。

38 それでエサウは父に言った,「父上,あなたにはただ一つの祝福しかないのですか。わたしも,このわたしも祝福してください,父上!」 こうしてエサウは声を上げ,涙を流して泣きだした。39 それで父イサクは答えて彼に言った,

「見よ,地の肥沃な土地から離れたところにあなたの住まいは見いだされる。上なる天の露からは離れたところに。40 そしてあなたは剣によって生き,自分の兄弟に仕えるようになる。だが,とどまりきれなくなるとき,あなたはまさに彼のくびきを砕いて自分の首から捨てるであろう」。

41 しかしエサウはヤコブに対して敵がい心を宿した。父が彼を祝福したその祝福のためであった。エサウはその心の中でこう言いつづけた。「父のための喪の日は近づいた。それが済んだら,わたしは兄弟ヤコブを殺してやる」。42 上の息子エサウのこの言葉を知らされると,リベカはすぐに人をやって下の息子ヤコブを呼び,こう言った。「ご覧なさい,あなたの兄弟エサウはあなたのことで自分を慰めています―あなたを殺そうとして。43 ですから今,我が子よ,わたしの声に従い,立って,ハランにいるわたしの兄弟ラバンのところへ逃げなさい。44 そして,あなたの兄弟の激怒が静まるまで幾日かそのもとにとどまるのです。45 あなたの兄弟の怒りがあなたから去って,あなたのした事を忘れるまでです。そうしたらわたしは必ず使いをやって,あなたをそこから連れ戻します。どうして同じ日にあなた方二人にまで先立たれるようなことがあってよいでしょうか」。

46 その後リベカはイサクに対してしきりに言った,「わたしはヘトの娘たちのことで自分のこの命をたいへんいとうようになりました。もしヤコブがこれらこの地の娘たちのようなヘトの娘をめとることになれば,わたしは生きていて何の良いことがあるでしょう」。
ラベル:聖書 エホバ
posted by 舞姫 at 03:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 聖書 創世記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

聖書 創世記 26章

聖書 創世記 26章

26 さて,その地に飢きんが起きた。それは,アブラハムの日に起きた最初の飢きんとは別のものである。そのためイサクは,フィリスティア人の王アビメレクのもとへ,ゲラルへ向かった。2 そのときエホバは彼に現われて,こう言われた。「エジプトに下って行ってはいけない。わたしがあなたに指定した地に幕屋を張っていなさい。3 この地に外国人として住んでいるように。そうすればわたしは引き続きあなたと共にいてあなたを祝福する。あなたとあなたの胤に,わたしはこのすべての土地を与えるからである。またわたしは,あなたの父アブラハムに誓ったその誓いのことばを成し遂げる。4 『そしてわたしはあなたの胤を殖やして天の星のようにし,あなたの胤にこのすべての土地を与える。あなたの胤によって地のすべての国の民は必ず自らを祝福する』と[言ったが],5 それはアブラハムがわたしの声に聴き従い,わたしに対する務め,わたしの命令,わたしの法令,そしてわたしの律法を守りつづけたからであった」。6 それでイサクはずっとゲラルに住んでいた。

7 ところで,その場所の人々は彼の妻についてしきりに尋ね,それに対し彼は,「あれはわたしの妹です」と言うのであった。「わたしの妻です」と言うのを恐れたのであるが,それは「この場所の男たちがリベカのゆえにわたしを殺すようなことがあってはいけない」と言ってのことであった。彼女は容姿が良かったからである。8 そして,彼のそこでの日数が延びているときのこと,フィリスティア人の王アビメレクが窓から外を見て眺めていると,そこではイサクが妻のリベカと楽しく過ごしているのであった。9 直ちにアビメレクはイサクを呼んで,こう言った。「なんと,彼女はあなたの妻その人ではないか。それなのにどうして『わたしの妹です』などと言ったのか」。それに対してイサクは言った,「彼女のゆえにわたしが死ぬようなことがあってはいけないと思ってそう言いました」。10 しかしアビメレクは続けて言った,「あなたがわたしたちに対してしたこの事はどういうことなのか。もう少しで民の一人があなたの妻と寝てしまうところであった。そうなれば,あなたはわたしたちに罪科をもたらしたことになったであろう!」11 それからアビメレクは民のすべてに命じて言った,「この人とその妻に触れる者は必ず死に渡されるであろう!」

12 その後イサクはその地で種をまくようになり,その年には百倍もの収量を得るのであった。エホバが彼を祝福しておられたからであった。13 そのためこの人は大いなる者となり,いっそう進んでさらに大いなる者となってゆき,ついに極めて大いなる者となった。14 そして彼は幾つもの羊の群れと牛の群れ,また大勢の僕たちを持つようになった。そのためフィリスティア人は彼をそねむようになった。

15 彼の父アブラハムの日にその父の僕たちが掘ったすべての井戸であるが,フィリスティア人はこれをふさぎ,それに乾いた土を詰めるのであった。16 ついにアビメレクはイサクに言った,「わたしたちの近辺から移動しなさい。あなたはわたしたちよりはるかに強くなったからだ」。17 それでイサクはそこから移動し,ゲラルの奔流の谷に宿営を張ってそこに住むようになった。18 それからイサクは,その父アブラハムの日に掘られ,アブラハムの死後フィリスティア人がふさいでいった水の井戸を掘り直した。そして,それらの[井戸の]名を,その父が呼んだ名でまた呼ぶことにした。

19 そしてイサクの僕たちは奔流の谷を掘りつづけ,こうしてそこに清水の井戸を見いだした。20 するとゲラルの羊飼いたちはイサクの羊飼いたちと言い争って,「その水は我々のものだ」と言いだした。それで彼はその井戸の名をエセクと呼んだ。人々が彼と争ったからであった。21 また別の井戸を掘り進んだが,彼らはそれについても言い争うようになった。それで彼はその名をシトナと呼んだ。22 後にそこから移動して別の井戸を掘ったが,彼らはそれについては言い争わなかった。そのため彼はその名をレホボトと呼んで,こう言った。「今エホバはわたしたちに広やかな場所を与え,わたしたちを地において実り豊かな者としてくださったのだ」。

23 次いで彼はそこからベエル・シェバに上った。24 するとエホバはその夜彼に現われてこう言われた。「わたしはあなたの父アブラハムの神である。恐れてはいけない。わたしはあなたと共にいるからである。わたしの僕アブラハムのゆえにわたしはあなたを祝福し,あなたの胤を殖やす」。25 そこで彼はその所に祭壇を築いてエホバの名を呼び求め,そこに自分の天幕を張った。またイサクの僕たちはそこで井戸の掘り抜きを行なった。

26 後にアビメレクは自分の腹心の友アフザトおよび軍の長フィコルを伴ってゲラルから彼のところにやって来た。27 そこでイサクは彼らに言った,「なぜわたしのところに来られたのですか。あなた方のほうでわたしを憎んで,わたしを近くから去らせたはずですのに」。28 すると彼らは言った,「わたしたちは,エホバがあなたと共におられるのをはっきり見ました。それでわたしたちはこのように言うことにしました。『どうかわたしたちの間,つまりわたしたちとあなたとの間に義務の誓いを立て,あなたと契約を結ばせてください。29 わたしたちがあなたに触れず,平安に去らせてあなたにただ善いことを行なったように,あなたもわたしたちに対して何も悪いことはしないという[契約です]。あなたは今やエホバに祝福された方なのです』」。30 それで[イサク]は彼らのために宴を設け,彼らは食べて飲んだ。31 次の朝一同は早く起き,相互に誓いのことばを述べた。その後イサクは彼らを送り出し,彼らは平安のうちにそのもとを去って行った。

32 さてその日のこと,イサクの僕たちがやって来て,自分たちの掘った井戸につき彼に報告して言った,「わたしたちは水を見つけました!」33 それで彼はその名をシブアと呼んだ。それゆえにその都市の名はベエル・シェバといわれ,今日に至っている。

34 そしてエサウは四十歳になった。そのとき彼はヒッタイト人ベエリの娘ユディト,またヒッタイト人エロンの娘バセマトを妻に迎えた。35 そして,これらの女たちはイサクとリベカに苦々しい霊を抱かせるものとなった。
ラベル:聖書 エホバ
posted by 舞姫 at 03:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 聖書 創世記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月01日

聖書 創世記 25章

聖書 創世記 25章

25 後にまた,アブラハムは再び妻を迎えたが,その名はケトラといった。2 やがて彼女は,ジムラン,ヨクシャン,メダン,ミディアン,イシュバク,シュアハを彼に産んだ。

3 そしてヨクシャンはシェバとデダンの父となった。

そしてデダンの子らはアシュリム,レトシム,レウミムとなった。

4 またミディアンの子らは,エファ,エフェル,ハノク,アビダ,エルダアであった。

これらは皆ケトラの子であった。

5 後にアブラハムは自分の持つすべてのものをイサクに与えた。6 一方,アブラハムにいたそばめたちの子らに対して,アブラハムは贈り物を与えた。次いで,自分がなお生きている間に,彼らを息子イサクのそばから去らせ,東方へ,東の地へ行かせた。7 そして,これがアブラハムの生きた命の年の日数である。すなわち百七十五年であった。8 その後アブラハムは息絶え,良い齢に達して死んだ。年老いて満ち足り,こうして自分の民のもとに集められた。9 それで,息子のイサクとイシュマエルは,ヒッタイト人ツォハルの子エフロンの畑地にあるマクペラの洞くつに彼を葬った。それはマムレの前にあり,10 その畑地はアブラハムがヘトの子らから買い取ったものであった。そこにアブラハムは葬られ,その妻サラもまた[葬られたのである]。11 そして,アブラハムの死後に,神はその子イサクを引き続き祝福されるのであった。イサクはベエル・ラハイ・ロイのすぐ近くに住んでいた。

12 そして,これがアブラハムの子イシュマエル,すなわちサラのはしためであったエジプト人ハガルがアブラハムに産んだ者の歴史である。

13 さて,これらはイシュマエルの子らの名で,その名により,その家系にしたがえば次のとおりである。イシュマエルの長子ネバヨト,ケダル,アドベエル,ミブサム,14 ミシュマ,ドマ,マサ,15 ハダドとテマ,エトル,ナフィシュとケドマ。16 これらはイシュマエルの子らであり,これらはその中庭ごと,また壁で囲まれた宿営ごとに挙げた彼らの名,すなわちその氏族にしたがって示した十二人の長である。17 そして,これがイシュマエルの命の年である。すなわち百三十七年であった。そののち彼は息絶えて死に,自分の民のもとに集められた。18 そして,彼らは幕屋に住んで,エジプトの前のシュルに近いハビラからアッシリアにまで及んだ。彼はそのすべての兄弟たちの前に住み着いたのである。

19 そして,これがアブラハムの子イサクの歴史である。

アブラハムはイサクの父となった。20 そしてイサクは,パダン・アラムのシリア人ベトエルの娘でシリア人ラバンの妹であるリベカを妻に迎えたとき,四十歳であった。21 そしてイサクは特に自分の妻のためしきりにエホバに懇願した。彼女がうまずめであったからである。それでエホバは彼のために懇願を聞き入れられ,その妻リベカは妊娠した。22 ところで,彼女の体内の子らは互いにもがき合うようになった。そのため彼女は言った,「こんなことなら,一体何のためにわたしは生きているのでしょう」。そうして彼女はエホバに尋ねに行った。23 するとエホバは彼女にこう言われた。「二つの国民があなたの腹にあり,二つの国たみがあなたの内から分かれ出る。一方の国たみは他方の国たみより強く,年上の者が年下の者に仕えるであろう」。

24 ようやく彼女の出産のための日数が満ちたが,見よ,双子がその腹にあった。25 やがて初めの者が出て来たが,その全身は毛でできた職服のようで赤かった。それで彼らはその名をエサウと呼んだ。26 またその後に彼の弟が出て来たが,その手はエサウのかかとをつかんでいた。それで彼はその名をヤコブと呼んだ。そして,彼女がそのふたりを産んだとき,イサクは六十歳であった。

27 さて,男の子たちは大きくなってゆき,エサウは狩りの仕方を知る人,野の人となったが,ヤコブはとがめのない人で天幕に住んでいた。28 そしてイサクはエサウを愛していた。その口に獲物をもたらしたからであった。しかしリベカはヤコブを愛する者であった。29 あるときヤコブが煮物を煮ていると,そこへエサウが野からやって来た。彼は疲れていた。30 それでエサウはヤコブに言った,「どうか早く,その赤いの,そこにある赤いものを少しわたしに食わせてくれ。わたしは疲れているのだ」。このために彼の名はエドムと呼ばれたのである。31 それに対してヤコブは言った,「あなたの長子としての権利をまずわたしに売ってください!」32 するとエサウはさらにこう言った。「見てくれ,わたしはすぐにも死にそうだというのに,長子の権などわたしにとって何になろう」。33 そこでヤコブは加えて言った,「まずわたしに誓ってください!」 すると[エサウ]は彼に誓い,長子としての権利をヤコブに売った。34 それでヤコブはパンとひら豆の煮物をエサウに与え,彼は食べたり飲んだりしはじめた。そのあと彼は立って出かけて行った。こうしてエサウは長子の権を軽んじた。
ラベル:聖書 エホバ
posted by 舞姫 at 04:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 聖書 創世記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

聖書 創世記 24章

聖書 創世記 24章

24 さて,アブラハムは老いて高齢になっていた。エホバはすべての点でアブラハムを祝福された。2 それでアブラハムは自分の僕,すなわち家の者のうち最年長で彼の持つすべてのものを管理していた者にこう言った。「どうか,あなたの手をわたしの股の下に当てるように。3 天の神また地の神であるエホバにかけて誓ってもらわなければならないのだ。すなわち,あなたはわたしの息子のためにわたしがその中に住むカナン人の娘たちからは妻を迎えず,4 わたしの国,わたしの親族のもとに行ってぜひともわたしの息子イサクのために妻を迎えるように」。

5 しかし僕は彼に言った,「もしその女がわたしと一緒にこの土地に来ることを望まなければどう致しましょうか。ご子息をあなたの出て来られた土地に戻らせるようにしなければいけないでしょうか」。6 それに対してアブラハムは言った,「わたしの息子をそこに戻らせることのないよう注意しなさい。7 わたしを父の家から,また親族の土地から召された天の神エホバは,わたしに語り,わたしに誓って,『あなたの胤にこの地を与える』と言われたのだから,あなたに先立ってご自分の使いを送ってくださり,あなたは必ずやわたしの息子のためにそこから妻を迎えることになるであろう。8 だが,もしもその女があなたと一緒に来ることを望まないとすれば,そのときにはあなたもまたわたしにしたこの誓いから解かれたことになる。ただ,わたしの息子をそこに戻らせることだけはしてはならない」。9 そこで僕は自分の手を主人アブラハムの股の下に当て,このことに関して誓いをした。

10 それで僕は自分の主人のらくだの中から十頭のらくだを取り,主人のあらゆる良い物をその手に携えて行くことになった。こうして彼は立って,メソポタミアへ,ナホルの都市へ出かけて行った。11 ついに彼は,夕刻,水をくむ女たちがいつも出て来る時分に,その都市の外,水の井戸のところにらくだを伏させた。12 そして彼はこう言った。「わたしの主人アブラハムの神エホバ,どうかこの日にわたしの前でそれを果たし,わたしの主人アブラハムに愛ある親切をお示しください。13 いま私は水の泉のところに立っており,この都市の人々の娘たちが水をくみに出て来るところです。14 ぜひともこうなりますように。つまり,若い女で,『どうかあなたの水がめを下ろして飲ませてください』とわたしが言うときに,『お飲みください。そしてあなたのらくだにも水を上げましょう』と言う者,その者をあなたの僕,イサクのためにぜひ選び定めてくださいますように。そのようにして,わたしの主人に忠節な愛をお示しになったことを,わたしに知らせてくださいますように」。

15 ところで,彼がまだ語り終えないうちに,そこへリベカが出て来るのであった。それは,アブラハムの兄弟ナホルの妻ミルカの子ベトエルに生まれた者であった。そして,彼女の水がめがその肩にあった。16 さて,そのおとめは非常に容姿が良く,処女であって,これと性的な交わりを持った男はまだいなかった。彼女は泉に下りて行って水がめを満たしてゆき,そののち[また]上って来た。17 すぐさま僕は彼女に会うため走って行って,こう言った。「どうかあなたのかめからほんの少し水を飲ませてください」。18 すると彼女は言った,「お飲みください,我が主よ」。そうしてすぐにかめを自分の手に降ろして彼に飲ませた。19 彼に飲ませ終えると,彼女は続いてこう言った。「あなたのらくだたちのためにも,全部が飲み終えるまで水をくんでまいりましょう」。20 そして彼女はかめ[の水]を急いで飲みおけに空け,水をくむため何度も井戸に走り,こうしてすべてのらくだのためにくみ続けた。21 その間ずっとその人は驚嘆しながら彼女を見つめ,エホバが自分の旅を成功させてくださったのかどうかを知ろうとしてずっと沈黙していた。

22 それで,らくだが飲み終えると,その人は,重さ半シェケルの金の鼻輪を,また彼女の手のために二つの腕輪,重さが金十シェケルのものを取り,23 その後こう言った。「あなたはどなたの娘さんでしょうか。どうかわたしに言ってください。あなたのお父さんの家にはわたしたちが夜を過ごせるような所があるでしょうか」。24 すると彼女は言った,「私はミルカの子ベトエル,[ミルカ]がナホルに産んだ者の娘でございます」。25 そして彼女はさらにこう言った。「わたしどものところには,わらも沢山の飼い葉もあり,夜をお過ごしになれる場所もございます」。26 それでその人は身をかがめ,エホバの前に平伏して,27 こう言った。「わたしの主人アブラハムの神エホバがほめたたえられますように。わたしの主人に対して愛ある親切と信頼性とをお捨てにならなかったのです。わたしは道を参りましたが,エホバはわたしを主人の兄弟たちの家へと導いてくださいました」。

28 それでおとめは走って行き,これらの事についてその母の家の者たちに告げた。29 ところでリベカには兄弟がおり,その名をラバンといった。それでラバンは外の泉のところにいるその人のもとに走って行った。30 そして,鼻輪と妹の両手にある腕輪とを見,妹リベカの,「その人はわたしにこのように話しました」という言葉を聞いて来てみると,その人は泉のそば,らくだのかたわらに立っているのであった。31 直ちに彼は言った,「エホバに祝福された方,おいでください。どうしてこんな外に立っておられるのですか。わたしのほうは家とらくだのための場所とを整えましたのに」。32 そこでその人は家の中に入ったが,彼はらくだの装具を外してわらと飼い葉をらくだに与えてゆき,またその人の足およびそれと共にいた人々の足を洗う水を[用意した]。33 そののち食べる物が前に出されると,その人はこう言った。「わたしは自分の用件についてお話ししてしまうまでは何も頂きません」。そこで彼は,「お話しください!」と言った。

34 それでその人は続けてこう言った。「わたしはアブラハムの僕です。35 そしてエホバはわたしの主人を大いに祝福されました。これを大いなる者としてゆかれ,羊・牛・銀・金・下男・はしため・らくだ・ろばを与えておられます。36 さらに,わたしの主人の妻サラは,年老いてから,わたしの主人に男の子を産みました。[主人]は自分の持つすべてのものをこれに与えるのです。37 それで主人はわたしに誓いをさせて,こう申しました。『あなたは,わたしの息子のために,わたしが住んでいる地のカナン人の娘の中から妻を迎えてはならない。38 いや,あなたはわたしの父の家へ,わたしの家族のところへ行く。こうしてわたしの息子のために妻を迎えるのだ』。39 しかしわたしは主人に申しました,『もしその方がわたしと一緒に来ようとしなければどう致しましょうか』。40 するとこう申しました。『わたしがそのみ前を歩んできたエホバは,み使いをあなたと共に遣わして,あなたの行く道を必ず成功させてくださるであろう。あなたはわたしの息子のためにどうしてもわたしの家族から,わたしの父の家から妻を迎えなければならない。41 あなたがわたしの家族のもとに行ったとき,その時あなたは誓いによるわたしへの務めから解かれる。もしその人たちがその[娘]をあなたに渡さないのであれば,そのときあなたは誓いによるわたしへの務めから自由になるのだ』。

42 「今日,泉のところに着いたとき,わたしはこう申しました。『わたしの主人アブラハムの神エホバ,もしわたしの進むこの道をほんとうに成功させてくださっているのでしたら,43 いまわたしは水の泉の所に立っておりますが,是非ともこうなりますように。つまり,水をくみに出て来る乙女で,わたしが「どうかあなたのかめから水を少しばかり飲ませてください」と言うときに,44 「あなたもお飲みになり,またらくだたちのためにも水をくんでまいりましょう」と言う人,その人こそエホバがわたしの主人の子息のために選び定められた人です』。

45 「わたしが心の中で語り終えないうちに,そこへリベカが,肩にかめを載せて出て来たのです。彼女は泉に下りて行って,水をくみはじめました。そこでわたしは言いました,『どうかわたしに飲ませてください』。46 すると彼女はすぐにかめを降ろし,『お飲みください。あなたのらくだたちにも水を上げましょう』と言ったのです。それでわたしは飲み,彼女はらくだにも水をやってくれました。47 その後わたしが尋ねて,『あなたはどなたの娘さんですか』と言いますと,彼女は言いました,『ナホルの子ベトエル,ミルカが[ナホル]に産んだ者の娘でございます』。そこでわたしは彼女の鼻に鼻輪を,両手に腕輪を着けさせました。48 そうしてわたしは身をかがめてエホバの前に平伏し,わたしの主人アブラハムの神エホバをほめたたえました。わたしの主人の子息のためにその兄弟の娘を迎えるようわたしをまことの道に導いてくださったからです。49 ですから今,もしあなた方がわたしの主人に対して愛ある親切と信頼性とを確かに示していてくださるのでしたら,そのことをわたしに話してください。また,もしそうでないなら,そのようにおっしゃってください。それによってわたしは右か左かに参ります」。

50 するとラバンとベトエルは答えて言った,「エホバからこの事は出ています。わたしたちは善し悪しをあなたに言うことなどできません。51 さあ,リベカはあなたの前にいます。彼女を連れて行って,エホバの語られたとおり,あなたのご主人の子息の妻にならせてください」。52 こうして彼らの言葉を聞くと,アブラハムの僕はすぐさま地に,エホバのみ前に平伏するのであった。53 そして僕は銀の品物,金の品物,種々の衣を取り出してはそれをリベカに与え,またえり抜きの品々をその兄と母に与えた。54 そののち彼らつまり彼および共にいた人々は食べたり飲んだりし,そこで夜を過ごし,朝になって起きた。

それから彼は言った,「わたしを主人のところに去らせてください」。55 すると彼女の兄と母は言った,「この娘をわたしたちのもとにせめて十日とどまらせてください。その後でしたら行ってもよろしいです」。56 しかし彼は言った,「わたしを引きとどめないでください。エホバはわたしの道を成功させてくださったのです。わたしを去らせて,主人のもとに行かせてください」。57 それで彼らは言った,「娘を呼んで当人の口から聞いてみましょう」。58 そこで彼らはリベカを呼んでこう言った。「あなたはこの方と一緒に行きますか」。すると彼女は言った,「参りたいと思います」。

59 そこで彼らは自分たちの姉妹リベカとその乳母,またアブラハムの僕とその一行を送り出すことにした。60 そして彼らはリベカを祝福してこう言った。「わたしたちの姉妹よ,あなたは万の幾千倍にもなるように。あなたの胤はそれを憎む者の門を手に入れるように」。61 その後リベカとその侍女たちは立ち,らくだに乗ってその人に従った。僕はリベカを連れて去って行った。

62 さて,イサクはベエル・ラハイ・ロイに通ずる道を来たところであった。彼はネゲブの地に住んでいたのである。63 そしてイサクは夕方になるころ静かに思い巡らすため野に出て歩いていた。彼が目を上げて見ると,そこへらくだ[の一隊]がやって来るのであった。64 リベカが目を上げたとき,イサクの姿が見え,彼女はさっとらくだから降りた。65 そして僕にこう言った。「野を歩いてわたしたちを迎えに来るあの方はどなたですか」。すると僕は言った,「あの方がわたしの主人です」。それで彼女は頭きんを取って身を覆った。66 そして僕は,自分の行なったすべての事柄をイサクに細かに話していった。67 その後イサクは彼女を自分の母サラの天幕に連れて入った。こうして彼はリベカをめとり,彼女はその妻となった。そしてイサクは彼女を愛するようになり,母を亡くした後の慰めを得た。
posted by 舞姫 at 04:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 聖書 創世記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

聖書 創世記 23章

聖書 創世記 23章

23 さてサラの命は百二十七年に及んだ。これがサラの命の年数であった。2 こうしてサラはカナンの地のキルヤト・アルバすなわちヘブロンで死んだ。アブラハムはそばに来てサラ[の死]を嘆き,泣いて悲しんだ。3 ようやくアブラハムは死者の前から立ち上がり,その後ヘトの子らに話しかけてこう言った。4 「わたしはあなた方の間で外人居留者,また移住者です。あなた方の間にあってわたしに埋葬地を所有させ,わたしのところの死んだ者を見えないところに葬ることができるようにしてください」。5 するとヘトの子らはアブラハムに答えて言った,6 「我が主よ,お聞きください。わたしたちの中にあってあなたは神からの長となっています。わたしたちの埋葬地のうちのより抜きの所に,亡くなられた方の埋葬をなさってください。わたしたちのだれも,自分の埋葬地を差し出さないようにしてあなたがその亡くなられた方を葬れないようなことは致しません」。

7 そこですぐアブラハムは立ってその土地の人々,ヘトの子らの前に身をかがめ,8 その人々に話してこう言った。「死んだ者をわたしの前から葬ることにあなた方の魂が同意してくださるのでしたら,わたし[の願い]を聴いて,わたしのためにツォハルの子エフロンに勧め,9 彼がマクペラの洞くつをわたしに譲ってくれるようにしてください。それは彼のものですが,彼の畑地の端にあります。十分な量の銀と引き換えに彼があなた方の中でわたしにそれを譲り,埋葬地として所有させてくれるようにしていただきたいのです」。

10 ところでエフロンはヘトの子らの中に座していた。それでヒッタイト人エフロンは,ヘトの子らの聞くところ,その都市の門を入って来るすべての人の前でアブラハムに答えてこう言った。11 「いいえ,我が主よ! お聴きください。その畑地は確かに差し上げます。その中にある洞くつももちろんあなたに差し上げます。わたしの民の子らの目の前でわたしはそれを確かに差し上げるのです。亡くなられた方の埋葬をなさってください」。12 それを聞いてアブラハムはその土地の人々の前に身をかがめ,13 土地の人々の聞くところでエフロンに話してこう言った。「ただもしあなたが―いえ,どうか聴いてください。わたしはその畑地に見合うだけの銀をお渡しします。それを受け取って,わたしのところの死んだ者をそこに葬れるようにしてください」。

14 するとエフロンはアブラハムに答えて言った,15 「我が主よ,お聴きください。銀四百シェケルの地所,それがわたしとあなたとの間で何ほどのことがあるでしょう。ですから,亡くなられた方の埋葬をなさってください」。16 そこでアブラハムはエフロン[の言葉]を聴き入れた。アブラハムはエフロンがヘトの子らの聞くところで言った量の銀,すなわち商人たちに通用する銀四百シェケルを量って彼に渡した。17 こうして,マクペラにあったエフロンの畑地,それはマムレの前にあるが,その畑地とその中の洞くつおよびその畑地にあったすべての樹木,すなわち周囲のその全境界内にあったものであるが,18 それが,ヘトの子らの目の前,その都市の門を入って来るすべての人々の中で,アブラハムの買い取った資産として固く定められた。19 その後に,アブラハムは,カナンの地のマムレつまりヘブロンの前にあるマクペラの畑地の洞くつにその妻サラを葬った。20 こうしてその畑地とそこにある洞くつとは,ヘトの子らの手によりアブラハムの所有する埋葬地として固く定められた。
ラベル:聖書 エホバ
posted by 舞姫 at 04:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 聖書 創世記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

聖書 創世記 22章

聖書 創世記 22章

22 さて,こうした事があってからであるが,[まことの]神はアブラハムを試みられた。そして彼に,「アブラハムよ」と言われた。それに対し彼は,「はい,私はここにおります!」と言った。2 すると,続いてこう言われた。「どうか,あなたの子,あなたの深く愛するひとり子イサクを連れてモリヤの地に旅をし,そこにおいて,わたしがあなたに指定する一つの山の上で,これを焼燔の捧げ物としてささげるように」。

3 それでアブラハムは朝早く起き,自分のろばに鞍を置き,従者二人と息子のイサクを伴った。そして焼燔の捧げ物のためのまきも割った。それから彼は身を起こし,[まことの]神の指定された場所に向けて旅立った。4 三日目になってから,アブラハムが目を上げるとその場所が遠くから見えるようになった。5 そこでアブラハムは従者たちに言った,「あなた方はろばと共にここにとどまっていなさい。わたしとこの子とは,あそこまで進んで行って崇拝をささげ,それからあなた方のところに戻って来ようと思うのだ」。

6 その後アブラハムは焼燔の捧げ物のためのまきを取って息子イサクに負わせ,自分の手には火と屠殺用の短刀を取った。そして,二人は共に進んで行った。7 やがてイサクがその父アブラハムに語りかけて,「父上!」と言った。彼はそれに答えて,「わたしはここにいる,我が子よ!」と言った。それで[イサク]は続けて言った,「ここに火とまきがありますが,焼燔の捧げ物のための羊はどこにいるのですか」。8 これに対してアブラハムは言った,「我が子よ,神が自ら焼燔の捧げ物のための羊を備えてくださるであろう」。こうして二人は共に歩きつづけた。

9 ついに彼らは[まことの]神が指定された場所に着いた。それでアブラハムはそこに祭壇を築き,まきを並べ,息子イサクの手と足を縛って,祭壇の上,そのまきの上に寝かせた。10 次いでアブラハムは手を伸ばし,屠殺用の短刀を取り,自分の子を殺そうとした。11 ところが,エホバのみ使いが天から彼に呼びかけて,「アブラハム,アブラハムよ!」と言った。それに対して彼は,「はい,私はここにおります!」と答えた。12 すると[み使い]はさらに言った,「あなたの手をその少年に下してはならない。これに何を行なってもならない。わたしは今,あなたが自分の子,あなたのひとり子をさえわたしに与えることを差し控えなかったので,あなたが神を恐れる者であることをよく知った」。13 そこでアブラハムが目を上げて見ると,ずっと前方に,一頭の雄羊が角をやぶに絡めて動けなくなっているのであった。それでアブラハムは行ってその雄羊を捕まえ,自分の子の代わりにそれを焼燔の捧げ物としてささげた。14 そしてアブラハムはその場所の名をエホバ・イルエと呼ぶようになった。それゆえに今日でも,「エホバの山でそれは備えられるであろう」と言い習わされているのである。

15 次いでエホバのみ使いは再度天からアブラハムに呼びかけて 16 こう言った。「『わたしは自らにかけてまさに誓う』と,エホバはお告げになる,『あなたがこのことを行ない,あなたの子,あなたのひとり子をさえ与えることを差し控えなかったゆえに,17 わたしは確かにあなたを祝福し,あなたの胤を確かに殖やして天の星のように,海辺の砂の粒のようにする。あなたの胤はその敵の門を手に入れるであろう。18 そして,あなたの胤によって地のすべての国の民は必ず自らを祝福するであろう。あなたがわたしの声に聴き従ったからである』」。

19 その後アブラハムは自分の従者たちのところに戻り,一行は立って共にベエル・シェバに向かった。そしてアブラハムはその後もベエル・シェバに住んだ。

20 さて,こうした事があってからのこと,このような知らせがアブラハムのもとに届いた。「ご覧なさい,ミルカもあなたの兄弟ナホルに息子たちを産みました。21 その長子ウツ,その兄弟ブズ,アラムの父ケムエル,22 それにケセド,ハゾ,ピルダシュ,イドラフ,ベトエルです」。23 そしてベトエルはリベカの父となった。ミルカはこれら八人をアブラハムの兄弟ナホルに産んだ。24 また彼のそばめもいて,その名をレウマといった。やがて彼女もテバハ,ガハム,タハシュ,マアカを産んだ。
posted by 舞姫 at 04:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 聖書 創世記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

聖書 創世記 21章

聖書 創世記 21章


21 そしてエホバはご自分の言われたとおりサラに注意を向けられた。エホバはいまサラに対してその語られたとおりに行なわれたのである。2 それでサラは妊娠し,やがて神が語られたその定めの時に,老齢のアブラハムに男の子を産んだ。3 そこでアブラハムは,自分に生まれた子,サラが彼に産んだ子の名をイサクと呼んだ。4 次いでアブラハムは,神に命じられたとおり,生後八日目にその子イサクに割礼を施した。5 そして,その子イサクが生まれたとき,アブラハムは百歳であった。6 そのときサラは言った,「神はわたしのために笑いを備えてくださいました。だれでもこれについて聞く人はわたしのことで笑うでしょう」。7 加えて彼女は言った,「『サラは必ず子供らに乳を飲ませるようになる』などと,だれがアブラハムに言えたでしょう。それなのにわたしはあの人の老年になって男の子を産みました」。

8 さて,子供は成長を続けて乳離れすることになった。そこでアブラハムはイサクの乳離れする日に大きな宴を催した。9 ところでサラは,エジプト人ハガルの子,すなわちその女がアブラハムに産んだ者がからかっているのにずっと気づいていた。10 それで彼女はアブラハムにこう言いはじめた。「この奴隷女とその子を追い出してください! この奴隷女の子がわたしの子と,イサクと一緒に相続人となることはないのですから」。11 しかしこれは,自分の息子に関することでもあり,アブラハムにとっては非常に不快であった。12 そのとき神はアブラハムにこう言われた。「その少年とあなたの奴隷女とについてサラが言いつづけていることを何事も不快に思ってはいけない。その声を聴き入れよ。あなたの胤と呼ばれるものはイサクを通して来るからである。13 そしてこの奴隷女の子についても,わたしはこれを一つの国民とする。彼もあなたの子孫だからである」。

14 それでアブラハムは朝早く起き,パンと水の皮袋を取ってハガルに与え,それを彼女の肩に載せ,またその子供を[渡して]彼女を去らせた。それで彼女は出て行ってベエル・シェバの荒野をさまよった。15 ついに皮袋の中の水は尽き,彼女はその子供を一つの茂みの下に投げ出した。16 それから自分は進んで行って,弓を射れば届くほどの所に独りで座った。「この子が死ぬのを見ないでよいように」と言うのであった。こうして彼女は少し離れた所に座り,声を上げて泣きはじめた。

17 すると神はその少年の声を聞き,神のみ使いが天からハガルに呼びかけてこう言った。「ハガルよ,どうしたのか。恐れてはいけない。神は少年のいるその所で彼の声を聴かれたからである。18 立って少年を抱え上げ,あなたの手で支えなさい。わたしは彼を大いなる国民とするからである」。19 そののち神が彼女の目を開けられたため,彼女は水の井戸を見つけた。それで彼女は行って皮袋に水を満たし,また少年にも飲ませた。20 そして神は引き続き少年と共におられ,彼は成長してゆき,ずっと荒野に住んでいた。彼は弓を射る者となった。21 そして彼はパランの荒野に住むようになり,そののち母は彼のためにエジプトの地から妻を迎えた。

22 さて,そのころのことであるが,アビメレクがその軍の長フィコルと共にアブラハムにこう言った。「神はあなたのしているすべての事においてあなたと共におられます。23 ですから今ここで,わたしとわたしの子孫また後裔に対して偽りとなることはしないと,神にかけてわたしに誓ってください。すなわち,わたしがあなたに対し忠節な愛をもって行動してきたように,あなたもわたしに対し,またあなたが外国人として住んできたこの土地に対してそのように行動すると」。24 それでアブラハムは,「わたしは誓います」と言った。

25 アビメレクの僕たちが力ずくで奪った水の井戸のことでアブラハムがアビメレクを厳しく批判すると,26 そのときアビメレクはこう言った。「わたしはだれがそのような事をしたのか知りません。あなたのほうでもそれをわたしに話してくれませんでしたし,わたしのほうも今日までその件について聞かなかったのです」。27 そこでアブラハムは羊と牛を取ってアビメレクに与え,次いでその両人は契約を結んだ。28 アブラハムが群れのうち雌の子羊七匹を別にすると,29 アビメレクはアブラハムにさらに言った,「ここにあなたの別にしたこれら七匹の雌の子羊がいますが,どういう意味ですか」。30 それで彼は言った,「あなたがこの七匹の雌の子羊をわたしの手から受け取り,それをわたしのため,わたしがこの井戸を掘ったという証しとするのです」。31 このゆえに彼はその場所をベエル・シェバと呼んだ。そこにおいてその両人が誓いを立てたからであった。32 こうして彼らはベエル・シェバで契約を結び,その後アビメレクは軍の長フィコルと共に立ってフィリスティア人の地に帰って行った。33 そののち彼はベエル・シェバにぎょりゅうの木を植え,その所で,定めなく存在される神エホバの名を呼び求めた。34 そしてアブラハムはフィリスティア人の地にずっと外国人としてとどまって多くの日に及んだ。
posted by 舞姫 at 04:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 聖書 創世記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

聖書 創世記 20章

聖書 創世記 20章

20 さて,アブラハムはそこからネゲブの地に宿営を移し,カデシュとシュルの間に住まいを設け,ゲラルに外国人として住むようになった。2 そしてアブラハムは自分の妻サラについて,「これはわたしの妹です」と繰り返し言った。そこでゲラルの王アビメレクは人を遣わしてサラを召し入れた。3 そののち神は夜の夢の中でアビメレクのところに来て,こう言われた。「見よ,あなたは自分の召し入れた女のゆえにすでに死んだも同然である。彼女は別の所有者にその妻として所有されているからである」。4 ところでアビメレクはまだ彼女に近づいてはいなかった。そのため彼は言った,「エホバよ,あなたは全く義にかなった国民をも殺されるのですか。5 あの人はわたしに,『これはわたしの妹です』と言ったではありませんか。そして彼女のほうもまた,『これはわたしの兄です』と言いませんでしたか。わたしは正直な心,潔白な手でこれを行なったのです」。6 すると[まことの]神は夢の中で彼に言われた,「わたしとしても,あなたが正直な心でこれを行なったことを知っていた。だからこのわたしも,あなたをとどめてわたしに対し罪をおかさせないようにしていた。そのためあなたが彼女に触れることを許さなかったのである。7 だが今,その人の妻を返しなさい。彼は預言者であり,あなたのために祈願をしてくれるであろう。そのようにして生き続けなさい。しかし,もし彼女を返さないなら,あなたは,すなわちあなたもあなたに属するすべての者も必ず死に至るということを知りなさい」。

8 それでアビメレクは朝早く起き,自分のすべての僕たちを呼んで,これらのことにつき残らずその耳に話した。すると人々は非常に恐れるのであった。9 それからアビメレクはアブラハムを呼んでこう言った。「あなたはわたしたちに何ということをしたのか。わたしがあなたにどんな罪を犯したというので,わたしとわたしの王国とにこのように大きな罪をもたらしたのか。してはならない行為を,あなたはわたしに対して行なったのだ」。10 アビメレクはなおもアブラハムに言った,「あなたは何をもくろんでこのようなことをしたのか」。11 これに対してアブラハムは言った,「わたしは自分にこう言ったのです。『この場所には神への恐れなどないに違いない。彼らはわたしの妻のゆえにきっとわたしを殺すだろう』と。12 しかも彼女はほんとうにわたしの妹で,わたしの父の娘であり,ただわたしの母の娘ではないだけです。それがわたしの妻となったのです。13 そして,神がわたしを父の家からさすらいの身とならせたときのことですが,わたしはそのとき彼女にこう言ったのです。『これはあなたの愛ある親切としてしてもらうことなのだが,どこでもわたしたちの行く所では,わたしのことを,「これはわたしの兄です」と言っておくれ』」。

14 その後アビメレクは羊・牛・下男・はしためを連れて来てアブラハムに与え,その妻サラを彼に返した。15 さらにアビメレクは言った,「さあ,わたしの土地はあなたが用いてよい。あなたの目に良いと思える所に住みなさい」。16 そしてサラに向かってこう言った。「さあ,わたしは銀子千枚をあなたの兄上に確かに差し上げます。ご覧なさい,これは共にいるすべての人に対し,またあらゆる人の前で,あなたのためにその目を覆うものであり,あなたは非難をすすがれているのです」。17 それでアブラハムは[まことの]神に祈願をささげはじめた。次いで神はアビメレクとその妻と奴隷女たちをいやし,その女たちは子を産むようになった。18 エホバはアブラハムの妻サラのことでアビメレクの家のすべての胎を固く閉ざしておられたのである。
posted by 舞姫 at 02:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 聖書 創世記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

聖書 創世記 18章

聖書 創世記 18章

18 後にエホバはマムレの大木林で彼に現われた。それは,昼の暑いころ,彼が天幕の入口に座っていた時のことであった。2 彼が目を上げて見ると,自分から少し離れたところに三人の人が立っているのであった。それを見かけると,彼はその人たちを迎えるため天幕の入口から走り出て,地に身をかがめた。3 そうしてこう言った。「エホバよ,もし今,私があなたの目に恵みを得ておりましたら,どうかこの僕のところを素通りなさらないでください。4 どうか少しの水を取って来させ,ぜひ皆さまの足をお洗わせください。そのあと木の下に横におなりください。5 そして,私に少しのパンを持って来させ,ご自分たちの心をさわやかになさってください。その後でしたら,進んで行かれて結構です。そのためにこちらの道を進んで僕のところにおいでになったのですから」。するとその人々は言った,「よろしい。あなたの言ったとおりにしなさい」。

6 それでアブラハムは急いで天幕へ,サラのところへ行って,こう言った。「急いで,上等の麦粉三セアを取り,練り粉を作って丸い菓子をこしらえなさい」。7 次いでアブラハムは群れのところに走って行き,柔らかくて良い若牛を取って従者に渡し,急いでその調理に取りかかった。8 それから,バターと乳,それに自分が調えた若牛を取り,その人たちの前に置いた。そして自分は,その人たちが食べている間,そのかたわらの木の下に立っていた。

9 そののち彼らは[アブラハム]に言った,「あなたの妻サラはどこにいるのか」。それで彼は言った,「ここ,天幕の中におります」。10 すると彼はこう続けた。「来年この時期にわたしは必ずあなたのところに帰って来る。そして,見よ,あなたの妻サラに男の子ができる」。さて,サラは天幕の入口のところで聴いていた。それはその人の後ろであった。11 そして,アブラハムとサラは年老いており,高齢であった。サラは月経がもうなくなっていた。12 そのためサラは自分のうちで笑いだしてこう言った。「すっかり衰えた後のわたしに果たして楽しみがあるでしょうか。それに,わたしの主も年老いていますのに」。13 そのときエホバはアブラハムに言われた,「サラが笑って,『わたしは年老いてしまったのに果たしてほんとうに子を産めるだろうか』と言ったのはどうしてか。14 エホバにとってあまりに異例でなし得ない事があろうか。定めの時,来年この時期に,わたしはあなたのところに帰る。そして,サラに男の子ができるであろう」。15 しかしサラは否定しつつ言った,「わたしは笑ったりはしません」。彼女は恐れたのである。それでも彼は言った,「いや,あなたは確かに笑った」。

16 後に,その人々はそこから立ち上がってソドムの方を見下ろした。アブラハムはその人たちを送って行くため一緒に歩いていた。17 するとエホバはこう言われた。「わたしは自分の行なう事をアブラハムから覆い隠そうとしているだろうか。18 いや,アブラハムは必ず大いなる強大な国民となり,地のすべての国の民は彼によって自らを祝福することになるのだ。19 わたしが彼を親しく知ったのも,彼が自分の後の子らと家の者たちとに命じてエホバの道を守らせ,こうして義と公正を行なわせるためであり,エホバがアブラハムについて語った事柄を必ず彼の上に来たらせるためであったのだ」。

20 そこでエホバはこう言われた。「ソドムとゴモラについての苦情の叫び,それはまさに大きく,彼らの罪,それはまことに重い。21 わたしは,それについてわたしに達した叫びのとおりに彼らが行動しているのかどうかを見るために下って行こうと決めている。もしそうでないのなら,それも知ることができよう」。

22 ここでその人々はそこから向きを転じてソドムの方へ進んで行った。しかしエホバのほうはなおもアブラハムの前に立っておられた。23 それでアブラハムは近づいてこう言った。「あなたはほんとうに義人を邪悪な者と共にぬぐい去られるのですか。24 もしその都市の中に義人が五十人いるとしたら。それでもあなたはその人々をぬぐい去り,その内にいる五十人の義人のためにその場所を容赦することはされないのですか。25 そのように行動され,義人を邪悪な者と共に死に至らせて,義人にも邪悪な者と同じ事が起きるようにされるなどというのは,あなたについては考えられないことです。そのようなことはあなたについては考えられません。全地を裁く方は正しいことを行なわれるのではありませんか」。26 するとエホバは言われた,「ソドムに,その都市の中に五十人の義人を見いだすなら,その者たちのゆえにわたしはその場所全体を容赦しよう」。27 しかしアブラハムはそれに答えてなおも言った,「お願いです。いまはあえてエホバに申し上げております。塵と灰にすぎないこの私ですが。28 もしその五十人の義人が五人足りないとすれば。その五人のために,あなたはその都市全体を滅びに至らせられるのでしょうか」。するとこう言われた。「そこに四十五人を見いだせば,わたしはそれを滅びに至らせはしない」。

29 しかし彼はもう一度,さらに語りかけてこう言った。「もしそこに四十人が見いだされるとしたら」。それに対してこう言われた。「その四十人のゆえにわたしはそうはしない」。30 しかし彼は続けて言った,「どうかエホバがお怒りにならずに,私にさらに話させてくださいますように。もしそこに三十人が見いだされるとしたら」。それに対してこう言われた。「そこに三十人を見いだせば,わたしはそうはしない」。31 しかし彼は続けて言った,「お願いです。いまあえてエホバに申し上げるのですが,もしそこに二十人が見いだされるとしたら」。それに対してこう言われた。「その二十人のゆえに,それを滅びに至らせはしない」。32 最後に彼は言った,「どうかエホバがお怒りにならないで,いま一度だけお話しさせてくださいますように。もしそこに十人が見いだされるとしたら」。それに対してこう言われた。「その十人のゆえに,それを滅びに至らせることはしない」。33 こうしてアブラハムに話し終えるとエホバは進んで行かれ,アブラハムは自分の所に帰った。
posted by 舞姫 at 02:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 聖書 創世記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

聖書 創世記 19章

聖書 創世記 19章

19 さて,かの二人のみ使いは夕方までにソドムに着いたが,ロトはソドムの門の中に座しているところであった。ふたりを見かけると,ロトは立ち上がってこれを迎え,地に顔を伏せて身をかがめた。2 そうしてこう言った。「さあ,どうか,我が主たち,僕の家にどうぞお寄りになって一泊され,足を洗っていらしてください。それから,早く起きて旅路を続けてゆかれるように是非なさってください」。すると彼らは言った,「いや,公共広場に泊まることにします」。3 しかし彼がしきりに促したため,その人々は彼のところに寄り,その家に入った。それで[ロト]は彼らのために宴を設け,無酵母パンを焼き,彼らは食べはじめた。

4 彼らが横にならないうちに,その都市の男たち,すなわちソドムの男たちがその家を取り囲んだ。少年から年寄りまで,民のすべてがこぞって[やって来た]のである。5 そしてロトに向かって呼ばわり,こう言いつづけた。「今夜お前のところに来た男たちはどこにいるのか。我々がその者たちと交わりを持てるように我々のところへ出してくれ」。

6 ついにロトは彼らのところへ出て入口のところに行ったが,自分の後ろでその戸は閉じた。7 そうしてこう言った。「わたしの兄弟たち,どうか悪いことはしないでください。8 お願いです。いまわたしには,男と交わりを持ったことのない娘が二人います。どうかそれをあなた方のところに出させてください。そしてそのふたりに,あなた方の目に良いと思うことを行なってください。ただこの人たちにだけは何もしないでください。せっかくわたしの屋根の陰のもとに来たのですから」。9 すると彼らは言った,「向こうへ引き下がれ!」 そうしてさらにこう言った。「この独り者は外国人として住むためここにやって来たくせに,なんと裁き人になろうとしているのだ。さあ,あの者たちよりお前をひどい目に遭わせてやろう」。そして彼らはこの人,つまりロトに激しく押し迫り,戸を押し破ろうとして近づいて来た。10 そのため,かの人々は手を伸ばしてロトを自分たちのところへ,家の中に引き入れ,その戸を閉じた。11 一方では,家の入口のところにいた男たちを,その最も小なる者から最も大なる者まで打って盲目にならせた。そのため彼らは入口を見つけようとして疲れ果ててしまうのであった。

12 その後その人々はロトに言った,「あなたにはほかにだれかがここにいますか。婿や息子や娘,そして市内にいるあなたに属する者を皆この場所から連れ出しなさい! 13 わたしたちはこの場所を滅びに至らせようとしているのです。彼らについての叫びがエホバの前に大きくなったからです。そのためエホバはこの都市を滅びに至らせようとわたしたちを遣わされたのです」。14 それでロトは出て行って,自分の娘をめとることになっていた婿たちに語りかけ,しきりにこう言った。「立って,この場所から出なさい。エホバはこの都市を滅びに至らせようとしておられるからだ」。しかし,その婿たちの目に,彼は冗談を言っている者のように見えた。

15 だが夜明けになると,み使いたちはロトをせき立てるようになって,こう言った。「立って,あなたの妻とここにいるあなたの二人の娘とを連れて出なさい! この都市のとがのゆえにあなたがぬぐい去られてはいけない」。16 彼が手間どっていると,その人々は彼に対するエホバの同情のゆえに彼の手とその妻の手またその二人の娘の手をつかみ,彼を連れ出して市の外に立たせた。17 そして彼らを町外れに連れ出すや,そのひとりはこう言うのであった。「自分の魂のために逃げよ。後ろを振り返ってはいけない。この地域のどこに立ち止まってもならない。ぬぐい去られることのないよう,あなたは山地に逃れよ!」

18 そのときロトはその人々に言った,「エホバ,どうかそのようにではなく! 19 お願いです。いまこの僕はあなたの目に恵みを得たために,あなたはご自分の愛ある親切を広げておられ,わたしの魂を生き長らえさせるためにそれを働かせてくださったのですが,しかしこの私は山地にまで逃れることができず,災いが間近に迫ってわたしは死んでしまうかもしれないのです。20 お願いです。いま,この都市はそこに逃げて行くのに近いところにあります。それは小さなことです。どうかそこに逃れさせてください―それは小さなことではないでしょうか。そうすれば,わたしの魂は生き長らえることでしょう」。21 すると彼は言った,「では,そのことについてもわたしは確かにあなたに配慮を示して,あなたの話した都市は覆さないことにする。22 急いでそこへ逃れなさい! あなたがそこに着くまでわたしは何もなし得ないからである」。そのようなわけで彼はその都市の名をゾアルと呼んだ。

23 ロトがゾアルに着いたとき,日はすでにその地の上に出ていた。24 そのときエホバは,硫黄と火の雨をエホバのもとすなわち天からソドムとゴモラの上に降らせられた。25 こうしてこれらの都市を,すなわちその地域の全域とそれらの都市のすべての住民またその地の植物を覆してゆかれた。26 だが,[ロト]の妻は彼の後ろで振り返るようになり,そのために塩の柱となった。

27 さて,アブラハムは自分がさきにエホバの前に立った場所へ朝早く出かけて行った。28 そしてソドムとゴモラ,またその地域のすべての土地を見下ろして様子を見た。すると,そこでは,かまどから出る濃い煙のような煙が地から立ち上っているのであった。29 こうして,神がその地域の諸都市を滅びに至らせたとき,神はアブラハムのことを思いに留めて,ロトがそばに住んでいた諸都市を覆したさいその覆しの中からロトが出られるようにされたのである。

30 後にロトはゾアルから上って行って山地に住むようになったが,その二人の娘も一緒であった。彼はゾアルに住むことに恐れを持つようになったのである。そして彼,つまり彼とその二人の娘は洞くつに住むようになった。31 そののち長女が下の娘に言った,「わたしたちの父は年老いており,この土地には全地の習わしどおりにわたしたちと関係を持つ男の人もいません。32 さあ,父にぶどう酒を飲ませて一緒に寝て,父によって子孫を保つようにしましょう」。

33 こうしてその夜,彼女たちは父にしきりにぶどう酒を飲ませた。それから長女が入って行って父と寝たが,彼は[娘]がいつ寝ていつ起きたのかを知らなかった。34 そして,次の日のこと,長女が下の娘に言った,「ご覧なさい,わたしは昨夜父と寝ました。今夜もまたぶどう酒を飲ませましょう。それからあなたが入って行って,一緒に寝なさい。わたしたちは父によって子孫を保ちましょう」。35 こうしてその夜もまた彼女たちは父に幾度もぶどう酒を飲ませた。それから下の娘が起きて行って共に寝たが,彼は[娘]がいつ寝ていつ起きたかを知らなかった。36 そしてロトの娘たちは二人ともその父によって妊娠した。37 やがて長女は男の子の母となり,その名をモアブと呼んだ。これがモアブの父であり,今日に至っている。38 下の娘もまた男の子を産んで,その名をベン・アミと呼んだ。これがアンモンの子らの父であり,今日に至っている。
posted by 舞姫 at 02:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 聖書 創世記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

聖書 創世記 16章

聖書 創世記 16章

16 さて,アブラムの妻サライはひとりも子供を産んでいなかった。しかし彼女にはエジプト人のはしためがいて,その名をハガルといった。2 それでサライはアブラムにこう言った。「お願いがあります。エホバはわたしが子供を産むことをとどめられました。どうか,わたしのはしためと関係をお持ちください。わたしは彼女によって子供を得られるかもしれません」。それでアブラムはサライの声を聴き入れた。3 そこで,アブラムの妻サライは自分のエジプト人のはしためハガルを連れて行き,アブラムがカナンの地に住んで十年の終わりのことであったが,これを自分の夫アブラムに妻として与えた。4 こうして彼はハガルと関係を持ち,彼女は妊娠した。自分が妊娠したことに気づくと,そのとき彼女の目は自分の女主人を侮るようになった。

5 そこでサライはアブラムに言った,「わたしになされた暴虐はあなたが負ってくださいますように。わたしは自分のはしためをあなたの懐にゆだねましたが,彼女は自分が妊娠したことに気づき,わたしはその目に侮られるようになりました。エホバがわたしとあなたとの間を裁かれますように」。6 それでアブラムはサライに言った,「見なさい。あなたのはしためはあなたに任されている。あなたの目に良いと思うことをそれに行なうがよい」。そこでサライは彼女を辱めるようになり,そのため彼女はそのもとから逃げて行った。

7 後にエホバのみ使いが,荒野の水の泉,シュルに至る道にある泉のところで彼女を見つけた。8 そしてこう言いはじめた。「サライのはしためハガル,あなたはいったいどこから来たのか。どこへ行こうとするのか」。これに対し彼女は言った,「わたしの女主人サライのところから逃げて行くのです」。9 するとエホバのみ使いはなおも言った,「あなたの女主人のもとに帰って,その手の下に身を低くしなさい」。10 それからエホバのみ使いは彼女にこう言った。「わたしはあなたの胤を大いに殖やす。それは多くて数えきれないまでになろう」。11 エホバのみ使いはさらに言った,「いまあなたは妊娠している。あなたは男の子を産むが,その名をイシュマエルと呼ばねばならない。エホバがあなたの苦悩を聞かれたからである。12 その人,それはしまうまのような人となる。その手はすべての人に向かい,すべての人の手は彼に向かう。彼はそのすべての兄弟たちの顔の前に幕屋を張る」。

13 そこで彼女は,エホバつまり自分に語りかけておられた方の名を,「あなたはご覧になる神です」と呼ぶようになった。彼女は,「わたしを見ていてくださる方を,わたしはここで実際に見たのでしょうか」と言ったのである。14 それゆえにその井戸はベエル・ラハイ・ロイと呼ばれた。いまそれはカデシュとベレドの間にある。15 後にハガルはアブラムに男の子を産み,アブラムはハガルが産んだ自分の子の名をイシュマエルと呼んだ。16 そして,ハガルがアブラムにイシュマエルを産んだとき,アブラムは八十六歳であった。



無料カウンター


現在の閲覧者数:
無料カウンター

posted by 舞姫 at 02:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 聖書 創世記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

聖書 創世記 17章

聖書 創世記 17章

17 アブラムは九十九歳になったが,そのときエホバはアブラムに現われて,こう言われた。「わたしは全能の神である。わたしの前を歩んでとがのない者であることを示しなさい。2 そしてわたしは,わたしとあなたとの間に自分の契約を設けて,あなたを非常に多く殖えさせる」。

3 それを聞いてアブラムはひれ伏した。神は彼と語りつづけてこう言われた。4 「わたしは,見よ,わたしの契約はあなたに対するものであり,あなたは必ず国々の民の父となる。5 そして,あなたの名はもはやアブラムとは呼ばれない。あなたの名はアブラハムとしなければならない。わたしはあなたを国々の民の父とするからである。6 そして,わたしはあなたが非常に多く子を生むようにし,あなたを幾つもの国民とならせる。王たちがあなたから出るであろう。

7 「そしてわたしは,わたしとあなたおよびあなたの後の代々にわたるあなたの胤との契約を,定めのない時に至る契約として履行し,わたしがあなたとあなたの後の胤に対して神であることを示す。8 そしてわたしは,あなたとあなたの後の胤に,あなたが外国人として住んでいる土地を,すなわちカナンの全土を定めのない時に至る所有として与える。わたしが彼らに対して神であることを示すのである」。

9 そして神はアブラハムにさらにこう言われた。「あなたとしてもわたしの契約を守るように。あなたも後に来る代々にわたるあなたの胤も。10 これはあなた方の守る,わたしとあなた方,さらにあなたの後の胤との間のわたしの契約である。すなわち,あなた方のうちの男子はみな割礼を受けなければならない。11 実に,あなた方は自分の包皮の肉に割礼を受けなければならない。それがわたしとあなた方との間の契約のしるしとなるのである。12 そして,あなた方のうちの男子はみな生後八日目に割礼を受けなければならない。代々にわたり,家に生まれた者も,あなたの胤のものではない異国人から金で買い取られた者も。13 すべてあなたの家に生まれた者,すべてあなたの金で買い取られた者は必ず割礼を受けなければならない。あなた方の肉の身におけるわたしの[この]契約は,定めのない時に至る契約となるのである。14 そして,自分の包皮の肉に割礼を受けない無割礼の男子,そのような魂は民の中から断たれねばならない。その者はわたしの契約を破ったのである」。

15 神はアブラハムになおもこう言われた。「あなたの妻サライについては,あなたはその名をサライと呼んではならない。サラがその名となるのである。16 そしてわたしは彼女を祝福し,また彼女によってあなたに男の子を与える。わたしは彼女を祝福し,彼女は幾つもの国民となる。もろもろの民の王たちが彼女から出るであろう」。17 これを聞いてアブラハムはうつ伏し,笑いながらその心の中でこう言った。「百歳の人に子供が生まれるだろうか。それにサラが,そう,九十歳にもなる女が子を産むだろうか」。

18 その後アブラハムは[まことの]神に言った,「ただ,イシュマエルがみ前に生き長らえればよいのですが」。19 これに対して神は言われた,「あなたの妻サラは本当にあなたに男の子を産む。あなたはその名をイサクと呼ばねばならない。そしてわたしは彼に対してわたしの契約を立て,彼の後の胤のために定めのない時に至る契約とする。20 しかしイシュマエルに関しても,あなた[の願い]を聞き入れた。見よ,わたしは彼を祝福して子を多く生ませ,非常に多く殖えさせる。彼は必ず十二人の長を生み出し,わたしは彼を大いなる国民にならせる。21 だが,わたしの契約は,来年この定めの時期にサラがあなたに産むイサクに対して立てるであろう」。

22 ここで神は彼と話し終え,アブラハムのもとから上って行かれた。23 そこでアブラハムは,その子イシュマエル,その家に生まれたすべての者,また自分の金で買い取ったすべての者,すなわちアブラハムの家の者のうちそのすべての男子を集め,まさにその日,神が語られたとおり彼らの包皮の肉に割礼を施していった。24 そして,その包皮の肉に割礼を受けたとき,アブラハムは九十九歳であった。25 また,その子イシュマエルは,その包皮の肉に割礼を受けたとき十三歳であった。26 まさにその日,アブラハムは割礼を受けた。その子イシュマエルもである。27 また,彼の家のすべての男は,その家に生まれた者も異国人から金で買い取られた者も,彼と共に割礼を受けた。
posted by 舞姫 at 02:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 聖書 創世記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

聖書 創世記 15章

聖書 創世記 15章

15 これらの事の後,エホバの言葉が幻の中でアブラムに臨んでこう言った。「アブラムよ,恐れてはいけない。わたしはあなたの盾である。あなたの報いは非常に大きなものとなる」。2 それに対しアブラムは言った,「主権者なる主エホバよ,わたしに何をお与えくださるのでしょうか。わたしは子供のないままでおり,わたしの家を所有することになるのはダマスカスの人エリエゼルなのです」。3 加えてアブラムはこう言った。「ご覧ください,あなたは私に胤を授けてくださいませんでした。ご覧ください,わたしの家の子が相続人としてわたしの跡を継ごうとしています」。4 しかし,見よ,彼に対するエホバの言葉はこうであった。「その者が相続人としてあなたの跡を継ぐのではなく,あなた自身の内から出る者が相続人としてあなたの跡を継ぐであろう」。

5 次いで[神]は彼を外に連れて行ってこう言われた。「どうか,天を見上げて,数えることができるものなら,星を数えてみるように」。そして,さらにこう言われた。「あなたの胤もそのようになるであろう」。6 そこで彼はエホバに信仰を置いた。そして[神]は彼に対してそれを義とみなされた。7 それから彼にさらにこう言われた。「わたしはエホバであり,この地をあなたに与えて所有させるためあなたをカルデア人のウルから導き出した者である」。8 それに対して彼は言った,「主権者なる主エホバ,わたしがこれを所有するようになることを,何によって知ることができるのでしょうか」。9 すると,こう言われた。「わたしのために,三歳の雌牛と,三歳の雌やぎと,三歳の雄羊,それにやまばとと若いいえばとを取りなさい」。10 それで彼はそのすべてを自分のもとに取り寄せ,それらを二つに切り裂いて,それぞれの部分が他方の側と向き合うように置いた。しかし鳥は切り裂かなかった。11 すると猛きんが死がいの上に降りて来るため,アブラムはそれらを追い払うのであった。

12 しばらくして,日が沈もうとするころ,深い眠りがアブラムを襲った。そして,見よ,怖ろしいほどに濃い闇が彼の上に襲って来た。13 そして[神]はアブラムにこう言いはじめられた。「あなたはこのことをはっきり知っておくとよい。すなわち,あなたの胤は自分たちのではない土地で外人居留者となって,[その地の民]に仕えねばならず,その[民]は必ず四百年のあいだ彼らを苦しめるであろう。14 しかし,彼らの仕える国民をわたしは裁く。その後,彼らは多くの貨財を携えてそこを出る。15 あなた自身は,平安のうちに父祖のもとに行く。あなたは良い齢に達して葬られるであろう。16 しかし四代目に彼らはここに戻って来る。アモリ人のとががまだ満ちていないからである」。

17 今や日は沈んでゆき,濃密な闇がやって来た。すると,見よ,煙る炉と燃えるたいまつとがあって,それら切られたものの間を通った。18 その日,エホバはアブラムと契約を結んで,こう言われた。「あなたの胤にわたしはこの地を与える。エジプトの川から,かの大川,ユーフラテス川まで,19 すなわち,ケニ人,ケニズ人,カドモニ人,20 ヒッタイト人,ペリジ人,レファイム人,21 アモリ人,カナン人,ギルガシ人,エブス人[の地]を」。
posted by 舞姫 at 02:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 聖書 創世記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

聖書 創世記 14章

聖書 創世記 14章

14 さて,シナルの王アムラフェル,エラサルの王アルヨク,エラムの王ケドルラオメル,ゴイムの王ティドアルの時代のことであるが,2 これらの者たちがソドムの王ベラ,およびゴモラの王ビルシャ,アドマの王シヌアブ,ツェボイイムの王シェムエベル,そしてベラ(すなわちゾアル)の王と戦いをした。3 これらはみな同盟して“シディムの低地平原”すなわち“塩の海”に進んだ。

4 十二年のあいだ彼らはケドルラオメルに仕えたが,十三年目になって反逆したのである。5 それで,十四年目にケドルラオメル,そしてそれにくみした王たちがやって来て,アシュテロト・カルナイムでレファイム人を,ハムでズジム人を,シャベ・キルヤタイムでエミム人を撃ち破り,6 またホリ人をそのセイル山で[破って],荒野のところのエル・パランにまで下った。7 次いで彼らは向きを転じてエン・ミシュパトすなわちカデシュに至り,アマレク人の野全体を[制し],さらにハザゾン・タマルに住んでいたアモリ人を撃ち破った。

8 ここにおいてソドムの王,それにゴモラの王,アドマの王,ツェボイイムの王,ベラ(すなわちゾアル)の王は進軍し,“シディムの低地平原”で彼らに対して戦闘隊列を敷いた。9 すなわち,エラムの王ケドルラオメル,ゴイムの王ティドアル,シナルの王アムラフェル,エラサルの王アルヨクに対し,四人の王が五人に対してである。10 ところで,“シディムの低地平原”は歴青の坑また坑であった。そして,ソドムとゴモラの王たちは逃げて行ってそこに落ち込み,残った者たちも山地に逃げた。11 それで,勝利者たちはソドムとゴモラのすべての貨財およびそのすべての食物を奪って,去って行った。12 彼らはまた,アブラムの兄弟の子ロトとその貨財をも奪って進んで行った。彼はそのときソドムに住んでいたのである。

13 その後,ひとりの逃れた者がやって来て,ヘブライ人アブラムに告げた。彼はそのとき,エシュコルの兄弟またアネルの兄弟である,アモリ人マムレの大木林に幕屋を張っていた。彼らはアブラムの同盟者であった。14 こうしてアブラムは,自分の兄弟がとりこにされたことを聞いた。そこで彼は,訓練された者,その家で生まれた三百十八人の奴隷を呼び集め,ダンまでその跡を追った。15 そして彼は,すなわち彼とその奴隷たちは,夜に軍勢を分けて彼らを攻め,こうして彼らを撃ち破って,ダマスカスの北のホバまで追って行った。16 そうして彼はすべての貨財を取り戻し,さらに自分の兄弟ロトとその貨財,また女たちと人々をも取り戻した。

17 そのときソドムの王は,ケドルラオメルとそれにくみした王たちを撃ち破って戻って来た彼を,“シャベの低地平原”つまり王の低地平原まで迎えに出た。18 また,サレムの王メルキゼデクはパンとぶどう酒を携えて来た。彼は至高の神の祭司であった。19 そして彼は[アブラム]を祝福してこう言った。

「アブラムが祝福されるように。
至高の神,天地を作り出された方によって。
20 至高の神がほめたたえられるように。
あなたを虐げた者をあなたの手に渡されたその方が」。

それに対しアブラムはすべての物の十分の一を彼に与えた。

21 その後ソドムの王はアブラムにこう言った。「これらの魂はわたしに下さい。貨財はあなたが取ってください」。22 それに対しアブラムはソドムの王に言った,「至高の神エホバ,天地を作り出された方に向かってはっきり[誓いの]手を挙げますが,23 縫い糸からサンダルの締めひもに至るまで,そうです,わたしは,およそあなたのものからは何一つ受け取りません。『わたしがアブラムを富ませたのだ』とあなたが言わないためです。24 わたしには何も要りません。ただし,若者たちがすでに食べたもの,そしてわたしと一緒に行った人々,つまりアネル,エシュコル,マムレの受け分は別です。彼らには彼らの受け分を取らせてください」。
posted by 舞姫 at 02:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 聖書 創世記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

聖書 創世記 13章

聖書 創世記 13章

13 それからアブラムはエジプトを出てネゲブに上った。彼とその妻また彼の持つすべてのもの,そしてロトも一緒であった。2 そしてアブラムは家畜の群れと銀と金を多量に擁していた。3 そして彼は宿営を移動させつつネゲブを出てベテルへ,つまり彼の天幕が初めにあったベテルとアイの中間の場所へ来た。4 当初彼がそこに造った祭壇の場所である。そうしてアブラムはそこにおいてエホバの名を呼び求めた。

5 さて,アブラムと共に進んでいたロトも羊と牛と天幕を所有していた。6 それで,その地は彼らすべてを一緒に住ませるには十分でなかった。彼らの貨財が多くなって,みんなで共に住むことができなかったのである。7 そして,アブラムの畜類を飼う者とロトの畜類を飼う者との間に言い争いが生じた。当時はカナン人とペリジ人がその地に住んでいた。8 そのためアブラムはロトに言った,「どうか,わたしとあなたとの間,またわたしの牧夫とあなたの牧夫との間に言い争いなどが続かないようにしてください。わたしたちは兄弟どうしなのですから。9 この全土はあなたが用いてよいのではありませんか。どうかわたしと別れてください。あなたが左に行くのであれば,わたしは右に行きます。あなたが右に行くのであれば,わたしは左に行きます」。10 それでロトは目を上げて“ヨルダン地域”全体を見たが,エホバがソドムとゴモラを滅びに至らせる前であったためその全域がよく潤っており,ゾアルに至るまでエホバの園のよう,エジプトの地のようであった。11 そこでロトは自分のために“ヨルダン地域”全体を選び,こうしてロトは自分の宿営を東方に移した。それで彼らは互いに別れた。12 アブラムはカナンの地に住んだが,ロトはその地域の諸都市のそばに住んだ。やがて彼はソドムの近くに天幕を張った。13 ところで,ソドムの人々は悪く,エホバに対しはなはだしい罪人であった。

14 そして,ロトが彼と別れた後に,エホバはアブラムにこう言われた。「どうか,目を上げて,あなたのいる場所から,北,南,東,西の方を見るように。15 あなたの見ているすべての土地,わたしはそれをあなたとあなたの胤に定めのない時に至るまで与えるからである。16 そしてわたしはあなたの胤を地の塵粒のようにする。それで,もし人が地の塵粒を数えられるのであれば,あなたの胤もまた数えられることになろう。17 立って,その地を,その長さと幅いっぱいに行き巡りなさい。あなたにそれを与えるからである」。18 それでアブラムは引き続き天幕で生活した。後に彼はヘブロンにあるマムレの大木林に来てそこに住んだ。そして彼はそこにエホバのための祭壇を築いた。
posted by 舞姫 at 02:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 聖書 創世記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

聖書 創世記 12章

聖書 創世記 12章

12 それからエホバはアブラムにこう言われた。「あなたの国を出,あなたの親族と父の家とを離れて,わたしが示す国へ行きなさい。2 そうすればわたしは,あなたから大いなる国民を作り,あなたを祝福し,あなたの名を大いなるものにする。あなたは祝福となりなさい。3 そしてわたしはあなたを祝福する者たちを祝福し,あなたの上に災いを呼び求める者をのろう。地上のすべての家族はあなたによって必ず自らを祝福するであろう」。

4 そこでアブラムはエホバが語られたとおりに出かけて行き,ロトも彼と共に行った。そしてアブラムはハランを出たとき七十五歳であった。5 こうしてアブラムは,妻サライと自分の兄弟の子ロト,また自分たちのためたすべての貨財とハランで得た幾人かの魂とを伴い,一行はそこを出発してカナンの地に向かった。ついに彼らはカナンの地に来た。6 そしてアブラムはその地をずっと進んでシェケムの所,モレの大木林の近くにまで来た。その当時カナン人がその地にいた。7 ときにエホバはアブラムに現われて,こう言われた。「あなたの胤にわたしはこの地を与えよう」。そののち彼は,自分に現われたエホバのためにそこに祭壇を築いた。8 後に彼はそこからベテルの東の山地に移り,ベテルを西,アイを東にして天幕を張った。次いで彼はエホバのためにそこに祭壇を築いて,エホバの名を呼び求めた。9 後にアブラムは宿営をたたみ,そこから宿営を移動させつつネゲブへ進んだ。

10 さて,飢きんがその地に起きたので,アブラムはエジプトに下って行った。そこに外国人としてとどまるためであった。飢きんはその地で厳しかったのである。11 そして,間もなくエジプトに入ろうとしたとき,彼は妻サライにこう言うのであった。「さあ,お願いだ。わたしは,あなたが容姿の美しい婦人であるのをよく知っている。12 それできっと,エジプト人はあなたを見ると,『これはあの男の妻だ』と言うことだろう。そして,きっとわたしを殺し,あなたは生かしておくだろう。13 どうか,わたしの妹だと言っておくれ。あなたによってわたしが無事でいられるようにするのだ。わたしの魂はあなたのおかげで必ずや生き長らえられるだろう」。

14 そして,アブラムがエジプトに入るとすぐ,エジプト人はその女を見て,彼女が非常に美しいのを知るのであった。15 そしてファラオの君たちも彼女を見て,彼女をファラオに推賞するようになった。そのため,この女はファラオの家に召し入れられた。16 そして彼はアブラムを彼女のゆえに好遇し,[アブラム]は羊・牛・ろば・下男・はしため・雌ろば・らくだを持つようになった。17 そのときエホバはアブラムの妻サライのことでファラオとその家の者たちを大いなる災厄をもって撃たれた。18 そこでファラオはアブラムを呼んで,こう言った。「あなたがわたしに対してしたこの事はどういうことなのか。なぜあなたは,彼女が自分の妻であることをわたしに告げなかったのか。19 どうして,『わたしの妹です』などと言ったのか。そのためわたしは彼女を自分の妻とするところであった。さあ,これはあなたの妻だ。連れて,出て行くように!」20 そしてファラオは彼に関して命令を出し,人々は彼とその妻また彼の持つすべてのものを送って行った。
posted by 舞姫 at 02:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 聖書 創世記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

聖書 創世記 11章

聖書 創世記 11章

11 さて,全地は一つの言語,一式の言葉のままであった。2 そして,東に向かって旅をしているうちに,人々はやがてシナルの地に谷あいの平原を見つけて,そこに住むようになった。3 そして,彼らは各々互いにこう言いだした。「さあ,れんがを造り,焼いてそれを焼き固めよう」。それで,彼らにとってはれんがが石の代わりとなり,歴青がモルタルの代わりとなった。4 そうして彼らは言った,「さあ,我々のために都市を,そして塔を建て,その頂を天に届かせよう。そして,大いに我々の名を揚げて,地の全面に散らされることのないようにしよう」。

5 それからエホバは,人の子らの建てた都市と塔とを見るために下って来られた。6 その後エホバは言われた,「見よ,彼らは一つの民で,彼らのすべてにとって言語もただ一つである。そして,このようなことを彼らは行ない始めるのだ。今や彼らが行なおうとすることでそのなし得ないものはないではないか。7 さあ,わたしたちは下って行って,あそこで彼らの言語を混乱させ,彼らが互いの言語を聴き分けられないようにしよう」。8 こうしてエホバは彼らをそこから地の全面に散らし,彼らはその都市を建てることからしだいに離れていった。9 それゆえにそこの名はバベルと呼ばれた。そこにおいてエホバは全地の言語を混乱させたからであり,エホバは彼らをそこから地の全面に散らされた。

10 これがセムの歴史である。

セムは大洪水の二年後にアルパクシャドの父となったが,そのとき百歳であった。11 そして,アルパクシャドの父となった後セムは五百年生きつづけ,その間に息子や娘たちの父となった。

12 そしてアルパクシャドは三十五年生き,そののちシェラハの父となった。13 そして,シェラハの父となった後アルパクシャドは四百三年生きつづけ,その間に息子や娘たちの父となった。

14 そしてシェラハは三十年生き,そののちエベルの父となった。15 そして,エベルの父となった後シェラハは四百三年生きつづけ,その間に息子や娘たちの父となった。

16 そしてエベルは三十四年のあいだ生き,そののちペレグの父となった。17 そして,ペレグの父となった後エベルは四百三十年生きつづけ,その間に息子や娘たちの父となった。

18 そしてペレグは三十年のあいだ生き,そののちレウの父となった。19 そして,レウの父となった後ペレグは二百九年生きつづけ,その間に息子や娘たちの父となった。

20 そしてレウは三十二年のあいだ生き,そののちセルグの父となった。21 そして,セルグの父となった後レウは二百七年生きつづけ,その間に息子や娘たちの父となった。

22 そしてセルグは三十年のあいだ生き,そののちナホルの父となった。23 そして,ナホルの父となった後セルグは二百年生きつづけ,その間に息子や娘たちの父となった。

24 そしてナホルは二十九年のあいだ生き,そののちテラの父となった。25 そして,テラの父となった後ナホルは百十九年生きつづけ,その間に息子や娘たちの父となった。

26 そしてテラは七十年のあいだ生き,そののちアブラム,ナホル,ハランの父となった。

27 そしてこれがテラの歴史である。

テラはアブラム,ナホル,ハランの父となった。そしてハランはロトの父となった。28 後にハランは,その生まれた土地,すなわちカルデア人のウルで,その父テラと共にいたときに死んだ。29 その後アブラムとナホルは妻をめとった。アブラムの妻の名はサライといった。また,ナホルの妻は名をミルカといってハランの娘であった。[ハランは]ミルカの父,またイスカの父である。30 しかし,サライはずっとうまずめで,子供がいなかった。

31 後にテラは,その子アブラムと,ハランの子で自分の孫のロトと,その子アブラムの妻である嫁のサライを連れ,一行は彼と共にカルデア人のウルを出てカナンの地に向かった。やがて彼らはハランに来て,そこに住むことになった。32 そして,テラの日数は二百五年となり,その後テラはハランで死んだ。


無料カウンター


現在の閲覧者数:
無料カウンター
posted by 舞姫 at 02:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 聖書 創世記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

聖書 創世記 10章

聖書 創世記 10章

10 そして,これがノアの子,セム,ハム,ヤペテの歴史である。

さて,大洪水ののち彼らに子が生まれるようになった。2 ヤペテの子らは,ゴメル,マゴグ,マダイ,ヤワン,トバル,メシェク,ティラスであった。

3 そして,ゴメルの子らは,アシュケナズ,リファト,トガルマであった。

4 また,ヤワンの子らは,エリシャとタルシシュ,キッテムとドダニムであった。

5 これらから,諸国の島々の民が,各々その国語にしたがい,種族にしたがい,国民ごとにそれぞれの土地に広がった。

6 そして,ハムの子らは,クシュ,ミツライム,プト,カナンであった。

7 そして,クシュの子らは,セバ,ハビラ,サブタ,ラアマ,サブテカであった。

そして,ラアマの子はシェバとデダンであった。

8 そして,クシュはニムロデの父となった。彼は地上で最初に力のある者となった。9 彼はエホバに敵対する力ある狩人として現われた。それゆえに,「エホバに敵対する力ある狩人ニムロデのようだ」という言い習わしがある。10 そして,彼の王国の始まりは,シナルの地のバベル,エレク,アッカド,カルネであった。11 その地から彼はアッシリアに出て行って,ニネベ,レホボト・イル,カラハ,12 そしてニネベとカラハとの間のレセンの建設に取りかかった。これが大きな都市である。

13 そして,ミツライムは,ルディム,アナミム,レハビム,ナフトヒム,14 パトルシム,カスルヒム(この中からフィリスティア人が出た),カフトリムの父となった。

15 そして,カナンは,その長子シドン,ヘト,16 またエブス人,アモリ人,ギルガシ人,17 ヒビ人,アルキ人,シニ人,18 アルワド人,ツェマル人,ハマト人の父となった。後にカナン人の諸種族は分散した。19 それで,カナン人の境界は,シドンから,ガザに近いゲラルまで,[また]ソドム,ゴモラ,アドマ,そしてラシャに近いツェボイイムまでとなった。20 これらが,その種族にしたがい,国語にしたがい,その土地により,国民ごとに[示した]ハムの子らである。

21 そして,エベルのすべての子らの父祖であり,一番年長のヤペテの兄弟であるセムにも子孫が生まれた。22 セムの子は,エラム,アシュル,アルパクシャド,ルド,アラムであった。

23 そして,アラムの子らは,ウツ,フル,ゲテル,マシュであった。

24 そして,アルパクシャドはシェラハの父となり,シェラハはエベルの父となった。

25 そしてエベルには二人の子が生まれた。一方の名はペレグといったが,それは彼の時代に地が分けられたからであった。その兄弟の名はヨクタンといった。

26 そして,ヨクタンは,アルモダド,シェレフ,ハツァルマベト,エラハ,27 ハドラム,ウザル,ディクラ,28 オバル,アビマエル,シェバ,29 オフィル,ハビラ,ヨバブの父となった。これらは皆ヨクタンの子であった。

30 そして,彼らの居住地は,メシャから,東方の山地のセファルにまで及んだ。

31 これらが,その種族にしたがい,国語にしたがい,その土地により,国民にしたがって[示した]セムの子らである。

32 これらが,その家筋にしたがい,その国民によって[示した],ノアの子らの諸族であり,これらから大洪水後に諸国民が地に広がった。
posted by 舞姫 at 02:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 聖書 創世記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

聖書 創世記 9章

聖書 創世記 9章

9 次いで神はノアとその息子たちを祝福してこう言われた。「子を生んで多くなり,地に満ちよ。2 そして,あなた方に対する恐れ,またあなた方に対するおののきは,地のあらゆる生き物と天のあらゆる飛ぶ生き物,地面を動くあらゆるもの,また海のすべての魚に引き続きとどまるであろう。それらは今あなた方の手に与えられる。3 生きている動く生き物はすべてあなた方のための食物としてよい。緑の草木の場合のように,わたしはそれを皆あなた方に確かに与える。4 ただし,その魂つまりその血を伴う肉を食べてはならない。5 さらにわたしは,あなた方の魂の血の返済を求める。すべての生き物の手からわたしはその返済を求める。人の手から,その兄弟である各人の手から,わたしは人の魂の返済を求める。6 だれでも人の血を流す者は,人によって自分の血を流される。神は自分の像に人を造ったからである。7 そしてあなた方は,子を生んで多くなり,地に群がってそこに多くなれ」。

8 さらに神はノアおよび共にいるその息子たちにこう言われた。9 「そしてわたしはいま,あなた方およびあなた方の後の子孫に対してわたしの契約を立てる。10 また,あなた方と共にいるすべての生きた魂に対しても。鳥,獣,あなた方と共にいる地のすべての生き物,箱船を出るすべてのものから地のあらゆる生き物にいたるまで。11 まことにわたしはあなた方に対して自分の契約を立てる。すなわち,もはやすべての肉なるものが大洪水の水によって断たれることはない。もはや大洪水が起きて地を滅ぼすことはない」。

12 加えて神はこう言われた。「これは,わたしとあなた方およびあなた方と共にいるあらゆる生きた魂との間に,わたしが代々定めのない時に至るまで与える契約のしるしである。13 わたしの虹を,わたしは雲の中に確かに与える。それはわたしと地との間の契約のしるしとなるのである。14 そして,わたしが地の上に雲を起こすと,そのとき虹が必ず雲の中に現われるようになるであろう。15 そしてわたしは必ず,わたしとあなた方およびすべての肉なるもののうちのあらゆる生きた魂との間の自分の契約を思い出す。もはや水が大洪水となってすべての肉なるものを滅ぼすことはない。16 それで,虹が雲の中に生じることになる。わたしは必ずそれを見て,神と地にいるすべての肉なるもののうちのあらゆる生きた魂との間の,定めのない時に至る契約を思い出すであろう」。

17 そして神は繰り返してノアに言われた,「これは,わたしと地にいるすべての肉なるものとの間にわたしが確かに立てる契約のしるしである」。

18 そして,箱船から出たノアの息子たちはセム,ハム,ヤペテであった。ハムは後にカナンの父となった。19 これら三人がノアの息子たちであり,これらから全地の民が広がった。

20 さて,ノアは農夫として暮らし始め,ぶどう園を設けるようになった。21 そして彼はぶどう酒を飲みはじめてそれに酔い,そのために自分の天幕の中で身をあらわにした。22 後にカナンの父ハムは自分の父の裸を見,外にいる自分の二人の兄弟にそのことを告げに行った。23 そこでセムとヤペテはマントを取り,それを自分たち二人の肩に掛けて後ろ向きに入って行った。こうしてふたりは父の裸を覆ったが,そのさい顔は背けたままで父の裸を見なかった。

24 ついにノアはぶどう酒[の酔い]から覚め,一番年下の子が自分に対して行なったことについて知った。25 そこで彼は言った,

「カナンはのろわれよ。
自分の兄弟たちに対する最も卑しい奴隷となれ」。

26 加えて彼はこう言った。
「セムの神エホバがほめたたえられるように。
カナンは彼に対する奴隷となれ。

27 神がヤペテに広やかな所をお与えになるように。
彼はセムの天幕に宿るように。
カナンは彼に対しても奴隷となれ」。

28 そしてノアは大洪水ののち三百五十年生きつづけた。29 それで,ノアの日数は全部で九百五十年となり,こうして彼は死んだ。
posted by 舞姫 at 02:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 聖書 創世記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

聖書 創世記 8章

聖書 創世記 8章

8 そののち神はノアおよび彼と共に箱船の中にいるすべての野獣とすべての家畜を思い起こされた。そして神が地の上に風を過ぎ行かせると,水は収まりはじめた。2 そして水の深みの泉と天の水門とはふさがれ,それによって天からの豪雨はとどめられた。3 そして水は地から退きはじめ,しだいに退いていった。百五十日の終わりに水は少なくなっていた。4 そして第七の月,その月の十七日に箱船はアララトの山にとどまった。5 そして第十の月になるまで水はしだいに減っていった。第十の月,その月の一日に山々の頂が現われた。

6 それから四十日の終わりになって,ノアは自分の造った箱船の窓を開けた。7 そののち一羽の渡りがらすを放ったが,それはずっと外を飛びつづけて,水が地から乾くまで行ったり来たりしていた。

8 後に彼は,水が地の表から引いたかどうかを見るために,一羽のはとを自分のところから放った。9 だが,はとはその足の裏をとどめる所をどこにも見いだせなかった。こうして水がまだ全地の表にあったため,それは彼のところへ,箱船の中へ戻って来た。そこで彼は手を出してそれを捕まえ,自分のところへ,箱船の中へ入れた。10 そして彼はさらにあと七日待ってから,もう一度そのはとを箱船から放った。11 その後,はとは夕方ごろに彼のところへやって来たが,見よ,むしり取ったばかりのオリーブの葉がそのくちばしにあった。それでノアは,水が地から引いたことを知った。12 そこで彼はさらにあと七日待った。それからそのはとを放ったが,それはもはや彼のところへ再び戻っては来なかった。

13 さて,第六百一年,第一の月,その月の一日に水は地からはけていた。そこでノアが箱船の覆いを取りのけて見ると,いま,地の表は[水が]はけて乾いていた。14 そして第二の月,その月の二十七日に,地はすっかり乾いていた。

15 そこで神はノアに話してこう言われた。16 「あなたは,そしてあなたの妻,息子たち,息子たちの妻も共に,箱船から出なさい。17 あなたと共にいるあらゆる肉なるあらゆる生き物を,飛ぶ生き物も,獣も,地の上を動くすべての動く生き物も,あなたと一緒に携え出しなさい。それらは地に群れ,子を生んで地に多くならなければならない」。

18 そこでノアは外に出,彼の息子たち,妻,息子たちの妻も共に[出た]。19 あらゆる生き物,あらゆる動く生き物とあらゆる飛ぶ生き物,すべて地の上を動くものは,その種族にしたがって箱船から出た。20 それからノアはエホバのために祭壇を築き,すべての清い獣とすべての清い飛ぶ生き物の中から幾らかを取って,祭壇の上で焼燔の捧げ物をささげはじめた。21 それでエホバは安らぎの香りをかぎはじめられた。そしてエホバはその心にこう言われた。「二度と再びわたしは人のゆえに地の上に災いを呼び求めることはしない。人の心の傾向はその年若い時から悪いからである。二度と再びわたしは自分が行なったとおりにあらゆる生き物を撃つことはない。22 地の存続するかぎり,種まきと収穫,寒さと暑さ,夏と冬,昼と夜は決してやむことはないのである」。
posted by 舞姫 at 02:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 聖書 創世記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

聖書 創世記 7章

聖書 創世記 7章

7 その後エホバはノアにこう言われた。「あなたとあなたの家の者たちはみな箱船に入りなさい。あなたがこの世代にあってわたしの前に義なる者であることを,わたしは見たからである。2 あなたは,あらゆる清い獣の中から七匹ずつ,雄とそのつがいの雌を自分のもとに取らねばならない。そして,あらゆる清くない獣の中からはただ二匹ずつ,雄とそのつがいの雌を[取るように]。3 また,天の飛ぶ生き物の中からも七匹ずつ,雄と雌を[取って],全地の表に子孫を生き長らえさせるように。4 あと七日のうちに,わたしは四十日四十夜地に雨を降らせるからである。わたしは自分の造った,存在しているすべてのものを地の表からぬぐい去る」。5 それでノアはすべてエホバから命じられたとおりにしていった。

6 そして,ノアは六百歳であったが,そのとき地に大洪水が起きた。7 それでノア,そして彼の息子たち,妻,また息子たちの妻が彼と共に大洪水の水に先立って箱船に入った。8 あらゆる清い獣,あらゆる清くない獣,また飛ぶ生き物と地面を動くあらゆるものの中から,9 二匹ずつ,雄と雌がノアのところへ,箱船の中へ入った。神がノアに命じたとおりとなった。10 それから七日後,大洪水の水が地に臨んだ。

11 ノアの生涯の六百年目,第二の月,その月の十七日,その日に広大な水の深みのすべての泉が破られ,天の水門が開かれた。12 そして,地に注ぐ豪雨は四十日四十夜続いた。13 まさにその日,ノア,そしてノアの息子たちセム,ハム,ヤペテ,またノアの妻と息子たちの三人の妻が彼と共に箱船に入った。14 彼ら,そしてあらゆる野獣がその種類にしたがい,あらゆる家畜がその種類にしたがい,地の上を動くあらゆる動く生き物がその種類にしたがい,あらゆる飛ぶ生き物がその種類にしたがい,あらゆる鳥,翼のあるあらゆる生き物が[入った]。15 こうして,その内に命の力が活動しているあらゆる肉なるものの中から二匹ずつがノアのところへ,箱船の中へ入って行った。16 そして,入って行くもの,すなわちあらゆる肉なるものの雄と雌は,神が彼に命じたとおりに中に入った。そののちエホバは彼の後ろの戸を閉じられた。

17 そして大洪水は地の上に四十日続いた。水は増えていって箱船を持ち上げるようになり,それは地より高いところに浮かんだ。18 そして,水はみなぎって地の上に大いに増えつづけたが,箱船は水の表を動いて行った。19 そして,水は地に大いにみなぎって,全天下の高い山々がことごとく覆われるようになった。20 水はそれらの上十五キュビトにまでみなぎり,山々は覆われた。

21 そのため,地の上を動くすべての肉なるものは,飛ぶ生き物も,家畜も,野獣も,地の上に群れなすすべての群れも,そして人もみな息絶えた。22 その鼻孔に命の力の息が活動していたすべてのもの,すなわち乾いた地面にいたすべてのものが死んだ。23 こうして[神]は,地の表に存在していたすべてのものを,人から獣,動く生き物,天の飛ぶ生き物にいたるまでぬぐい去られ,それらは地からぬぐい去られた。ただノア,および彼と共に箱船の中にいたものだけがそのまま生き残った。24 そして,水は百五十日のあいだ地にみなぎっていた。
posted by 舞姫 at 01:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 聖書 創世記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

聖書 創世記 5章

聖書 創世記 5章

5 これがアダムの歴史の書である。神はアダムを創造した日に,これを神に似た様にお造りになった。2 男性と女性にこれを創造された。そののち[神]は彼らを祝福し,その創造された日に彼らの名を“人”と呼ばれた。

3 そしてアダムは百三十年のあいだ生き,そののち自分に似た,自分の像どおりの子の父となり,その名をセツと呼んだ。4 そして,セツの父となった後のアダムの日数は八百年になった。その間に彼は息子や娘たちの父となった。5 それで,アダムの生きた日数は全部で九百三十年となり,こうして彼は死んだ。

6 そしてセツは百五年のあいだ生き,そののちエノシュの父となった。7 そして,エノシュの父となった後セツは八百七年生きつづけ,その間に息子や娘たちの父となった。8 それで,セツの日数は全部で九百十二年となり,こうして彼は死んだ。

9 そしてエノシュは九十年のあいだ生き,そののちケナンの父となった。10 そして,ケナンの父となった後エノシュは八百十五年生きつづけ,その間に息子や娘たちの父となった。11 それで,エノシュの日数は全部で九百五年となり,こうして彼は死んだ。

12 そしてケナンは七十年のあいだ生き,そののちマハラレルの父となった。13 そして,マハラレルの父となった後ケナンは八百四十年生きつづけ,その間に息子や娘たちの父となった。14 それで,ケナンの日数は全部で九百十年となり,こうして彼は死んだ。

15 そしてマハラレルは六十五年のあいだ生き,そののちヤレドの父となった。16 そして,ヤレドの父となった後マハラレルは八百三十年生きつづけ,その間に息子や娘たちの父となった。17 それで,マハラレルの日数は全部で八百九十五年となり,こうして彼は死んだ。

18 そしてヤレドは百六十二年のあいだ生き,そののちエノクの父となった。19 そして,エノクの父となった後ヤレドは八百年生きつづけ,その間に息子や娘たちの父となった。20 それで,ヤレドの日数は全部で九百六十二年となり,こうして彼は死んだ。

21 そしてエノクは六十五年のあいだ生き,そののちメトセラの父となった。22 そして,メトセラの父となった後,エノクは三百年のあいだ[まことの]神と共に歩みつづけ,その間に息子や娘たちの父となった。23 それで,エノクの日数は全部で三百六十五年となった。24 こうしてエノクは[まことの]神と共に歩みつづけ,そののちいなくなった。神が彼を取られたからである。

25 そしてメトセラは百八十七年のあいだ生き,そののちレメクの父となった。26 そして,レメクの父となった後メトセラは七百八十二年生きつづけ,その間に息子や娘たちの父となった。27 それで,メトセラの日数は全部で九百六十九年となり,こうして彼は死んだ。

28 そしてレメクは百八十二年のあいだ生き,そののちひとりの子の父となった。29 そして彼はその名をノアと呼んで,こう言った。「この者は,エホバがのろわれた地面から来るわたしたちの仕事と手の苦痛からの慰めをもたらしてくれるだろう」。30 そして,ノアの父となった後レメクは五百九十五年生きつづけ,その間に息子や娘たちの父となった。31 それで,レメクの日数は全部で七百七十七年となり,こうして彼は死んだ。

32 そしてノアは五百歳になった。そののちノアはセム,ハム,ヤペテの父となった。



無料カウンター


現在の閲覧者数:
無料カウンター

posted by 舞姫 at 01:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 聖書 創世記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

聖書 創世記 6章

聖書 創世記 6章

6 さて,人が地の表に増え始め,彼らに娘たちが生まれると,2 そのとき[まことの]神の子らは人の娘たちを見,その器量の良いことに気づくようになった。そして彼らは自分たちのために妻を,すべて自分の選ぶところの者をめとっていった。3 その後エホバはこう言われた。「わたしの霊が人に対していつまでも定めなく働くことはない。彼はやはり肉であるからだ。したがってその日数は百二十年となる」。

4 その時代,またその後にも,ネフィリムが地にいた。それは[まことの]神の子らが人の娘たちと関係を持ちつづけ,その[娘]たちが彼らに子を産んだころで,それらは昔の力ある者たち,名ある人々であった。

5 そのためエホバは,人の悪が地にあふれ,その心の考えのすべての傾向が終始ただ悪に向かうのをご覧になった。6 そしてエホバは,地に人を造ったことで悔やみ,その心に痛みを覚えられた。7 それでエホバはこう言われた。「わたしは,自分が創造した人を地の表からぬぐい去ろう。人から,家畜,動く生き物,天の飛ぶ生き物にいたるまで。わたしはこれらを造ったことでまさに悔やむからである」。8 しかし,ノアはエホバの目に恵みを得た。

9 これがノアの歴史である。

ノアは義にかなった人であり,同時代の人々の中にあってとがのない者となった。ノアは[まことの]神と共に歩んだ。10 やがてノアは三人の子,セム,ハム,ヤペテの父となった。11 そして,地は[まことの]神の前に損なわれ,地は暴虐で満ちるようになった。12 それで,神が地をご覧になると,見よ,それは損なわれていた。肉なるものがみな地でその道を損なっていたからである。

13 そののち神はノアにこう言われた。「すべての肉なるものの終わりがわたしの前に到来した。彼らのゆえに地は暴虐で満ちているからである。いま,わたしは彼らを地と共に滅びに至らせる。14 あなた自身のために,やに質の木の材で箱船を造りなさい。その箱船の中には仕切り室を造る。それを内側も外側もタールで覆わねばならない。15 そして,あなたはそれをこのように造る。すなわち,箱船の長さは三百キュビト,その幅は五十キュビト,その高さは三十キュビト。16 あなたはその箱船のためにツォハル[屋根,もしくは窓]を造り,それを上方,一キュビトに仕上げ,また箱船の入口をその側面に付ける。あなたはそれに下の[階]と二[階]と三[階]を造る。

17 「そして,わたしはいま,地に大洪水をもたらして,その内に命の力が活動しているすべての肉なるものを天の下から滅ぼし去ろうとしている。地にあるものはすべて息絶えるであろう。18 そしてわたしはあなたに対して自分の契約を固く立てる。あなたは箱船に入らねばならない。あなたも,またあなたの息子たち,妻,息子たちの妻もあなたと共に。19 そして,あらゆる肉なるあらゆる生き物のうち,それぞれ二匹ずつを箱船の中へ携え入れ,それをあなたと共に生き長らえさせるように。それらは雄と雌である。20 飛ぶ生き物のうちからその種類にしたがい,家畜のうちからその種類にしたがい,地面のあらゆる動く生き物のうちからその種類にしたがって,それぞれ二匹ずつが入ってあなたのもとに行き,命を長らえさせる。21 そしてあなたは,食べられるあらゆる食物を自分のために取りなさい。それをあなたのもとに集めなければならない。それはあなたと彼らのための食物となる」。

22 それでノアはすべて神から命じられたとおりにしていった。まさにそのとおりに行なった。
posted by 舞姫 at 01:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 聖書 創世記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

聖書 創世記 4章

聖書 創世記 4章

4 さて,アダムはその妻エバと交わりを持ち,彼女は妊娠した。やがて彼女はカインを産んで,こう言った。「わたしはエホバの助けでひとりの男子を産み出した」。2 後に彼女は再び子を産んだ。彼の兄弟アベルである。

そしてアベルは羊を飼う者となり,カインのほうは地面を耕す者となった。3 そしてしばらくたってからのこと,カインは地の実りの中から幾らかをエホバへの捧げ物として携えて来た。4 一方アベルのほうも,自分の羊の群れの初子の中から,その脂ののったところを携えて来た。さて,エホバはアベルとその捧げ物とを好意をもって見ておられたが,5 カインとその捧げ物とは少しも好意をもってご覧にならなかった。するとカインは非常な怒りに燃え,その顔色は沈んでいった。6 それに対しエホバはカインにこう言われた。「なぜあなたは怒りに燃えているのか。なぜあなたの顔色は沈んでいるのか。7 善いことを行なうようになれば,高められるのではないか。しかし,善いことを行なうようにならなければ,罪が入口にうずくまっており,それが慕い求めているのはあなたである。あなたはそれを制するだろうか」。

8 その後カインは自分の兄弟アベルに言った,[「さあ野に行こう」。] そして,ふたりが野にいたときに,カインは自分の兄弟アベルに襲いかかってこれを殺した。9 後にエホバはカインに言われた,「あなたの兄弟アベルはどこにいるのか」。すると彼は言った,「知りません。わたしは自分の兄弟の番人なのでしょうか」。10 それに対して[神]は言われた,「あなたは何をしたのか。聴け! あなたの兄弟の血がわたしに向かって地面から叫んでいる。11 そして今,あなたはのろわれて地面から追われている。それは口を開いてあなたの兄弟の血をあなたの手から受けた。12 あなたが地面を耕しても,それは自分の力をあなたに返し与えはしないであろう。あなたは地にあってさすらい人,また逃亡者となる」。13 これに対しカインはエホバに言った,「わたしのとがに対する処罰は大きくて負いきれません。14 いま,あなたはこの日にわたしを地の表からまさに追い立てておられ,わたしはみ顔から隠されるのです。わたしは地にあってさすらい人また逃亡者とならねばならず,だれでもわたしを見つける者はきっとわたしを殺すでしょう」。15 それに対しエホバは彼に言われた,「そのゆえに,だれでもカインを殺す者は七倍の復しゅうを受けることになる」。

それでエホバはカインのために一つのしるしを設け,彼を見つける者がだれも彼を討つことのないようにされた。16 こうしてカインはエホバの顔から離れて行き,エデンの東方の“逃亡”の地に住みついた。

17 後にカインはその妻と交わりを持ち,彼女は妊娠してエノクを産んだ。それから彼は都市の建設に取りかかり,その都市の名を息子エノクの名で呼んだ。18 その後エノクにイラドが生まれた。そしてイラドはメフヤエルの父となり,メフヤエルはメトシャエルの父となり,メトシャエルはレメクの父となった。

19 そしてレメクは自分のために二人の妻をめとった。第一の者の名はアダといい,第二の者の名はチラといった。20 やがてアダはヤバルを産んだ。彼は,天幕に住んで畜類を飼う者の始祖となった。21 そしてその兄弟の名はユバルといった。彼は,すべてたて琴と笛を扱う者の始祖となった。22 一方チラのほうもトバル・カインを産んだ。これは銅と鉄のあらゆる道具を鍛造する者であった。そしてトバル・カインの姉妹はナアマといった。23 そこでレメクは自分の妻アダとチラのためにこの言葉をまとめた。

「レメクの妻たち,わたしの声を聞け。
わたしのことばに耳を向けよ。
わたしは人を殺した,わたしに負わせた傷のゆえに。
そうだ,若者を,わたしに加えた殴打のゆえに。

24 カインについて七倍の復しゅうがあるなら,
レメクについては七十と七倍」。

25 それからアダムは再び妻と交わりを持ち,それによって彼女は男の子を産み,その名をセツと呼んだ。彼女の言うところでは,「カインがアベルを殺したので,神はその代わりに別の胤を立ててくださった」からであった。26 そして,セツにも男の子が生まれて,彼はその名をエノシュと呼んだ。そのときエホバの名を呼び求めることが始まった。
posted by 舞姫 at 01:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 聖書 創世記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

聖書 創世記 3章

聖書 創世記 3章

3 さて,エホバ神が造られた野のすべての野獣のうち蛇が最も用心深かった。それで[蛇]が女にこう言いはじめた。「あなた方は園のすべての木からは食べてはならない,と神が言われたのは本当ですか」。2 それに対して女は蛇に言った,「園の木の実をわたしたちは食べてよいのです。3 でも,園の真ん中にある木の実を[食べること]について,神は,『あなた方はそれから食べてはならない。いや,それに触れてもならない。あなた方が死ぬことのないためだ』と言われました」。4 それに対して蛇は女に言った,「あなた方は決して死ぬようなことはありません。5 その[木]から食べる日には,あなた方の目が必ず開け,あなた方が必ず神のようになって善悪を知るようになることを,神は知っているのです」。

6 そこで女は見て,その木が食物として良く,目に慕わしいものであるのを知った。たしかに,その木は眺めて好ましいものであった。それで彼女はその実を取って食べはじめた。その後,共にいたときに夫にも与え,彼もそれを食べはじめた。7 すると,その二人の目は開け,ふたりは自分たちが裸であることに気づくようになった。そのため,彼らはいちじくの葉をつづり合わせて自分たちのために腰覆いを作った。

8 後に,日のそよ風のころに園の中を歩かれるエホバ神の声が聞こえ,人とその妻はエホバ神の顔を避けて園の木々の間に隠れようとした。9 それでエホバ神は人に呼びかけて,「あなたはどこにいるのか」と繰り返し言われた。10 ついに彼は言った,「あなたの声が園の中で聞こえました。ですが,自分が裸なので怖くなり,そのために身を隠したのです」。11 それに対して[神]は言われた,「あなたが裸であると,だれがあなたに告げたのか。食べてはいけないとわたしが命じた木からあなたは食べたのか」。12 すると人はさらに言った,「わたしと一緒にいるようにと与えてくださった女,その女がその木から[実を]くれたので,わたしは食べました」。13 そこでエホバ神は女に言われた,「あなたがしたこの事はどういうことなのか」。これに対して女は言った,「蛇です,それがわたしを欺いたので,そのためにわたしは食べたのです」。

14 それからエホバ神は蛇に言われた,「この事を行なったゆえに,お前はすべての家畜のうち,また野のすべての野獣のうちののろわれたものである。お前は腹ばいになって進み,命の日のかぎり塵がお前の食らうところとなろう。15 そしてわたしは,お前と女との間,またお前の胤と女の胤との間に敵意を置く。彼はお前の頭を砕き,お前は彼のかかとを砕くであろう」。

16 女に対してはこう言われた。「わたしはあなたの妊娠の苦痛を大いに増す。あなたは産みの苦しみをもって子を産む。あなたが慕い求めるのはあなたの夫であり,彼はあなたを支配するであろう」。

17 また,アダムに対してこう言われた。「あなたが妻の声に従い,わたしが命じて,『それから食べてはならない』と言っておいたその木から食べるようになったため,地面はあなたのゆえにのろわれた。あなたは,命の日のかぎり,その産物を苦痛のうちに食べるであろう。18 そして,それはいばらとあざみをあなたのために生えさせ,あなたは野の草木を食べなければならない。19 あなたは顔に汗してパンを食べ,ついには地面に帰る。あなたはそこから取られたからである。あなたは塵だから塵に帰る」。

20 この後,アダムは自分の妻をエバと名づけた。彼女は生きているすべての者の母となるからであった。21 それからエホバ神は,アダムとその妻のために皮の長い衣を作って,ふたりにお着せになった。22 次いでエホバ神はこう言われた。「さあ,人は善悪を知る点でわたしたちのひとりのようになった。今,彼が手を出してまさに命の木からも[実を]取って食べ,定めのない時まで生きることのないように―」。23 そうしてエホバ神は彼をエデンの園から出し,彼が取られたその地面を耕させた。24 こうして[神]は人を追い出し,エデンの園の東にケルブたちと自ら回転しつづける剣の燃える刃とを配置して命の木への道を守らせた。
posted by 舞姫 at 01:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 聖書 創世記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

聖書 創世記 2章

聖書 創世記 2章

2 こうして天と地およびその全軍は完成した。2 そして,七日目までに神はその行なわれた業を完了し,次いで七日目に,行なわれたすべての業を休まれた。3 それから神は七日目を祝福してそれを神聖にされた。その[日]に,造るために神が創造を行なったそのすべての業を休んでおられるのである。

4 これは,天と地が創造されたとき,エホバ神が地と天を造られた日におけるその歴史である。

5 さて,野の茂みはまだ地に見られず,野の草木はまだ生え出ていなかった。エホバ神は地に雨を降らせておらず,地面を耕す人もいなかったからである。6 ただ,霧が地から立ち上って地の全面を潤していた。

7 それからエホバ神は地面の塵で人を形造り,その鼻孔に命の息を吹き入れられた。すると人は生きた魂になった。8 さらに,エホバ神はエデンに,その東のほうに園を設け,ご自分が形造った人をそこに置かれた。9 そうしてエホバ神は,見て好ましく食物として良いあらゆる木を地面から生えさせ,また園の真ん中に命の木を,そして善悪の知識の木を[生えさせた]。

10 さて,川がエデンから発していて園を潤し,そこから分かれ出て,いわば四つの頭となった。11 第一のものの名はピションという。それはハビラの全土を巡るもので,そこには金がある。12 そしてその地の金は良質である。そこにはブデリウム樹脂やしまめのうもある。13 また第二の川の名はギホンという。それはクシュの全土を巡るものである。14 また,第三の川の名はヒデケルという。それはアッシリアの東を行くものである。そして,第四の川はユーフラテスである。

15 それからエホバ神は人を取ってエデンの園に住ませ,それを耕させ,またその世話をさせた。16 また,エホバ神は人に命令を与えてこう言われた。「園のすべての木から,あなたは満ち足りるまで食べてよい。17 しかし,善悪の知識の木については,あなたはそれから食べてはならない。それから食べる日にあなたは必ず死ぬからである」。

18 次いでエホバ神は言われた,「人が独りのままでいるのは良くない。わたしは彼のために,彼を補うものとなる助け手を造ろう」。19 さて,エホバ神は野のあらゆる野獣と天のあらゆる飛ぶ生き物を地面から形造っておられたが,人がそれぞれを何と呼ぶかを見るため,それらを彼のところに連れて来られるようになった。そして,人がそれを,すなわちそれぞれの生きた魂をどのように呼んでも,それがすべてその名となった。20 それで人は,すべての家畜と天の飛ぶ生き物と野のあらゆる野獣に名を付けていたが,人のためには,これを補うものとなる助け手は見いだされなかった。21 そこでエホバ神は深い眠りを人に臨ませ,彼が眠っている間に,そのあばら骨の一つを取り,次いでそこの肉をふさがれた。22 それからエホバ神は,人から取ったあばら骨を女に造り上げ,それを人のところに連れて来られた。

23 すると人は言った,
「これこそついにわたしの骨の骨,
わたしの肉の肉。
これは“女”と呼ばれよう。
男から取られたのだから」。

24 それゆえに,男はその父と母を離れて自分の妻に堅く付き,ふたりは一体となるのである。25 そしてそのふたりは,すなわち人もその妻も共に裸のままであったが,それでも恥ずかしくは思わなかった。



無料カウンター


現在の閲覧者数:
無料カウンター
ラベル:聖書 エホバ
posted by 舞姫 at 01:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 聖書 創世記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

聖書 創世記 1章

聖書 創世記 1章

1 初めに神は天と地を創造された。

2 さて,地は形がなく,荒漠としていて,闇が水の深みの表にあった。そして,神の活動する力が水の表を行きめぐっていた。

3 それから神は言われた,「光が生じるように」。すると光があるようになった。4 そののち神は光を良いとご覧になった。そして神は光と闇との区分を設けられた。5 そして神は光を“昼”と呼ぶことにし,闇のほうを“夜”と呼ばれた。こうして夕となり,朝となった。一日目である。

6 次いで神は言われた,「水の間に大空が生じ,水と水との間に区分ができるように」。7 そうして神は大空を造り,大空の下に来る水と大空の上方に来る水とを区分してゆかれた。そしてそのようになった。8 そして神は大空を“天”と呼ぶことにされた。こうして夕となり,朝となった。二日目である。

9 次いで神は言われた,「天の下の水は一つの場所に集められて乾いた陸地が現われるように」。するとそのようになった。10 そして神は乾いた陸地を“地”と呼ぶことにし,水の集まったところを“海”と呼ばれた。さらに神は[それを]良いとご覧になった。11 次いで神は言われた,「地は草を,種を結ぶ草木を,種が中にある果実をその種類にしたがって産する果実の木を,地の上に生え出させるように」。するとそのようになった。12 そして地は草を,その種類にしたがって種を結ぶ草木と果実を産する木,その種類にしたがって種が中にあるものを出すようになった。それから神は[それを]良いとご覧になった。13 こうして夕となり,朝となった。三日目である。

14 次いで神は言われた,「天の大空に光体が生じて昼と夜とを区分するように。それらはしるしとなり,季節のため,また日と年のためのものとなる。15 そしてそれらは天の大空にあって光体となり,地の上を照らすことになる」。するとそのようになった。16 そして神は二つの大きな光体を,すなわち大きいほうの光体は昼を支配させるため,小さいほうの光体は夜を支配させるために造ってゆかれ,また星をも[同じようにされた]。17 こうして神はそれらを天の大空に置いて地の上を照らさせ,18 昼と夜とを支配させ,光と闇とを区分させた。それから神は[それを]良いとご覧になった。19 こうして夕となり,朝となった。四日目である。

20 次いで神は言われた,「水は生きた魂の群れを群がり出させ,飛ぶ生き物が地の上を,天の大空の表を飛ぶように」。21 そうして神は大きな海の巨獣と動き回るあらゆる生きた魂,すなわち水がその種類にしたがって群がり出させるもの,また翼のあるあらゆる飛ぶ生き物をその種類にしたがって創造してゆかれた。そして神は[それを]良いとご覧になった。22 そこで神はそれらを祝福して言われた,「子を生んで多くなり,もろもろの海の水に満ちよ。そして,飛ぶ生き物は地に多くなれ」。23 こうして夕となり,朝となった。五日目である。

24 次いで神は言われた,「地は生きた魂をその種類にしたがい,家畜と動く生き物と地の野獣をその種類にしたがって出すように」。するとそのようになった。25 そして神は,地の野獣をその種類にしたがい,家畜をその種類にしたがい,地面のあらゆる動く生き物をその種類にしたがって造ってゆかれた。そして神は[それを]良いとご覧になった。

26 次いで神は言われた,「わたしたちの像に,わたしたちと似た様に人を造り,彼らに海の魚と天の飛ぶ生き物と家畜と全地と地の上を動くあらゆる動く生き物を服従させよう」。27 そうして神は人をご自分の像に創造してゆき,神の像にこれを創造された。男性と女性にこれを創造された。28 さらに,神は彼らを祝福し,神は彼らに言われた,「子を生んで多くなり,地に満ちて,それを従わせよ。そして,海の魚と天の飛ぶ生き物と地の上を動くあらゆる生き物を服従させよ」。

29 次いで神は言われた,「さあ,わたしは,全地の表にあって種を結ぶすべての草木と,種を結ぶ木の実のあるあらゆる木をあなた方に与えた。あなた方のためにそれが食物となるように。30 そして,地のあらゆる野獣と,天のあらゆる飛ぶ生き物と,地の上を動き,その内に魂としての命を持つすべてのものに,あらゆる緑の草木を食物として与えた」。そしてそのようになった。

31 そののち神は自分の造ったすべてのものをご覧になったが,見よ,[それは]非常に良かった。そして夕となり,朝となった。六日目である。



無料カウンター


現在の閲覧者数:
無料カウンター

posted by 舞姫 at 01:50| Comment(1) | TrackBack(0) | 聖書 創世記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。