2007年06月07日

穏やかなのは弱いことですか


穏やかなのは弱いことですか

『主の奴隷は争う必要はありません。むしろ,すべての人に対して穏やかであることが必要です』。―テモテ第二 2:24,25。

胎内で造られつつある赤ちゃんの皮膚は,赤ちゃんが生まれ出る時よりずっと前から,接触に対して敏感になってゆきます。そして生まれるとその時から,赤ちゃんは母親の優しい愛撫を渇望します。幼児期には,親から受ける愛情の程度によって,笑顔を浮かべる傾向や,感情面での発育能力,さらには意思伝達の技術の習得を望む意欲さえ違ってきます。

しかし聖書の予告によると,人々は終わりの日の間に,「親に不従順な者,感謝しない者,忠節でない者,自然の情愛を持たない者」になります。また,親切や同情心という穏やかな特質が甚だしく欠けた者になります。「自分を愛する者」,「粗暴な者,善良さを愛さない者」となるからです。―テモテ第二 3:1‐3。

今日,多くの人は,感傷的にならずに強気でいることが必要だと思っています。穏やかなのは弱さの証拠だと言います。本当にそうでしょうか。

テモテ第二2章24.25節
24 主の奴隷は争う必要はありません。むしろ,すべての人に対して穏やかで,教える資格を備え,苦境のもとでも自分を制し,25 好意的でない人たちを温和な態度で諭すことが必要です。神が彼らに悔い改めを授け,真理の正確な知識に至らせてくださるかもしれないからです。

テモテ第二3章1〜3節
3 しかし,このことを知っておきなさい。すなわち,終わりの日には,対処しにくい危機の時代が来ます。2 というのは,人々は自分を愛する者,金を愛する者,うぬぼれる者,ごう慢な者,冒とくする者,親に不従順な者,感謝しない者,忠節でない者,3 自然の情愛を持たない者,容易に合意しない者,中傷する者,自制心のない者,粗暴な者,善良さを愛さない者,

穏やかであっても力強い

エホバ神は「雄々しい戦人」と描写されています。(出エジプト記 15:3)あらゆる力の究極の源です。(詩編 62:11。ローマ 1:20)それでも,エホバの強さは,『優しい愛情と憐れみ』をもって忠実な人ヨブに報いる妨げとはなりませんでした。(ヤコブ 5:11)イスラエルに対する扱いにおいても,ご自分の気持ちを,「自分の腹の子」を哀れむ乳を飲ませる母親の気持ちになぞらえ,極めて温かな関係にあることを示されました。―イザヤ 49:15。

イエスも同様に,強さと穏やかさを兼ね備えていました。当時の偽善的な宗教指導者たちを強烈に非難しておられます。(マタイ 23:1‐33)また,貪欲な両替人たちを神殿から激しい勢いで追い出されました。(マタイ 21:12,13)では,腐敗と貪欲を嫌悪したイエスは情け容赦のない人だったでしょうか。そうではありません。イエスは周囲の人に穏やかに接することで知られていました。実際にご自身を,「一かえりのひなをその翼の下に集める」めんどりに例えておられます。―ルカ 13:34。

詩篇62編11節
11 一度,神は話され,二度,わたしはこのことを聞いた。
力が神に属することを。

ローマ1章20節
20 というのは,[神]の見えない[特質],すなわち,そのとこしえの力と神性とは,造られた物を通して認められるので,世界の創造以来明らかに見えるからであり,それゆえに彼らは言い訳ができません。

イザヤ49章15節
15 妻が自分の乳飲み子を忘れて,自分の腹の子を哀れまないことがあろうか。こうした女たちでさえ,忘れることもあり得る。しかし,わたしがあなたを忘れることはない。

マタイ21章12.13節
12 それからイエスは神殿の中に入り,神殿で売り買いしていた者たちをみな追い出し,両替屋の台と,はとを売っていた者たちの腰掛けを倒された。13 そしてこう言われた。「『わたしの家は祈りの家と呼ばれるであろう』と書いてあるのに,あなた方はそれを強盗の洞くつとしている」。

ルカ13章34節
34 エルサレム,エルサレム,預言者たちを殺し,自分に遣わされた人々を石打ちにする者よ―めんどりが一かえりのひなをその翼の下に集めるように,わたしは幾たびあなたの子供たちを集めたいと思ったことでしょう。それなのに,あなた方は[それを]望みませんでした。

外面の頑強さか,内面の強さか

真のクリスチャンは,「神のご意志にそいつつ……創造された新しい人格を着ける」ことによってキリストに見倣うよう励まされています。(エフェソス 4:20‐24)『古い人格をその習わしと共に脱ぎ捨てなさい』と言われています。カニが成長できるように古い殻を脱ぐのと似ています。(コロサイ 3:9)しかし,古い殻を脱ぐとすぐにまた体が硬くなるカニとは違い,わたしたちは『優しい同情心,親切,そして辛抱強さ』を身に着けなさいと命じられています。(コロサイ 3:12)そうすれば,穏やかさはわたしたちの特性となるでしょう。

穏やかさを身に着けることは,弱さの表われではありません。そうするには「[エホバの]霊による力をもって,[わたしたち]の内なる人を強く」する必要があるのです。(エフェソス 3:16)例えばリーという男性はこう言っています。「少し前まで,わたしは粗暴な,悪い人間でした。宝石のボディー・ピアスをしていましたから,外見も不気味な感じでした。金持ちになることが目標だったので,思いどおりにするためには,汚い言葉を吐き,暴力を振るうこともためらいませんでした。わたしには同情心というものはありませんでした」。それでもリーは,職場の同僚と聖書の研究を始めて,エホバ神を知り,また愛するようになりました。そして古い人格を脱ぎ捨て,自制することを学びました。今では,人々への愛の表明として,聖書を勉強するよう人を助けるために進んで時間を用いています。

かつては使徒パウロも,目標を達成するために暴力に訴えた,「不遜な者」でした。(テモテ第一 1:13。使徒 9:1,2)それでも,エホバ神とイエス・キリストが憐れみと愛を示してくださったことを知って感謝の気持ちを抱いてからは,自分もそうした特質を見倣うように努力しました。(コリント第一 11:1)パウロは,キリスト教の原則を断固として擁護しましたが,穏やかな態度で人に接することも学びました。実際にパウロは,兄弟たちへの優しい愛情を惜しみなく表わしました。―使徒 20:31,36‐38。フィレモン 12。

エフェソス4章20〜24節
20 しかしあなた方は,キリストがそのようであるとは学びませんでした。21 本当にあなた方が,イエスのうちにある真理のとおりにその[ことば]を聞き,彼によって教えられたのであればです。22 [その教えとは,]あなた方の以前の生き方にかない,またその欺きの欲望にしたがって腐敗してゆく古い人格を捨て去るべきこと,23 そして,あなた方の思いを活動させる力において新たにされ,24 神のご意志にそいつつ真の義と忠節のうちに創造された新しい人格を着けるべきことでした。

コロサイ3章12節
12 したがって,神の選ばれた者,また聖にして愛される者として,優しい同情心,親切,へりくだった思い,温和,そして辛抱強さを身に着けなさい。

エフエソス3章16節
16 その栄光の富にしたがい,その霊による力をもって,あなた方の内なる人を強くしてくださり,

テモテ第一1章13節
13 以前には冒とく者であり,迫害者であり,不遜な者であったのに,そのわたしが憐れみを示されたのです。わたしは知らずに,そして信仰のないままに行動していたからです。

使徒9章1.2節
9 しかしサウロは,主の弟子たちに対する脅しと殺害の息をなおもはずませながら大祭司のもとに行き,2 ダマスカスの諸会堂への手紙を求めた。だれでもこの道に属する者を見つけたら,男でも女でも縛ってエルサレムに連れて来るためであった。

コリント第一11章1節
11 わたしがキリストに[見倣う者]であるように,わたしに見倣う者となりなさい。

使徒20章31節
31 「ですから,目ざめていなさい。そして,三年の間,わたしが夜も昼も,涙をもってひとりひとりを訓戒しつづけたことを覚えていなさい。

使徒20章36〜38節
36 そして,こう言ってから,[パウロ]はみんなと共にひざまずいて祈った。37 実際,すべての者は少なからず泣き,パウロの首を抱いて優しく口づけした。38 自分の顔をもう見ないであろうと語った[パウロ]の言葉に,彼らはひときわ[胸を]痛めたのである。そうしてみんなは[パウロ]を船まで送って行った。

フィリモン12節
12 この人を,わたしはあなたのもとに送り返します。そうです,わたしの優しい愛情たる人を。

穏やかであるための強さを得る

リーと使徒パウロの経験からも分かるとおり,人に穏やかに接することを学ぶのに,性格的に弱い人になる必要はありません。むしろその逆です。自分の考えや行動を改め,『悪に悪を返す』肉的な傾向と闘うには,真の強さが必要なのです。―ローマ 12:2,17。

わたしたちも,定期的に神の言葉を読み,エホバ神とみ子イエス・キリストがすでに差し伸べておられる愛と憐れみについて黙想すれば,優しい同情心の豊かな人になれます。そのようにみ言葉を読んで黙想すれば,神の言葉の力を受けて心が柔らかくなります。(歴代第二 34:26,27。ヘブライ 4:12)わたしたちは生い立ちがどうであろうと,どれほど過酷な人生経験をしていようと,「すべての人に対して穏やか(に)」接することができる人となれるのです。―テモテ第二 2:24。

ローマ12章2節
2 そして,この事物の体制に合わせて形作られるのをやめなさい。むしろ,思いを作り直すことによって自分を変革しなさい。それは,神の善にして受け入れられる完全なご意志を自らわきまえ知るためです。

ローマ12章17節
17 だれに対しても,悪に悪を返してはなりません。すべての人の前に良いものを備えなさい。

歴代第二34章26.27節
26 ただし,エホバに伺うために,あなた方を遣わしておられるユダの王には,あなた方はこのように言わなければなりません。「イスラエルの神エホバはこのように言われました。『あなたが聞いた言葉に関しては,27 あなたの心が柔らかで,あなたはこの場所とその住民に関する神の言葉を聞いて,[神]のゆえにへりくだり,あなたはわたしの前にへりくだって,自分の衣を引き裂き,わたしの前に泣いたので,このわたしもまた聞いたと,エホバはお告げになる。

ヘブライ4章12節
12 神の言葉は生きていて,力を及ぼし,どんなもろ刃の剣よりも鋭く,魂と霊,また関節と[その]骨髄を分けるまでに刺し通し,心の考えと意向とを見分けることができるのです。

テモテ第二2章24節
24 主の奴隷は争う必要はありません。むしろ,すべての人に対して穏やかで,教える資格を備え,苦境のもとでも自分を制し,

エホバ神にならって怒ることに遅く
哀れみに満ちた穏やかな人になりたいですね。
タグ:穏やか
posted by 舞姫 at 08:18| Comment(0) | TrackBack(1) | 個人研究 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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列王第二22章・エホバはヨシヤのへりくだりに答えられる
Excerpt: 「『あなたが聞いた言葉に関しては、あなたの心が柔らかで、わたしがこの場所とその住民に向かってそれが驚くべきものとなり、呪いとなると語ったのを聞くと。あなたはエホバのゆえにへりくだり、自分の衣を引き裂い..
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Tracked: 2010-09-20 13:53
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